たのしい英語

 以前、英語の話を書いた時に「週に一回は英語の話を読みたいです」というリクエストが届きました。英語の記事のアクセスも増えているので、確かに読者のみなさんの興味関心は高いなと思いつつ、日々のルーティンの合間に〆切ギリギリ(午前0時前)で書くことも多いので、計画的にすすめることはなかなか難しいものがあります。けれど頭の中にしっかり入れておきます。

 私が執筆する場所には手の届く位置にいくつかの英語の本が置いてあって、集中力が切れた時、時間がある時は、それを読んだりしています。

 今日たまたま手にしたのが高校生の英語の問題集でした。

 この英文で、「え、」と心が動き、調べてみた事項があります。

 読んでみませんか。

To be able to read is one of the most important things in our life.

If you can read and enjoy books and learn many things from them, you are among happy people because more than half of the people in the world do not know how to read.

訳してみますよ。

 ちなみに訳すときは教科書などにあるように、日本語としてしっかりした文章にする必要はありません。その英文の並びで、まとまりごとにイメージをつかむことがキーになります。

To be able to read/ is one of the/ most important things/ in our life.

読むことができるというのは/一つである/最も重要なこと/私たちの人生で

If you can /read and enjoy books/ and learn many things/ from them,

もしあなたが できたら/読んで、そして本を楽しむこと/そしていろいろなことを学ぶこと/それらから

you are among happy people /because more than half of the people /in the world /do not know how to read.

あなたは幸せな人たちの中にいます/なぜなら 半分以上の人たちは/この世界の/どうやって読んだらいいのかわからない

 ※

〈どうやって読んだらいいのかわからない〉というのは〈文字が読めない/識字能力がない〉ということです。
 ではみなさんは、この中にある「世界の半分以上の人たちはどうやって本を読んだらよいかわからない⇨文字が読めない」という文章についてどう思いましたか。

 ア.半分くらいは文字がよめるのか?
  世界でみたら識字率はもっと低いんじゃないかのか⇨(  割)程

 イ.識字率はその程度なんだろう

 ウ.識字率はもっと高いだろう⇨(  割)程

 エ.その他

 どうしてそう思いましたか。
 

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 私の頭の中には「識字率ってそんなに低かったかなぁ、違うと思うなぁ。

 世界の7~8割くらいの人たちは識字能力があると思う ※学習年齢以下の子どもたちは除く

 そもそもいつ誰が書いた文章なのか、この問題集には書いてないじゃないか」という考えがかけめぐりました。

 予想したら調べましょう。

 A.I.によると76%と出ました。

 サイトで調べてみましょう。

 マイ・ワールド・ビジョンというサイトには

識字率自体は、世界レベルで年々向上しています。

成人(15歳以上)の識字率は、1990年では76%であったのに対し、2016年には86%にまで伸びています。(注2)ミレニアム開発目標など、世界各国で「初等教育の完全普及の達成」に向けて活動したことが実を結んでいると言えるでしょう。

しかし、それでもなお、学校に通えない子どもが約5800万人、読み書きができない大人が約7億8100万人いるのが現状です。https://www.worldvision.jp/children/international-literacy-day-fy23.html

とあります。ユニセフのデータをもとにしているので、大きなずれはないでしょう。

 私の予想した数より高い数値です。

 だからいいというわけではありません、まだ5~6人に1人の割合で文字が読めない人たちがいるわけですから。

 英文を読むと、読めた感動で、そこに書かれた内容をそのまま受けることがあります。

 けれどそれも予想実験・予想確かめですすめていく必要があるでしょう。それは学ぶことをたのしむ基本です。

 

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たのしい教育の発想法-日垣隆の方法から〈四分割マッピング〉

 メルマガで日垣隆さんの『折れそうな心の鍛え方/幻冬社 ※廃版』を紹介しました。日垣さん自身がウツ病と診断されるだろう状況に陥り、医者や薬に頼らずどのように脱していった方法を具体的にまとめた著書です。著作権の関係で、本文ではなく目次を中心に取り上げました。

 PEALカウンセラーからみて乱暴な方法だと思える内容もありつつ、共感できる部分もあります。

 読者の方から「図書館になかったので古本を探したら見つかったので注文しました」という知らせも入りました。

 別な方から

「迷ったら縦軸・横軸の四分割で考えるとうまくいく」というのはどういうことですか? 

という質問もありました。

 ポジショニングマップとかマトリックス思考法とか、いろいろな呼び方がついている、縦横2つの軸にそれぞれの尺度を設定して分類する方法です。

 これはどういうモバイル製品を開発するかについての検討会で、市場大手の製品を〈デザイン性(縦軸)と重量(横軸)〉で四分割したポジショニングマップです。

 

 こういう客観的な評価を心理的な面で論理的に評価しようというのが、日垣さんのさっきの話です。ただしそれは日垣さんが気づいたというわけではありません。

 日垣さんのエピソードをかいつまむとこうです。

 自分は飛行機に乗るたびに「落ちませんように」と祈ってしまう癖があったが、あるとき思い立ってマッピングをしてみた。
 縦軸は「祈る⇔祈らない」、横軸は「落ちる⇔落ちない」
すると、ゾーン1(上右)は「祈って落ちない」
ゾーン2(上左)は「祈らなくて落ちない」
ゾーン3(下右)は「祈って落ちる」
ゾーン4(下左)は「祈らなくて落ちる」となる。
パターンはこの四つしかない。
 見ると、祈ることと落ちることはそれぞれ独立していること、祈ろうが祈るまいが落ちる確率は同じだということに気がつき、笑ってしまった。
 以来、私は飛行機に乗っても祈らなくなった。

