台風もあり風雨もありの日々 あの積乱雲の水分を水に戻したらプール何杯分なのか? @楽しい面白い自由研究

 うるま市の《第1たのしい教育ラボ》は晴れていたのに、となりの沖縄にある《第3たのしい教育ラボ》に近づくとどしゃ降りぎみの雨です。雲を見ると真っ黒です、横からみたらこういう雲でしょう。

 そうです、積乱雲です。
 入道雲ともいいます、写真でみると、こういう雲でしょう。

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🟡 え、雲の上は青空なの?

🟠 はい、青空ですよ。ちなみに写真をとっている側の上空も青空だということは、光の様子からわかります。

 経験している人もいると思います。
 日中、雨や曇りの時、飛行機で分厚い雲を突き抜けると青空をみることができます。

巨大な太陽は、ちっぽけな地球全体に強い光を放ち続けています。
地球の雲の様子などおかまいなしです。

太陽の光には青も赤も混ざっています。それが空気の粒にぶつかります。その時〈青系の光〉の方が散らばりやすくなります。だから空を見上げると、青系の色がたくさん目に入ってくるというわけです。

ここもおもしろいので、質問が来たら一つの記事にまとめましょう。
テーマはさっきの積乱雲の水分を集めるとプール何杯分くらいになるだろうか?」です。

水のとても小さな粒が浮いてガス状に広がっているのが雲です。
そのとても小さな水の粒を集めていってコップの中の水のような状態に戻すわけです。
それはプールにしてどのくらいあるのでしょう?

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台風もあり風雨もありの日々 あの積乱雲の水分を水に戻したらプール何杯分なのか?
 子どもたちに理科を教えている時、そう質問してみると

「プール一つ分とかないんじゃない? コップで十杯とか!」

という女の子の声があがって

それに対して

「いやいや、雨を集めただけですぐにコップは何杯もあふれてしまうでしょ!」

と声があがって、みんなでプールを入れ物に予想を立てました。

「5-6杯くらい」
「20杯くらい」

いろいろな声が聞こえました。

その時、私は確か切りよく100杯くらいだと言った気がします。

ところが落ち着いて計算しようとしてストップしてしまいました。
その頃、雲の中の水滴、小さな水の粒は1m3(立方メートル)あたり1~3g程度だというのは研究データとして知っていました。
が、雲の長さ高さを推測することが困難で、なかなかうまく答えを導くことができません。

 今はA.I.に写真を見せると、下に写っているものの画像から数値を推測してくれます。

 A.I.を活用して計算をすすめてみましょう。

さて皆さんはどのくらになると思いますか?

問題

夏空に、もくもくと立ち上がる大きな雲、積乱雲が見えています。
入道雲ともいいます。

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この雲の大きさをA.I.に推測してもらうと
幅は5-7kmくらい
高さは5kmくらい
という数値が出ました。
奥行きは推測できないという答えだったので、同じように5-7kmとしましょう。

ちなみのこの規模の入道雲はめずらしくありません。
雷雨を伴うようなもっと大きな入道雲は10kmくらいの大きさになるそうです。

話を戻して、上の写真のような雲を、ぎゅーっとしぼって水にもどしたら、どれくらいになると思いますか。
小学校の25mプールで考えると、何杯分になるでしょう?

 ア.1杯分くらい

 イ.10杯分くらい

 ウ.100杯分くらい

 エ.1,000杯分くらい

 オ.その他

どうしてそう予想しましたか?

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積乱雲ひとつを水にもどしたら


まず、雲の体積を推定しましょう。

幅は5-7kmくらい⇨中間をとって6kmくらい
高さは5kmくらい
奥行きも6kmくらいで、円錐形の雲だと想定します。
こうやって力技(ちからわざ)で想定していく力は大事です。

円錐の体積は小学校6年生で習います。

低面積×高さ×1/3   です。

低面積は6X6X3  ※円周率は〈3〉で考えるというのが《たのラボ》流
      =108km2(平方メートル)

高さをかけて
 108 × 6=648km3(立方メートル)

この1/3が円錐の体積です。
 648 × 1/3 =216 km3

雲というのは、ほとんどが空気です。
その中に、目に見えないくらい小さな水のつぶが、ぱらぱらと浮かんでいます。そのぱらぱらの水の粒をあつめると、1立方メートルの空気の中に水は1~3グラムほどふくまれていることがわかっています。※1立方メートルは縦横高1mの箱をイメージしてください
中間をとって〈水分量1.5g〉が含まれているとしましょう。

注意しなくてはいけないのは、この水分量の単位は〈m3〉で、雲の体積の単位は〈km3〉ということです。※ここから単位の換算が絡んでくるので、難しいと思ったら🟢まで飛ばしてください。
 ※テキスト形式で打つと分数や指数の表記が判断しづらいので、計算したものをA.I.で整理してもらいました⇩

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32万4千トンの水が浮かんでいるということです。

 

🟢ではプールにして何杯分か?

