ゆで卵のカラがむきにくいのは、その卵が(   )だから/チコちゃんに叱られた

 気に入りの『チコちゃんに叱られる』で私も参加者と同じ予想で間違って叱られました。

 さてみなさん、ゆで卵のカラがむきにくかったり、むきやすかったりしたことがありませんか、ありますよね。

 人によってはここまでひどい状態になることもあるようです・・・

 つるりとむける場合もあります。

 一体何が違うんでしょう?

 その時の気持ちの持ちようとか手の調子ということは考えづらいですね・・・

 みなさんはどう思いますか。

 

 チコちゃんに叱られるで話していたものを、多重チェックしてみました。

 答えは私にとって意外なものでした。

 

ゆでたまごのカラがむきにくいときがあるのはなぜ?

生みたてのたまごはゆでたまごに向かないといわれます。アメリカには「ゆでたまごは1日おいてから作れ」ということわざがあるそうです。

確かに、生みたてのたまごをすぐにゆでると、白身がバサバサして舌ざわりも歯ごたえも悪く、おいしくありません。また、生みたてのたまごは、カラの内側のうす皮と白身がくっついて、うまくむけないことが多いようです。

これは、生みたてのたまごの白身に「炭酸ガス」が多いためです。この炭酸ガスは、保存しているうちにカラの小さな穴から抜けていき、ある日数がたつとゆでたまごの味もよくなり、カラもむきやすくなります。
その日数は、常温保存なら2日目くらいから、冷蔵庫保存なら8日目くらいからといわれます。たまごにも「食べごろ」があるというわけです。

https://www.tamasin.co.jp/qanda/Q5.html

「古くなってパサついて、美味しくなくなった」とばかり思っていたのに、真逆だったわけです。

 予想が外れると、とってもたのしいですね(´ー`

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楽しい自由研究:「桃と桜の花は似ているんだからどちらでもいいじゃない」という意見になんと答えますか?

 三ヶ月くらい早く桃の花が咲いた、という記事の反響が届いています。「沖縄にも桃があるんですか?」という県内の方からのたよりもありました、ありますよ。

 酸っぱみが特徴的な食べられる小ぶりな実がたくさん成ります。
 桃の原種だと説明したサイトもあります。
 小さな毛がたくさんついているので島言葉で毛桃(キーモモ)と呼ばれています。

 リンゴやマンゴのように〈摘果/てきか:小さなうちに実を摘み取って少ない実で育てる〉すると、スーパーで目にする桃のような大きな実になると聞いたことがあります。

 桜と梅と桃はバラファミリー(科)のとても近い仲間です。

 とてもよく似た花が咲きます。

 時々お世話になる〈ウェザーニュース〉のサイトから引用しましょう。

ウェザーニュース に感謝して

 違いも説明されています。

 これが〈たの研〉の近くにさいた長早咲きのモモの花です。
 花びらの形も説明通りですね。

 とはいえ「ほとんど似ているから別に区別しないでいいんじゃないの」という意見もあるでしょう。

 みなさんはどう思いますか?

 そもそも分類というのは何の役に立つのか?

 人間は同じ人間なんだから、女と男とに分けなくてもいいではないか?

 と言われたら何と答えますか?

 分けなくてよい時もあるでしょう、でも分けた方がよいこともありますね。

 必要に応じて分類できることで、ものごとを正しく予想することができます。

 桃と梅と桜の花を見分けられると、食べられる実が成るのかがわかります。
 どれでも食べることができるんじゃないか、と思う人もいるかもしれません。違います。私が実際に食べた中でいうと、桜の実は渋みがあって、ふつう食べるのに適していません。ミザクラ・セイヨウミザクラの種類のさくらんぼが果物として出回っているくらいです。
 梅の味も香りはよいけど、美味しいと感じる味ではないようです。