 日垣さんの提案は、深い悩みや倦怠感にとらわれているとき、衝撃を受けたときは「ごく当たり前のこと」ができなくなり事態を悪化させることもおこるから、このマッピング方法を覚えておくと、イザというとき強い味方になる、というものです。

 ある目標を縦軸、今の仕事を辞める辞めないを横軸に描いて整理してみる。
 こどもの賢さ(学力)を縦軸、苦しい・たのしいを横軸に描いて整理する。

 それを描くうちに頭の中が客観的に整理される、そういうことは期待できるでしょう。

 子どもたちにも、伝えることができそうです。

 

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楽しく実践的な〈ものの見方・考え方〉@森博嗣『集中力はいらない』から/たのしい教育メールマガジン

〈たのしい教育メールマガジン〉で紹介している『たのしい ものの見方・考え方』の章は先生たちだけでなく、お母さんお父さんたちからも人気です。今週号は森博嗣(作家)さんの『集中力はいらない/SB新書』を紹介しようと考えています。久しぶりに読み直すと、やはりいいところ突いてくれている、とおもうところがいろいろあります。
 少しだけ紹介しましょう。

森博嗣

「集中」や「集中力」は求めるべきもの、高めるべきものと信じて疑わない社会的な傾向が既にあって、その理想に向けて鍛錬しなければならない、と教えられる。それに合う人はけっこうだが、僕のようにタイプが合わない人間には、むしろ逆効果になりかねない。

 自分に合った生き方をすれば良いだけのことだ、と言ってしまえばそのとおり。だが、言葉でいうほど簡単ではない。なにしろ、自分の本来のタイプが自分でもはっきりとはわからない。子どもであればなおさらだ。体重や視力のように測定器で測れるものではないから、本人以外には知りようもない。たとえば、運動神経のような肉体的なものは、外部から観察が比較的容易であり、客観的な評価も可能だが、集中のし方というのは、肉体的な特質ではなく、いわば頭脳の活動である。それを意識できるのは自分だけであり、たとえ自分自身であっても、簡単に見極められるものではない。

 運動に向き不向きがあるように、頭脳の働き方にも向き不向き当然ある。画一的な教育や指導を受けると、タイプの合わない人は、自分は間違っていると自己批判し、それだけでも多大なストレスを感じるだろう。酷いときには病気になり、不健康な結果を招くにちがいない。そうならないように、違うタイプの人間がいることを、まず知ってもらいたい。
 集中をやめると本来の力が生まれるそして、それ以上に、むしろ集中しないことで、機械にはできない人間本来の能力を発揮することもできる…

ここまで

 私は私なりの集中理論があります。

 それはいつか「たのしいものをたのしく生み出す力」としてまとめたいと考えています、ご期待ください。

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南極に行ったネコ「たけし」

 日本の南極観測隊がつれて行った樺太犬たちのことは知っている人もいるでしょう、そこに残されたタロ・ジロが生き残っていたという話は子ども向けの物語にもなり、映画にもなりました。

 でも南極に渡った猫のことはあまり知られていません。

 このサイトにも書いたかな、南極は憧れの地で、初代の南極観測船「宗谷」には何度も足を運んでいます。それで知っていたのですけど「日本の南極観測隊が猫が行ったでしょうか?」と質問すると「?」という顔をします。

 日本初の南極観測隊はネコも連れて行きました。

 これは私が尊敬する人物、西堀恭三郎さんと南極猫〈たけし〉。

   ※極地研究所に感謝して資料を利用させていただきました。

 ここにも写っています。

 後ろの真ん中あたりです。

  

 隊員たちの将棋も一緒に観戦しています。

 樺太犬たちは隊員の作業時に力技を発揮してもらうための労力として活躍しました。

 ネコは特に作業するわけではありません。
 そもそも南極にネズミはいませんから、駆除してもらう必要もありません。

 でもきっと南極観測隊のメンタルヘルスに強く貢献したことは間違いなないでしょう。

 では寒さに強いのはネコたちでしょうか、犬たちでしょうか?

 歌に「猫はコタツで丸くなる」とあるわけですから、犬のほうかなぁ~

 いろいろな見解があって、しっかりした研究にいきつくことはできませんでした。

 ところで、もしもみなさんが猫を飼いたいと思ったら、行き場をなくしている猫さんたちを引き取ることをおすすめします。〈たの研/たのしい教育研究所〉のメンバーは行き場をなくした三にんのネコさんたちを育てています。

おきなわ島ねこ里親会

https://www.instagram.com/okinawa.shimaneko/

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本・書籍紹介 ※時々わたしが紹介する書籍などを気に入ってくれる方たちが増えてきました、少しずつこの系の情報も加えていこうとおもいます

「南極」といえば敬愛する星野道夫の愛読書だった アルフレッド・ロランシング著山本光伸訳 『エンデュアランス号漂流』のことを真っ先に思い浮かべます。素晴らしい船長と船員たちの実話で、鳥肌が立つほどの名著です。私の執筆室の本棚にあります、三回目に読むのはいつかなぁ~

 残念ながら絶版です、興味のある方は古本で入手してください
 ⇨ https://amzn.to/3xTGTl6

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