今週の〈沖縄市出前授業〉の日程

 たのしい教育研究所は月に一週間(基本第3週目)、地域の公民館に出かけていって、子ども達にたのしい授業をしています。
 今週は

5/14(月)ちばな公民館

5/15(火)ごや公民館

5/16(水)のぼりかわ公民館

5/17(木)ひやごん公民館

5/18(金)まつもと公民館

4:00〜5:45

今月のメインメニューは

〈スピードCDごま〉
たのしいものづくりも全部無料でたのしめる、ぜいたくな内容です。
沖縄市の子ども、ご家族の方なら参加可能です。
※教材は多めに準備していますが、人数によっては対応できないこともあります。沖縄市〈でまえ児童館〉にはじめて参加するという方は、事前に連絡いただければ、その方の分は確実に確保することができます

 たのしい教育研究所に、もっと広くいろいろなところで授業を実施してほしいという声が大きく、これまで実施していなかった地域で授業することとなりました。ご了承ください。以前に実施していた池原公民館、あわせ公民館、越来公民館、海邦町公民館、センター自治会近くの皆さんも、一緒にたのしむことができます。
 ぜひご参加ください!一緒に〈たのしい教育〉を広げませんか→このクリックで応援票が入ります!

沖縄の牧野富太郎としての伊波善勇先生/家族の方たちと語る

 伊波善勇先生が他界し約一ヶ月半。
 伊波先生の素晴らしさをますます感じる今日この頃です。ちなみに「伊波善勇」でweb検索するとトップに出てくるのはこのサイトに書いた記事です。

 すでにUPしていますが、伊波先生は日本の植物学の今日この頃、というより、その源流にあって、〈植物学の父〉ともいわれている〈牧野富太郎〉からたくさんのことを学んだということは間違いのないことだと思っています。
  生前、そのことをしっかり尋ねておけばよかったのですけど、のびのびとなり、今ではそれを直接、伊波先生に尋ねることはできません。

 ところが先日、伊波先生の家族の方たちと伊波先生の想い出を語りった時、わたしのその話に対して「そういえば元気な頃、よく〈牧野富太郎〉という名前を口にしていましたよ」という言葉が返ってきました。
 本人もけっこう意識していたことは間違いないでしょう。
 たとえそういう証言がなかったにしても、牧野富太郎からたくさんのことを学び取った跡は、その画風が証明しています。

 伊波善勇先生が残した貴重な植物線画集は、私がしるところでは三冊あります。
「石川市の植物」
「恩納村の植物」
「沖縄植物図鑑」です。

 「石川市の植物」は、わたしがなんども開いている植物線画集です。
 先日〈恩納村の植物〉の寄贈がありました。
 真新しい冊子です。


 この本は恩納村内の全ての学校に配布されています。
  もしも手元にあって、特に使うあてはない、という場合には〈たのしい教育研究所〉に寄贈してください。大切な資料として残していきたいと思います。

 4月30日に〈野草の天ぷら〉の記事を書きました。

 天ぷらにして美味しく食べることができる植物の一つ、オニタビラコの写真です。
 

 

 これは伊波善勇先生の〈オニタビラコ〉の植物線画、とても貴重な資料です。


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賢さと笑顔が広がるメールマガジンから

 たのしい教育メールマガジンも回を重ねて303号になりました。「毎週とてもたのしみにしています」というお便りや「わたしにとっての幸せ便です」という嬉しい言葉も届いています。光栄なことです。

 最新号の見出しはこれです。

〈たのしい教育の発想法の章〉から少しだけ抜粋しましょう。

きゆな

「仮説実験授業は、お産とか育児で小さい子どもを抱えている先生でも、特別な準備をしないで、いい授業ができるようつくった」という話に、教師なりたてのわたしは強く感動しました。それはすばらしいことだと、今も思い続けています。

 ですから、たのしい教育研究所で開発し広めている授業は100均に行けば手に入るものを基本にしていて、準備もできるだけ短時間で済む様な工夫をしています

 ところが、仮説実験授業の研究会などにいくと驚きます。コテコテに改良した実験道具や、専門的な器具で成り立つ実験がいくつも紹介されます。売り場にいくと、その人でないと作ることができないだろうなと思える様な器具が目立ちます。

 理科系が中心ですから、マニア的なものが好きな人たちも多いのでしょうし、もちろんそれはそれでよいのです。

 今回は、そのことについて触れた板倉聖宣の話をおとどけしましょう。初期の願いから独立して、とても熱心な先生たちが増えてきた。その人たちも評価したいという話です。

 ノートルダム学院小学校の創立50周年を記念して、仮説実験授業の授業研究会が開催された時の懇親会での話で、仮説実験授業研究会ニュース(2004-12)からの抜粋です。

 

板倉聖宣 

 仮説実験授業を私が提唱したときには、お産とか育児で小さい子どもを抱えている先生方でも、いっさい準備しなくてもいい授業ができるようにということを願って、仮説実験授業の授業書を作ったんです。

 それが、すごく矛盾した結果になって、いま仮説実験授業をやっている先生方は(そういう状況の先生方でもいい授業ができるようになったと思いますけども)、それをはるかに越えて仮説実験授業をやっている先生ほど熱心な先生はいないと、断言してもいいのではないかと思うぐらい熱心にやっております。

 

 仮説実験授業は、実験器具などを買うので多少はお金がかかりますけども、そういう出費をいとわなければ、実費はほとんどなにももいらないんです。

 だから、そういうことで先生方に協力しようと思ったのに、先生たちはずいぶん余計なことをというか(笑)、そんなことはしなくてもいいんじゃないかと思うんだけども、それぐらい努力される。      ここまで

 

 2018年度も子ども達、先生、保護者の皆さん、一般の方たちのかしこさと笑顔を広げる活動に全力投球の〈たのしい教育研究所〉です。この〈いいねライン〉をクリックが〈たのしい教育研究所〉への応援です!

