楽しいブックレビュー『雑草は、なぜ何度でも生えてくるのか 小さな植物の「合理的な生き方」』

 本の紹介の要望メールも届いています、しばらくその記事を書いてなかったかもしれません。最近読んでいて面白かった本を紹介します。

『雑草は、なぜ何度でも生えてくるのか 小さな植物の「合理的な生き方」』
 植物学者の「稲垣栄洋」さんがユーモアたっぷりに著した一冊です。

https://link.amazon/B0507N605

「踏まれても踏まれても雑草のように頑張ろう」
「雑草魂」
「コンクリートの隙間に咲く」
ほか、逞しさの代表のように表現される〈雑草〉たち。

ところが植物学者の稲垣さんは〈雑草は頑張らない〉と言い切っています、
極めて合理的な戦略で生きているのが雑草だというのです。

 雑草は、たくさんの植物がひしめく豊かな森の中では生きていけません。
 まず第一に、背の高い植物に光をうばわれてしまうからです。

そこで競争相手のいない場所、道ばたや畑やアスファルトのすき間など、人間が手を入れる「変化の激しい場所」を選んで生える戦略にでたわけです。

弱いからこそ、戦わない場所を選ぶ、ここに雑草の〈合理的な生き方〉の第一歩があります。

面白かったので問題にしてみましょう。

🌱🌱🌱

【もんだい1】畑の雑草を抜いていきます、根っこまで全部抜きました。
 土も掘り返してきれいにしました。

 ア.しばらく雑草は生えなくなる
 イ.前と同じくらい生えてくる
 ウ.かえって芽を出してくる
 エ.その他

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答えは〈ウ〉です

 土の中で雑草たちは、じっと眠っている種をたくさんかかえています。
〈種の貯金〉です。
草を抜いて土を掘り返すと、土の中に光が届きます、するとここぞとばかりにたくさんの種が目を覚ますのです。

雑草はチャンスが来るまで芽を出さない。
抜かれるという残酷なことさえ、次の世代のスタートの合図にしてしまうのが雑草達の超合理的な戦略です。

🌱🌱🌱

【もんだい2】オオバコという草があります。
 オオバコが多いのはどういう場所でしょう?

wikipediaに感謝して引用

 ア.人がよく通って踏まれる道
 イ.あまり人が入らない草むら
 ウ.その他

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⇩

⇩

⇩

答えは〈ア.踏まれる道〉です。

オオバコの葉はやわらかく、茎の中には丈夫な筋が通っていて、踏まれても折れにくいつくりになっています。
コンクリートなどですり潰された無理だとはいえ、人間が踏んだくらいではダメになることはありません。

しかもその種たちは水にぬれるとねばねばして、人の靴などしばらくくっついて少しだけ離れた場所で落ちていきます。そうやって周りにどんどん仲間たちを広げていくように進化してきました。

踏まれることは植物にとっては大ピンチです。
でもオオバコは、それをチャンスにして、周りに仲間たちを増やしていく戦略を成功させたわけです。

人が踏みつけていく場所はライバルが入ってこられない〈自分だけの場所〉で、種を運んでもらうチャンスにしているわけです。

植物は動けません、種が落ちた場所が一生の場所です。環境は変えられない、だから自分の形や生き方のほうを変えて生きていく。

〈変えられないものを受け入れ、変えられるものを変える〉という考え方です。

〈野山さんぽ ワクワク発見隊〉をたのしみながら、時々は草たちをみて、
「なぜここに生えているんだろう?」

そう予想しながら歩くだけで〈たのしい授業〉に変わると思います。

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たのしい教育Enjoy-Cafeスペシャルの日程が決まりました! 12-05 午前 沖縄市農民研修センター大ホール

 正式に案内することになる前に、公式サイトをご覧の皆さんへ「たのしい教育Enjoy-Cafeスペシャル」の日程をご案内します。

 興味のあるみなさんは、事前にスケジュールを調整しておいてください。
申込みは1ヶ月前、来週(11/5)からの予定です。

対象は、先生たちだけではありません。
 こどもの居場所やフリースクールなどの先生、子どもたち
 放課後デイサービスの先生や子どもたち
 福祉や教育行政に携わっている方たち
 たのしい教育に関心のある方 いろいろです。
 子どもたちも一緒に参加できるので、可能な方は誘って一緒にご参加ください。

 自分の感覚だけでなく、子どもたちがプログラムにのめり込む様子をみて、たのしい教育の可能性を実感できると思います。

 プログラムは四本を予定しています、どのプログラムも初めての方たちが、気軽に真似ることができるように、使う教材のプレゼントもあります。

 忙しく飛び回っている いっきゅう先生も久しぶりに授業を担当する予定です、おたのしみに。
 事前の質問などはこのサイトのメールで受付ています、気軽にお問合せください。

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反響続々〈野田俊作先生から学んだことシリーズ〉「安全なことが幸せなのか」

 前に書いた野田先生から学んだ話の反響が続々とどいています。
「あれだけはっきりとしたことを伝える人だったのですか」という声がいくつかありました。
 野田先生は一種の天才性を発揮していた人物です、私も歯に絹着せない言葉でたくさん指導してもらいました。
 これは認識論全体に関わるので、頭においていただきたいことがあります。
「本などからの引用にしろ、それは切り取られたものだ」ということです。
 言葉に心動かされたら・インスパイアされたら、次はそれを全体の脈絡の中で捉える努力をすることが大事です。ぜひ、野田先生が書いた本を図書館などで手に取って読んでみてください。


