楽しい社会/地理をたのしく楽しく学習しよう③ ダージリン・ティーから拡がる世界/たのしい社会科

〈たのしく地理を学ぶ〉をテーマに連続で書いています。今回も「読んでいてわくわくします」「子どもに戻ってこういう勉強をしたかったです」という嬉しいメールをたくさんいただきました。私もみなさんの笑顔を想像しながら綴ることができます。ありがとうございます。
 さて〈ダージリンティー〉をきっかけにして、〈パソコンに向かって情報を集めよう〉という段階です。

 わたしはもっぱらGoogleの検索エンジンを利用していますけど、YahooやMSN、その他でも基本的に同じです。

 パソコンではできるだけ短時間で求める情報に行き着きたい気持ちがあるので、検索キーワードを打ち込む時には〈2つのキーワード〉を標準にすることをおすすめします。
 一つのキーワードだと情報量があまりにも多くて目当ての内容からかなり外れたものが表示されることも多いからです。

 前回立ててもらった予想のうちのいくつかと重なるので〈ダージリン〉〈景色〉という2つのキーワードを打ち込みましょう。キーワードの間は空白を入れてくださいね。

予想① ダージリンでお茶を作っているところってどういう場所なんでしょう?
 a.建物もけっこう見えるのかな?
  ⇨ いくつもある or ほとんどない
  どうしてそう思いましたか?

 b. 地図を見ると山のふもとに位置しています。どういう場所暑中見舞-で茶葉をそだてているのでしょう?
 ⇨けわしい山の斜面で育てている
 ⇨平らなところをみつけて、そこで育てている
 ⇨なだらかな斜面で育てている
 どうしてそう思いましたか? 

予想② ダージリンの茶葉を育てているところから遠くを見るとどういう眺めなのだろう?
 a.〈山〉は?
 ⇨すぐ近くに高い山がみえる
 ⇨.遠くに高い山が見える

 b.〈海〉は?
 ⇨見えるだろう
 ⇨見えないだろう

 

 景色を眺めたいので、キーワードを打った後、その窓の下の〈画像〉という文字をクリックしておきます。

 さて、ダージリンはどういう景色なのでしょう。
 インドにある、ということなので、わたしの持っているインドの知識から〈なんとなくこういう雰囲気のところかな〉という予想も混ざりながら、打ち込むわたしの気持ちが高鳴ります。

 たくさんの写真が出てきます。そのわずか一部がこの写真です。

 注意しなくてはいけないのは〈ほとんどがダージリンの写真だと考えられるのですけど、全てがダージリンだとはいえない〉ということです。「静岡の茶畑はダージリンにそっくりだ」ということでUPした写真もまざっているかもしれませんからね。開いてみて、そこにある説明を読んで「あー、これがダージリンの茶畑の様子なのか」と確認する様にしてください。

 では、いくつか目に入ったものを開いてみましょう。
 これはダージリンにある展望台から眺めた写真です。素晴らしい眺めです。

ダージリンの茶畑で職場体験をしていた時の写真ものっています。なだらかな斜面を利用した茶畑ですね。遠くにも高い山々が写っています。

 旅行者の方がのせたダージリンのある村の写真もあります。斜面を利用して家々が連なっています。

 これは別な人がダージリンを旅行した時に撮った一枚です。雲と同じくらいの高さの村ですね。

 たくさんの写真を紹介したいところですけど、それはぜひ自分で開いていただくとして、ダージリンという土地は地図では〈山といっても下の方〉の様に見えたのですけど、ずいぶん高い場所にあるようですね。

 調べてみると標高2000mくらいの山の斜面にある村だとあります。標高2000mというと私の好きな長野の〈上高地〉より高い位置です。〈霧ヶ峰〉や〈美ヶ原〉などと同じくらいの標高ですから、涼しいというより夏でも朝夕は寒いくらいでしょう。

ヒマーラヤのパノラマが広がるダージリン

 ダージリンは西ベンガル州の北方にある標高約2000mの山の斜面に広がる町です。

 イギリスの植民地時代に避暑地として開発された為、町にはコロニアル風の建築物が多く残っていて、独特の雰囲気。

 今では外国人のみならずインド人の観光客もたくさんやってくる、有名な観光地です。町のバックには、美しいヒマーラヤ山脈が広がるダージリンの町。そんなヒマーラヤのパノラマを存分に楽しめるのが、ダージリンの魅力の一つです。

https://www.ab-road.net/

 

いろいろな写真を眺めたかぎりでは

① b. 地図を見ると山のふもとに位置しています。どういう場所暑中見舞-で茶葉をそだてているのでしょう?
 ⇨けわしい山の斜面で育てている
 ⇨平らなところをみつけて、そこで育てている
 ⇨なだらかな斜面で育てている

については ⇨なだらかな斜面で育てている

予想① ダージリンでお茶を作っているところってどういう場所なんでしょう?
 a.建物もけっこう見えるのかな?

