たのしい教育Cafeスペシャル申込み快調!

                  たのしい教育研究所事務局より
 みなさんこんにちは。
 講座事務局よりお知らせいたします。
 〈たのしい教育Cafeスペシャル 6/24〉に向けていっきゅう先生はじめ、授業を担当する先生たちの準備も着々とすすんでいます。
 希望する方はぜひ早めに席を押さえてくださいね。

 

 月に一度Openしている〈たのしい教育Cafe:たのCafe〉は、学ぶたのしさと笑顔を広げる、教師・大人向けの人気プログラムです。今回は参加者の皆さんのご要望にお応えして〈日曜日〉に設定しました。 といっても〈たのCafe〉スタイルは同じですから、いつもの様に気軽な気持ちで参加してください。

 今回のテーマは〈普通学級の子どもも支援が必要な子どもも一緒にたのしく賢く笑顔になる授業〉、たのしい教育研究所のメンバー(教師)が中心となって、インクルーシブ教育を想定にした授業を実施します。たのしい教育に関心のある方ならどなたでも参加できます。はじめての皆さんも大歓迎です。今回は子どもと一緒の参加も可能(小学校中学年以上)です。人数がうまる前に早めにお申し込みください※子どものみの参加はできません

2018年6月24日(日) 
  09:00受付
  09:15開始 12:45まで 

参加費 1400円 ※メルマガ会員の方は1200円
      ・子ども700円《教材費は同じ》

教材費 300円(大人子ども同じ )

会場 うるま市ゆらてく研修室

※研究所では飲物や軽食を取りながらたのしんでいますが、今回は場所の関係で飲食は難しい可能性があります

テーマ〈支援の必要な子もみんな一緒にたのしい教育〉

  ① たのしい授業プラン

  ② ゲームでたのしく仲良く

  ③生活科・理科でたのしむ「あしはなんぼん?」

  ④ みんなでたのしくものづくり

  ⑤たのしい読み語り  ほか

 

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平和を創る ①

 六月は沖縄にとって特別な月です。

 六月二十三日は〈慰霊の日〉、沖縄で犠牲となった20万人の命を悼み、平和への想いを新たにする日です。
 その日に向けて学校では、平和をテーマにしたお話会やパネル展などが実施されています。

「20万人の命が〈戦争〉によって失われた」
 わずか一行におさまるその言葉には、刻むことのできないほどの悲しみが重なっています。

沖縄での両軍及び民間人を合わせた地上戦中の戦没者は20万人とされる。 その内訳は、沖縄県生活福祉部援護課の1976年3月発表によると、日本側の死者・行方不明者は188,136人で、沖縄県外出身の正規兵が65,908人、沖縄出身者が122,228人、そのうち94,000人が民間人である日本側の負傷者数は不明。

ウィキペディア

 沖縄戦で失われた20万の命。

 その20万という命は、どれくらいの期間で失われたのなのでしょう。

  一年

   二年

    三年・・・

  あるいはもっと長い期間か、それとももっと短い期間か

 みなさんはどう思いますか?

 去った戦争には第二次世界大戦、太平洋戦争、日中戦争という様に、いろいろな呼び名があります。

 1937年、日本は中国と戦争をはじめました。これを〈日中戦争〉と呼んでいます。

 各国の利害が重なり、幾つもの国が連合軍・同盟軍に別れて戦争を始めたのは1939年、これを〈第二次世界大戦〉と呼んでいます。

 1941年、日本は米英軍に宣戦布告しました。その戦争を太平洋戦争と呼んでいます。

 日本でそれらの戦争が終結したのは1945年の8月です。
 日本がポツダム宣言を受け入れた翌日の8月15日を終戦の日としています。

 太平洋戦争の長さでいえば約4年、第二次世界大戦では約7年、日中戦争から数えると約9年の長きに渡って日本は戦争を続けていたのです。
 なんという長さでしょう。

 その長い戦争の中、沖縄戦で失われた20万人の命。

 どれくらいの期間で失われたものなのか。

 アメリカを主体とする連合軍が沖縄で戦闘を開始したのは1945年3月26日、それが終結したのは同年6月23日、正確には三ヶ月には満たない期間で20万人という命が失われたのです。その短さに、どれほど恐ろしい惨劇が重ねられていったか、思い知らされます。
 さらにその20万人、一人ひとりには家族・親族がいます。身を引き裂かれる様な悲しみに襲われた家族・親族の方たちを数えれば、その何倍にもなります。今もまだその悲しみを抱えた人たちがたくさんいるのです。