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何と私が予想していた100杯くらい、数字を遥かに超えて約850杯くらいです。

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20年くらい前の疑問がやっと解けました。

それにしてもすごい量です。

イラストするとこんなイメージです。

台風のエネルギーも太陽のパワーでできています。

地球の現象は全て繋がっていて、その源は太陽のエネルギーだと考えていてよいでしょう。その話はいずれ機会があるときに。

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「なぜ学びに楽しさが重要なのか」@読者の方とのやりとり

※下書きの状態でUPされていました。すでに読んだ方がいるかもしれません、手を加えたものを再度UPいたします
 某教育委員会系の先生から熱いお便りが届きました。行政にいる現在だけでなく、学校現場でもかなり力を発揮してきただろうという様子が文面から感じられる内容でした。
 仮にT先生としましょう。

 要旨は「学ぶことにどうして〈楽しさ〉が必須なのか」でした。

「〈たのしく授業しよう〉というなら今までたくさん耳にしてきたが、《たのラボ》がいうように『楽しさが決定的だ』というのはどういうことだろう。
 苦しくつらい授業から学ぶこともたくさんあると思うが」

という問いかけです。

《たのラボ》の答えの一つはこうです。

 T先生は行政で、いろいろな先生たちを指導する立場です、教育の過去から未来までの話も加えました。

 かつて学ぶことは仕事と直結し収入に直結してきた時代がありました。

 英語を理解できる人が少ない時、英語を理解し使える人たちは貴重でした。

 たとえば、海外から購入した機械のマニュアルを読みこんで日本人にわかるように翻訳する必要があります。
 似た製品を作ろうとする時、どういう素材を利用しているのか、英語で問い合わせて答えを得ることができる人が必要です。

 今はそういう時代ではありません。

 司法試験を突破するA.I.も出てきました、相談すると大抵のこと解決できるようになります。

 そういう時代に「この内容は身につけておきなさい」という従来型の勉強をまだ続けていくのか?

 T先生のいうように「苦しくつらい授業から学ぶこともたくさんあると思う」というように頑張った結果、たとえば多額のお金をかけて専門学校で動画編集の技法を学んで、その仕事に就こうとしたのに、その分野はすでにA.I.が主流で、仕事をする場所がない、という人たちも出てきています。
 またすでにその仕事で生活してきたのにどんどん仕事が減ってきた、という話も耳に入ってきます。

 中央教育審議会「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめ」(平成28年8月26日)にはすでにこう記されています。

今後、技術の進展やグローバル化等が急速に進展し、社会の変化が激しく、予測困難な時代になると言われている。これからの社会は、誰かが正解を教えてくれるというような社会ではない。

 

 歴史学者・哲学者のユヴァル・ノア・ハラリは、もっと的確に指摘しています。
🟢学校が生徒に情報を詰め込むことに偏重することは、情報が少なかった過去においては有意義であった
🟢ところが現在でも学校は生徒に特定のスキルを習得させることに注力し過ぎている。方程式を解いたりプログラミング言語を覚えたり、化学物質を特定したり、中国語を話したり…けれども、2050年の労働市場がどうなっているか分からない以上、どのスキルを習得すべきかは、誰にも分からない。
 そうしたものに投資しても、2050年にはAIがコーディングをして、新しいGoogleのアプリケーションが中国語を流暢に翻訳しているかもしれない。
🟢学校教育では特定のスキルや知識を詰め込むことではなく「変化し続ける柔軟な心」と「生涯学び続ける力」を培うことが不可欠である

 変化し続ける柔軟性、学び続ける力、それは〈これを学びなさい型〉から育つことはないでしょう。

たとえば
「ケーキをつくるのが楽しい」という人たち

「文章を書くのが楽しすぎる」という人たち

「建築の仕事が面白い」という人たち

なら、可能だと思います、どうでしょうか。

 これ以後は〈たのしい教育メールマガジン〉の領域に入るボリュームになるので、T先生もよろしければメルマガをご購読ください。

 たのしい教育は今さえ楽しければよいというような短絡的なものではありません、未来に責任をもつ教育です。
 一緒に力を合わせて行ける人たちが一人ずつ増えていくことを期待しています。

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美しい琉球言葉「うりずん」@大和言葉では「   」/楽しい島言葉/言葉から琉球の自然の豊かさを知る

「ニンガチ(ニングヮチ)かじまーい」のあと、琉球の先人たちが《うりずん》と呼ぶ季節がやってきます。

〈島言葉の多くは大和言葉がルーツ〉という仮説は、調べるほどにその骨格をゆるがないものにしています。

 さて沖縄の3~4月をあらわす「うりずん」とはどういう言葉でしょう。

 その音の響きからイメージできるでしょうか?

