夏の講座2023〈探究の冒険者たち募集!〉自由研究で子どもも親も先生も仲よくたのしく!

 夏休みの講座の開催が決まりました、さっそくご案内します。我が子を誘って、友人知人の子をさそって、たのしい教育を一緒に味わってみませんか。日頃コミュニケーションが不足していると思っている皆さんにもおすすめです。映画を観に行くのもよいのですけど、知的な冒険で、親子が仲良くアイディアを交わし合い、ものづくりやサイエンスなど、たっぷりたのしむことができます。
 リーフとその文面を掲載します。

「自由研究」こそワクワクする本物の研究です。
 大人も子どもも一緒に自由研究をたのしみましょう!
 自由研究で仲良くなれるの? 「はい」
どうやって? 「楽しく探究しているうちにいつの間にか」
 そして「もっと学びたいと思う中でさらに!」

  県外から学びにくる人もいる「たのしい教育研究所」の講座をみなさんも受講してみませんか、初めての人も大歓迎です。

 自分の子や親類の子をさそって〈たのしい教育〉を体験したり、まず自分一人で体験したりetc.

「私は大人だから先生だから内容は知っているだろう」と考える人もいるかもしれません。そういう人たちのほとんどが「え~、ほんとに?」「知らなかった!」「これはたのしい、子ども達にも教えたい」といってくれます。

 子どもたちは「家でゲームをしているよりたのしかった」「自由研究っておもしろいね」そういってくれます。そしてそのたのしさは確実に《賢さ》につながっていきます。

 今年も選りすぐりの内容を準備しました。

 保護者の皆さんは子どもと一緒にたのしく、先生はクラスの子とたのしく学力を高める《教材研究》として、子どもたちへは《夏休みの自由研究》のテーマになるようにまとめ方もあわせて紹介します。 毎回人気でお得感たっぷりの《おみやげの教材》もセットしてプレゼントします。

 人数には限りがあります、早めの申込みをおすすめします。

予定プログラム
① リナ先生の おいしい自由研究
② テラ先生の わくわく自由研究
③ ミキ先生の たのしいゲーム
④ いっきゅう先生のたのしいサイエンス(自由研究)
⑤ ミエ先生の 自由研究につながる読みかたり
⑥ 身近な植物で自由研究
      他にも たのしい内容がいろいろ!

期日:2023年 8月11日(金) 9:15受付 9:30~12:45
会場: うるま市「うるみん」3F(あげな十字路近く)
対象: ・親子(小学生以上/教材は親子二人参加で1セット、複数参加の場合は子どもの分を基本)・教育関係者 ・たのしい教育に興味関心のある方 ※親類や知人の子との参加も可能 ※安全のため子どものみの参加はできません
参加費(みやげ教材込み)

参加費 ※昨今の価格高騰を鑑み参加費を下げて実施します
 一般2600円・RIDE会員2400円・子ども1400円
 ★早割り:7/31(月)17:00まで
  一般 2400円・RIDE会員 2200円・子ども1200円

※ひとり親世帯などの参加費支援もあります、気軽にお問合わせください 
持ち物・服装など:筆記用具、飲み物、教材持ち帰り用の袋類、動きやすい服
※検温、体調確認、殺菌消毒他 感染症対策をして実施します

★ お問合せ 090-1081-7842(平日19:00まで) 
★ 申込み①QRコードから  ➡︎
②メールから⇨office@tanoken.com 件名に「2023夏の講座」と書き1名ずつ ① 名前 ② 所属(学校学年・会社・団体など) ③ 電話番号(急ぎの連絡に利用) ④ RIDE会員か会員でないか(週1回メルマガ が届く方は会員)を明記して申し込みください
※申込み後3日以内に事務局からメールが届きます、届かない場合はお電話ください

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とっても小さくてひょうきんな虫を観察-楽しい昆虫学

 アウトドアでアイディエーション (アイディア会議)をしている時、A先生が「何、これなに? 動いてるんだけど・・・」と声をあげました。

 紙皿に向かってワタみたいなものが動いているんだけど、風で動いているわけではないみたいとのこと、これです。

 どれどれとみんな寄ってきて眺めると、確かに紙皿を歩いて登っています、大きさは、前の方が〈炊いてよくふくらんだご飯粒〉くらいです。

 なんだろう・・・

 私もみたことがありません。

 しっかりした足取りで歩いていきます。
 シッポがとってもおもしろい、釣りの〈毛ばり〉、あるいはホコリ落としの〈ハタキ〉の様な形をしています。

 

 バンザイとかしてくれて、ひょうきんな感じの虫です。

 足は6本です、昆虫ですね。

 これはおもしろいね~、あとで調べてみようねと話しみんなで観察しました。

 〈たの研〉に戻って調べてみると〈ベッコウ ハゴロモ 〉の幼虫でした、これは成虫、顔をみると〈セミ〉の様に見えます、羽をみるとガの様に見えます。けれど〈ハゴロモ ファミリー(科)〉という一つのグループを構成しています。

 何しろ〈昆虫〉の種類は膨大です。今までみたことのない昆虫に出会う確率もたくさんあります、みなさんもこの夏、公園などでたくさん観察してみてください、たのしいですよ。
 昆虫の種類の多さについてはこの記事を⇨ https://tanokyo.com/archives/154453

 

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たのしい国語・たのしい英語-「分かるから分けられる」ということ-〈科〉という言葉②

 さて前の記事で触れた牧野富太郎の《植物記》の、ある言葉に目が止まったと書いたその部分を書き抜きましょう、いつもの様に読みやすく手をいれました。

   

 

 植物学上でもまた動物学上でも科の字は今日普通に使用し誰れでもよくこれを知っている。

 すなわち植物学では、以前には、例えば Order Magnoliaceae という様な場合の Order に適用したが、今日では一般にそれと同位の Family が用いられている。

牧野富太郎「植物記」青空文庫より

 

 〈科〉はもともと〈Family:ファミリー〉を訳したものだったんです。
 ファミリー:family の方がずっとイメージしやすいな。

 もちろん私は植物学の本や資料をいろいろ読んでいますから、その単語も目にしているはずなのに、頭には入ってなかったわけです。

〈バラ科〉は「バラ・ファミリー」です!