 2度とこういう悲劇が起こらない様に、それは全ての人たちの思いでしょう。
 特に私たち教育に携わるものは、その思いを強く胸に刻まなくてはいけません。

 ではどうすればよいのか、どうすれば戦争を起こさない様な社会を作ることができるのか?

 その答えはたくさんあるでしょう。

 今回は、わたしが日頃から考えている、その答えの一つを書きたいと思います。

 

 ここ最近のマスコミを賑わわせている一つが〈大学のアメリカンフットボールの試合で起こった異常なタックルの問題〉です。
 話がそれた様に感じるかもしれませんが、少しこのままお付き合いください。

 研究所も、それに関わるコメントをいろいろな方から求められました。
 たのしい教育研究所は何かを批判する組織ではなく、明るい社会を拓く具体的な方法を提案する組織です。すると、この問題はたのしい教育という視点から特にコメントする内容ではない、という様にも思えますが、あながちそうでも無い様な気がして、何人かの方にお答えしました。
 そのことについて触れていきたいと思います。

 もちろんここでは、誰が悪いという様な断罪ではありませんし、マスコミで糾弾されている様なことを繰り返すつもりもありません。

 

 テレビでは、〈監督が悪い〉〈コーチが悪い〉〈謝り方がなっていない〉〈加害者側の学生が立派だ〉という様な視点でいろいろな人たちが意見を述べている様です。

 みなさんは、その問題に関してどの様に感じて、考えているでしょうか。

 まずみなさんが、このアメリカンフットボールの問題について考えていることを聞かせていただけませんか。

 次回に続く

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植物と季節② 初夏の花々

 前回の植物が季節を感じる仕組みに感動した中学生からメールが届きました。「いっきゅう先生から直接こういうことを学びたい」と記されていました。夏の自由研究の講座では、今度は〈宇宙〉をテーマにたのしく本格的な授業をしようと準備を初めています。
 またチャンスがあれば吉田松陰が開いた〈松下村塾〉の様に『未来塾』として少数の連続講座を開催することができるかもしれません。そのアイディアは、たのしい教育研究所の総会に向けたミーティングで役員の方から出された強い要請の一つで、あながち無理なことではありません。気長に待っていただければと思います。

 さて先日、野山を歩きました。

 あじさいの花がたくさん咲いていて、他にも意識的にいろいろな植物を育てていることがわかる場所でした。

 

 白いハイビスカスの花も咲いています。

 

 名前を知らない花たちもいろいろ咲いています。
 パイナップルの様な形の花から黄色い目が飛び出ている様なおもしろい形をしています。映画〈トトロ〉に〈真っ黒くろすけ〉が登場します。〈真っ赤のあかすけ〉そんな感じに思えて笑ってしまいました。

 植物に詳しいメンバーの小禄さんにたずねたところトーチジンジャーだろうということでした。ジンジャーというわけですから生姜の仲間ですね。

 これはキクイモ(菊芋)。径が20cmくらいある花です。
 根っこに芋状の塊ができて、食用にもなる様です。

 

 こういう桜色の花もありました。

 これも、あまり見ない花です。

 これはノボタンの種類コートダジュールでしょうか。花が虫にやられていますが、鮮やかな紫の輝きをはなっています。

 研究所でも花が開いています。

これはミニバラ。

ジュズダマは実ができています。

 植物たちは的確に季節を感じて花を開かせます。
 みなさんの周りではどういう花たちが咲いているでしょう。
 たのしい教育研究所にも、その花たちの写真を送っていただければ幸いです。

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植物と季節① 植物はどうやって季節を知るのか?

