楽しい島言葉「行く」と「来る」/県外の先生の怒りが和らいだ時

 恩納村の学校に勤めている時のことです。県外から嫁いできたA先生と職員室で珈琲を呑みながら語り合っていたとき、なんの拍子にかA先生が「私、沖縄の人たちの言い方で、とってもイヤなことがあるんです」という話を始めました。ずっと溜まってきた思いだったのでしょう。

 曰く「沖縄の人たちは〈行く〉を〈来る〉というでしょう、それがもうずっとイヤで・・・」

 なるほど「あとで行くからね」を「あとで来るからね」という親類のおばさんとか、確かにいるなぁ~

 独特の島言葉なら「これはそういう意味か」と理解できるのに、標準語の「行く」と「来る」が逆の意味として使うことが、A先生には許せなかったのかもしれません。

行く⇨    来る⇦

 なるほどね、すみません。

 と感じつつ、実はその話については、以前、別なシチュエーションで話をしたことがあって、それを伝えてみることにしました。

わたし
「沖縄の表現ではなく、たとえばこれまで学校で勉強してきた英語の表現で〈これ、ゆるせない〉というのはありませんか?」

 しばらく考えたA先生は「いや~、無いですね」

「アメリカ人って〈そっちに行くよ〉って言う時 I’m coming. って言うんですよ。相手の立場にたったいい方で、ごく普通に使ってるんです。
 沖縄の人たちって、アメリカ人の感覚に近いのかもしれませんよね(´ー` 」

 さすがのA先生も「アメリカ人の感覚はゆるせない」とは言いませんでした。

 きっと琉球・沖縄の人たちが、自然に相手の立場に立つことができる感覚ということも理解してくれたような気がします。

 言葉には、それを使う人たちの、ものの見方・考え方がダイレクトに残されています、まさに知的文化財です。

 すてきな表現、すてきなものの見方・考え方を、いろいろな人たちに伝えていきたいものです。

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塩をどんどん熱していくとどうなるの? ② /砂はとけるの?  楽しい面白い自由研究

 楽しい面白い自由研究について書いています、前回紹介したように塩をどんどん熱していくと、とろとろ・ドロドロにとけてしまいました。 ※受験知識:この場合〈溶ける〉ではなく〈融ける・解ける〉と書きます。〈溶ける〉は水などにその物質をとかす時に使う漢字です

 では、砂はドロドロにとけてしまうのか? という問題です。

 砂つぶはハンマーでさらに細かく砕くことができます、でもとけるのかなぁ・・・
 みなさんの予想はどうでしょう。

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 この動画の2分30秒あたりをごらんください ※砂つぶより大きな砂利をりようしているのですけど結果は同じです

 

では、続いてこの問題について考えてみてください。

 このとけた砂をさらに高温度で熱していくとどうなるでしょう?

 こういう科学的な原理は『原子論』を学ぶことですっきりと理解できるようになります。

 機会がきたら書きましょう。

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子どもの学力を伸ばす家庭学習の秘訣:効果的なサポート方法とは? という記事を書いてほしいという方からのたより/とってもたのしい島言葉

 ある方から「子どもの学力を伸ばす家庭学習の秘訣:効果的なサポート方法」というテーマで書いてほしいという要望がありました、もちろん「たのしい教育」の視点からということになります。

 たのしい教育は「まず学力を伸ばそう」とか「まず得点を上げよう」という教育ではありません。

1. 学ぶことを「楽しい!」と感じられるプログラムの提供

であり

2.楽しさを削ぐ押し付けを排除していくとりくみ

です。

 この公式サイトには、それにかかわるとてもたくさんの内容が盛り込まれています。

 たくさん便りをもらった「木の高さと根っこの深さ」という記事も、本当かなぁ~、信じられないなぁ、と心動かされる内容になっています。

 よしたけしんすけさんの絵本についても「たのしい紹介を読んで、すぐに購入しました」という便りをいくつももらいました。

「みなさんいいですか、10mの木があったら、根っこは◯mなんですよ、わかりましたか」というような教育とは無縁です。

「ヨシタケシンスケさんの絵本を読むことを課題にします、一週間以内に読んで感想文を書いてきてください」というようなものとも無縁です。

 どうすれば子どもたちが学びたいと感じてくれるか、「そういう勉強するのをやめなさい」と言われても、隠れてでも勉強したくなる、そういうプログラムを開発しています。

 これは「たのしい島言葉ショート動画コンテスト」に挑戦してくれたAさんの感想です。コンテストは自由参加型です。〈たの研〉のプログラムで「島言葉って楽しい」と感じてくれた子どもたちが参加してくれます。
 感想を読むと自分たちで何度も何度も挑戦してくれた様子がわかります。

 学力を伸ばそうという試みも、子どもたちの点数の得点を伸ばそうという試みでも、一時的なものではなく、その子にとって本質的な力になるものを狙う必要があるでしょう。

 どもの学力を伸ばす家庭学習の秘訣、それは「学ぶたのしさ」を優先することです。そのノウハウはたのしい教育研究所にたくさんあります。

 次年度、不登校の子どもたち、登校を拒否しているこどもたちにたのしい教育をつたえられないか、仲間たちと考えている日々です。

 ご協力いただける皆さんの応援も期待しています。

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島言葉を楽しむ子どもたちの声を聴いてみてください@楽しいシンプル島言葉

〈たの研〉の島言葉教育はシンプルで使えるもの、かつ、たのしいプログラムを広げています。

 たくさんの先生たちが、学校で使ってくれるようになってきました。

 その中の一つを紹介させていただきます。

 当事者と関係している方たちの許諾をもらっているので、音声と画像を公開します、とっても可愛いのでぜひ聞いてみてください。


「なまから カゴんかい 玉 いりーんどー!

「てぃーち たーち みーち」
「わんも てぃーち たーち みーち」

※ぜんぜん入りません
「あきさみよ~ むちかさっさー」

「運動会まで 練習 ちばいんどー」

 この子たちがのちのち「しまくとぅば県民大会」に出るようなことになるかもしれません。
 きっと会場を魅了してくれると思います。

〈たの研〉には楽しいシンプルしまくとぅばのプログラムがいろいろあります。
 興味のある方はお問い合わせください。

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