子どもたちの笑顔が広がる家庭科応用編@ホットプレートで「ピザ作り」

〈たの研〉のワークショップによく顔を出しているA先生が、最近こども達とたのしんだ授業の様子をみせてくれました。

 ホットプレートでつくる〈ミニピザづくり〉です。

 子どもたちが協力しながらピザ作りをしている様子をたくさんみせてもらいました。

A先生のような先生が増えていくことが、〈たの研〉の活動のテーマです。

自分もやりたいけれど、どういう授業として位置付けたらよいか?  悩む先生もいるでしょう。

大丈夫ですよ、でも学校関連の研修会で学んだ知識だけだと応用が効かないかもしれません。

こういう位置付けはどうでしょうか。

1. 家庭科(食育):

授業のねらい:

  • 調理の基本(材料の準備・切る・混ぜる・焼く)を学ぶ
  • バランスの良い食事について考える(ピザの具材選び)
  • 衛生管理(手洗い、道具の使い方)を実践する

発展学習:

  • 「どの具材を使うと栄養バランスが良くなる?」と考えてもらう
  • 食材の産地や旬について調べる

2. 総合的な学習(探究学習):ピザから世界を学ぶ

授業のねらい:

  • ピザの歴史や世界の食文化を学ぶ
  • 「ピザってどこから来たの?」といった問いを持たせ、調べ学習につなげる

発展学習:

  • 国ごとに違うピザ(イタリアのナポリピザ、アメリカのニューヨークピザ、日本のご当地ピザ)を調べる
  • 自分たちで「オリジナルピザ」を考えて作る

3. 理科(発酵のしくみ・加熱の変化)

授業のねらい:

  • 発酵のしくみを学ぶ(イーストの働き)
  • 加熱による変化(チーズが溶ける、パン生地がふくらむ)を観察する

発展学習:

  • 「発酵させない生地(ナンやトルティーヤ)」との違いを比べる
  • 「なぜピザは焼くと美味しくなる?」をテーマに、加熱による変化を実験する

4. 図工(デザイン)

授業のねらい:

  • 見た目の工夫(形や色のバランスを考える)
  • オリジナルデザインのピザづくり

発展学習:

  • 動物の顔ピザ」や「キャラクターピザ」を作る
  • トッピングで「食べられるアート」を作る

5. 国語(説明文・レシピ作成)

授業のねらい:

  • レシピを読む・書く(手順を分かりやすく書く)
  • 作った感想を表現する(「美味しさ」を言葉にする)

発展学習:

  • おすすめのピザレシピ」をポスターや冊子にまとめる
  • 作り方を発表し、「わかりやすい説明の仕方」を学ぶ

6. 道徳・学級活動(協力・役割分担)

授業のねらい:

  • みんなで協力する大切さを学ぶ
  • 役割分担(生地担当・トッピング担当など)を決め、協力して作業する

発展学習:

  • 「家でもお手伝いをしよう!」というテーマで家庭での実践につなげる
  • みんなで作ると美味しい!」という体験を通じて、食の楽しさを学ぶ

 子どもたちの笑顔と賢さ、可能性を高めることをテーマにしている人たちに、突破口はたくさんあります。

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保護中: メルマガ付録「サイコロ クラフト」@〈たのしい教育メールマガジン〉第641号

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俺は俺、君は君、彼は彼、彼女は彼女と、ただ単純に認めあえて、さて、お楽しみはこれからだ、なんていう具合になればいいのにね@五味太郎『勉強しなければ大丈夫』ラスト/楽しい教育の発想法=たのしい教育メールマガジン

 週一回発行している〈たのしい教育メールマガジン〉は、たのしい教育を学ぶ本格的な内容で、全国に読者が広がっています。丁寧に読んでくれるみなさんがたくさんいて、読者の一人の方から「毎週届く内容の四つの章を1日一章ずつ読んでいます。今まで発想法とか哲学的な本は読んでこなかったので、発想法の章は休日に読むようにしていて、2回、3回と読み返すことも多いです」というたよりがとどきました。
 

 発想法の章は、私がすでに読んで感動したもの、かつ、板倉先生の許可をもらった内容を中心にして構成しています。

 次週号は久しぶりに絵本作家の〈五味太郎〉の発想法を紹介しようと綴っています。五味太郎『勉強しなければ大丈夫』朝日出版からです。

 ここで紹介するのは、メルマガに載せているものとは別な内容です。
 

五味
 幼児教育においても、知識はさることながら、情緒豊かな、イメージ豊かな子どもに、なんて方向で絵本をとらえたりする。情緒、イメージなんてものの本質をなにも見極めないうちにね。

 情操豊かな子は豊かな人間である、なんてさ。

 その末路として、つまりネガティヴな形として、疑問とか不安とかあるいは混乱とか、そういうものも同時に噴出する。人間のハードディスクはそういったネガティヴなものまでどんどん取り込んでいく性質があるんだろうね。

 人の脳っていうものが他の動物よりは性能いいね、っていつまでも言ってる場合じゃないんだよ。素数の謎を解くだけで狂った人もいるそうだし。3千年後に地球滅亡だと言ったりさ。