 やっぱり食べるなら「桃」ですね。

 そういうように、見分けることができる、分類できると便利なことも多い。

 逆に、見分けられない、分類できなくて危険なことに巻き込まれることも出てきます。

 たのしい分類学入門も〈授業書@たの研〉のテーマの一つです。

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たのしいSDG’s:食べ物を無駄にしない⇨予想を立てて実験するたのしさが基本

 〈たの研〉にはいろいろな依頼が来ます。「オキナワウラジロガシを入手したい」「物語を書きたい」「研究授業の授業作りをしたい」etc. 〈教育〉に関わることならたいてい相談にのっています。

 最近あった相談が《家庭科の授業作り》でした。その方が準備してき動画が「環境保護のために食べ物を無駄にしない工夫が大切です」というテーマでした。

 こども達を含めて環境保護の重要性、必要性を否定できる人はほとんどいないと思います。そういう前提にたつと「だからモノを大切にしなくてはいけない」という話にすすむのが普通です、つまりそのパターンは広く進められている流れといってよいでしょう。

 〈たの研〉の環境教育のテーマは『環境を保護するのはたのしいことだ』という感覚を育てることです。それは私たちのDNAに刻まれた部分、本能に響く教育です。

 前に「シークワーサーの皮は捨てずにジュースにするととっても美味しく栄養満点」という話を書きました。
 それと同時にたのしんでいるのがゴーヤースムージーです。

 今回はゴーヤースムージーをきっかけに「たのしい環境教育」の話をしましょう。

 ゴーヤーをミキサーでかけてあと、スッキリした味にするために茶こしで粒を濾しとるのですけど、その時に残ったものをどうするか?

 これが茶こしに残った素材です、下にはとっても苦いゴーヤージュースが滴り落ちています。

 これを利用すると、卵焼きに入れてゴーヤーエッグがたのしめます。

 クッキーに入れてゴーヤークッキーはどうだろう?
 ほろ苦いクッキーで斬新な味わいになるかもしれません。

 ゴーヤーのペーストでジャムをつくることもできそうです、子どもには好まれなくても苦味のあるジャムで大人にはうけるかもしれません。

「もともと、食べてもいい部分をクッキーにしたりするわけだから環境保護ではない」と思った方もいるでしょう。
 たしかにそうです。でもたのしくいろいろな利用方法を考えて実際に試してみるというスタイルを身につけていくことが大きな環境保護につながるのも事実です。

 ニンジンや大根は皮をとりのぞかず、そのまま料理しても美味しいという話もありますね。
 最近はシークワーサーの葉が利用できないかと考え中です。
 すでに料理の香り漬けには利用されているようです。
 お茶にすることは十分可能だと思います、渋いかな?
 さっそくこの休みに、ティーにしたり葉のジュースをつくって試そうと思っています。

 何をやるにも予想⇨実験です。
 それをたのしむ人たちを増やすことで、環境保護についてもいろいろな取り組みが出てくるでしょう。
 みなさんも、たのしい環境教育を一緒にすすめていきませんか。

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「誰がどう考えても環境保護は大切!」という共通認識が環境保護意識を停滞させるという逆説⇨「楽しい環境教育」が突破口

 前回、環境関係の講座の案内を載せたので、その続きとして書かせていただきます。
 今年度がスタートした頃、5月か6月ごろだと思うのですけど、沖縄の南部にある自治体の方から「〈ゴミ削減〉の取り組みで教育面にアプローチしたい、何かよいアイディアがないでしょうか」という相談がありました。

 たくさんあります。

 数々のアイディアの中から、具体的な話を二つだけさせていただきました。

 話した内容は〈たの研〉の情報保護法の観点から書くことはできないのでですけど、その話の中で、相手方が真剣にうなづいたはじめが、

「どこの誰が考えても〈環境保護は大切!〉という結論に至ることが環境保護活動を停滞させている」

 という話です、「うん、この方は環境保護活動と真剣に向き合っている」と感じました。

 環境保護についての取り組みに、「え~、そうだったのかぁ~、知らなかった」という衝撃はなく、「そうそう、大切なんですよね」ということで大きく心動かされることなくすすんでいく・・・

 推進する側は「大切さを知らせることで、きっと運動を進化させることができる」と考えるのですけど、それがなかなかうまく進まない。

 ところで、環境保護が強く叫ばれるようになったのは、今からどのくらい前のことだと思いますか?