 当然、庭に咲くバラは〈バラ・ファミリー〉

wikipediaに感謝して参照

「実は〈さくら〉も「バラ・ファミリー!」


「え~?」

私いっきゅうもそうだったのですけど、「桜はバラ科なんだよ」といわれると「学者たちは〈科〉という特別な分け方をしているんだろう」という様に、煙(けむ)に巻かれた様な、ぼやけたイメージをもつ人も少なくないでしょう。

「桜はバラ・ファミリーなんだよ」といわれたら
「え、一族なの? DNAがかなり近いわけ?」と理解が深まると思うのですけど、どうでしょうか。

 牧野さんの文章を読むと、〈 明治期、中国語をそのまま採用して、門とか科という分類用語になった〉ことがわかります。

 同じ漢字文化とはいえ、私にとっても多くの人にとっても科よりファミリーが身近な感覚として理解できるでしょう。

 私は今後、積極的に〈科〉から《ファミリー》に移行しようと思います、学術用語的にも完全に正しい利用の仕方です。表記的には「サクラ・ファミリー(科)」でいきましょう。

追記
 牧野さんは中国語をそのまま分類用語に利用したことに反対していて、やまと言葉で〈科〉を表記しようと提案しています。

 どういう提案だったか・・・、少し考えてみますか?

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⬇︎

⬇︎

 世が移ってもしも科の字を日本語にしなければならない場合に立ち到ったなら、私はこれをナカマ(仲間)としたいと考えている。

 そしてこの語は縁を有つ者の集りを表している科の意味と合致するものだと信ずる。

 タグイ(類)ではその限界が余り厳格に感じなく、またこの語は余り通俗に用い過ぎていてどうも特用してある科の名としては適しない感があるので私は採らない。

 そしてもしもこれをローマ字で書く場合には Kiku-no-Nakama, Tade-no-Nakama, Yanagi-no-Nakama, Mame-no-Nakama, Yuri-no-Nakama などと書けばよいのである。あるいは no を省いて端的に Kiku-Nakama, Yanagi-Nakama という様にしてもそう悪くは無いと思う。

牧野富太郎「植物記」青空文庫より

 

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たのしい国語・たのしい英語-「分かったから分けられる」ということ① 牧野富太郎

 最近ひとつの言葉から〈ものの見方・考え方〉が広がることがありました。考えてみると〈ことば〉というのはほとんどが、新しい扉を開いてくれるものなのでしょう。

 牧野富太郎が著(あらわ)した『植物記』という本があります。「青空文庫」に力を尽くしているボランティアの方たちのおかげで、webで気軽に読むことができます。ほんとうにいい仕事をしてくれていると思います、心より感謝⇨
https://www.aozora.gr.jp/cards/001266/files/51368_56013.html

 今回はその中の一つの言葉に目を開かれた話をさせてください。

 子どもたちに理科を教える様になった頃から『動植物の分類』に関心が深まって、たとえば

「どういうワケで植物Aと植物Bが同じ〈科〉に分類されているのだろう?」

ということが気になることもでてきました。

 そういう問題意識をもちながら資料を読んでいくと

「AとBは同じ〈科〉で分類されていたのに、研究がすすむにつれて異なる種に分類された」

という様な事例があることも知る様になります。
 当然とはいえ生物は〈神〉がつくってそのグループに従っているわけでもなく、〈研究者〉の分類に従っているわけはありません。
「進化していく多種多様な生物を研究者たちが〈便宜上、強引に分類〉している」のです。

 そもそも〈分類〉つまり『わける』ことは《分かる》の語源です。ものごとを理解することと同義でした。

 あかちゃんが〈お母さん〉と〈お父さん〉が違う人だと分かることは知的にかなり大きな成長です。
 最近私が「違う」と思っていた〈ユウナ・オオハマボウ〉が、実は同じ木に咲く同じ花だと分かったことも、知的な高まりです。

 分かったから〈分けることができる〉、分類する行為は私たちの認識の深まりと強く結びついているのです。

 いろいろな学者たちがいろいろな考えを元にして生物を分類していたものを、現在の様に統一的な見方・考え方で体系化したのは「カール・フォン・リンネ」さんです、いつもの様にwikipediaから引用させていただきます。

 

 分類の基本単位は〈種:しゅ〉です、基本的には同じ種同士でなくては子孫をつくることができません。

 私たち人間は〈ホモ・サピエンス〉という種です。

 リンネさんは生物を

[門(もん)]
[綱(こう)]
[目(もく)]
[科(か)]
[属(ぞく)]
[種(しゅ)]

という様に分類しました。

 たとえば〈犬〉は〈イヌ科〉、種は〈オオカミ〉です。

門:脊索動物門 Chordata
綱:哺乳綱 Mammalia
目:食肉目 Carnivora
科:イヌ科 Canidae
属:イヌ属 Canis
種:オオカミ C. lupus

 なので、オオカミと犬は〈同じ種〉で、子孫を作ることができます。
 日本ではオオカミを〈ヤマイヌ〉、人間と一緒に暮らす犬を〈イエイヌ〉と呼んでいた時代もあったほどです。※たとえばウィキペディアで「イヌ」と検索して読んでみると、そういう話も出てきます

 今回はその分類法の「科」という分類について書かせていただきます。

つづきをおたのしみに

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