子ども達は何を喜ぶび何をたのしむのか?/出前児童館のワークから

 これはたのしい教育研究所(RIDE)が実施している出前児童館の一コマです。昨年末の〈スポーツたのCafe〉でもりあがった「棒たおさん!」のゲームで子ども達と楽しんでいるところです。
「とんとんハイ」の合図で、向かい側の人の持っている棒を倒れないうちにキャッチします。

 二人で楽しんだ後、四~五人で輪になって、隣の人の棒をキャッチしにいくたのしくゲームです。

 子ども達は時間がたりなくなるほど熱中してくれます。

 何がそれほど楽しいのでしょう?

「子どもは遊べば何でもたのしむものだ」と考える人たちにとっては「当たり前のことだ」という様に思えるかもしれません。
 教師をしている人たちにとっては、それず間違いであることはすぐにわかると思うのですけど、たくさんの子ども達と数時間過ごしたことのない方にはなかなかわからないことかもしれません。
 チャンスがあればぜひ、初めて出会った人もいる異年齢の子ども達と一緒に2時間くらい遊んでみてください。

 子ども達は〈たのしい事・つまらない事〉にとても敏感です。
 学校と違って、何時間目まで過ごして帰りの会をして帰るという様なルールがあるわけではありませんから、つまらないと帰ってしまうことも自由です。

 ところが、たのしい教育研究所(RIDE)のプログラムでは、そろそろ時間だよと話してもなかなか終わろうとしません。

 どうしてでしょうか?

 もちろん〈たのしいから〉です。

 たのしさにはいろいろな種類があります。スリリングなたのしさ、驚いたりするたのしさ、のんびり過ごすたのしさetc.

 たのしい教育研究所(RIDE)の活動のメインは〈たのしく賢く〉です。それは〈自分の可能性を高めるたのしさ〉だと言ってもよいでしょう。

 これはコップを使って〈レンズの不思議とたのしさ〉を味わっている場面です。
 見せて見せてと前に押し寄せて来てくれているのが伝わってくるのではないでしょうか。

 

 可能性をたのしく伸ばし、知恵と力ある子ども達をどんどん育てていく。
 それがたのしい教育研究所(RIDE)の活動です。

 研究所を設立した当時からいろいろな方たちに語ってきましたが、日本全体の中で沖縄は最も可能性に満ちたところだと思っています。
 子ども達の数の多さもその可能性の一つです。
「沖縄県の子ども達はどうしてこんなにたのしく元気なのですか?」
「どうして先生達はこんなにたのしく学校で過ごしているのですか?」
といろいろな処から学びにやってくる、そういう沖縄県にしていきたいと考えています。

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本当においしいトマトジュース決定戦/たのしい怪しい実験隊がゆく!

 研究所に来てくれる先生たちと時々《たのしい怪しい実験隊》を組織して、いろいろな予想チャレンジをしています。時々〈怪しいたのしい実験隊〉ということもあるのですけど、どうして〈たのしい実験隊〉ではなく〈怪しい〉という言葉がついているのかというと〈予想通りの結果が出ない実験〉や〈少々あぶない実験〉〈いかにもへんでしょう〉という実験も含まれるからです。

 理科の教科書などに出てくる実験は、結果が保証されています。しかしそれは、すでに確かめられたものを確認しているわけで、本来の実験とは異なります。

 何が正しいのかわからない、答えが何かわからない状況で予想を立てて確かめていくものが〈実験〉ですから、とうぜんかなり怪しい予想のもとにすすめられていくものがたくさんあるわけです。
 ニュートンですら、怪しい予想のもとに原子論に反する〈錬金術〉にのめり込んでいきました。そういう例はいくらでもあります。
 そういう怪しいものの中から、真理(正しいもの)が見つかって、それが科学的な法則や事実として残されているのです。

 たくさんの怪しいものたちの中から見つけられてきたわずかな真理、それが科学なのです。

 ということで〈たのしい怪しい実験隊〉というのは、すごく真っ当な科学的立場、原子論的な立場です。

 さて先日、仲間たちが集まった時に実施したのが「ほんとに美味しいトマトジュース決定戦」です。

「え、そういうのも実験なの?」という人がいるかもしれません。
そうです、これも実験です。仲間が集まった中でみんなで楽しめる実験になります。
〈値段が高いものが美味しいだろう〉とか
〈製造年月日が新しいものが美味しいだろう〉とか
〈美味しいとか美味しくないとか決められない〉とか
いろいろな予想がある中で、一位を決めていくというわけですから。

 とにかく〈予想を立てて確かめる〉という過程が大事なのです。

 なぜトマトジュース決定戦かというお話を少し・・・

みなさんはトマトジュースは好きでしょうか?

