たぐいまれなる博物館を歩く/愛らしいタブノキ

 「たのしい教育研究所」がある沖縄は日本の南の暖かい場所にあるのですけど、沖縄も寒波のせいでかなり寒い日々が続いています。

 昨日はめずらしく暖かい陽気だったので、類い稀なる野の博物館を歩きました。
 これは第三研究所の近くの公園です。※ちなみに先日紹介した〈梅見〉の場所とはちがいます

 歩いているとおもしろいものをみつけました。
 閉じた松ぼっくりのような形をしています。

 たくさんついています。

  〈タブノキ〉、10m以上の巨木です。

 お線香や蚊取り線香のベースの粘着剤〈タブ粉〉の原料になる木です、これがタブ粉。

 

 さて寒い今の時期、松ぼっくりのような形になっているのは〈実〉なのでしょうか?

 

 他のものをながめてみましょう。

 実は〈実〉ではありません。

 開くとこうやって、中からつぼみがいっぱい出て来ます。

 中の花や葉になるものをそのつぼみが守っているのです。
 冬芽といったり昆芽といったり、いくつかの呼び方があるのですけど、それはそれとして、とても愛らしいしくみですよね。

 巨木なのに、花は小さくて、開いた円周は一円玉より小さいくらいです。

 類い稀なる野の博物館を歩くのは、たのしくてなりません。
 皆さんも近くの公園や野原を歩いてみませんか。
 このサイトは、子ども達も読んでくれる様になってきました。
 子どもは一人では行かずに、大人の人たちと一緒に歩いてくださいね。

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たのしい木曜研究会の様子!

 RIDEで毎週開催されている〈木曜ものづくり研究会➡︎木ようモノ研〉のたのしさのグレードが高くてぴっくりしています。どれも講座レベルで、ドキドキします。

 絵本をたのしむプラン。

 おいしいパーティー用ものづくりプラン。

 図工でマーブリング。
 身近な素材でマーブリングできないか研究を重ねています。

 これはRIDEの看板の〈I〉の文字に色を写し取ったところです。

 いつの間に、こんなにすごい内容が続くようになったのでしょう。
 少数制です、希望の方はお問い合わせください。
 毎週木曜日7時から9時ごろまでやってます、もちろん夜!

 

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たのしく賢いものの見方考え方/原子論的にみる医療崩壊

「新型コロナ(コロナ)で日本の医療現場は混乱している」「病床が満杯に近い」「医療現場は限界に近く、すでに医療崩壊といってよい」という声をいろいろなところで耳にします。発症しても病院に入ることができず自宅待機となっている人もいるそうです、とても悲しいことですけど、そのまま自宅で亡くなる方も出ているということです。「やはり身体がおかしい」と感じて病院に向かう車の中で命を失った議員さんもいました、どんなに苦しかったことか・・・

 こういう新しい危機に対応するためには〈賢い人々〉がたくさん育っていく必要があります。〈今までこうだった、前例からするとこうだ型の思考パターンの人たち〉〈ある枠内でしか仕事ができない人たち〉、一定の枠の中で仕事をする人たちでは対応が難しい問題だからです。

 賢くなるためには、考えるそのことをたのしめることが大切です。またその時に、いろいろな予想を立ててものごとを見つめていくことが決定的です。予想をたてる時、たよりになるものが〈原子論に基づいたものの見方考え方〉です。
 原子論に基づくというのは、物質不滅の法則であったり、質量保存の法則など、科学的に確かめられた法則や現象を元にして考えを進めていくことができる人たちです。

 板倉聖宣がハッキリさせた様に、原子論は社会的なものの見方・考えたにもとても大切です。
 その原子論で考えていくと、今書いたようなコロナに関する状況が、とても不思議に思えてくるのです。いつもより長文になりそうです、お付き合いください。

 まず二つの〈事実〉について整理してから、話をすすめましょう。

1つめ
 日本の病床数というのはどのくらいあるのか、つまり私たちが病気になって入院することになった時、どれくらいのベッド(病床)が準備されているのでしょう?

 医療ではとても大切なことなので〈1000人あたり病床がいくつあるか〉という統計がしっかり出ています。

 では、日本は世界の中でどのくらいの水準だと思いますか?
 多いのでしょうか、普通くらいでしょうか、それとも少ないのでしょうか。

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 〈日本を知るランキング〉というサイトに、世界113の国と地域を対象とした人口1千人あたりの病床数についてのランキングが載っています。

 

人口1千人あたりの病床数ランキングマップ

日本の人口1千人あたりの病床数は、13.70床で、世界ランキングの順位は1位です。

ランキングの1位は日本の13.70床、2位はベラルーシの11.10床、3位は韓国の10.30床です。

ランキングの最下位はウガンダの0.39床です。http://top10.sakura.ne.jp/IBRD-SH-MED-BEDS-ZS.html

 日本は世界でもっとも病床数が多い、つまり病気になった時に入院するためのベッドが一番多い国です。

2つめ
 日本では年末からコロナの患者数が増えているということで、騒がれています。複数の県で2回目の緊急事態宣言が出されました。

 では、日本のコロナ感染者は世界的にみてどのくらいなのでしょう。

 ネットではアメリカのコロナ感染者の数がすごいのだと騒がれているのですけど、日本はそれとくらべてどのくらいでしょう。
 アメリカに迫る勢いなのでしょうか。
 それとも世界的に見ると10番目くらいでしょうか。
 あるいはもっと少ないのか・・・

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 これが2021年1月9日現在のデータです。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210109-00216825/

 アメリカやヨーロッパなどの国々と比較して、日本ではコロナ感染者も死者もかなり少なくなっています。

 二つの事実を見ていただきました。
 ここで不思議になるのです。

 病床数が世界一多い日本、そしてコロナ患者はアメリカやヨーロッパなどと比べてかなり少ない日本で、入院するベッド数がほぼ満床、入院できない人が出ている、医療崩壊だ、というのはどういうことでしょう・・・

 なぜそういうことが起こってしまうのでしょう?