 たのしい教育研究所ではワークショップ〈花さんぽ〉や教材〈季節の植物カレンダー〉をはじめとして、植物を取り上げたコンテンツがたくさんあります。それは〈植物はとてもたのしめる対象〉だからです。
 研究所の在る沖縄では立春(新暦2/4頃)の前には〈梅〉が咲き、立春の後には〈桜〉が花を開きます。〈蕾見〉という贅沢なたのしみ方を筆頭に、野や山、公園や街路を歩けば、年中たのしみにことかきません。

梅の蕾見(つぼみみ)花見をたのしもう/冬の日だからアウト・ドアをたのしもう

 

 ところで私たち人間は季節を肌で感じることができます。しかし、肌で感じる季節の判断はあやしいところがあります。
 この五月初旬、肌寒い日が続くことがありました。
 肌寒さの感覚からすると二月、冬の様にも感じます。
 あるいは秋から冬に向かう十一月初旬の頃のようでもあります。

 人間はそれに至るまでの暑さ寒さの全体的な動きを脳に記憶していますから、今が秋から冬に向かう日々なのか、冬から春に向かう日々なのか間違うことはほとんどありません。

 それに加えて〈暦/こよみ〉という文明最大級のツールを使いこなしていますから、季節どころか、365日のうちのどの1日なのかまで特定することができます。

 植物にとって季節は、間違ってはいけない大切な判断になります。
 植物は花開く時期を間違うと、実をつけタネを育てることができません。つまり植物はそこで次の命をつなぐことができずに、そのまま滅びてしまうことになるのです。
 ですから〈どの季節に花をつけるか〉という判断は、植物にとってまさに命がけの判断なのです。

 ところが〈植物たち〉にはカレンダーはありません。

 それでも冬には冬の、春には春の花が咲きます。

 植物たちはどうやって季節を知ると思いますか?

 

 季節の風を感じているのでしょうか。
 陽の光でしょうか。
 それともカレンダーの様に1日1日を身体の中に刻みつけて、それを元に季節を知るのでしょうか。

 他にもいろいろな方法があるかもしれません。
 みなさんの考えはどうですか?

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あなたの考え

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あなたの考え

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 科学者たちの研究から、その仕組みはかなりはっきりとわかる様になってきています。

 わたしたち人間を含めて動物は光を感じることができます。光を感じる部位を〈光受容体〉と呼びます。
 進化が生んだ最高傑作だと言われることもある〈目〉も光受容体です。

 

 目というシステムをもたない植物も、光を感じることは分かっていました。太陽の動きにしたがって身体の向きを変えていく植物もいますし、木々は太陽の光を吸収しやすいところに葉を広げます。ツルは光に向かって伸びていきます。

 つまり植物も〈光受容体〉があるのです。
 植物には光合成をする葉緑体の他に、光受容体があって、その光の強さや太陽の光がさす時間的な長さを感じとって、〈次第に陽のあたる時間が長くなってきた〉あるいは〈次第に陽のさす時間が短くなってきた〉という変化を判断して、花を開かせるタイミングを判断しているのです。

 科学者たちがさらに詳しく調べると、植物たちは〈赤色の光〉と〈青色の光〉を感じる光受容体が発達していることがわかりました。

 光というのは、もの(原子)ではなく、電磁波という〈波〉です。
 わたし達が赤色に見えている光はその〈波の揺れ巾が大きい〉もので、青(紫)色に見えている光は〈波の揺れ巾が小さい〉ものなのです。
 私たちの〈脳〉が電磁波の揺れ巾の差を、まさに〈目に見えるように〉してくれているのです。

 植物には〈目〉はありません。
 しかし植物たちは、人間の目では見えない様な〈赤より大きな電磁波:赤外線〉や〈紫よりも波が短い電磁波:紫外線〉までも的確にキャッチし分析していることがわかっています。

 植物たちは、単に〈日が長くなった〉とか〈短くなった〉という判断ではなく、その中の赤や青の光を確実にキャッチして時期(季節)を判断する仕組みを進化させてきているのです。
 同じ様な太陽の熱や気候でも、それが秋から冬に向かうのか冬から春に向かうのか間違うことなく蕾をつけ花を開くことができるのです。⇨ 詳しく知りたい人はこちら

 そうやって、私たちの周りで、初夏の季節を的確に判断して花開いてくれた植物たちを紹介しましょう。つづく
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