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実体としての〈書物〉と仮想としての〈デジタルデータ〉

 年の瀬が近づいて、ずいぶん久しぶりに書物を開く時間ができました。手にしているのはインタヴューズというどっしりした二巻本です。以前買ってあったのですけど、学校を転勤していくうちにどこかに紛れてしまい、最近古本屋さんで手に入れました。
 以前買った時は定価で買ったので一冊〈3333円+税〉だったのですけど、今回は古本屋さんで入手した時には、ほぼ新本なのに一冊〈180円+税〉でした。複雑な想いを抱きながらも、どっちに転んでもシメタの一つです。

 ところで「書物」という言葉は、デジタル社会への変動の今、重みのある名前をつけていたものだと思います。
 「書という〈物体〉」だという意味だからです。

 それに対してデジタルデータは〈物体〉ではありません。
 実態ではなく情報空間の中だけに存在するという意味で仮想のデータです。

 例えばたのしい教育研究所(RIDE)が蓄積してきた膨大な評価・感想シートは基本的に全てデジタル化し、紙媒体は処分することにしているので、それらは仮想空間の中にしか存在しません。

 もちろんデジタルでも文章を読む事ができますし、それられを電子データ上で分析する事も可能ですから、情報としては劣ることはありません。
 それどころかOCR処理(文書認識処理)すれば電子検索することができる様になりますから、実体の本の文字を検索する時間と比較すれば、新幹線と徒歩ほどの違いになるでしょう。

 ところがやはり実体としての本を手に読むことは快感が高まります。理解度も高くなっています。
 生まれた頃からデジタルデータでの文章しか知らない子ども達が出てくると、逆に実体としての文章を読むことが難しくなるでしょうから、これは歴史の流れの宿命でしょう。


 いずれ〈紙媒体=実体としての書〉は消える時が来ると言われています。
 わたしは〈植物由来ではないメディア〉たとえば食品用ラップ樹脂の様な物体に文字情報を印字していく様にして〈実体書類〉は続いていくと予想しているのですけど、現時点で実体としての書類・本は激減しています。

 すでに一年前にこういう記事が出ています。

日本経済新聞 2017/12/25 11:48

 出版科学研究所(東京)の調査で、書籍と雑誌を合わせた今年の紙の出版物推定販売金額は約1兆3700億円となり、市場規模はピークだった1996年の約52%まで縮小する見通しであることが25日分かった。

 そういう中にあって、実体としての本を手に読む価値をさらに感じています。
 また、実体としての本を読むたのしさを味わう人を増やしていけたらと思っています。

 みなさんの好きな本は何でしょう。
 このサイトには、オススメの本の紹介もありますから、ぜひ記事をたどってみてください。そして可能なら実体としての本を手に入れて読んでみることをおすすめします。

 今回わたしが読んだ「インタヴュー」は歴史上の人物たちに直接質問したものを集めた貴重な本です。
 次回、わたしがわくわくしながら読んだ内容を紹介させていただきます。

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