台風もあり風雨もありの日々 あの積乱雲の水分を水に戻したらプール何杯分なのか? @楽しい面白い自由研究

 うるま市の《第1たのしい教育ラボ》は晴れていたのに、となりの沖縄にある《第3たのしい教育ラボ》に近づくとどしゃ降りぎみの雨です。雲を見ると真っ黒です、横からみたらこういう雲でしょう。

 そうです、積乱雲です。
 入道雲ともいいます、写真でみると、こういう雲でしょう。

台風もあり風雨もありの日々 あの積乱雲の水分を水に戻したらプール何杯分なのか?@楽しい福祉&教育 @楽しい面白い自由研究2

🟡 え、雲の上は青空なの?

🟠 はい、青空ですよ。ちなみに写真をとっている側の上空も青空だということは、光の様子からわかります。

 経験している人もいると思います。
 日中、雨や曇りの時、飛行機で分厚い雲を突き抜けると青空をみることができます。

巨大な太陽は、ちっぽけな地球全体に強い光を放ち続けています。
地球の雲の様子などおかまいなしです。

太陽の光には青も赤も混ざっています。それが空気の粒にぶつかります。その時〈青系の光〉の方が散らばりやすくなります。だから空を見上げると、青系の色がたくさん目に入ってくるというわけです。

ここもおもしろいので、質問が来たら一つの記事にまとめましょう。
テーマはさっきの積乱雲の水分を集めるとプール何杯分くらいになるだろうか?」です。

水のとても小さな粒が浮いてガス状に広がっているのが雲です。
そのとても小さな水の粒を集めていってコップの中の水のような状態に戻すわけです。
それはプールにしてどのくらいあるのでしょう?

台風もあり風雨もありの日々 あの積乱雲の水分を水に戻したらプール何杯分なのか?@楽しい福祉&教育 @楽しい面白い自由研究2

台風もあり風雨もありの日々 あの積乱雲の水分を水に戻したらプール何杯分なのか?
 子どもたちに理科を教えている時、そう質問してみると

「プール一つ分とかないんじゃない? コップで十杯とか!」

という女の子の声があがって

それに対して

「いやいや、雨を集めただけですぐにコップは何杯もあふれてしまうでしょ!」

と声があがって、みんなでプールを入れ物に予想を立てました。

「5-6杯くらい」
「20杯くらい」

いろいろな声が聞こえました。

その時、私は確か切りよく100杯くらいだと言った気がします。

ところが落ち着いて計算しようとしてストップしてしまいました。
その頃、雲の中の水滴、小さな水の粒は1m3(立方メートル)あたり1~3g程度だというのは研究データとして知っていました。
が、雲の長さ高さを推測することが困難で、なかなかうまく答えを導くことができません。

 今はA.I.に写真を見せると、下に写っているものの画像から数値を推測してくれます。

 A.I.を活用して計算をすすめてみましょう。

さて皆さんはどのくらになると思いますか?

問題

夏空に、もくもくと立ち上がる大きな雲、積乱雲が見えています。
入道雲ともいいます。

台風もあり風雨もありの日々 あの積乱雲の水分を水に戻したらプール何杯分なのか?@楽しい福祉&教育 @楽しい面白い自由研究2

この雲の大きさをA.I.に推測してもらうと
幅は5-7kmくらい
高さは5kmくらい
という数値が出ました。
奥行きは推測できないという答えだったので、同じように5-7kmとしましょう。

ちなみのこの規模の入道雲はめずらしくありません。
雷雨を伴うようなもっと大きな入道雲は10kmくらいの大きさになるそうです。

話を戻して、上の写真のような雲を、ぎゅーっとしぼって水にもどしたら、どれくらいになると思いますか。
小学校の25mプールで考えると、何杯分になるでしょう?

 ア.1杯分くらい

 イ.10杯分くらい

 ウ.100杯分くらい

 エ.1,000杯分くらい

 オ.その他

どうしてそう予想しましたか?