 実は私は子どもの頃からトマトはあまり好きではなく、時々挑戦しては遠ざかることを繰り返しています。

 最近東京に行った時、ホテルのカクテルバーでレッド アイというトマトジュースとビールをミックスしたのみものを呑んだんですね。これがとても美味しくて、ホテル内のコンビニでトマトジュースとビールを購入して部屋で作って味わってみたら・・・、これがまたすごく美味しかった。値段的には専門の人が作ってくれたものが2000円近くで、コンビニでは300円くらいです。一杯あたりで考えると100円くらいで味わえますから〈20:1〉の価格比で同じくらいの味わいというのにとてもびっくりしたわけです。

 トマトジュースおそるべし、それがその時の私の驚きでした。 

 そこで〈怪しいたのしい実験隊〉の実験の一つとなったわけです。

 エントリーされたのは近くのスーパーで買って来たトマトジュース5種類。

写真右から順に
・熟トマト〈伊藤園〉
・無添加トマトジュース〈デルモンテ〉
・カゴメトマトジュース〈カゴメ〉
・リコピンリッチ〈デルモンテ〉
・理想のトマト〈伊藤園〉
です。

 総勢5名で「これとこれはどっちが美味しい?」という2つ2つの勝ち抜き戦方式で実施したところ、優勝が決まりました。
 実験隊のメンバーの意見ははっきり一致していました。

 美味しさでは同点でこの二つ〈リコピンリッチ〉と〈理想のトマト〉です。 

 極真会の組手の大会では同点の場合、体重が軽い方が勝ちになります。
 その方式を応用して、同点の場合には価格が安い方を優勝としようという話になり、その結果 伊藤園の〈理想のトマト〉が優勝しました。

 トマトジュースにはもっといろいろな種類がありますから、他のトマトジュースもエントリーしてもらい、第二回の大会をいつか開きたいと思っているところです。

 みなさんも、家族で〈怪しいたのしい実験隊〉を結成して、いろいろためしてみませんか。
 人生をたのしむかなり有効な方法です、お勧めします。

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〈木の高さ〉と〈根っこの深さ〉の研究が広がって/木の根っこの広がり/植物の力-楽しい自由研究・楽しい学力向上

 このサイトでとても人気のある記事の一つが〈木の高さと根っこの深さ〉です。興味のある方は検索して読んでみてくださいね。

 その記事と関連する写真を準備していたのに、なかなかUPできずにいました。

 高い木がわずか1mくらいの根っこの深さで立っている、ということが私たちの感覚ではなかなかイメージできないこともあるのですけど、ほとんど地下にもぐらずに横に広がるだけでしっかり立っている木の写真があります。

 台風にも倒れず何年もしっかり立っています。

 高速道路が近くを通る道沿いで撮った写真です。

 道路のコンクリート米のほんの隙間に根をはってどんどん大きくなった木です。
 土に根をおろすことができずに、どんどん塀の表面に根を広げているのがわかりますね。

 私の立っているあたりまでその木の根が広がっています。木はこの写真の右上側にあります。高低差は10mくらいあるでしょう。細かい音はツタの広がりで、その間に太く伸びているのが、しっかり立っている木の根っこです。

 そのうちに、本当にこのはっているものが上の木の根と言ってよいのか心配になりました。

 もしかしたら別な植物のつるなのでしょうか。

 今度もう一度確認しにいかなくてはいけません。崖を登って木の根をゆっくり確認しながら降りてみたいと思います、たのしみです。

 良い子は真似しないでください。

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たのしい実験の日々が豊かな教育の未来

 最近、第三研究所のわたしの執筆室でいろいろな〆切原稿などをまとめている時に「え、自分は5~6年も研究所でこうやって〈たのしい教育〉の研究を続けて来ているのか」と本気で驚いてしまいました。

 気づいてみると〈いっきゅう先生〉の名前でいろいろなところで授業や講座などをしたり、若手の教師向けのワークショップをしたり、カウンセリングに飛び回ったり、教材づくりをしたりと生活時間のほとんどを〈たのしい教育〉に注ぎ込んでいる、夢の様な暮らしをしています。

 これはある教育委員会の教育イベントで授業することになっているポスターです。新聞等でも広報するという話ですから、正式に広報されたらこのサイトでも紹介できると思います。

 最近では、要請をお断りしなくてはならないほど忙しくなってきています。現在のところ〈半年〉くらいの期間で調整できる日程を打診していただければ、なんとか対応できる様にしています、ご了解ください。

 ところで私が中学の頃、英語の教師が「勉強というのは強(し)いて勉(つと)めると書くんだ。つまらないものイヤなものでも無理してやるのが勉強なんだ」と力説していました。案の定、その先生の授業で私は大の英語嫌いになってしまいました。

 たのしい教育研究所(RIDE)にはそういう学び方を子ども達や先生たちに伝える気持ちは全くありません。
 何かの真似をして暮らす日々なら何とかなるでしょう。けれど、新しい豊かな暮らしを切り開いていくのは、そういう学びから生まれることはありません。
「これを学ぶのがたのしくてならない」そう感じて学んでいける人たちが切り開くのです。そうやって暮らしていく人生は豊かでたのしい日々の連続です。

 これは前回書いた〈ニュートンのゆりかご〉の予想チャレンジの様子です。実験好きのア~ルも側にいて自分でも予想チャレンジしています。

 これは〈たまねぎのネギの部分〉を吊るして、ある実験をしているところです。
 一週間くらいでまとめる予定ですけど、とてもたのしい授業プランになりそうです。

 

 たのしい教育をいろいろな人たちに伝えたい。
 その思いは、着々と前に進んでいます。
 たのしい教育は特別に誰かにしかできない内容ではなく、自分でも周りの人たちに伝えたくなる、そして伝えることができるものがほとんどです。皆さんの近くで研究所の授業がある際には、ぜひたのしい教育を体験してみてください。

 二月の一般向けの講座「春の別れも出会いもたのしい教育」はおかげさまで、広報数日で半分の席が埋まろうとしています。興味のある方はお早めに申し込みをすすめてくださいね。

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