いじめ問題を解決するには/ニュートンのゆりかごの実験から

 いじめを無くしていく取り組みは学校の重要な教育の一つです。
 いじめ対策をしていない学校はありません。県教育委員会〈いじめ対策マニュアル〉などを利用して研修もしっかりすすめられていまでしょう。早期発見のためのアンケートも実施されていると思いますし、有効に作用しているものも多いでしょう。

 ニュートンのゆりかごというおもちゃをご存知でしょうか。
 物理の法則をたのしく学ぶ大好きな教材の一つです。

 おもりを傾けて止まっている方にぶつけるとどのように動くか、予想を立てながら確かめてみると、とてもたのしめる教材になります。

 たのしい教育で、クラスの仲間の素敵な一面を発見したり、和らぎのすばらしさを発見したり、争いより笑顔のたのしさを体感したり・・・
 そういう中で、いじめが少なくなっていくことは実験済みです。
 研究所に来てくれている方達には、そういう話はごく普通にしていることです。

 今回は別な視点で〈ニュートンのゆりかご〉を使いながらこういう話をしました。

 〈ニュートンのゆりかご〉で
  「一個ぶつけると?」
  「ニ個ぶつけると?」
  「三個ぶつけると?」
という様に、予想を立てて確かめていって後の流れです。

 実験の流れからゆっくり見てもらわないと繋がりにくい話だと思うのですけど、概要はこうです。

 いじめを本質的に解決することにもつながる〈たのしい教育〉は、それを実施する主体は先生です。
 子ども達自身ができることは何か?
「相手のいやがることを、できるだけしない」「自分たちと違う相手とも仲良くする」そういうことができる子どもたちを育てるという視点で、みなさんの学校でも取り組みがされているでしょう?

 実はもう一つ重要なことがあって、それは今の実験にもあったように、子ども達が「仲間をつくる力」をつけていくことは、とても大切ないじめを解決する手立てになっていくのだと思います。
 一人でも過ごせることもすばらしいことです。それと同じ様に、仲間をつくることのできる力も、とても大切です。
 いじめをしない、みのがさない、というとりくみの合わせて、子ども達に「仲間をつくることができる」という力をそだててあげることも、大切なことです。

 もともと〈いじめ対策〉というのは、いじめという現象を超えて、人生を豊かに過ごすという大きな人生の目標でもあると思います。

 こういうことを学びながら教師を目指して行きたいという方は、ぜひ特訓コースを受講してください。たのしい教育研究所は、子ども達の笑顔と賢さを求めて、自分自身もたのしく教師生活を過ごす、そういう先生たちをたくさん学校現場に送りたいと考えています。

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Newアイコン/ア~ルの肉球

 いっぱいの〆切をなんとか切り抜けて、夜中、あそびでア~ルの肉球のアイコンを作っていました。メルマガに書いたところ「欲しい欲しい」という要望が届いたので何人かに送りました。

 ア~ルは私が作業しているとたいてい「何してるの?」とやってくるのですけど、この作業の時には、なぜかパソコンの画面を凝視していて、それがおもしろかったので写真に撮ったら、まるでア~ルがパソコンで肉球アイコンの加工をしているかの様な画像になりました。

「う~ん、ちょっと切り取った円が幅広すぎたかぁ、白のレイヤーかぶせてみるか」
とかいってる感じです。

 

 そうやっていくつかのバージョンを作ってみました。
 さっそくメルマガの表紙にも利用してます。
 ア~ル、生後8ヶ月、さくら色のかわいい肉球です。

 なんと、スマホの待ち受け画面に設定してくれた人もいて、画像を送ってくれました。

 

 ハイタッチしている様なフレンドリーさを象徴するアイコンになりそうな気がしています。

 疲れ直しの遊びだったのですけど、たのしすぎるので、他にもいろいろなバージョンを作ってみたいと思います。

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たのしい教育メールマガジン大好評/研究と研修 ほか

 RIDEに比較的近い場所に住んでいる方たちは講座などに足を運んで〈たのしい教育〉を直接学ぶことができますが、遠いところにいる方たちもたくさんいます。これまで「通信教育」的なものを切望した方たちからいくつか問い合わせをいただいたことがあります。
 実はそれはすでにスタートしています。
「たのしい教育メールマガジン」です。

 おかげさまで購読者を着実に広げ、遠方でもしっかり学んで下さっているみなさんが育っています。

 今週号のメールマガジンの表紙はこれです。

 0~3の四つの章のどれも読み応えたっぷりです。
 たとえば
 第1章の〈1.Let’s Enjoy the たのしい授業 〉の内容は、熱意のある方なら誰でも実践可能な「たのしい教育の方法」をとりあげています。
 これを週に一回実施するだけで、子ども達との関係も格段に良くなります。

 今回はこれです。
 自分が一番おいしいと思うパンを発見する授業。

 なんでこういうことがたのしい教育なのか、それはいずれチャンスがあれば紹介するとして、大切なことは「メルマガで取り上げた授業はすべて実験結果としてかなりの〈たのしさ〉が証明されている」ということです。

 発想法の章も大人気で、毎回、それを読んでコメントを送ってくださる方もいます。

 今回のテーマは「言葉を丁寧に使う」ということで〈研究と研修〉を例に板倉聖宣が語ったことをとりあげました。そのさわりの部分がこれです。

 いろいろな方たちへの〈たのしい教育〉の通信教育、これからもますます内容を充実させていきたいと考えています。

 興味のある方はまず一年、購読してみることをおすすめします。これまでは1号単発でで購読可能でしたが、事務処理が煩雑すぎるので現在は実施していません。年間9600円、1号あたり喫茶店のコーヒー一杯より安い価格200円以下で読むことができます。
PDF版でお届けします。

 興味関心のある方はお問い合わせください!

