古い石灰岩と新しい石灰岩/琉球石灰岩という名前は重要

 研究所に学びに来てくれているTさんから〈いっきゅう先生、プレゼントがあります〉と届いたものに大喜び、これです。

 何だかわかるでしょうか。

 琉球石灰岩をカットした石材です、元はこういう石で、沖縄でたくさん見ることができます。

 ところでこの〈琉球石灰岩〉という名前、不思議に思ったことはありませんか。

 琉球・沖縄で見られる石灰岩だから琉球石灰岩なんでしょうか。

 どう思いますか?

 

 違います。

 これも沖縄で見られる石灰岩です、しかし琉球石灰岩とはいいません。

 これは沖縄県の本部町というところで見られる石灰岩です、セメントの原料としても利用されています。これは琉球石灰岩とは言わず、〈本部石灰岩〉と呼ばれています。

 石の緻密さがまるで違います。

 これは最初に見てもらった琉球石灰岩の断面です。

 これは本部石灰岩の断面です、緻密さがまるで違います。

 

 琉球石灰岩も本部石灰岩も〈サンゴ〉からできたものです。
 しかし琉球石灰岩が200万年とか数万年前にできた石灰岩できた岩石であるのに対して、本部石灰岩は2億年とか3億年という長い時間をかけてできた岩石です。

 ではこの石灰岩は本部石灰岩でしょうか、本部石灰岩でしょうか?

 そうです、琉球石灰岩です。 
 琉球石灰岩の中に、ほぼサンゴの形をそのまま残している状態です。
 何万年もたっていないものだと思います。

 同じくサンゴからできているとはいえ、歴史の長さによって、見た目も随分ちがいますね。しかしどちらも、塩酸をかけるとぶくぶくアワを立ててとけていきます。石灰岩
ということでは、同じなのです。

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子ども達が笑顔で賢くなる〈たのしい教育〉を積極的に学校の中へ

 いつから学校で夢が語られなくなったのか、教育を取り巻く重苦しい議論が主体で世の中をかけめぐっている様です。それと逆向きの「もっと笑顔で、もっと学びたくなる教育」つまり〈たのしい教育〉がごく普通の教育になった時、RIDEの目標は達成され、新しいテーマに向かっていくことになるでしょう。

 たのしい教育研究所には〈国語辞典をたのしむたのしい教育プラン〉や〈作文をたのしむプラン〉、〈薬と毒〉について学ぶことで、自分の健康や周りの人たちの健康に対する知見が高まるプラン、図形処理の力を高める〈パズりん1、パズりん2〉に加えて、仮説実験授業の授業書、道徳のプランなど、おすすめしている授業書、授業プランがたくさんあります。

 先日、ある先生から「担任の先生がお休みして、補充に入ったクラスの子どもたちに〈パズりん1〉を使ってグループ競争したら、ビックリするくらいのもりあがりでした。ありがとうございます」という嬉しい便りがありました。

 この〈パズリン1〉は優れもので、わずか3つのピースで、正方形、長方形、台形ほか、いくつかの形を作ることができます。
 私は講座などで〈計算力より図形処理能力がずっと高度です〉という話をよくしています。図形処理というのは総合的な能力が試されるからです。
 インターネット上でも、悪意として相手のサーバーをダウンさせるなど、AIを利用した攻撃があります。防御する側が〈相手がAIなのかどうか〉をチェックするためによく利用されているのが図形処理です。たとえば「この写真の中の横断歩道のピースを選びなさい」という簡単な図形処理で現在のAIは弾かれてしまいます。

 学校などでもこういう教材をもっと積極的に利用して欲しいと思います。

 その時にはぜひ「たのしい教育研究所の教材です」と伝えてあげてください。
 それを耳にした先生たちや保護者の皆さんがこのサイトに行き着いて、自分でも研修を受けたり、いろいろな教材を入手して、子どもたちにたのしい教育を提供できる状況に近くからです。

 明治期以来、日本は子どもたちそれぞれのいろいろな才能を伸ばしていくことより、今の世の中の枠組みの中で、こういう子どもを育てようとか、これができる様にしようというベクトルで育てて来ました。
 それはもっとよい新しい世の中を創ることができる人たちを育てることには繋がっていないというのが実験結果です。
 今回の様な新型コロナで世界がパニックになっている時に、それを突破できる人たちがたくさんいる、そういう世の中がこれから私たちたのしい教育研究所が目指している姿です。

 たくさんの人たちが賛同し、一緒に手を取り合っていけたらと心から願っています。
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沢庵和尚の科学観「ニワトリには足が三本ある」 次号メルマガに綴り始めていること

 毎週発行している「たのしい教育メールマガジン」は〈たのしい教育の方法〉や〈オススメの映画・動画・書籍などの紹介〉〈ものの見方考え方〉などの章に分けて綴っています。それらはもちろん私いっきゅうの既存の知識を元に綴られていくのですけど、私自身の〈ものの見方考え方〉をもまた高めてくれます。今まで読んでいて私の心を動かしたものを取り上げて綴っているにもかかわらず、さらに「これはおもしろい」と、のめりこみながら綴っている自分に気づくからです。