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うりずん⇨潤い初めです

 寒い日々がすぎて、野や山、海辺が潤いはじめる季節を呼んだ言葉です。

 琉球の村々で、農作業の時や、航海に出る時、豊年祭などの際に、庶民が歌っていた民謡や労働歌などを残した文献があります、「おもろそうし」です。※当時の首里王朝が編纂したもの

 庶民の言葉などをたどるには、この「おもろそうし」が最古です。

 1500年代からまとめはじめたものとはいえ、収録されているのは1100年代、大和でいえば「平安末期」からの言葉です。

〈潤いはじめ〉⇨《うるおい ぞめ》⇨遠隔地での言語進化で「うりずん」

 大和言葉ルーツの美しい言葉です。

 もちろんその季節そのものも琉球の美しい頃です。琉球の梅雨は2ヶ月くらい続くので、それがはじまる前の過ごしやすい日々を、そう呼びました。

 琉球に生まれて、言葉から、この島の素晴らしさを感じる今日この頃です。

 みなさんの好きな季節はなんでしょう?

 みなさんの住んでいるところには、この頃を呼ぶ独自の言葉がありませんか、知りたいです。

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「うりずんの季節」という言葉&「ニンガチ カジマーイ/二月の風まわり」の真偽@楽しい島言葉①

 以前、沖縄県の文化振興課の予算で「たのしい島言葉プログラム」を作成させていただいた時、琉球の言葉のかなりの部分は古い大和言葉からできていることを発見して楽しく研究をすすめることができました。

  いろいろな方たちから「ああいうたのしい島言葉プログラムがもっと欲しいです」という声が届いています。言葉には先人たちの〈大切なものの見方・考え方〉が残されています。いつかまた挑戦したい楽しい領域です。

 さて先人たちが『ニンガチかじまーい/二月の風まわり』と伝えてきた、この頃の気象現象があります。

 沖縄の北部で教師をしていた頃、地域の方たちからよく聞いた言葉です。

「太陰暦二月(太陽暦三月)に法則的に強い風が吹くのか」
 強い風という時、やや強いではなく台風並みの強風として考えてください。

 みなさんはどう思いますか?

 ア.毎年必ず吹く

 イ.吹くこともある吹かないこともある

 ウ.その他

 どうしてそう予想しましたか?

💫 ⭐️ 💫 ⭐️ 💫

 さて昨日今日(2026-03-12夜⇨03-13朝)にかけて、まるで台風のような強い風と雨が沖縄をかけめぐりました。外のイスが飛ばされてしまいそうな勢いです。

 以前「風は原子・分子の動きだ」と書いた時のヤシの木はきっとこんな感じになっていたと思います。

 さてこれは昨日の夜の雲の動きです、沖縄の右上に大量の雲が見えています。

 その時の天気図がこれです、沖縄のすぐ近くに低気圧があることがわかります。
 低気圧が近くにあると風も強く吹き、天気が悪くなります。

 これは「ニンガチ かじまーい/太陰暦二月の強風」そのものです、昨日の昼頃は特に強い風は吹いていませんでした。

 では、毎年この頃に突然の強風が吹くのでしょうか?

 毎年かなり高い確率で、この頃に台風のような風が吹くのです。

 琉球の先人たちは、この風にあえて「ニンガチ かじまーい」と名付けたのは、「不思議と強い風が吹くんだよ」という意図からではありません。

 この頃、法則的に吹く突風は、ことのほか強く、たとえば漁師などが海上で命を落とすこともあったからです。

 ゆっくりと天気が悪くなってきて何日も続くのではなく、短時間にやってきて災害すらもたらすことがある強風だからです。

 言葉には先人たちの大切なものの見方・考え方が残されている、その証左の一つです。

 さて、ニンガチカジマーイのあと、これも法則的にやってくる季節があります。
 先人たちは、それを「うりずん」という美しい言葉で伝えました。

 少し長くなったので、今回はここまで!

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