これまでたくさん触れてきた〈二十四節気〉は、先人たちが『月の動き』を元に刻んできた季節区分です。私たちの肌感覚に合っているだけではなく、植物などほかの生物たちの命のリズムに合っています。
『月の動き』を元にした暦が〈太陰暦〉です。
この記事が公開される日は太陰暦 大晦(おおつごもり)、2024年の最後の日です。
※
これは梅の花です。
川のそばに桜の花も咲いています。
この頃の沖縄では、場所によって満開の桜と梅をたのしむことができます。
さて、以前も書いた気がしないでもないのですけど、梅と桜とはバラ科でとても近い種です。写真みると、花のつくりがとても似ていることがわかると思います。
今年はいろいろな条件が重なって〈たの研〉の近くでは両方の満開の花をたのしむことができたのですけど、普通は梅が先に咲いて、それらが散る頃に桜が開花します。それは沖縄に限らず、いろいろな場所で同じです。
どうして一般的な開花の時期がずれているのでしょう。
不思議ではありませんか?
予想を立てていろいろ調べてみることをおすすめします。
今すぐ調べるわけではなくても、予想を立てて問題意識をもっていると、いずれ「そうだったか」と解決することがあります。
問題意識を持たずにいると、大した感動なく多数の雑学の一つとして埋もれてしまうでしょう。
以前ふれた記憶があるのが
「梅と桜の祖先たちはもともと同じものだったのだけど、早かったり遅かったりして開花の時期のズレた木の個体は周りにライバルが少ないので、ハチなど花粉を媒介してくれる昆虫たちがたくさん来てくれた。すると、その木の実やタネがたくさん残るので、結果として早かったり遅かったりした木の子孫がたくさん残ることになった。
早かったのが今の梅として進化してきて、遅かったのが今の桜として進化してきた」
です。
おそらく間違いないでしょう。
とはいえ、の答えは一つではありません。
他の条件も予想して自由研究してみませんか。
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