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RIDEのものの見方・考え方 /〈宗教〉について考える

 有料メルマガ向けに〈宗教〉について書いた内容があります。反響が大きかったので手を入れて掲載します。

 宗教というものは「信じるところから始まる」というスタンスですから、考えを伝え合うことで納得に至るというものではありません。ですからこれまでしっかりと書く機会がありませんでした。
 しかし「たのしい教育研究所(RIDE)」の講座を受講したり、RIDEに学びにくる方たちがどんどん増えていますから、そろそろ「たのしい教育と宗教についての考え方」について書いておきたいと考えています。
 おつき合いください。

 自然の法則を超えた力、たとえばある者の意思で死んだ人を蘇らせたり、この人は天国に連れて行き、あの人は地獄に落としたりできるという様なことを信じている人たちがいます。宗教を大切にしている人たちです。
 宗教とまでいわなくても、ブレスレットに病気を治す力があるとか、金持ちにする力があるとかいう様なものも似ています。

 たのしい教育研究所(RIDE)は特別な政治や団体そして宗教に偏ることはありません。立脚するのは〈原子論〉という真理、そして〈和をもって貴しとなす〉という組織論です。

 原子論は仮説・実験を元にした科学の源つまり無神論です。当然、自然の法則を超越した特別なものの力を信じません。

 仮説・実験によって真理を求める〈原子論〉は、古代ギリシャのエピクロスまで源をたどることができます。〈原子論〉はたくさんの神々をまつる古代ギリシャの中にあっても「無神論」を貫き通しました。
 その後、キリスト教に抹殺されたといえるほどの弾圧をうけましたが、その真理の灯は消えず、400年ほど前にガリレオやラボアジェたちがそれを復活させた時から今まで科学の最先端をリードしています。
 現在の社会を支えている先端技術、病院で処方される薬や宇宙探査に至るまで原子論によらないものはありません。

 ところが、科学系の肩書きを持つ人たちの中にはとても怪しいことを語る人たちがいます。「地球上の大半の人は宇宙人にさらわれ、脳にある処理をほどこされ、その後記憶を消されてから地上に戻されている」と真剣に説く人物もいますし、「ゲームなど電子系の影響で脳のβ波が低下し認知症患者と同じ状況になる人が増えている」と説いています。しかしそれらは仮説実験的な手法ではありません。当然、批判の対象ともなっています。しかし残念ながらそれを信じる人たちもいるのです。

 そういったものと一線を画す意味を含めたい時には、単に科学と書くのではなく原子論と書くようにしています。
 そういう本格的な科学についての見方・考え方について知りたい方は是非カール・セーガンの「悪霊にさいなまれる世界(上下)」ハヤカワ文庫 をお読みください。
 


悪霊にさいなまれる世界〈上〉―「知の闇を照らす灯」としての科学
(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ユヴァル・ハル・ハラリの「ホモ・デウス(上下)」河出書房新社  もおすすめです。

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来

 

 さて〈原子論〉をよりどころにしている「たのしい教育研究所(RIDE)」には宗教を信じている人たちもやってきます。
 私いっきゅうは原子論者つまり無神論者ですけど、私の大切にしている友人たちの中には敬虔なクリスチャンもいます。大切におつき合いさせていただいていた心円さん(故人)はお坊さんでした。

 親類には100年以上続くお寺の住職をしている方もいて、とても仲良くおつき合いしています。その他の宗教を信じている方もいます。

 

 原子論を拠り所にしている〈たのしい教育研究所(RIDE)〉や私いっきゅう個人が、どうして原子論と相容れない「宗教」を信じる人たちと仲良くできるのか。

 たのしい教育研究所(RIDE)のテーマが「和らぎをもって貴しとなす」という立場だからということもあります。しかしそれだけではありません。

〈宗教と子ども達の笑顔・賢さのどちらを大事にするのか?〉その答えが一致していれば、教育という場面で一緒に協力していくことができると考えているからです。

 宗教の話の中には〈自分の子どもの命を生贄として神に差し出した〉という恐ろしいエピソードもあります。
「信じている宗教のためには自分の子ども達を犠牲にしてもよい」というのではなく「まず子ども達の笑顔、賢さを大事にする」、そこのところが一致していれば〈たのしい教育〉の仲間として一緒に協力していくことができると考えています。
 そういうところでお互いの目標が一致していれば、いろいろな宗教の信者であってもかまわないと思うのです。

 笑顔と賢さを大切にしてすすんでいく中で、宗教と原子論の対立もいつかきっと融和していくことができるでしょう。
 道は遠くても、その方向しかないと思っています。

 これからもいろいろな方たちと一緒に和(やわらぎ)をもって、たのしい教育に全力で取り組んでいきたいと思っています。

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