台風もあり風雨もありの日々 あの積乱雲の水分を水に戻したらプール何杯分なのか?@楽しい福祉&教育 @楽しい面白い自由研究2

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積乱雲ひとつを水にもどしたら


まず、雲の体積を推定しましょう。

幅は5-7kmくらい⇨中間をとって6kmくらい
高さは5kmくらい
奥行きも6kmくらいで、円錐形の雲だと想定します。
こうやって力技(ちからわざ)で想定していく力は大事です。

円錐の体積は小学校6年生で習います。

低面積×高さ×1/3   です。

低面積は6X6X3  ※円周率は〈3〉で考えるというのが《たのラボ》流
      =108km2(平方メートル)

高さをかけて
 108 × 6=648km3(立方メートル)

この1/3が円錐の体積です。
 648 × 1/3 =216 km3

雲というのは、ほとんどが空気です。
その中に、目に見えないくらい小さな水のつぶが、ぱらぱらと浮かんでいます。そのぱらぱらの水の粒をあつめると、1立方メートルの空気の中に水は1~3グラムほどふくまれていることがわかっています。※1立方メートルは縦横高1mの箱をイメージしてください
中間をとって〈水分量1.5g〉が含まれているとしましょう。

注意しなくてはいけないのは、この水分量の単位は〈m3〉で、雲の体積の単位は〈km3〉ということです。※ここから単位の換算が絡んでくるので、難しいと思ったら🟢まで飛ばしてください。
 ※テキスト形式で打つと分数や指数の表記が判断しづらいので、計算したものをA.I.で整理してもらいました⇩

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楽しい算数・楽しい計算@台風もあり風雨もありの日々 あの積乱雲の水分を水に戻したらプール何杯分なのか?@楽しい福祉&教育 @楽しい面白い自由研究2

32万4千トンの水が浮かんでいるということです。

 

🟢ではプールにして何杯分か?

楽しい算数・楽しい計算@台風もあり風雨もありの日々 あの積乱雲の水分を水に戻したらプール何杯分なのか?@楽しい福祉&教育 @楽しい面白い自由研究2

何と私が予想していた100杯くらい、数字を遥かに超えて約850杯くらいです。

楽しい算数・楽しい計算@台風もあり風雨もありの日々 あの積乱雲の水分を水に戻したらプール何杯分なのか?@楽しい福祉&教育 @楽しい面白い自由研究2

20年くらい前の疑問がやっと解けました。

それにしてもすごい量です。

イラストするとこんなイメージです。

台風のエネルギーも太陽のパワーでできています。

地球の現象は全て繋がっていて、その源は太陽のエネルギーだと考えていてよいでしょう。その話はいずれ機会があるときに。

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絵本 おすすめ ヨシタケシンスケ「このあと どうしちゃおう」― 死んでしまう話なのに、なぜこんなに笑えるのか【絵本のおすすめ】

久しぶりに「やられた」と感じた絵本に出会いました。ヨシタケシンスケ『このあと どうしちゃおう』です。1行目からしてただごとではありません。おじいちゃんが亡くなり、部屋を片づけていたら一冊のノートが見つかる。そこに書かれていたのは、死んだあとの予定でした。──読む前に、少しだけ考えてみてください。あなたは、そのノートに何を書きますか?
※ この記事は2016年5月に公開した後、とてもたくさんのお便りをいただきました。それに答える意味も含めて、記事に大幅な加筆をして2026年9月に公開し直したものです

久しぶりに「やられた」と感じた作品に出会いました。沖縄に呼びたい絵本作家の筆頭「ヨシタケシンスケ」の最新作「このあと どうしちゃおう」です。
※実は、あるプロジェクトの企画で一度お願いしたことがあります。作品展でとても忙しい日々だということで、その時は都合が合いませんでした。いつかタイミングがあえばと期待しているところです

やはりヨシタケさんは天才だと思います。

絵本 おすすめ ヨシタケシンスケ「このあと どうしちゃおう」

作品は、絵本にあるまじき始まり方をします。

【問題】この絵本の1行目は、次のどれかです、さて?

