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スライムの安全性について-読者の方たちからの質問に答えて

 前回の続きで「スライムの安全性」について書かせていただきます。

 スライムを作る時に利用する材料は
〈水〉
〈食紅〉
〈液体洗たくのり:PVA〉
〈ホウ砂〉
それぞれの安全性についてみていきましょう。

1.〈水〉は人間にとって必要不可欠な物質です。みなさんも口にしない日は1日もないでしょう。

2.〈食紅〉というのは食べ物を色付けするもので、厚生省に認められた食品添加物です。認められているとはいえ安全性に疑問があという方たちもいますが、とりあえず、危険な物質には入れないでよいと思います。

3.液体洗たくのり:PVAは100均などでも売られています。Yシャツやシーツなどをパリッとしあげる時にこれを入れて洗濯することがあります。

 PVAそのものが危険かどうかについて「食品安全情報ブログ」というサイトにこう説明されています。

PVAの安全性に関する試験報告は多数有り、最大5000mg/kg 体重/日で毒性はない。

遺伝毒性・変異原性もない。発がん性があるという根拠もない。

ヒトでの試験は限られているが、PVAの使用歴はある。

特にヨーロッパ・日本・米国で医薬品の錠剤やカプセルのフィルムコーティング剤としてよく使われている。そのような使用方法でヒトに何らかの有害影響があったという報告はない。こちら

 PVAについても危険性は無いと思って大丈夫です。
 もちろん、だからといって口に入れない様に注意してくださいね。

4.〈ホウ砂:ホウシャ〉については、名前が似ているので〈ホウ酸〉と間違ってしまう人もいると思います。ホウ酸はゴキブリを殺す〈ホウ酸だんご〉などに利用されるものなので、スライムも危険だと考えてしまうかもしれません。
 
 ホウ砂はもともと鉱石として産出されますが、日本では見つかった例はありません。

 ホウ砂は殺菌作用がある物質です。
 結膜炎などで眼科に行った時に目の洗浄として使われることがあるのが〈ホウ砂〉を溶かした洗浄液です。お医者さんが手術の時に手を洗う時にも利用されています。

wikipediaの〈ホウ砂〉の項にはこうあります。

水溶液は弱アルカリ性となり、洗浄作用・消毒作用があるため洗剤や防腐剤などに使われる。またホウ酸と同様に、目の洗浄・消毒に用いられる。また、銀塩写真の現像液にアルカリ調整剤として添加される。

 ホウ砂は〈殺菌作用〉がある物質だということで〈触ってはいけない〉という様な危険な物質ではありません。

 ある方からの質問に〈ホウ砂を大量に飲むと死ぬことがあるという話があるが大丈夫ですか?〉と書かれていました。

 そういう注意の仕方を目にすると、スライムって危険なんだと心配になりますよね。

 しかし、そういう理屈で〈危険だから手にしない様に〉というのだとしたら、わたし達の家庭に普通に置かれているいろいろなものが「危険物質だから触ってはいけない」ということになります。
 殺虫スプレーや除草剤などの特別なものをいっているのではありません。
 たとえばショウユだって、コップで飲む量だと命に関わります。
 塩も一度にたくさんとると死に至ることもあります。赤ん坊だとスプーン一杯の食塩でも命に関わります。
 油もコップ半分飲んだら、立って歩くことができないくらいになってしまいます。

 わたしたちが普通に口にする食べ物だって、量によっては大抵キケンなのです。
 ですから、どれだけのむと危険だという話は、それだけで〈触ってはいけない〉とあわてないでよいのです。

 それに本来スライムは口に入れるものではありませんよね。
 スライムについては、口に入れない様に安全のことも配慮してたのしく遊んでくださいね。

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