 今書いているのは、師の板倉聖宣が「日本ではじめての科学啓蒙書は、沢庵和尚によって書かれた実理学捷径じつりがくしょうけいだと思います」と語り、その本の内容を取り上げているところです。難しい漢字もありますけど小学校高学年生くらいからなら読めると思います。※沢庵和尚というのは〈タクアン漬け〉の名前に残っている実在の人物です

 人はみな〈まなこ〉二つあり、悟(さと)りぬればまなこ三つあり。

 心に一つのまなこなくては見がたきところは見出されず候(そうろう)。
〈ニワトリに三足あり〉と申すことの候。
 なぜになれば、二つの足にて立っているものならば、死したるニワトリも立っておるべけれども、死したるニワトリは立っていられざるなり。

 身の内にいまひとつの足なくては立つことならず候ほどに〈ニワトリに三足あり〉と申し候。
 ふたつのまなこは、生れ子もものを見ることにて候。
 色、形もなきものを見るは〈心のまなこ〉というものなくては見られざるなり。

 心のまなこを開くが詮(せん/大切)なることにて候。

沢庵宗彭(たくあん そうほう) 実理学捷径

 

いっきゅう訳

人間は目が2つあるよね、でも〈悟り〉を開くと目は3つになるんだよ。
〈悟り〉つまり心の目がなくては、目に映らないものを見ることはできない。

ニワトリには足が3つあるんだよ。
どうしてかって?
ニワトリが2本の足で立っているとしたら、死んでしまったニワトリだって立っているはずでしょう。
けれど死んでしまったニワトリは立っていられないよね、
つまりニワトリの身体の中に、もう1つの足がなくては立つことができないわけだよ。
2つの目は、生まれたての子どもがものを見る様なもの、色や形とかがないものを見るには〈心の目/第三の目〉がなくては無理なんだ。

 心の目を開くことが大切なんだ。

 

 沢庵和尚はこの後、目に見えない〈空気の存在〉を実験的に説明してくれます。
わたしも改めてワクワクしながら、メルマガにそれを綴っています。

古典を読むというのは、こういう優れたものの見方考え方に感動するということです。

小学校でも古典を学ぶ時間があります。
応用編としてこういうものを取り上げてくれる先生がいるとよいなと思っています。
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家でできるたのしい〈自由研究〉-あやしい実験俱楽部でやったこと/新型コロナ休校でのたのしい教育

 準備期間ほぼ無しで休校に入った混乱はもともとあったコロナパニックを加速して、マスクがなくなり、外で咳払い一つしただけで睨まれるとう状況、花粉症で咳をした人が殴られたという話、加速してトイレットペーパー騒動という考えられない状況まで出ています。
 新型コロナより恐ろしいのは間違いなく人間集団のヒステリー状態/集団パニックです。
 新型コロナよりインフルエンザの危険度が上です、これまではあまり真剣に考えていなかったかもしれないインフルエンザ対策に力を入れていきましょう。新型コロナにも有効です。

 さて、私が教師をしていた頃、〈あやしい実験俱楽部〉という団体を人気のあった授業を思い出しています。教育課程の中の週一の俱楽部でもっていた科学クラブの延長だったのですけど、それに入ることができなかった子どもたちもいっぱい入ってきて、放課後の理科室で賑わっていました。
 スポーツなどの部活の担当の方たちから、子ども達の集まりが遅くなっているのでなんとかならないかという相談もあり、期間限定になりましたけど、子ども達はとてもたのしんでくれていました。
 考えてみると、その後文科省等で〈放課後子ども教室〉が推進されて、それぞれの学校で空き教室を使って子ども達を集めていましたから、その魁だったわけです。

 そこで取り上げた一つが〈分解〉です。

 廃棄したパソコンがある教室に山積みになっていたので、それをもらって子ども達で分解していくのです。

 メインで使う工具は〈メガネ用のミニドライバーセット〉です。普通サイズのドライバーが必要な時もあります。

MACのパソコンは特別な工具が必要ですけど、windowsはそうではありません。もしも特別な工具が必要な場合は、大人でその部分は壊すなどして外しておくとよいでしょう。マイナスドライバーとハンマーでなんとかなります。

  何しろ、組み立て直す必要がないので安心してバラバラにすることができます。

 大きいパソコンはこうやってネジを外していきます。

 中ががらんどう状態で、子どもたちは大抵びっくりすると思います。熱を逃すためだという話ですけど、Macを使っている私からするとそれはおかしいと思います。iMacなどは、ほぼディスプレイなのかと思える本体に機器が詰まっていて、とてもスリムです。

ノートパソコンの方はぎっしり詰まっています。

 一体、何をどうやって外せば良いのか、知恵の輪を解くような難しいたのしさです。ネジを外して、いろいろな向きに〈ゆっくり〉と力を加えていってください。ドライバーなどをテコにして動かしてみるのもよいですね。

 まれに接着してあるパーツがあります。
 頭脳の中枢CPUはそうなっている場合もあるでしょう。
 でも外れます。

 1日でほぼ分解してパーツをバラバラにする、というのは無理だと思います。つまり数日たのしめます。
 分解の初めと途中、おわりで写真をとっていき、パーツを並べたり、数を数えたりして、自由研究として提出するのもいいですね。

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