ア.「ぼくには ないしょの ノートがある」

イ.「このあいだ おじいちゃんが しんじゃった」

ウ.「にんげんは、いつか しぬんだって」

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「このあいだ おじいちゃんが しんじゃった」

です。

いきなりです。

心の準備をさせてくれません。

 

読み進めていくと、

この始まり方でなければならなかったことが

だんだんわかってきます。

⭐️

🟢 もう一つ、予想を

おじいちゃんの部屋を掃除している時に、

一冊のノートが見つかります。

【問題】そのノートには、何が書いてあったでしょう?

ア.家族への手紙

イ.おじいちゃんの日記

ウ.死んだあとの予定

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死んであとの、予定です。

 

天国はどんなところがいいか?

どんな神様がいてほしいか?

生まれ変わったら何になりたいか?

お墓はどんなデザインにしたいか?

ぜんぶ、絵入りで、それはもう、たのしそうに。

 

画期的展開です。

 

完全なる無神論者の私がノータッチの世界を、

天才ヨシタケシンスケは、笑いをもって駆け抜けてくれました。

すばらしい。

⭐️

ヨシタケシンスケさんは、死をごまかさない。

「おじいちゃんはお星さまになった」

とは書いていません。

しんじゃった、と書いています。

ごまかさずに、そのまま置いた。

その上で、死んでから先を考えることはたのしいことだと示した。

だから笑えるのだと思います。

逃げた笑いではなく、

真正面から見たうえでの笑いです。

⭐️

物語の後半は思いがけない方向へ向かいます。

そこは書かないでおきましょう。

ぜひ、ご自分で確かめてください。

🟢ところで、死んであとのことを、みなさんはどう考えるでしょう。

お墓は、どんな形がいいですか。

残された人に、どうしていてほしいですか。

わたしはすでに答えを書いてあります。

死んであとのことを考える、ということは「いまどう生きていたいか」「周りの人たちとどういう関係でいたいか」を考えることだと思います。

🟢 「子どもに読ませていいのか」と思った方へ

大人はここで身構えます。

死ぬ話ですから、当然です。

でも実際読んであげると、大人が思うほど動揺しないと思います。

子どもが怖がるのは、たいてい「死」そのものではなく

「大人が怖いという感覚で伝えるから」だというのが私の予想です。

恐ろしいことだ、聞いてはいけないことなんだ。

そう学んでしまう方が、ずっとこわい。

この絵本は、

その話題を声に出してよいものにしてくれます。

しかも、笑いながら。

読み聞かせにも向いていると思います。

読み終わったあとに

雑談ができたら、とてもよいと思います。

 

⭐️

 

ただし、一つだけ。

いま、身近な方を亡くされたばかりの方には、

無理におすすめしません。

この本が力を持つのは、

たいてい、少し時間が経ってからです。

本棚に置いておいて、

読みたくなったときに手に取る。

それでいいのだと思います。

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先生の要らない楽しいプログラム『ハサミチャレンジ=重心は面白い』⇨重心吊り下げ法 @〈学びのわくわくプロジェクト〉

 《たのラボ》のこれまでのプログラムに、特別支援の先生たち、いろいろな先生たち、福祉の場でがんばっている方たちの知恵を集めて新しいプログラムが校了段階になりました。
 りゅうちゃん子ども希望基金の支援を受けて作成しています。

 今回のプログラムはラベルに提示してあるように『先生のいらないプログラム』です。
 学校に行かない選択をした子どもたち、なかなか部屋から外に出ない子どもたち向けに作成しました。

先生の要らない楽しいプログラム『ハサミチャレンジ 重心は面白い』⇨重心吊り下げ法 @〈学びのわくわくプロジェクト〉

先生の要らない楽しいプログラム『ハサミチャレンジ 重心は面白い』⇨重心吊り下げ法 @〈学びのわくわくプロジェクト〉

 読みながら付録の型紙を利用して楽しんで、重心の面白さを発見してくれる内容です。

 アイディアを交わした先生たちの数は10名を超えます。
 最終段階ではギリギリまでLINEでやりとりした先生たちもいます。

「先生の要らないプログラム」なのに、どうして先生たちの力も必要だったのか?

