RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )第4研究所/アウトドアワーク・アウトドアノマドのすすめ

 研究所の応援団の方たちの中には車の修理販売をしている人もいて、車にテーブルやプリンタなどを積んで移動オフィスにできるようなものはないか相談しています。キャンピングカーはオフィスにするには物理的にも心理的にも重いので、アルファードなどミニバンを見ています。ワーゲンバスがまだ新車で走っていると良いのですけど、壊れた時の部品の入手も困難なほどになっていますから残念なことです。

 そうこうするうちに、アウトドアノマド・アウトドアワークにたいそうな車は要らないのではないかと思えてきました。

 今日もいきつけの海岸のベンチでサイトやメルマガの執筆をしています。

 大きな講座がいくつか終わって身体が休眠状態に入り始めているのか、波音を聞きながら風に吹かれているとウトウトしてしまうこともあって、ついつい足を伸ばして目を閉じたりしています。

 わたしのアウトドアノマドの時間はなぜか昼ごろが多いので、食事をしに海に来る人たちをたくさん目にします。
 今日は子どもたち4人と先生と女の先生が私のすぐ近くでお弁当を広げています。小さな学校の子どもたちの社会科見学なのかもしれません。
 とてもいい光景です。

 学校で教師をしている頃、海が大好きな私は、よく子ども達と近くの海まで行ったものでした。
 子ども達とはだしになって波打ち際に足を浸しているだけで、とてもいい気持ちになります。
 子ども達は、いつもよりずっと幼い表情を見せながら喜んでくれていました。

 行き帰りの安全や海での安全、日焼け、不審者etc.いっぱいの心配ごとがあって、気軽に子ども達と海にいく先生はいなくなっていると思いますけど、もっと気軽に行ける様なシフトを管理職の方たちがしいてくれるとよいのですけど・・・

 話をもどしましょう。
 部屋から出て外で仕事をしていると、こういうステキなシーンをいろいろ見ることができます。これもアウトドア・ノマドの醍醐味の一つです。

 そうそう、この後から男の先生もやってきて、子ども達と、とても笑える会話が交わされていました。
 近々紹介しましょう。

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授業を受けた人たちからの評価が最優先/外部講師、同僚、企画実施者が絶対評価者になっていないか②

 前回の記事を読んで「考えてなかった発想の仕方なのでドキドキしながら読みました」というメールが届いています。RIDE(ライド)にとってはごく普通の発想法・方法なのですけど、今の学校教育の見方考え方とはかなり異なるので「そういう考え方もあるのか」という様にきっかけ的に読んでいただくのも結構です。もっと深く、RIDE(ライド)の着実な発展のベースにあるものを知りたいという読者の方にも伝わる様に書いていきたいと思います。

 教育は誰のためのものか、何のためにやるのか?

 RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )の見方・考え方についてはこれまで何度も書いてきましたから、ここではまず憲法をたどってみたいと思います。

すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。

日本国憲法第26条

 教育というのはまず〈国民の権利〉として存在しているです。

 その憲法を受けて〈教育基本法〉の第一条には真っ先に〈教育は人格の完成を目指す〉という目標が示されています。

 つまり「国民一人ひとりが人格の完成を目指すための権利として存在しているのが〈教育〉」なのです。人格に完成という段階があるのかについては論が長くなるのでここでは触れません。

 当然、教育を実施するもの、司るもの達は、その権利を行使している普通の人たち、その教育を受けている人たちに「私たちが提供している教育は、みなさんの権利を保障する様な内容となっているでしょうか、満足してもらっているでしょうか」と問わなくてはいけないと思うのですが、どうでしょうか。

 逆に教育を司るものたちが、自分たちの実施した教育を物差しにして「あなたはOKです」とか「あなたはちょっとがんばらなくてはいけません」という様に評価するとしたらどうでしょう・・・

 主人公は教育を受ける人たちです。ですから教育を実施している者たちが評価される立場なのだというのがRIDE( ライド:たのしい教育研究所 )の考え方です。

 ですからRIDE( ライド:たのしい教育研究所 )の講座を受けた人たちには全員に真摯に問いかけています、「学ぶことをたのしめたでしょうか」「理解度はいかがでしたか」と。そして「参加してくれた皆さんが自分の賢さや可能性、笑顔といったものが高まってきたか」について感想などから丁寧に拾っています。

