たのしい教育の発想法:コテコテよりシンプルなものが本質に近い

 二つ前のメルマガの反響が続いています。その〈授業の章〉に書いた発想法の部分を紹介しましょう。

いっきゅう

 以前からその感覚は私の中にあったのですけど、水ロケットにしろ紙飛行機にしろゲームにしろ、教育の中で行われるものをもっとシンプルにした方がずっと効果があがるという思いが、秋の講座のコーディネートをしながら強くなってきています。

 モーターについてよく知らない小さな子に親や教師が「ほらカッコいいでしょう」とモーターを使った最先端のものを見せる。音もすごいしスピードもすごいので確かに子どもの気をひくでしょう。でもそれよりシンプルなものを見せてあげた時の感動が大きいと思います。

 たとえばコテコテのミニ四駆を小さな子に見せて、それがスピードよく走る姿に触れさせることは、モーターのことをよく知らない子も確かに心動かされるでしょう。

 それよりも、その中にあるモーターの動きのシンプルさにまず驚きが大きいと思います。そういう仕組みがあるのが当たり前かのように最先端のものを持ってくるのは、とても勿体無い。

 モーターに乾電池をつなげると唸るように回転することの方が、実はもっと大きな不思議さを感じさせることでしょう。

 もっと初期の姿のモーターを見せてあげられたらなおよい。

 クリップに乗せたコイル(真ん中)に電気を流すとモーターになります。
   ※エナメルのはぎとり方に少しコツ必要です

単三電池でよいので、それで電気を流すとこうやって回転します。
制作時間は15~20分くらいです。

その驚きは学校や家庭でモーターで動くおもちゃを作った時のたのしさよりずっと大きなものがあって、それは私が理科の時間何度も経験してきたことです。

 ミニ四駆にはあまり心動かされることがない女の子たちも、手作りシンプルモーターの授業でたくさんの子どもたちが「先生、たのしい~」と言ってくれました。

改良は改良でよいのだけど

いろいろな改良や工夫を重ねることが悪いのではありません。けれど歴史の中で私たち人類が驚き「この文化・技術を後世に伝えよう」と感動したのは、今、ちまたで目にする改良型より遥かにシンプルなものたちでした。

 ガリレオの〈ふり子を小さくゆらしても大きく揺らしても戻ってくるまでの時間は同じだ、おもりの重さを変えても同じだ〉という「ふりこの等時性」の実験に、それを見た人たちは衝撃をうけました。移動距離が何倍も違っているのに〈行って戻ってくるまでの時間が同じ〉だなんていうのは人間の感覚からして信じられないことでもあるからです。

 その近代科学の先駆けだと言われるほどのガリレオのふり子の実験も〈ヒモとおもりだけ〉でした。

 さらに元をたどるとガリレオは何も作っておらず、教会の天井からぶら下がっているランプが揺れているのを眺めているだけでした。

 

人類が感動して大切に残してきたものはたいていシンプル

 そのことはほとんどのものに言えるのだろうというのが私の仮説です、そしてそれは間違いないだろうと思っています。

 算数の「分数の割り算はひっくり返してかけるとよい」という方法も「あいうえお」の言葉の勉強も、その源をたどってシンプルに伝えていくことで、本質的なたのしさが広がっていくと思います。

 その中の一つの例として、科学の授業でたまに目にする「10円玉を何個浮かせることができるか」について、もっとシンプルに伝えるところからはじめようというプランをのせてみます。簡単なので家庭で学校でぜひやってみてほしいと思っています。

水に金属が浮く不思議

 浮くか沈むかという現象が〈その物質の体積と同じ量の水の重さより重いか軽いか〉によって決まるのだということを知らなくても、こどもたちは水遊びやお風呂・プールなどで浮き沈みの現象には親しんでいます。

 木などが浮くのは知っていても一円玉が浮くというのは不思議なので、それを伝えようという人たちは大抵「何個浮かべることができるか」というゲーム的なものとして扱われています。仮説の大会などで目にした授業にもそういう流れがあったと思います。

 けれどその前にやはり〈一円玉が浮く〉という単体の現象にたっぷり注目したい、だってそれは当たり前ではなく大いなる驚きですから。

 一円玉の重さは水の3倍くらい重いので浮力のそもそもの理屈でいえば沈まないとおかしいのです。

 そういう理論面について自力で調べていける力も育ててあげたいのですけど、それは科学全体に対する〈たのしさ〉を育てることとイコールです。

 ではプランにいきましょう。

 タイトルは伝えないではじめるとよいでしょう。

 

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プラン「えっ、浮くの?」

いっきゅう2021-10-07

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  ここまで

 

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秋の講座開催カウントダウン

 11月21日-日曜日はたのしい教育研究所の秋の講座です。とても充実した内容を提供できる気持ちが日に日に高まってきています。

 何しろ授業するメンバーのわくわく感が違います。

 そのための準備にも熱が入っています。

 その準備の一コマ!