 

星空の世界と占星術

 前回の記事で〈みなさんは星空を眺めることがありますか。そのどういうところが好きですか?〉という問いにさっさく返事が届きはじめています。ありがとうございます。その中に「私の持っている星座の本には〈星占い〉のことも書かれていますが、占い好きなのでついついそこを読んでしまいます」という方がいました。

 〈たのしい教育研究所〉は本格的な科学を拠り所としてる組織です。確かなことを伝えることが大切で、そうでないものとの違いもハッキリと伝えなくてはいけません。
 残念ながら〈星占い・占星術〉はメルヘンや物語りではあっても、科学ではありません。

 今回は少し〈星占い・占星術〉の話をしましょう。

 生まれた時の星座を元にして占うというのが〈星占い・占星術〉です。

 どうやってその人の星を決めているかというと、勝手に代表的な12の星座を並べて当てはめたというわけではありません。

 その人の生まれた時の星座というのは〈その人が生まれた時〉の〈昼の太陽のあたり〉に位置している星座のことです。

 この図で、地球から見て太陽の位置のずっと向こうがわに見えているはずの星座のことです。もちろん、太陽が出ているわけですから〈昼〉で、太陽の光がまぶしすぎて、実際には見ることができませんが、存在していることは事実です。

 生まれた時に太陽のあたりにあった星座が、その人の運命を決めているというわけです。

 たとえばWebサイトを開くとこうあります。

おうし座〈4月21日~5月20日〉

おうし座の基本的な性格

おうし座の人は「慎重」「じっくり」物事を進めていく性格で、安定した穏やかな生活を好みます。性格は穏やかで、落ち着いた態度や行動、雰囲気からまわりに安心感を与えます。

その雰囲気から、まわりに人が集まって来やすいのが特徴で、初対面の人から話しかけられることも多いのではないでしょうか。しかし、人見知りなところもあるようです。また、自分から協力を求めなくても、周りの人が自分に協力してくれることでしょう。おうし座の人がじっくり努力していることを周りの人は知っていますので、自然と協力してくれる人が集まるのです。
我慢強いのが特徴で、物事を途中で投げ出すことはせず粘り強く最後までやり通すことが出来る強さを持っています。
おうし座の人はお金に関しても慎重なところがあり、無駄遣いはあまりしません。モノを大事にするタイプですがケチというわけではなく、自分がお金を遣うと決めたことに関しては財布の紐を緩めて、賢く消費します。
また、味覚が優れているため食通が多いのもおうし座の特徴です。

 
 占星術を信じて、決して安くないお金を払って占ってもらう人たちもいます。アメリカは特に占星術が盛んな国だと言われています。

 ところで、2016年にNASA(アメリカ航空宇宙局)が
「太陽の位置にくる星座をさらに詳しく観察したところ、実は12ではなく13あった。それぞれ計算しなおすと、正確には以下の通りになる」
と発表したことをご存知でしょうか。
 NASAが計算し直したところ、下の日付にあたるのが、その時の昼の太陽の位置にある星座、つまりその人の生まれた時の星座になるのです。

山羊座:1月20日~2月16日
水瓶座:2月16日~3月11日
魚座:3月11日~4月18日
牡羊座:4月18日~5月13日
牡牛座:5月13日~6月21日
ふたご座:6月21日~7月20日
蟹座:7月20日~8月10日
しし座:8月10日~9月16日
乙女座:9月16日~10月14日
天秤座:10月14日~11月23日
さそり座:11月23日~11月29日
へびつかい座:11月29日~12月17日
射手座:12月17日~1月20日

 たとえばこれまでおうし座は〈4月21日~5月20日〉でしたが、NASAの正式な計算によると〈5月13日~6月21日〉がおうし座となります。

 するとこれまで〈おうし座〉だと思っていた人たちのうち、5月13日~5月20日までのわずか8日間だけが〈本当のおうし座〉で、ほとんどの人たちは、おうし座ではなかったわけです。
 「自分はおうし座だ」と思って「占星術でおうし座の運勢」を占って、いろいろな選択をしていた人たちは、どうしたらよいでしょう。

 その占星術上の混乱の様子は、いろいろな記事になっています。
 ➡こちら
 とか ➡こちら

 自分が生まれた時に、太陽の位置にある星座は確かに存在するのですけど、それが自分の人生を左右することはありません。
 それはメルヘンで物語りだからです。
 かつて先人たちは、星空を眺めながら、その星をいくつか結んで、〈やぎ〉や〈さそり〉などのキャラクターを描き出し、そこにいろいろな物語を重ねました。それが星座のはじまりです。
 ですから星座そのものが〈物語・メルヘン〉、つまりお遊びの世界としてスタートしたのです。占星術も、その延長だと冷静に見ていたほうがよいでしょう。

 さて、〈たのしい星の授業、夜空の観察〉の授業づくりはしっかり進み始めています。たのしみにしていてください。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉を応援することができます !