先生の要らない楽しいプログラム『ハサミチャレンジ 重心は面白い』⇨重心吊り下げ法 @〈学びのわくわくプロジェクト〉

 たのしい内容だとはいえ、子どもたちにとって理解が難しいとおもえる場所を出し合って、それをどうしていくか、アイディアを出していくわけです。

 同時に、クラスの子どもたちに試してもらって、楽しく理解がすすんでいくか確認してくれます。

 福祉の方たちからは、プログラムをどのように広げていくか知恵を借りています。

 そしてやっと印刷に回すことができる段階です。

先生の要らない楽しいプログラム『ハサミチャレンジ 重心は面白い』⇨重心吊り下げ法 @〈学びのわくわくプロジェクト〉バランスプテラノドン 不思議なエンピツ立て

 楽しい内容であっても、プログラムを手にした全員がわかる必要はない、ということでカットしたものはいくつもあります。

 はぶいたものの中で、どうしても一つここに記しておきたいものがあります。

チャレンジの中で「もっと知りたい」と考えた子どもたち向けの話です。

複雑な形をしたものの重心を見つけるのは簡単ではありません。
それを〈吊り下げ法〉で見つける方法です。
ここではシンプルな形を例にしました。
この方法ならジョッキでも鉛筆削りでも、重心を見つけることができます。


 不登校のこどもたちの数はどんどん増えています。

 いろいろな子どもたちに届けたいと思います。

 興味のある方は気軽にお問い合わせください、県外のみなさんへも送料のみの負担で郵送したいと考えています。

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たのしい教育初心者向け〈たのしいプログラムを教育過程に位置付ける方法〉&保護者がたのしい先生を応援する方法@たのラボ式ちんすこうづくりを例に

先生たちが自由大胆に自分の個性を生かして、子どもたちと楽しく授業していけるようにするためにはどうしたらよいのでしょう? 実はそのことが、不登校・登校拒否を増やし、教師のメンタル疾患を増やしている今の教育の現状を突破するキーになると思います。「たのラボ式ちんすこうづくり」をやりたいと思った先生が、学校で授業しやすくなる30通りの方法を紹介します。併せて、保護者の方が先生がたのしい授業をしやすくなるためにできる簡単な方法を紹介します

〈たのしい教育メールマガジン〉
最新号の『授業の章』に書いた記事に
反響がいくつも届いています。

たのしい教育プログラムをやりたいのに
教科書に位置付けられていない
というのがハードルになって
なかなかチャレンジできない人たち向けに
その方法をまとめた内容です。

何しろ教師というのは
いろいろなものに縛られます。

全体の奉仕者であることをわすれるな。
お酒の席ではああしろこうしろ。
飲んだら何時間は運転してはいけない。
自分の行動が教師全体の信頼を損なうことにもなる 云々。

授業するにしても
たくさんの縛りがあります。

教科書のどこに位置付けられているのか?
子どもたちの実態を踏まえているのか?
学年の足なみは揃っているか?
学力向上を踏まえているか?
エトセトラ

そんな中で「たのラボ式ちんすこうづくりをやりたい」
と考えても、なかなか動きがとれない。
それは十分予想されるところです。

特に教師経験が少ない先生たちの中には
学年会で提案される学年主任の週案に
そのまま合わせる先生もいるそうです。

それぞれの先生たちが自分の持ち味を生かして
いろいろなアイディアで子どもたちの
好奇心
楽しさ
元気を高めていく、
それが不登校量産システム、
教師のメンタルをどんどん追い込むシステム
の教育現状を変えるキーだというのが
私の予想です。

では「やりたい」と感じた先生は
どうすれば自分のやりたい授業ができるのか?