 その不安、恐れもインプットされるハードディスクなんだよね。だから容量が大きければ大きいほど混乱してしまって、もう単純な生物機能さえも把握できない状態なんだろうなっていう気がするよ。

 その混乱をさらに推し進める初等教育なんだよな。
 だからさ、今ちょっと落ち着いて、この生物の扱いにくい大容量の脳を、もう一度ゆったりと把握しなおして、その機能のうまい使い方を考えなくちゃいけないんじゃ
ないかなあ。そうそう、核以前に脳の平和利用ってところね。

――また脳を使っちゃいますね。

 仕方ないね。なにしろ脳ある生物なんだからさ。
 たださ、せっかくこの世に生まれ出たんだから、せめて互いを侵しあわない社会であってほしいなあと思うだけなんだ。

 俺は俺、君は君、彼は彼、彼女は彼女と、ただ単純に認めあえて、さて、お楽しみはこれからだ、なんていう具合になればいいのにね。

 欲しい方はぜひ手にしてみてください。

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A.I.は思考しているのか?@楽しい自由研究

 メルマガにChatGPTの利用の話を書いたところ、いろいろな質問が寄せられました。それに対して書いた一部を紹介しましょう。
 

ChatGPTの質問たくさん届く

ChatGPTの記事の反響が大きくいろいろな声が寄せられています。その中の質問から一つとりあげさせてください。
 わたしの質問に的確な提案していくChatGPTの反応に「ChatGPT(A.I.)が考えて答えているのですか?」という問いがありました、みなさんはどう思いますか?



 違います。
 サーバーやネット上に蓄積された膨大なデータの中からこちらの要求に沿った情報を選び出し、組み合わせて日本語の文法にそって組み立てて答えるので、まるで人間と話しているように感じているだけです、A.I.が自ら考えているわけではありません。
 たとえば「〈あいうえお〉だけ、全て使って意味のある文を作ってください」と打ってみましょう、どういう答えが返ってくるかたのしみですね。



 しばらくしてあとChatGPTから「〈あいうえお〉のみを使用して完全に意味のある自然な日本語の文章を作るのは難しいです」と降伏した答えが返ってきました。

☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎引用ここから⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆

わたし
「あいうえお」のみ、全部利用して文章をつくってくれませんか。

ChatGPT
「あいうえお」のみを全部使用して意味のある文章を作成するのは非常に制限が多いため、完全に自然な日本語の文章を作ることは難しいです。しかし、以下のように工夫して表現することは可能です。
例文:
「あ、い、う、え、お!」
解釈:
これは、日本語の五十音の最初の五つの音「あ、い、う、え、お」をリズミカルに並べた表現です。教育的な場面やリズム遊びの一環として使用されることがあります。
補足説明:
リズムや韻を楽しむ: 子供たちが五十音を覚える際にリズミカルに唱えることで、覚えやすくするための表現として有効です。
音遊び: 言葉遊びやリズム遊びの一部として、「あいうえお」を繰り返すことで楽しむことができます。
まとめ
「あいうえお」のみを使用して完全に意味のある自然な日本語の文章を作るのは難しいですが、音の並びやリズムを楽しむ表現として活用することができます。教育的なツールや音遊びの一環として利用することで、楽しみながら五十音を学ぶ助けになるでしょう。

☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎引用ここまで⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆

 ChatGPTが音を上げたのはなぜか?

 ChatGPTが「難しい」と音をあげたのはなぜでしょう。
 膨大なネット上を探っても、私の要求に添える答えが見つからないからです。
 これまでChatGPTにこういう要求をする人もいなかったので、頑張った結果「あ、い、う、え、お!」というような唖然とする答えになったのでしょう。

 では自分の頭で考えてみましょう。

・・・(数秒思考中)・・・

 できました!
「上、青い(うえ、あおい)」
「あ、魚! 鱏?」
「言え、愛、青(いえ、あい、あお)」
「言え、愛、青、家、鱏」
「お~、上、赤い!」
「えいえいオ~、青い鵜」

「鵜、青い鱏」
「上、青い家」
 まだいけそうです、みなさんも考えてみてください、たのしいですよ。

 私たちの頭脳はChatGPTの限界を突破することができます。
 逆にChatGPTには人間の発想力や個性の限界を超えることはできません。この宇宙唯一の私たちの個性・能力を凌駕する力はChatGPTにはありません。
 できるのは膨大な情報の中からこちらの要望に応えるものを探して組み合わせ、日本語の自然な論理構造で提供する作業です。
 とはいえネット上にある知識の量は膨大です、それらを組み合わせたら〈星の数ほどある〉といってよいでしょう。当然、私たち一人二人の頭脳ではこの知識量を上回ることはできません。
 A.I.を利用するということは、この星の数ほどある知識量の組み合わせを利用するということです。数秒で返ってくるので対話しているように思考を深めていくことができます。
 ChatGPTが回答する時「○秒の間思考」と出たりするけれど、思考しているわけではないのです。
 以上が読者の方たちからの質問に対する私の答えです。

 ではここから私に質問させてください。
 私たち人間の思考も、A.I.と同じように数ある情報を集めて組み合わせているだけではないのか、そうだとしたらA.I.と同じではないか。
 どうでしょう?
 自由研究してみませんか。
 長くなるのでここらへんにしておきましょう。

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