 原子論に基づいて考えていくと「コロナ感染者に対応する病院、医療関係者の数が少ないからではないか」という予想が出て来ます。

 「自分は新型コロナに感染したかもしれない」という時に対応してくれる病院がとても少ない、感染した人たちを入院させるベッドの数もとても少ない、だから〈医療が崩壊する〉と叫ばれているのではないか?
 たしかに検査はできる様になってらしい、病院のベッド数は世界最高である。しかし今騒がれているコロナに対しては、病院の入り口を開いていない可能性がある。明らかに自分はコロナだろう、という時に受け入れてくれる病院が少ないから、医療崩壊だと叫ばれているのではないか?

 この予想以外の予想も成り立つかもしれません、皆さんの考えはどうでしょうか。

 コロナが最近突発的に起こったことなら、医療の現場が混乱し、病床が少ないということも考えられるでしょう。ところが新型コロナが問題になって、ほぼ一年です。

 「誰が悪い」という様な告発をすることで世の中が良くなっていくとは思えません。問題の解決について、新しく提案すること、それを確かめていく実験していくことで、世の中は良くなっていくのです、ここに書いているのも〈提案〉です。

 コロナ対策としていろいろな手が打たれています。
 ところが「コロナに対処する病院を増やす」という対応は私の耳に入ってきません。

「もしや」と思った時にすぐに相談できる病院、何かあれば治療し、入院させてもらえる病院を増やしていく動き、そこに予算や知恵を投じていく。結果としてコロナ患者を一般の人たちから隔離することになりますから、本人の治療だけでなく感染者数を減らすことにもなります。

 今大切なことの一つは、コロナに対応してくれる病院、医療関係者を増やすことだと思うのですけど、どうでしょうか。
 物理的なベッドの数は世界最高なのに「もう入院するベッド数がない、医療崩壊だ」と叫ばれている現状を、いろいろな人たちの知恵と勇気、そして予算で早急に改善していく必要があると思っています。

「そう簡単にいうな」という人もいるでしょう。
 簡単にいっているつもりはありません。

 たのしい教育研究所ではこれまでたのしい感染症対策プランを出したり、ナチュラル石けんづくり、マイ石けんづくりなど、いろいろな方法を学校の先生たちに提案し、たくさんの子ども達がその授業を受けています。できることを全力でやる、そのスタイルを通しています。

 今現在〈レストラン等〉への時間短縮や補助金などの手を打っています、そうやって感染者が明らかに減っていくのか、私にはうまくよめません。しかしコロナ対応の病院、スタッフが増えていくことは、コロナの広がりをおさえることにも確実に繋がります。

 人口当たりの病床数が世界でもっとも多い日本、また世界と比べてコロナ感染者数の少ないうちに、大きな力を医療現場に投じて、たくさんの人たちが病院で治療してもらえる、もらいやすい状況づくりに力を注ぐ、そのことはとても大切なことだと思っています。ちなみにこの予想は、わたしいっきゅう個人の予想だとご理解ください。

 早くコロナがおさまるように知恵と力を出し合っていけたら幸いです。

 RIDEに来るみなさんには、検温、消毒、手洗いに加えて、アレルギーなどのない方には最近から〈うがい〉も標準にしています。ご協力、よろしくお願いいたします。

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虹を追いかけてたのしもう②

前々回の続きです。
虹の色は孤の内側が青系、外側が赤系でした。
もう少し眺めてみましょう。
これは前々回と同じ時の写真です。

 よ~く眺めてください。
 何か気づいたことがありませんか?

 実は二重の虹になっているんです。

 目立つ虹の上に薄い虹がかかっています、確認してみてくれますか。

 視点を左側に寄せてみましょう。

 見えたでしょう。

 上側に視点を移しましょう。

 
 慣れてきたら、もう一度全体を眺めてみますよ、二重の虹が見えていますね。

  さて色に注目してみましょう。

 薄くて確認し辛いかもしれません、でも上の虹は内側が赤系、外側が青系です。
 逆になって見えています。さっきの写真をもう一度ご覧ください。

 めだつ虹を主虹(しゅこう)、薄い虹を副虹(ふくこう)と呼んだりするのですけど、そういうことは大した問題ではありませんし、それを知っているからどうだというものでもありません。

 それよりも実は「虹をみつけた時にはたいていもう一つのうすい虹が見えている」ということの方がずっと大切な知識だと思います。

そして
「今度出る虹も同じ色の並びかな」
「いつでもダブルの虹が見えるのかな?」
「薄い虹がめだつ虹と同じ様な色の並びになることもあるのかな?」
そうやっていろいろな予想を立てていくことでたのしく賢くなっていきます。

「そういうことは、いちいち実物を見なくても、インターネットで調べればいいんだよ」と考える人がいるかもしれません、先生たちの中にもいるかもしれませんね。でも、海岸に行ってみごとに染まった夕焼けを眺めて感動するのと、インターネットをみて夕陽ってこういうものなんだ、確かにきれいだな、と感じるのと、どちらが幸せなのか、どちらが心動くことなのか、それは自ずと答えがでると思います。

 虹の話は、また機会があれば書きましょう。

 ではまた明日。

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