大丈夫です。
文科省の指導要領は、教師の興味関心を吸収するくらいの
フレキシブルな構造になっています。

「ちんすこうづくり」なんて家庭科にも出てきません。
でもこういう手があります。
変化球でもぐりこませるわけではありませんよ
直球で授業することが可能です。
 メルマガの授業の章の前半を、紹介ましょう。

 

はじめに
夏休みも終わりますね。
 学校好きな子どもたちも、学校の細かい時間の波に乗るまで時間がかかるでしょう、もちろん教師も。
そういうときは〈美味しいものを作って食べて笑顔になる〉ことをおすすめします。
いくつもお問合せを頂いていた〈たのラボ式ちんすこうづくり〉を紹介します。

  作り方の前に、授業の何に位置付けるか、というアイディアを整理してみたいと思います。
「こんな理屈はいらない」という方もさらりと目を通すと授業に取り入れやすくなると思います。
「こういうのは関係ないんだけどな」という方は次の🟠へジャンプしてください。

🟢基本的には家庭科の「調理の基礎」です。でも、ちんすこうを入口にすると、算数・理科・国語・社会・図工・総合・キャリア教育などへ広げることができます。
 具体的にはこういうアイディアがあります。

① 家庭科「調理の基礎」として
~沖縄の伝統的なお菓子、ちんすこうをつくろう~
学習指導要領には、材料の分量や手順、調理計画
用具や器具の安全・衛生的な取扱い、味付け、盛り付け
調理の工夫、などが位置付けられています。
「ちんすこうを作ること」が目的ではなく「ちんすこうづくりを通して調理の基礎を学ぶ」という授業

 

② 「調理計画」の学習にする
材料を量る⇨混ぜる⇨成形する⇨焼く⇨冷ます⇨食べる
という工程をとりあげ「料理の順番」「時間を考えて計画する」という学習。
学習指導要領にも「材料の分量や手順、調理計画」が位置付けられている。

 

③ 「分量」を算数につなげる
例えば「20人分にするには?」「10人分なら?」
「1.5倍にしたら?」など。
割合・比例・重さ・単位につなげる。
発展「100人分作るなら材料は何kg必要?」

 

④ 「重さ」を算数・理科につなげる
ちんすこうの材料を量る授業。
100g、50g、10g、1g を実際に手で持って比べる単位の肌感覚の授業。

 

⑤ 「砂糖は何をしている?」という理科
例えば「砂糖を入れなかったら、ちんすこうはどうなる?」
あるいは「砂糖を2倍にしたら、もっとおいしくなる?」
など。

 

⑥ 「ラードって何?」という理科・科学
「ラードは何からできている?」「油なのに、なぜ固まっているの?」「温めるとどうなる?」
 固体 → 液体 という状態変化の授業。

 

⑦「小麦粉は何からできている?」という社会・理科の教材
「沖縄のお菓子なのに材料の小麦はどこから来たの?」
小麦粉、小麦、小麦畑、外国・日本の農業、輸入、食料自給率、という内容。

 

⑧ 沖縄の「食文化」
ちんすこうを、沖縄の食文化を知る教材として位置付ける。
例えば、ちんすこうはいつからあるか? 昔のちんすこうはどんな形だったか? なぜ沖縄のお菓子になったか?
どんな場面で食べられてきたか? 昔と今で材料はどう違う? など。
「お菓子づくり」から「地域の文化を知る学習」にする

 

