名文を読む時間/人生が豊かになり・受験生は合格が近くなる(前編)

 いろいろな人に「好きな映画」と問われることがあって、その答えにはたいてい「リトル・フォレスト」が入ります。東北の小森という架空の場所の四季と食べ物を描いた不思議な味わいの作品で、主演の橋本愛さんの演技が気になることを我慢すれば、まるでシンフォニーの様に完成された名作だといると想います。

 

 はなしは変わりますが、彫刻家・画家で詩人の高村光太郎という人物がいます。心の病に蝕まれていく妻 智恵子との日常を綴った文章や「道程」という詩など、国語の教科書にも取り上げられることがありますから、知っている人もいると思います。

「道程」

僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため

『道程』1914年

 

 この強い思いに、わたしは近寄ることが難しいのですけど、以前読んだ彼のエッセイには惚れています、今でも読むたびに心に季節の風を感じることができます。

 彼は東京出身ですけど、東北で暮らしたことがあって、その暮らしの様子をエッセイに綴っています。映画「リトル・フォレスト」は、光太郎のエッセイに触発されて作ったのではないかと予想しているほど、その世界が似ています。

 次回、そのエッセイの一つを紹介しましょう。

 名文は人生を豊かにしてくれます。
 もしあなたが受験生なら、合格も近づけてくれます。

 ぜひ味わってみてください。

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RIDEのたのしい出前児童館が始まります/2019年 9/17(火)こじゃ公民館・9/18(水)やまざと公民館 ・9/19(木)あけみち公民館・9/20(金)文化センターげいのうかん(中の町)・9/30(月)みさと公民館 

 RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )が力を注いでいる〈出前児童館〉9月のおしらせです。参加者の満足度100%、それは、一回のプログラムごとにスタッフが何度も準備をかさねてたのしく全力投球しているからです。

 日程は9/17(火)こじゃ公民館・9/18(水)やまざと公民館 ・9/19(木)あけみち公民館・9/20(金)文化センターげいのうかん(中の町)・9/30(月)みさと公民館
※日にちに間があります。公休日が二回続いて公民館が利用できないためです、注意してくださいね。 


今月もたのしいメニューがたくさんありますよ!
・これまでいっきゅう先生が〈こんちゅう〉の話をたくさんして来ました、その流れで「こんちゅうマッキーノゲーム」をやります。
・〈宇宙食〉の味見もあります。1パックを希望する人で分けるので、少ないですけど、宇宙の食事の感覚をあじわうことができると想いますよ。
・〈キッズヨガ・親子ヨガ〉も大人気です
・人気の読み語りも、たのしめる絵本をいくつかもっていきますね


RIDEのメインスタッフは教師経験のあるプロフェッショナルです。安心してご参加ください。

 友達をさそってぜひご参加ください。子どもだけの参加も可能ですが、親子だともっと仲良くたのしめると想います。
  小さな子どもとお母さんのペアも大歓迎です。

 

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いっきゅう選:身体をやすめていた時におすすめの映画作品

 最新号のメルマガに「身体をやすめていたい時におすすめの映画」を4本紹介しました。遠く離れた処に住んでいる読者のAさんからの要望に応えてのリストアップです。するとAさん以外の方からも複数の感謝のメールが届きました。
 体調を崩している皆さんはAさんだけではなかったようです。

 このサイトの読者の皆さんにも同じ状況の方がいるかもしれません、はじめの一作を紹介しましょう。

※  

 季節的なものがあるのでしょうか、体調を崩して養生しているという読者のAさんから「休んでいる時のおすすめの作品がありませんか」という便りが届きました。
 もちろん、とお答えして、Aさんが購読を始める以前に紹介したものの中から4本選んでみました。

 体調が良くない時には、感動したりびっくりしたりショックをうけたり、心が大きく動かされるものはよくありません。あえて脱力系穏やか系の作品を中心に選んでみました。
 すでに観た方もいると思います。その方たちも、なにかしら体調を崩したときなど、このリストから選んでもう一度観ることをおすすめします。

 すでにこれまでメルマガで詳しく紹介した作品たちなので、ここではかるくみていくくらいにしますね。

 

滝を見にいく(2014)監督 沖田修一

 紅葉の中、滝を見物に行き温泉でくつろぐはずのおばちゃんたち7人が遭難、そのサバイバルの様子を描いた作品です。

 紅葉の山の様子は心ときめきます。

 遭難の中、木ノ実を拾い、火を起こし、若かりし日の想い出を語るおばちゃんたち。


 一人ひとりのキャラクターも生きて描きこまれていて、遭難したという危機的状態なのに、ほのぼの笑えます。

 監督は沖田修一さん、私が大好きな作品をいくつも撮っている名監督です。
 疲れた時にもぜひどうぞ。

ここまで

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夏には夏の秋には秋の/星野道夫 旅をする木 から

 第三研究所から帰る時、駐車場の前でやわらかな風を感じて立ちどまりました。
 暑い夏の日の盛りはまだまだ続くかもしれません、でもその勢いはゆるやかに降り、秋へ向けて季節がかわりはじめるのでしょう。

 季節の変わり目にはいつも大好きな写真家 星野道夫のエッセイを想います。
 「ページをめくる様にはっきり変化していく」というアラスカの季節感を味わいたくて、リュックを背負いマッキンリーの山に入ったのは、夏から秋に変わる頃のことでした。

 頬を撫でてゆく風の感触も甘く、季節が変わってゆこうとしていることがわかります。
 アラスカに暮らし始めて十五年がたちましたが、ぼくはページをめくるようにはっきりと変化してゆくこの土地の季節感が好きです。
 人間の気持ちとは可笑しいものですね。どうしようもなく些細な日常に左右されている一方で、風の感触や初夏の気配で、こんなにも豊かになれるのですから。
 人の心は、深くて、そして不思議なほど浅いのだと思います。きっと、その浅さで、人は生きてゆけるのでしょう。

      文春文庫『旅をする木』

 私の好きな沖縄は、ページをめくるように季節を変えていくわけではないけれど、小高い場所から、海を見ていると、その美しさに見とれてしまいました。
 夏は夏の美しさを、秋は秋の美しさを感じていたいものです。

 

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