については、〈建物はあまりみあたらない〉状態です。

 

予想② ダージリンの茶葉を育てているところから遠くを見るとどういう眺めなのだろう?
 a.〈山〉は?
 ⇨すぐ近くに高い山がみえる
 ⇨ 遠くに高い山が見える

については  ⇨.遠くに高い山が見える
 ダージリンから〈ヒマラヤ〉という世界で最も高い山も見えています。

 b.〈海〉は?
 ⇨見えるだろう
 ⇨見えないだろう

海については、数々写真を開いてみましたが、見ることはできませんでした。
あまりにも遠くにあって見ることはできない様です。
これは全てについて言えることかもしれませんが、〈いろいろな写真を開いてみたけれど〉ということで、ある程度の〈不確かさ〉をふくんでいるということで理解してください。

 人々の格好や、食べ物、犬くんたちがいるのかいないのか、そういうことをぜひ自分でも調べてみませんか。google検索の窓に〈ダージリン 人々〉〈ダージリン 食べ物〉という様にキーワードを打ち込むとよいと思います。

 ダージリンティーを呑みながら、それを育てた人たち、育った畑、遠くの眺めなど、いろいろなことを調べてみてください。
 私たちが味わっているダージリンティーは、そのダージリンの土地で育ち、ダージリンにそそいだ太陽の光を浴びて、ダージリンの地に降り注いだ雨で育った茶葉なのです。
 そうやって調べていくことで、きっと、今までよりその場所を身近に感じ、自分の世界が少し広がった様に思えてくると思います。それが地理の学習のたのしみです。

 どれだけ川の名前が言えるのか、どういうものを作っているのかが言えるかが地理の学習だというわけではありません。そしてそれを目標にして授業しているお陰で苦しんでいる子ども達、そして大きくなった大人たちがいます。
 地理の学習がたのしく感じられるのか、これまでの自分の世界が豊かに感じられるかが大切なのです。
 楽しい地理の学習のためにどういう仕組みを整えるとよいのか、次回まとめとして書いてみたいと思います。ご期待下さい!たくさんの人たちの〈学ぶ笑顔と賢さ〉を育てる活動に賛同してくださる方は、このリンクをクリックすることで活動を後押しできます。知り合いの学校の先生たちにもおすすめください!

花をたのしむ② 沖縄の桜の様子

 蕾見(つぼみみ)と称して寒いこの頃は近くの公園の桜の蕾を眺めにいきます。
 これは先週行った時の桜の蕾の様子です。
 ふくらみ始めた感じが伝わるのではないでしょうか。

 

 これは2日前にいった時の様子。
 同じ木ではありませんが、もう花開いたものが見えています。
 例年より早い開花です。

 今週末のワークショップの頃はもっと花がたくさん開いていることでしょう。みんなで行って〈桜まつり〉と称して乾杯したいと思います。
 〈日本一早い桜まつり〉と銘打っている沖縄県本部町八重岳の桜まつりが今年2018年は1/20からはじまりますから、たのしい教育研究所の桜まつりは〈日本一早い桜まつりより早い桜まつり〉です。
 今からたのしみです。たくさんの人たちの〈学ぶ笑顔と賢さ〉を育てる活動に賛同してくださる方は、このリンクをクリックすることで活動を後押しできます。お知り合い学校の先生たちにもおすすめください!
 

花をたのしむ① たくさんの花が届きました!

 〈たのしい教育研究所〉たくさんの花が届き、スタッフ二人が3つの花鉢にかざりつけてくれました。かなり豪華です。

 

 花火の様な花もいっぱいです。
 名前が分からないのですけど、ご存知の方は教えていただけると嬉しいです。

 一週間くらいは来てくれる皆さんをたのしませてくれると思います。
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楽しい社会/楽しいたのしい地理の学習②/ダージリン・ティーから始まる世界 つづき/たのしい社会科

 地理が苦手な方たちが多い中、地理の好きな私がたのしんでいる方法 を紹介中です。研究所にたまたま置かれていた〈ダージリン・ティー〉をきっかけにしばらく〈地理〉をたのしんでみましょう。
 書き始めた①が好評でいろいろな反響も届いています。
 スタッフが〈いっきゅう先生、ここにもダージリンティーがありますよ〉と別なダージリンティーを入れてくれました。
 ダージリンティーを味わいながら、続きを書いてみます。
 みなさんの家や学校に〈ダージリンティー〉があったら、ぜひ味わいながら続きを読んでいただけたらと思います。

 テントを背負っていろいろなところにキャンプに行く中で地図をみることも多いので、家にはたくさんの地図帳が置かれています。今ではインターネットでピンポイントでその場所の地図が表示されますが、まずは〈地図〉を開くところからはじめましょう。