⑨ 総合的な学習の時間に
テーマを「沖縄のお菓子を調べて、未来に伝えよう」
とする。
① ちんすこうを作る
↓

② 歴史を調べる
↓

③ 他の沖縄のお菓子も調べる
↓

④ 地域の人に聞く
↓

⑤ パンフレットを作る
↓

⑥ 発表する
という探究にします。
総合的な学習の時間は、地域や学校の特色、子どもの興味関心を生かした学習や、ものづくり・生産活動などの体験を位置付けることができます。

 

⑩ 「商品開発」家庭科+算数+国語+総合+キャリア教育
「自分たちのオリジナルちんすこうを商品にしよう」というテーマ。
味、形、大きさ、値段、パッケージ、商品名、キャッチコピー を考える。
最後に「100円で売るなら、材料費はいくら?」まで考えたい。

 

⑪ キャリア教育
「ちんすこうを仕事にするならどういうものが考えられるか?」
作る人、材料を仕入れる人、包装する人、デザインする人、宣伝する人、売る人、お金を管理する人 など
一つの商品ができるまでには、いろいろな仕事が関わっていることを学ぶ。
文科省もキャリア教育について、学ぶことと将来とのつながりを見通しながら、各教科等の特質に応じて取り組むことを示しています。

 

⑫ 「お客さんに食べてもらう」までの学習
〈作りました。食べました〉ではなく「誰かに食べてもらうには、どうしたらいい?」をテーマにする。
衛生、見た目、味、大きさ、包装、値段、接客が問題になります。
「作る」から「社会で使われるものを作る」へのステップです。

 

⑬ 国語「説明文・手順を書く」
ちんすこうを作った後に「ちんすこうの作り方を、初めて作る人にも分かるように書こう」という授業に繋げる。
順序・時間・数量・接続語・写真・図などを使った説明。
**「実際に作ったからこそ書ける説明文」**

 

⑭ 国語「キャッチコピー」
食べてから「このちんすこうを食べたくなる一言を考えよう」という授業。
例えば「ひとくちでサクッと沖縄旅行」など。
短い言葉で伝えるという言語活動。

 

⑮ 図工「パッケージデザイン」
「100円で売るちんすこうの袋をデザインしよう」
色・形・絵・文字・商品名・ロゴを考える。
実際に袋を作ってパッケージする。

 

⑯ 社会「沖縄の産業」
5年生なら「沖縄のお菓子は、どんな産業とつながっている?」という扱い方もできます。
ちんすこう⇨小麦⇨砂糖⇨ラード⇨包装⇨運送⇨販売
と追っていく

 

⑰ 社会科で「地域の人に聞く」をテーマに、総合との組み合わせ
 地域の方たちに「昔のちんすこうはどうだった?」と質問していく。
「昔はこうだった」という話を聞いて、昔の材料、値段
食べる場面、作り方、店 などを調べる。
地域教材として利用できます。

 

⑱ 外国語・英語
例えば、「これは何ですか?」 “What is this?”
「ちんすこうです」 “It’s chinsuko.” など。
さらに外国人に紹介するなら、
“This is a traditional Okinawan sweet.”
というところまで行けます。

 

⑲ 「英語で商品紹介」
商品開発と組み合わせると面白いと思います。
子どもたちが自分の商品を、
“This is our original Chinsuko.” と紹介したり、知っている映画を使ってワンフレーズ紹介をする。

 

⑳ 食育として位置付ける
家庭科では食育との接続もスムーズです。
例えば「お菓子は食事になるか?」「ちんすこうだけで一食にできる?」「お菓子と食事は何が違う?」という問いを、みんなで考えて調べていく。
「おいしい」だけではなく、栄養という概念まで広げることができます。

 

㉑ 「材料を減らしてみる」
通常のちんすこうから「砂糖をなくしたら?」「ラードをなくしたら?」「小麦粉を変えたら?」と考える。
予想 → 実験 → 食べる → 比較 → 考える
という流れにして、たのしむ

 