 

 机の上はこんな感じです。

 たの研のウェルカム担当ア~ル(アルキメデス)も付き合ってそばにいます。
 もちろん寝ていますが。

 みんなでたのしく〈たのしい教育〉の普及に取り組む、たのしい教育研究所です。
 きっと未来は、たのしい教育がとても普通の教育になっていることでしょう。
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Newコップシュート・キャッチ つづき

前回の記事の続きを子ども未来キャラバンチームリーダーのみえ先生が書いてくれました。

出前児童館では、遊びの天才たちがいろんな遊びを考えています。
今月1回めは「シュート・キャッチ」を作っています。
紙コップと風船とテープがあればかんたんに作れます。
飛ばしてキャッチしたり、入れ物に入れてゲームをしたりとても盛り上がります。
今回はちょっと変わったたのしい遊び方をしていたので紹介します。

上の写真はその中の一コマです。
これは、「花火だよー」と言ってボールを打ち上げているところです。
中にカラフルボールを何個も入れて、それがポーンと打ち上がるのでとてもきれいです。


パーティーのクラッカーのようにとてもたのしそうに何度も飛ばしていました。

一緒に参加してくれたおばあちゃん(といってもとても若いのですけど)に、私が「デコレーションボールを買ってたくさん飛ばしたらにぎやかになりますね」と話しかけると「二年生のお姉ちゃんは、折り紙もとてもうまいから、色とりどりの小さい紙風船を作ってとばしたら手作り感があっていいかも・・・」
と、たのしい考えがいろいろ出てきました。
子どもたちに「遊びの天才だね」と声をかけると、おばあちゃんは「ほんとにいろんな遊びを考えるんですよ」と話していました。
他にも風船に指を入れてぴょこぴょこ動かして
「これは指人形〜」

風船をつまんでカップの上から覗くと
パクパク口を動かしている「お魚の口だよ〜」

シュート・キャッチから、いろいろ広がって、私には考えつかないような遊びがいろいろありました。最後は時の読めない保育園の子に丁寧に感想用紙の内容を読み上げてかいてくれました。

 たっぷりたのしんで終わる時、おばあちゃんに評価感想の書き方を説明してもらいながら5才の子がいっしょうけんめい書いてくれた感想に涙が出そうになりました。


毎回ワクワク、感動の出前児童館です。
子どもたちのたのしい賢い笑顔をたくさん広げたいと思います。
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どんぐりの木 byひな

秋風が爽やかな日々です。

秋は、どんぐりの季節ですね。

私は10数年前まで、ずーっと沖縄にどんぐりがあるということをしりませんでした。

身近にどんぐりを見たことがなかったのです。

しかも、日本で一番大きなどんぐりはここ沖縄にあるということ・・・

とても衝撃的に感動したのを今でも鮮やかに覚えています。

たのしい教育研究所は、国土交通省系列の「森と緑と水の森林ファンド」の手金提供で「どんぐりプロジェクト」を実施したこともあります。

どんぐりを探しに、本島北部や離島までいきました。とてもわくわくたのしいプロジェクトでした。

植物に詳しい遠藤純夫先生のお話もとてもよかったです。

伊波善勇先生にとんぐりの植え方を教えていただいたのも貴重な思い出です。

沖縄にどんぐりを広めたいというのも大きな目標でした。

どんぐりから芽が出て、その苗を育てて、配布したり寄贈したりもしました。

どこかで、たのしい教育研究所から巣立ったどんぐりたちが育っていることでしょう。

私も、7年ほど前に勤めていた学校にどんぐりを植えました。

先日その近くまで行ったのでちょっと立ち寄って来ました。

日曜日で、警備員さんがいましたのでお話をして見せてもらいました。

なんとびっくり

とても大きく、こんなに葉っぱが茂っていたんです。何mあるんでしょう。

どんぐりができるのがとてもたのしみです。

転勤する時、地域コーディネーターのTさんが「あとは私が水かけをしたりして育てますね」と言ってくれていたのでお任せしていたんです。

早速お電話をしました。

懐かしい声と、どんぐりの話に花が咲きました。

あと数年では、きっと花が咲いて実がなることでしょう。

ネットで検索してみると

これがアマミアラカシの花です。


こちらが どんぐり(実)です。
小ぶりですけど、愛らしいどんぐりですね。


どんぐりの芽が出て、植えるまでの観察記録もあったのですが、データが探せませんので出て来ましたらまた紹介させていただこうと思います。

懐かしい思い出が頭をかけめぐってたのしいひと時を過ごしました。

どんぐりからいろいろ広がっていくのもいいですね。

またうれしいどんぐりの報告ができるといいなと思います。

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