インフルエンザ・コロナ系の感染症対策は換気をベースにしよう(子ども達にも伝えたい)

 たのしい教育研究所の感染症対策は〈換気〉をベースにしてその上で〈体調チェック〉〈手洗い〉〈二重マスク〉〈除菌・殺菌〉〈距離〉etc. いろいろなものを加えていきます。※手の殺菌消毒はアルコールより石けんの方がずっと効果的だということを知らない人も多いので、それはまたいずれ書きましょう

 2年前、県外の方から数名でのサークルを開く時にどういう対策があるかという相談があった時も同じ様な話をした記憶がありますから、今回のコロナ騒動のはじめの頃から変わらない対策方法の様です。それが効果を上げているから変わらないわけです。

 室内で話し合いなどをする時の参考になると思うので、載せてみましょう、これは最近のたの研の様子です。

 室内の空気の循環を強制的につくるわけですから、この頃(冬)は外を歩く時と同じ様な格好をしていなくてはいけません。

1.まず〈たの研〉の全ての開口部を開け広げて、どの向きから風が入ってどこに抜けていくのかを見極めます。これをいいかげんにやっていると、無駄な動力(電力)を重ねることになりますから、注意しなくてはいけません。

2.「この開口部から向こう側に流れている」という様に判断したら、その向きを加速する様にファン(大きめのものを基本とする)を設置します。

 こうやって勢いよくまわるファンを設置して、外からの風を室内に送り込みます。

 抜けていく開口部にはこうやって外向きに 設置します。

  ウェルカムスペース側からはゆるやかに空気が入ってきていましたから、ここからも勢いよく外の風を吹き入れます。

 

 別な開口部は風の出入りはあまり感じません。その時々で、その近くに人がいる場合には外に向けて空気の流れを作っています。

 

3.風の流れは外の天気の移ろいなどに従って変わっていくことがありますから、〈ファン/扇風機〉から無理している音が目立つ様になってきたら、風の流れを再確認します。

 再確認する時を教えてくれるのがファンの「音」です。

 空気の流れとファンの向きが逆向きになっているとファンが回転する音に「ぶぉ~」という目立つ音が重なってきます。ファンが作る空気の流れと外からの流れがぶつかって、そういう音を出してきます。低い音なのですけど、ハッキリ聞こえると思いますから、それが聞こえてきたら、一旦ファンを止めて空気の流れを再確認して〈2〉の作業を繰り返します。

4.そういう作業をしていると必然的に〈たの研〉の中はこうやって、張り物がひるがえるほど空気が流れていきます。

 この奥は物置の部屋で、めったに人が行かない場所ですけど、のれんの動きからそこにも風が行き渡っていることが分かると思います。

 またぞろコロナ感染症が増えてきました、寒さは厚着で対策をたてられます。家庭でも、お客さんが来る時など、これを参考にして積極対策を実施してみませんか。「うちはこんな感じでコロナ対策しているからごめんなさいね」という様に話して、嫌がる人はいないと思います。

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〈琉球/りゅうきゅう〉という言葉のイメージ

 たのしい教育は地域限定の動きではなく、これからの〈世界〉の教育〈日本全国〉の教育をテーマにしているのですけど、そういうときにも足元の沖縄の教育はとても気になります。今回はその〈琉球・沖縄〉の近代史の話をメルマガに書き始めています。
 そのはじまりのところに書いた「〈琉球〉という言葉」の認識について周りの人たちと随分違うものがあると発見しました、その部分を少し紹介させてください。

 「原子論者の人生論」というガリ本をまとめようと師の板倉聖宣にロングインタビューした時のことです、そこで板倉先生がこう語ってくれました。

板倉

 自分は東京の下町で育った、だから下町主義でいくんだ。下町というのは庶民の町、つまり庶民の立場にたって物事を考えて発言する。

 キミは沖縄で育って、他の人の知らないことも見て感じてきたわけだから〈沖縄主義〉でいくといい

 沖縄は地政学(地理学と政治学を組合せた学問)上センシティブなところがあるので板倉先生に言われたままに言葉を使うことは控えているのですけど、どっちみち私いっきゅうの出発点は〈琉球・沖縄〉です。