㉒ 「どれがおいしい?」を研究する
例えば、A 砂糖少なめ B 普通 C 砂糖多め で作る。
みんなで食べて「どれが一番人気か?」を調べる。
その中で、アンケート、数える、表にする、グラフにする、結果を説明するという学習にすすめることができる。算数の「データ活用」にもつながります。

 

㉓ 「100円で作れるか?」
「このちんすこうを100円で売ったら、もうかる?」
 材料費を計算します。
 さらに、袋・シール・電気代・人件費・送料 まで考えたらどうなるか?
 ここから、原価・利益・価格 という社会の仕組みにすすむ。

 

㉔ 「100個作ったら?」
1個ではなく「100個作るなら?」というテーマの授業。
材料の量を100倍にすると時間は100倍?
人数を増やしたら?
役割分担したら?
 比例・効率・分業の授業につなげる。

 

㉕ 「失敗したちんすこう」を教材にする
「なぜ失敗したんだろう?」
 焼きすぎ? 焼き不足? 分量の違い? 混ぜ方?
 成形? 温度? 時間? など。
 失敗を「ダメ」とせず「失敗したものには、次に成功するための情報が入っている」という学習にすすめる。

 

㉖ 「自分だけのちんすこう」
「あなたなら、どんなちんすこうを作る?」
例えば ⇨ 星型、ハート型、沖縄の形、動物型、小さいもの、大きいもの、甘さ控えめ、黒糖味 など。
ここでは「正解」ではなく「自分で工夫する」という家庭科の考え方につなげる。

 

㉗ 特別活動
学級活動で「みんなでちんすこうを作って、誰かにプレゼントしよう」とします。
誰に? ⇨ 6年生、先生、地域のお年寄り、保護者、他学年など。
そのために ⇨ 役割分担、話し合い、計画、実行、振り返り

 

㉘ 異年齢活動
1~6年生を混ぜて「みんなでちんすこうを作ろう」という授業も可能です。
高学年が、材料を量る、下級生をサポートする、時間をみてあげる など。
総合的な学習の時間には、異年齢集団など多様な学習形態も位置付けられます。

 

㉙ 「地域に売る」
子どもたちが、作る
↓
考える
↓
計算する
↓
デザインする
↓
売る
↓
お客さんと話す
↓
振り返る

 

㉚「教科別一覧」
教科・領域境:ちんすこうでできること
家庭科境:調理、材料、分量、手順、安全、衛生
算数境:重さ、割合、比例、原価、グラフ
理科境:加熱、状態変化、材料の性質
国語境:作り方を書く、説明する、キャッチコピー
社会境:沖縄の食文化、産業、流通
図工境:商品パッケージ、ロゴ、デザイン
総合境:地域文化、商品開発、探究
特別活動境:話し合い、役割分担、協働
キャリア教育境:商品ができるまでの仕事、販売
食育境:食事・お菓子・健康について考える
外国語境:沖縄のお菓子を英語で紹介
環境:材料・包装・食品ロスを考える

 学年主任の授業に全て合わせる
全ての教科で学年で統一して同じことをやる
という特異な学校風土でなければ
この中のどれかでいけるでしょう。

いろいろな問題を抱える教育を
明るく元気にするのは、教師一人ひとりの力が
楽しく高まっていくことが重要です。

いろいろなたのしいチャレンジをしてくれる先生たちが
増えてくることを期待しています。

保護者の皆さんは、ぜひ
「たのしい教師」
「たのしいことをやろうとがんばっている教師」
を応援してあげてください。

どうしたら応援になるのか?
簡単です。
校長先生に「うちの子の担任の◯◯先生、とてもいいですよ」
と伝えるだけでOKです。

そういう情報が複数届けば
その先生を見る校長先生の目が変わります。
その先生が個性を出して授業しやすくなっていくでしょう。
何しろ校長先生は大変です。
学校に起こる問題や苦情に

まだあります。

とはいえ、あまりにも長くなりました。
いずれチャンスがあれば書きましょう。

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