 カウンセリングの技などは実技でしか学べませんから、興味のある方は《たのラボ》にお問い合わせください、アドラー心理学の原型のカウンセリングを知りたいという要望にもお応えしたいと考えています。※お陰様でたくさん方達からの要望に応える日々の〈たのラボ〉はとても忙しく、希望の日程が取れないことが普通です、ご了承ください

⭐️

 野田先生が「安全が幸せなのか」という話を書いています。
 紹介しましょう。

ちなみに《たのラボ》がこういう考え方をしている、ということではありません。《たのラボ》は「たのしさ」がテーマです、安全を確保することが楽しくすすめられるなら、そのプログラムを作成しますし、その授業づくりもコーチします。

 とはいえこういう〈ものの見方・考え方〉を知っていることは、マイナスにはならないと思っています。

野田

 ニュージーランドから来た英語の先生と話をしていた時、彼女が言うんです。

「なぜ日本の子どもはあんなにびくびくしているのか、

 なぜ日本人の親は、あんなにびくびくしているのか。

 なぜ子どもたちを、あんなに無理してまで勉強ばかりさせるのか。

 私には全然理解できない。

 もっとおっとり暮らせばいいじゃないか。

 人生は何とでも生きていけるのに」

 

 それには理由があります。

 日本人は幸福というのは安全だと思っているんです。

 人生が安全だと幸福だと思っている。

 安全保障を何とか手に入れたいと切実に願っている。

 

 ニュージーランドのその先生は、そんな馬鹿な話はないという。

「そんなの羊ではないか。羊は悩まないし、柵に囲まれて一生安全だ。だけど人間はそんなふうに生きてはいけないと思う」

 彼女は、実際インドを放浪したり日本まで流れてきて、いろんなことをしているわけです。

 三十七、八歳くらいかな。

「安全な人生は最低だ」と言うのね。

 私もそう思う。

 結局、いい学校へ行かせ、いい企業に勤めさせたいというのは、安全保障が目的なんですよ。

 

 たとえば高校でいい成績をとって、この調子だといい大学へ行けて、いい企業に行けて、二十四、五でお見合いして、最初のお見合いは駄目で、二十七、八でまたお見合いして、結婚して、三十になって子どもができて、一生懸命働いて、三十五で係長になって、三十九で課長になって、四十二でローンで家を建てて、一戸建ての家を手に入れて、それで重役になれるかなと思ってがんばったけど、とうとう最後まで重役になれず、定年になって、子どもが高校に入って、若干非行化して、がっかりして白髪が増えて、六十二になったとき、歯が全部抜けて、七十二ぐらいからボケ始めて、七十四で死んだ——。

 

 これが高校時代に全部予測できるようだったら、その人の人生は何て不幸だろうと思う。

 つまんないと思いませんか。

 でも、親たちが子どもに与えようとしているのはこんなつまんない人生なんですよ。

 これから一生、どんなことが起こりますか?

 高校生に聞いてごらんなさい。

 知っているから。

 だいたいそんなもんだろうと。

 それは、すごく不幸な人生だと思う。

 高校生の時に先が全部見えているということは、これから先の人生が全部死んでいるとおなじことです。

 

この間、一寸先は闇だとぼくに言った人がいるんです。「野田さんはえらく楽観的だけど、なかなかそうはいかん。一寸先は闇ですよ」と言うんです。

 まさにその通りで、一寸先が闇だからこそ歩く価値があるんで、ずっと先が見えていたら、つまんないじゃないですか。

 一寸先が闇ということは、たった今は光だということです。

 それに、たった今はずっと続くんだから、明日になったら、また今だし、あさってになったら、また今だし、一寸先の闇のことなんて、考えなくていいんです。自分がいまちゃんと動いていて、次の瞬間もちゃんと動いていたら、その後もちゃんと生きていられるだろう。大事なことは、いつもちゃんと動いているということです。一生懸命生きているということです。それさえやっていれば、どんなことが起こっても大丈夫じゃないかな。

続・アドラー心理学トーキングセミナー p199

 いろいろな考え方からあります、「何をやるにも安全が基本だ」という考えもあるでしょう。実際、学校教育はそれで成り立っています。

 とはいえ安全第一なら、私たちの健康を維持している「医療」はこれだけ進歩しなかったでしょう。「種痘」も「麻酔」も先人たちが「これでいけるだろう」と予想してチャレンジする中で確立されてきたものです。

 食べ物だって「これは食べられるのでは」という予想でチャレンジしてきた古代人たちがいたから、これだけ幅広くなってきたといえると思います。

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〈たのラボ〉プログラム-先生がそばにいなくても楽しく学べるシリーズ大好評

 〈たのラボ〉は出前授業のエキスパートです。

 今日はフリースクールで授業をしていきました。

 プログラムは「先生がそばにいくても たのしく進められるシリーズ」です。

 人間にとって「重心をとる・バランスをとること」は、食べ物をとることやコミュニケーションをとることと同じくらい、生まれた時からとても大切なテーマです。動物や植物にとっても重要です。

 でありながら体育の単元で数時間扱われるくらいで、本格的に学ぶ機会がありません。
 このプログラムは、重心についてたのしく学ぶ内容になっています。

 自分で実験しながらたのしめる内容になっています。

 子どもたちも先生も、とても喜んでくれました。

 興味がある方はお問い合わせください。

 無料(送料はご負担ください)でお届けします。

 

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