 もちろん地図帳で見なくてもいいのですけど、地図帳で探す時間は、ピンポイントでパソコンに地名を打ち込んで探すより、いろいろなものごとが頭に入ってきて、たのしめるのです。
 それはちょうど、本屋さんで定員さんに書名を伝えて持ってきてもらうのではなく、自分で書棚をうろうろしながら探していくのと似ています。「あ、こっちにこういう本もあるのか」とか「へぇ、ふしぎなタイトルの本だな」とか「他にも似た本がずいぶんたくさんあるんだな」など、いろいろなことを味わいながらたどり着くたのしさです。

 では地図帳を開いてみましょう…社会科の地図帳でもOKです。

 わたしはそもそも〈ダージリン〉がどこにあるのか分かりませんから、地図帳の索引(さくいん:たいてい後ろ側のページにあります)からその地名を探すことになります。

 なれないうちは時間がかかると思います。
 でもその時間も、人々が暮らしている土地と関わり深いものたちですから、ゆっくり読みながら探すとよいですよ。

 ありました。

 ダージリン・・・Darjeeling  118(ページ)   27.03N  88.16E
 ダージリンは〈Darjeeling〉と書くのですね。進行形の〈ing〉になっているというのはおもしろいですね。

 地図帳で探すときには ページに続く 北緯や東経の数字が重要になってきます。
ダージリンで言えば〈27.03N〉〈88.16E〉という数字です。

 Nが北緯、Eが東経を表していて
〈27.03N〉⇐北緯27.03度 〈88.16E〉⇐東経88.16度です。
 北緯27.03度 とは〈赤道から北極側に27.03行ったところ〉
 東経88.16度 とは〈イギリスのグリニッジ天文台を通る経線を0度として東に88.16度いったところ〉という意味です。

 では118ページを開きましょう。
 インド、そしてヒマラヤ山脈が描かれたページです。
 こういう広々としたところで〈ダージリン〉という地名を探すのは、以前はやった〈ウォーリーをさがせ〉より大変です。

 
 そこでさっきの緯度・経度 の数字が重要になってきます。

 地図の上と下、右と左に小さく数字が記されているはずです。
 上下にあるのが経度(グリニッジ天文台からどれだけ東あるいは西に位置しているか)、横にあるのが緯度(赤道からどれだけ北あるいは南にあるのか)です。

 描かれた北緯、東経の数字をたよりに〈27.03N〉〈88.16E〉あたりを見当つけて探してみましょう…
 これもなれるまでけっこう時間がかかると思います。
 でも〈ウォーリーを探せ〉よりは早く見つかると思いますよ。

 ありました。
 この丸のあたりです。

大きくしてみましょう。
画像の解像度の関係で読みづらいと思いますけど、ペンの先、蛍光ペンで色付けした部分が〈ダージリン〉です。

 画像的に文字は読みにくいと思いすまけど、ダージリンはインドの右(東)側、山脈の麓(ふもと)あたりです。右に少しいくとブータンという国です。

 こういうところで〈茶葉〉を育てているのですね。

 地図帳で確認した段階でいくつか〈予想〉を立ててみましょう。
 ここが肝心です。
 もちろん、いくつか知識を持っている人も、わたしの様に知識をほとんど持たない人も、それぞれでたのしく予想を立ててみるのです。

予想① ダージリンでお茶を作っているところってどういう場所なんでしょう?
 a.建物もけっこう見えるのかな?
  ⇨ いくつもある or ほとんどない
  どうしてそう思いましたか?

 b. 地図を見ると山のふもとに位置しています。どういう場所暑中見舞-で茶葉をそだてているのでしょう?
 ⇨けわしい山の斜面で育てている
 ⇨平らなところをみつけて、そこで育てている
 ⇨なだらかな斜面で育てている
 どうしてそう思いましたか? 

予想② ダージリンの茶葉を育てているところから遠くを見るとどういう眺めなのだろう?
 a.〈山〉は?
 ⇨すぐ近くに高い山がみえる
 ⇨.遠くに高い山が見える

 b.〈海〉は?
 ⇨見えるだろう
 ⇨見えないだろう

予想③ ダージリンの人々ってどういう身なり、かっこうをしているのだろう?

予想④ ダージリンの人々はどういう食事をとっているのだろう?

自分でも他にいろいろな予想を立ててみたくなりませんか?
 ワンチャンが好きな人は〈ダージンリには犬がいるのかな? どんな犬なのかな?〉とか いろいろ。

 予想を立てたところで、いよいよパソコンに向かいます。

たくさんの人たちの〈学ぶ笑顔と賢さ〉を育てる活動に賛同してくださる方は、このリンクをクリックすることで活動を後押しできます。ぜひ学校の先生たちにもおすすめください