楽しくシンプル〈堆肥づくり〉-菌類は高温だと活発に働く 楽しい環境教育・楽しい環境学習

 生ゴミを堆肥にするカンタン実験が進んでいます。〈たの研〉の他のメンバーも自宅で実験してくれているので、お互いの実験結果がたのしみです。

 一日一回、こうやってひっくり返して土の隅々に新鮮な空気を送り込みます。
 それによって、中の微生物・菌たちの活動が活発になります。

 

 そうそう、スタッフのAさんのアイディアで、ボトルの口は不織布を輪ゴムでとめたものに変えました。捨てるマスクの層を剥がしてガーゼ状の薄い一枚を利用します、100均で、ガーゼ状の不織布も売られています。
 ペットボトルの口に鼻を近づけて香りを吸い込む時に、そのままの状態で利用できて便利です。

 嫌な匂いがしてきたら、それは発酵・分解がゆるい状態です。酸素の嫌いな嫌気性の菌が主に働いていることになるので、使えないことはないとはいえ、工夫改良しようと思います。

 が、みんなホクホクとした土の良い香りです。
 その香りだけだと、そこに生ゴミがたくさん入っているとは予想できないでしょう。

 今日はとてもよい天気です。

 菌類は寒さが苦手で、温度が高いとよく働くと書かれていました。
 そこで駐車場に並べて太陽の光をたっぷりと浴びてもらうことにしました。

 といっても、菌類も生き物ですから、限界の温度があるはずですね。

 気になったのでChatGPTに調べてもらうと、こういう答えが返ってきました。
※この情報が間違っている場合には、すぐに訂正します。詳しい方は連絡ください

生ゴミから堆肥づくりの実験をしています。生ゴミを発酵・分解する微生物、菌類は高温に強いですか?
たとえば 60度くらいまで上がっても元気に生きていくのでしょうか。
 
ChatGPT

堆肥化過程において活躍する微生物、特に菌類の中には、高温に耐えうる種類も存在しますが、60度という温度は多くの微生物にとってはかなり厳しい環境です。微生物はその活動に適した温度範囲があり、一般的には次のように分類されます:

  • 低温菌(サイコフィル): 約0度~20度の環境で最もよく成長します。
  • 中温菌(メソフィル): 約20度~45度の環境で最もよく成長します。
  • 高温菌(サーモフィル): 約45度~70度の環境で最もよく成長します。
  • 極端高温菌(ハイパーサーモフィル): 80度以上の環境でも生きられる特殊な微生物です。

堆肥化の初期段階では、主に中温菌が活動し、次第に発酵の進行と共に温度が上昇します。温度が45度以上になると、高温菌の活動が活発になります。これら高温菌は、60度程度の高温環境でも生きていくことが可能な種類もいるため、堆肥化プロセスを効率よく進めることができます。

しかし、温度が60度を超えると、多くの微生物の活動は抑制されるか、死滅する可能性があります。特に、60度を長時間維持すると、微生物多様性に影響を与える可能性があります。ただし、このような高温は、堆肥化過程において雑草の種子や病原体を殺菌する利点もあります。適切な温度管理を行うことで、堆肥化プロセスを最適化し、有用な堆肥を得ることが可能です。

 なるほど、60度になると厳しいわけだ。

 さっそく土の中でも利用できる温度計をスタッフが手に入れてくれました。

 太陽が黒い土を照らしていくと、気温より温度が上昇します。

 さて、何度くらいになるのでしょう、60度くらいまで上がると思いますか?

 

つづく
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雪の中での暮らしを感じる=暑さ寒さも春分・秋分(彼岸)まで/仮説実験授業 〈授業書〉「月と地球と太陽」

 春分・秋分の日を中心にした前後数日をお彼岸とも呼んでいます。春分・秋分の日は大地を陽の光がさしている時間とさしてない時間、つまり昼と夜の時間がほぼ同じ時間になります。こういう図で説明したりするのですけど、どうして昼夜が同じ時間になるのかわかりにくいですね。

 仮説実験授業に「月と地球と太陽」という〈授業書〉があります、その授業をすると、天体の動きがわかりやすくイメージできます。
 授業を受けたい方はお問い合わせください。

 さて、春分のお彼岸がやってきて、明らかに季節は変わった感じがします。

 たしか開高健(かいこう たけし)の『白いページⅠ』だったと思うのだけど「一年の半分が雪で閉ざされ、年賀状が5月に届くのだ」という新潟の小さな村の話を書いていて、そこで呑んだ水がとっても美味しいという話がずっと心に残っている。

 その村はきっと春分の日も雪に埋れているのだろう・・・

 そのエッセイの影響で、会議や講座などで出かけていくとき、比較的近くに雪が降った場所があると聞いたら、やりくりして出かけ、写真をとるようにしています。

 これはその中の写真で、学校で子どもたちに見せながら授業をしたことを覚えています。子どもたちは沖縄に住む私たちが知らない雪国の暮らしの一片を感じてくれました。

 降った雪がとけずに小さな村を白くおおっています。

 