 仮にRIDE(ライド)が絶対評価者になって「今回参加した人たちはちょっと理解力が足りないね、残念な人たちだったね」などという様な立場になったらどうでしょう。六年間もいろいろな人たちの支持を得ながら成長してこれたでしょうか?
 とっくに滅び去っていたでしょう。

 実はちまたに並んだ製品を作る人たちも、映画も小説のクリエーターたちも、サービスを提供している人たちも、社会で広くいろいろな人たちの支持を得ているものは総じてRIDE(ライド)スタイルです。それを受ける側の人たちの評価を全面に受け入れて、一歩ずつ進んでいるのです。

 学校はまだそうだとは言えません。
 そういう銃強が続いているのは、明治期に確立した教育システムが強固だからです。

 しかし今はそういう時代の終わりの始まりの時期でしょう。
 世の中を切り開いていく創造的な人たちは、誰かの価値観に合わせて要領よく生きて行くことに長けた人たちではありません。
 自分の思いや感性などを大切にしている人たちです。
 そういう創造的な人たちを育てることのできる教育は、いろいろな人たちが満足して学んでいく、もっと学びたいという意欲を育てる教育でなくては成り立たないでしょう。

 その為にも、例えば学校の授業が子ども達に評価してもらうスタイルにかわっていくことが大切です。
 ごく普通に、教師自身が子ども達に評価してもらう様になる。
 もちろん校長教頭もそうです。管理職は職員に「私は皆さんのやる気を高めているでしょうか。もっとこの学校で頑張りたいという意欲が湧いてきたでしょうか?」という様に真摯に問いかけ評価を受ける。
 教育委員会はそれぞれの学校に「われわれの組織はそれぞれの学校が意欲的な集団になっていける様な努力をしているでしょうか」と評価を受ける・・・

 そういう時代になっていくことで、本来の個性をどんどん伸ばしていく子ども達が増えていくに違いありません。。

「そうはいっても英語の授業とかはやらなくてはいけないですよね、そういう日々の授業をどうすればよいのでしょう」という疑問が起こるかもしれません。
「英語を教えること」は指導要領で決まっています。
 それも子どもたちに「私たちが提供している英語の授業で、皆さんはもっと英語を学びたくなりましたか?」と問いたい。「英語は勘弁してほしい」という子ども達を増やしているとしたら、その指導の方向を変革していくのがプロの力、税金などで給料をもらっている人たちの責任でしょう。

 研究授業などでも、外部講師が絶対評価者になったり同僚上司が絶対評価者になるのではなく、あくまで子ども達が第一評価者となる様なものにしたい。
 同僚外部講師などは、その子ども達の評価を元にして、もしかすると「こういうアイディアですすめたら、時間的にシャープに進んだ可能性がある」とか「もしかすると、国語の楽しみ方を別な角度から提供することで、もっと多くの子ども達の笑顔が生まれたかもしれない」という様な材料を提供する。
 もしかして子ども達の多くが支持しない様な授業であれば、そのアイディアはさらに重要度を増すでしょう。
 また、こども達の評価が高かった授業についても、〈賢さ〉についてはこういう流れもありだと思う、という様な材料の提供もあります。ただし、そうアイディアを出してくれた人のいうように授業を組み立てたら本当に願い通りの成果になるかはわかりません。次回そういう組み立てで授業して子ども達に評価してもらうとよいでしょう。

 いずれにしても、子ども達の評価を全面信頼して進んでいくというスタイルが基本中の基本です。

 そういう逆転が起こっていくことは必然であると思っているのですけど、いずれ〈歴史〉が証明してくれることでしょう。
 私いっきゅうがここで綴った西暦2019年という一点は、そういう時代から見て遥か遠い昔になってしまわないように。もっと早くそういう日々がくるように、着実に力ある創造的な人たちを育てていきたいと思っています。

 大風呂敷を広げた様な話を書きました。
 少しでも共感してくれる部分があれば幸いです。
 意見を異にする人たちもいるでしょう。しかし〈和を以って貴しとなす〉がもう一つのRIDE( ライド:たのしい教育研究所 )スタイルです。
 賛同できない方も、以前〈宗教の見方考え方〉で書いた様に「子ども達の笑顔の方向」ということで協力できるなら、いつかきっと少しずつ歩み寄っていけるものだと思います。