 本題に入る前に話を少し広がりますけど、文字的・音的に〈琉球/りゅうきゅう〉という昔ながらの沖縄の呼び名が好きです。

「琉」は〈宝〉や〈宝の〉という言葉で、「球」は単なる玉ではなく〈美しく整った玉〉という言葉です。石好きの私には地球から出てきた貴重な岩石を磨いてこんな風に美しい球をつくったイメージです。

 小学校の頃、社会の授業で「沖縄っていうのは〈沖にある縄〉みたいにみえるから名付けられた」と聞かされて、大好きな砂浜の島と海に漂っている縄のイメージが結びつかず困ったことがありました。しかもその意味からすると沖縄主体の言葉ではないということも重なって、それよりずっとこういう美しい宝石の様な玉というイメージが私の中にスッと入ってきたのでしょう。

 誰がいつ名付けたのか、こういうものは〈諸説ある〉というのが定番ですけど、もう少し突っ込んで調べてみると、『りゅうきゅう』という呼び方はかなり古いのですけど、その音に〈琉球〉という文字を正式に使ったのは1400年代、尚巴志によってこの島が統一された時〈明の皇帝が呼んでいた琉球という呼び名〉に従って〈琉球王 尚巴志〉と名乗ったときだといって良いでしょう。

 こういう美しい島であることを、今の子ども達にもたくさん伝えたいと思います。実はそういうことが〈社会〉の授業の出発点であってもいい、そう考えています。
 そして〈こういう美しい島にもいろいろな問題や課題がある〉だから「皆で賢くなって、そういう課題や問題を少しずつ解決していける様にしよう。それはきっとたのしくてやめられないものになると思う」、そういうものが学校の学びであってほしいと思っています。たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!

 

寺田寅彦の科学の話「茶わんの湯」もキンドル(kindle)・青空文庫で無料で読むことができます

 以前の記事「Kindle(キンドル)や青空文庫で無料で読める」で、いろいろな方たちが試してくれたようです、少し追記させてください。

 Kindleには有料版が多いので値段がついたものはその費用を負担しなくてはいけません。無料のものは〈0円〉と記されています。また〈kindle unlimited/アンリミテッド〉というサービスに加入すれば無料で読めるというものもあって「それは無料とはいえないでしょう」と思うのだけど、それはちゃんと〈kindle unlimited/アンリミテッド〉と書いてありますから分かると思います。

 たのしい教育メールマガジンで紹介した寺田寅彦の名著「茶わんの湯」というエッセイも無料で読めます。

「茶わんの湯」は寺田寅彦が科学入門として〈ロウソクの科学〉風に書いたものです。

 短い話ですから授業でも利用できると思います。
 学力向上の話を今もたくさん耳にします。
 それがこういう名文を語り継ぐ様な活動と一緒になるといいなと思います。

 

青空文庫「茶わんの湯」

https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2363_13807.html

 名文を広め継ぐ、青空文庫の仕事に敬意を込めて。

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たのしい教育の根幹にある仮説実験授業、そのすすめ方

「たのしい教育というのはこれこれこういうものです」という様に定義するのはおそらく無理でしょう、いろいろな分野にどんどん広がっていくからです。ただしそのベクトルを示すことはできます、その一つは「子ども達の80%以上がたのしいと感じ、この授業をもっと受けたいと評価してくれる授業」です。

 そしてその打率がとても高いものが板倉聖宣が開発した仮説実験授業です。

 先日、仮説実験授業のすすめ方についての相談が来たので仮説社の「仮説実験授業ABC」をすすめ、その方の要望を受けて私がかつて作成した資料について説明しました。

 

 下の図が〈仮説実験授業の流れ図〉です、もう20年くらい前に講座仕様にまとめたので、今読むと手を加えたいところがありますけど、それは間違いがあるからというわけではありません、シンプルにいい感じでまとまっていると思います。

 細かい文字はよめなくても、四つの大きな流れは確認できると思います。

 仮説実験授業という名前から難しそうなイメージがつたわるかもしれませんけど、構造はとてもシンプルです、同じ様な授業をすることは難しくありません。

 そのシンプルさに影響されて、私が開発した〈PEALカウンセリング〉や〈ブレインノート〉などもこういうシンプルな流れで構成しています。

 また機会をみて仮説実験授業の構造についてお話したいと思います。個人スーパーバイズ希望の方は遠慮なくお問い合わせください。

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