「先生、壁の上まで雪が来てるね・・・」


「先生、雪で壁が傾いてる・・・」
こどもたちはそう言って、とても驚いていました。

 雪に覆われた寒い暮らしの中でもツバキの花が咲いていました。

 暑さ寒さも彼岸まで…
 やっと〈太陽の季節〉へ変わっていきます。

 雪に閉ざされた村も、ゆっくりと大地が見えるようになっていくのでしょう。

 私も久しぶりにこの写真を見ながら、自然の厳しさも美しさ、そしてそこに住む人々の強さ、しなやかさを感じていました。

 時々、このサイトの話を使ってよいかという問い合わせが来ます。
 どんどん使ってください。
 印刷して利用したいという方もいます、「たのしい教育をしたいので」ということで学校で利用する分には、どんどんご利用ください。
 そのほかの利用については、個別にお問い合わせください。
 

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映画『デューン 砂の惑星 PARA2』を観て 私たちの地球の美しさを感じる/環境を守る気持ちの奥にあるもの

 無類の映画好きの私は、有料メルマガにもそのコーナーを持っていて、毎週おすすめの作品を紹介しています。最新号に書いたのは『デューン 砂の惑星 PART2』です、SF超大作で、たっぷりとその世界にのめりこんでいました。

 感動大きかった作品は配給してくれた会社への敬意を込めてパンフを購入しています、中身を開かずに買ううえに大抵一回くらいしか開かないのですけど、本棚に置いているだけで、その時の感動を思い出すきっかけになります。

 砂漠の惑星デューンで繰り広げられる権力争いと復讐劇です。
 水が極端に少なく、屈強な者たちがわずかに生きのこっていけるだけの惑星であっても、砂漠と空に浮かぶ太陽の美しさに心動かされます。

 銀河系にあるわたしたちの地球は、実に魅力ある星です、雲に覆われていなければ、こういう景色を普通に見ることができます。

 海に沈む太陽が映し出す姿もとても美しい、まさに水の惑星です。

 この星の生物、人間たちは、車という機械を使って移動します。排気ガスで大気が汚れ、大気の温度が上昇し、工業生産の過程で環境が汚染され、さらに気温があがる…
 水が乾いていき、デューンのような惑星になっていったら…
 環境保護は喫緊の課題です。

 環境を保護する活動の大切さは、こういう美しさを知っているからこそだといえるでしょう。

 環境破壊がどんどん進んで、この星の美しさを知らない人たちばかりになり、生命をなんとか維持するために環境を保護しなくてはならない時代が来たら…
 怖いことです。

 子どもも大人も、この星の美しさをたくさん味わって欲しいと感じる日々です。

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映画俳優 高倉健 「南極のペンギン」-楽しい朗読 &ついつい映画の話

〈たのしい朗読〉の記事が広く読まれていてお便りもいただいています。その中で読者の方から「ぜひ聞いてください」と紹介された朗読があります。俳優 高倉健が自らの著書を本人で朗読している『南極のペンギン』です。

 ちなみに南極にペンギンはいても北極にはいません。日本経済新聞によると「北極にペンギンが住んでいる、というのは最もよくある間違い」とのこと⇨https://www.nikkei.com/

 映画を無類に愛する私ですから、もちろん高倉健が活躍する作品をたくさん観ています。
 ヤクザ映画やスナイパー役は好きではなく、「野生の証明」『鉄道員』がまあまあ好きです。
 『八甲田山』『海峡』と名作があるなか、最も好きなのは田中裕子さんと共演した『あなたへ』です。『幸せの黄色いハンカチ』より大好きです。
 いろいろな処を巡りながら展開するロードムービーで、とても味わいがありますよ、未見の方はぜひどうぞ。

  『北極のペンギン』は

ぼくの名前は たかくらけん 、映画俳優の仕事をしている

という言葉からはじまります。

 健さんが映画の仕事をしながら、いろいろな処で出会った想い出深い人たちのことを綴った作品です。

 健さんがいつものように飾らず朗読してくれています。
 健さんの滑舌の特徴で「ぼく」を「ぼぐ」というところも、私の好きな健さんの雰囲気がそのままでていてホッとします。

 私は聴き始めて、「あ、これ以前読んだ作品だ」と気づいたのですけど、以前書いたように、読む味わいと朗読の味わいとは違う回路が刺激されて、どちらも別々にたのしめます。

 後半の田中一村の章は、知っている話なのに涙がでました。
 この本の最後は〈沖縄 石垣島の子どもたちに望遠鏡を送った〉というエピソードが綴られています。
「こんなに自然豊かなところに住む子どもたちには、望遠鏡は必要ないかもしれない。ボグは、望遠鏡を送ったことを少し後悔した」と閉じるところも、とても味わい深く、健さんの人柄がにじみ出てくると思う。

「そういえば、健さんが出た八重山ロケの映画ってなかったと思うけどなぁ」と気になって調べると、となりの西表島の高級リゾートが健さんの隠れ家的な処だったらしい、地元と交流もあったとのこと、こういう情報には私はとても疎い。

「アナウンサーとか声優さんなら朗読は得意だろうけど俳優の朗読はたどたどしいんじゃないかな」と思う人たちがいるかもしれません。
 映画は総合芸術です、俳優さんたちの力は普通の人たちが想像するずっと上をいくと思います。心の奥にある思いを表現することにかけては、一流です。
 おすすめします。

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