 やはり少々長くなりました。
 これで終わっておきましょう。

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参加した方たちの評価に最大限の信頼を置く覚悟/たとえば研究授業で〈子ども達の評価〉より〈教師の評価〉を優先していないか?①

 これはたのしい講座が終わってから講師スタッフで参加者の皆さんに書いてもらった評価・感想に目を通しているところです。1つ前の記事で〈満足度100%〉だった事を紹介しましたが、それは〈たのしさ度〉〈わかりやすさ度〉を五段階評価してもらった数値で出した評価点です。
 その五段階評価に続いてそれぞれの思いを刻んでくれた言葉を心を込めて読んでいきます。


 この静かな時間はたのしさへのとても大切なステップです。

 講座を真剣に企画運営している人なら誰でも「向こうは時間的な工夫が必要だった」とか「机の並びはこうすると機能的だったかも」という様なことが浮かんでくるものです。

 しかしそういう企画者側の考えより優先されるべきものは参加者の評価や思いです。参加した方たちが「今回もとってもたのしかった」と評価しているわけですから、それを起点にしなくてはいけません。
「参加者はそういっているけど、今回の講座はちょっとね」という話は、企画者たちが参加者より上に立った絶対評価者になってしまっていることになるのです。それはいったい何のためにたのしい教育にとりくんでいるのかわからなくなっている状態だともいえるでしょう。

 そうではなく
「参加者の皆さん全員が支持してくれた今回の講座は大成功!」という全面的な確認の上で「もし次に同じ様な企画をするとしたら〈読み語り〉を〈ものづくり〉の後に入れておくと、その間にプラ板を焼く時間がとれるかもしれない」という予想・アイディアを出す場面として位置づけるのがRIDE(ライド)スタイルです。

 そして実はそれは学校現場を含んで教育全体に必要なことだと考えています。

 わたし自身はそのRIDE(ライド)スタイルを教師をしていた頃から普通に実施していたのですけど、子ども達の評価・感想を元にして次の授業を組み立てたり、研究授業をする場面をほとんど見た事がありません。

 研究授業でいえば、外部から来た講師が、授業者の実施する授業を見て「ここは良かった、あれはこうだと思う、なぜあの時にああいう発問をしたのか」的な話を続けていく、つまり絶対評価者になっていることがほとんどだった気がします。30年近くも教師を続けてきたわけですから、統計的に見てそのイメージが偏っているわけでもないでしょう。

 これからの教育はそういうものを逆転させる評価論がとても大事です。
 自分の授業をもっと高みにもっていきたい、子ども達の笑顔や賢さがもっと広がる様な授業をしたいと考えている人には必要な評価論だと思いますから、もう少し丁寧に書いてみたいと思います。

 つづく

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春の講座 満足度100パーセント

 三学期恒例の人気講座「別れの春、出会いの春もたのしい教育」が大好評のうちに終わりました。
 おかげさまで大入り満員、大人数で大きな歓声が上がりながら、たのしく講座はすすんでいきました。

 大きなお祭りの様なひと時が過ぎてホッと一息つきながら、スタッフみんなで参加者の皆さん一人ひとりの評価・感想を丁寧に読んでいます。

 わかりやすさ度、たのしさ度の両方で評価してもらった満足度は今回も100%でした。おちついてから感想などを紹介させていただくとして、今回は軽く、講座の様子をお届けしましょう。

 これは講座前の打ち合わせ後の、スタッフの気持ちを合わせた全員ハイタッチ。
 研究所で学んで教師になっていった先生たちが、今回もスタッフとして大活躍してくれました。
 

 これは始まりのクラスで使えるたのしいゲームシリーズの様子です。
 大きなたのしい声が上がっているので、何人もの人が〈何をたのしくやっているんだろう〉と、のぞきに来ていました。

 これは新作〈ストローより愛を込めて〉の様子です。おちゃらけたタイトルに見えるかもしれませんけど、中身は素粒子を扱った深い内容です。

 途中の実験を見て思わず笑顔と拍手が湧き上がっているところです。
 

 ストローより愛を込めてのラストでは〈空中浮遊クラゲ〉を製作して、みんなでたのしみました。


 こういうたのしい教材を今日参加した方たちが、クラスなどで実施すると、一つの教材を1000人以上の人たちがたのしんでくれることになります。広がっていく笑顔を予想しながら、ますます活動に力を込めていこうと思っています。

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