 10年くらい前でしょうか、いやいや実は5~6年前でしょうか、もしかすると20~30年前からかもしれません。もっと前だったりして・・・

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 環境保護を世界に強く訴えたのはレイチェル・カーソンの『沈黙の春』だというのが環境保護に携わる多くの人たちの共通認識です。

https://amzn.to/4feqpEt このままでは化学物質の利用が増え、鳥たちの鳴かない沈黙の春がやってくる、という警告を勇気をもって発した先駆者が科学者レイチェル・カーソン(女性)でした。『沈黙の春』は文章も優れた名著です。
「出世や権力に左右されやすい男性に比べて、女性は命を守り育てるという本能的なものがしっかりとあるのかもしれない」学生の頃いだいた私の予想は、このカーソンの本を読んだあたりから芽生えてきました。

 出版されたのは1962年、今から60年前です。

 その頃から環境保護運動はじわじわと広がっていきました。

 60年経った今、環境保護はどうでもよいという人は皆無でしょう。行政側はがんばっていろいろな改善をすすめています。

 では現時点でも環境保護の意識は高まり、取り組みは地球環境を良くする方向で進んでいるといってよいのでしょうか?

 家庭ゴミは減ったけれど、地球の温暖化は進んでいます、つまり実質上の環境保護は全体として進んでいないと言ってよいでしょう。

 海洋ゴミの問題も深刻です。

 ではこれからの環境保護活動はどうしたらよいのか?

 答えははっきりしてると思います。
 レイチェルさんの心をそのまま受け継ぎつつ、ギアを一段高くして『たのしい環境教育』にシフトしていくことです。

 「そうか、たのしくすればいいのか!」そう考える人もいるでしょう。

 考えてみてください、学校で「たのしくしたい」と考えない教師は皆無です。
 それなのに、子どもたちの不登校はどんどん増えている。そして教師はどんどんメンタル面で追い詰められて、病休をとっていく。
 どうしてか?
 楽しくしようと考えても楽しく授業する力がついて来ない。
 あるいは「ご飯にフリカケをまぶすように、ちょっとした工夫をすればよい」と甘く考えていてうまくいかない。

「楽しさ」というのは、そのテーマの本質を突き、人の心を動かすものです。
 楽しくしようと考えるのは素晴らしい出発点ではあっても、本気でその方法を学んでいかなくては、子どもたちに楽しさを伝えることはできません。

 〈たの研〉は設立以前から、楽しさを追求してきたメンバーで研究と実践を重ねてきました、その歴史は40年です。そのポテンシャルと、開発してきた教材プログラムは簡単には凌駕できないでしょう。

  環境教育の話に戻りましょう、〈たの研〉の講座などで「たのしい環境保護」をテーマにしていないのは皆無です。
 最近の自由研究の講座で大ヒットしたプログラム『キッチン洗剤の除菌・洗浄効果をあげ、使用量は激減させる方法』もその一つです。〈たのしい教育メールマガジン〉で紹介したところ、その簡単な工夫に、多くの方たちが実践してくれています。
 キッチン洗剤のコマーシャルでみる「キュッキュ」という音は、この方法で聴くことができます。
 各家庭から出るキッチン洗剤の泡が激減するので、川や海の環境にとってよいことは間違いありません。
 いずれこのサイトで紹介しましょう。

 賢くたのしく優しい子どもたちが増えていくことで、きっと地球環境も良くなります。地球環境が悪くなる一方なら、明るい未来とはいえません。
 〈たの研〉は、一緒にたのしく元気に活動をすすめてくれる方たちが1人ずつ増えていくことをたのしみに、今日も元気に活動しています。

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