たのしい教育研究所のワークスペース-仕事熱狂人間のたのしい働き方改革 ※注意しておくこと

 読者のみなさんから〈仕事環境〉について尋ねられることがあります。スタバでのカウンセリングやスーパーバイズ、外部での授業、図書館などでのリサーチ、フィールドに出て教材研究したりと多様なのですけど、執筆室でパソコンを前にしている時間は少なくありません。だいぶ以前に書いたことがあったのですけど、それから数年経った現在の様子を紹介します。
 ちなみに私いっきゅうは〈たのしい教育〉が大好きで、それ一筋に仕事をしたいと考えて教師を辞め〈たのしい教育研究所〉を設立したほどの仕事熱狂人間です。一般に〈働き方改革〉は仕事量を減らす意味で使われる言葉ですけど、私に関する限り、たのしく仕事の成果をあげることが〈働き方改革〉です。

 教材開発や執筆、いろいろな事務処理をする私のワークスペースはこんなかんじです。

 真ん中、右端のモニターが小さく見えると思うのですけど、一般のパソコンのモニターとしては大きい方です、右が33インチです。
 左端のスクリーンが50インチ近くあります。

 パソコンのスクリーンは一つで十分だと思う人が多いでしょうし、いろいろなアプリケーションを同時利用する人は大きめのモニターのを購入するでしょう。

 ところが複数あると、かなり違いますよ。

 作業領域が広がるので、一つのモニターに入りきれないたくさんの情報を扱うことができます。
 私の場合は大抵〈ワードプロセッサ〉〈表計算〉〈webブラウザ〉〈メール系〉はデフォルトで同時起動します。
 加えて〈グラフィック〉や〈動画作成〉のアプリを立ち上げることも多いので、それらを一つのモニターで同時利用すると仕事になりません。

 データの〈比較作業〉一つとっても複数モニターだとかなり役立ちます。

 メインで利用する画面は真ん中のモニターではなく右端にしています、真ん中がメインだと左右の首の移動がすくなくなるので便利なのですけど、長年の利用の結果、現在はこういう配置になりました。

 サブで使うデータやアプリなどは二つ目の真ん中のスクリーンです。
 数年のデータを比較利用する時には、真ん中で作成して作用にモニターにデータを広げます。

 これはかなり便利です。

 大きなモニターはZoomなどのリモート利用、趣味の映画・音楽などに利用するほか、授業や講演などで利用するプレゼンテーションの内容を確認する時などにもとても役立ちます。
 アンプは性能のよいものをおいていて、仕事をする人間を囲むようにスピーカーを配置していますから、まさにサラウンド音響で気持ちよく仕事をすることができます。

注意しておくこと
 ところで、ここに落ち着くまでに、いろいろなパターンで〈予想⇨実験〉してきました。
 「どうもうまくないな」と判断したパターンもいくつかあります。

 その中で記しておきたいのが、40~50インチクラスのモニターをメインで利用してはいけないということです。もちろんそれより大きなものでも同じです。

 巨大なモニターを利用すると6つくらいのアプリを同時起動して利用することも難しくありません。
 が、目をやられるんですよ。

 私の場合、おそらく2~3週間くらいしたころじゃないかなぁ~、ある日、目を開けていられないほどの痛みが来ました。

 冷やすと痛みが和らぐのですけど、目を開けるとまた強い痛みが走ります。
 なんだろう?
 目薬とかいろいろ試したのですけど、結局、メインモニターを変えた実験で、巨大モニターのせいだとわかりました。
 私がメインモニターを右にしたのも、巨大モニターを集中して見続ける時間を減らすためです。もちろん映画などの試聴なら、距離を保てばゆったり長時間観ることも可能です、作成・編集作業などで画面に集中してみる時、長時間だとまずいですよ。
 つまり使い方の問題です。

 昨今の物価高騰の中、パソコン関連の機器は値下がりしています。

 興味のある方、得にパソコンでのデスクワークが多い方は利用してみてはどうでしょう、もちろんノートパソコンに複数モニターを設置するのも難しくありませんよ。文書処理するくらいなら解像度はそこそこでもいいのですけど、私のような映画好き、またグラフィックを扱う人は〈4K〉の解像度は必須です。

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秋の雲を見ながら歩きましょう-野山をあるいて心動かされない時はない

 自然に触れることがたのしさに結びつく、それは人生の大切なテーマの一つだと思います。アウトドア派の人たちも、たとえば〈サーフィン好き〉な人が、海にいけなくても自然をたのしめる様になる、〈外に出るよりゲームをしたい、家の中で本を読んでいたい〉という人が野山を歩く、すると人生の豊かさが増えることは間違いありません。

「本当に?」

「はい、本当に!」

 私たちは数百万年以上を自然の中で過ごしてきました、今の社会環境、居住環境の中で過ごす様になったのは、長い目で見ても何千年くらいです。
 電気を使うようになり、車などの動力が生まれ、住居・建造物や交通機関の中にいて、ほぼ外を歩くことなく暮らせる様になったのは100年くらいです。
 人間の歴史を1mものさしでみるとほんの〈0._ mm〉〈0._ _ mm〉くらいの長さです。
 1mのうちの〈99._cm〉は自然密着型で過ごしてきたわけですから、私たちのDNAには長い長い時間の自然の環境に対する適応がが刻まれています。
 都市や建築物の中よりも自然の中で過ごすことが「デフォルト」の状態、まさに自然の状態といえるでしょう。

 もちろん社会的に要求されるストレスなどから気持ちが切り離されることで、心もおちつきます。


 自然の中を歩いて「あ、木に実がついている」とか「見たことのないチョウがとんでいる」というように感動しなこと、心動かされないことはありません。
 ただし〈強制されて歩く〉のでは無理ですよ。
 自分で「だまされたとおもって行ってみよう」という様に初めてみるとよいですよ。

 今回は、最近見た秋の空をおとどけします。

 沖縄では短い〈秋〉の季節、今を逃すのはもったいないと思いますよ。

 秋とはいえ、昼の陽射しはまだまだ強いですから、4時あたりから出るとよいでしょう。

 仕事終わりに歩くなら、大きな公園などがおすすめです。

 みなさんが撮った空の写真、心うごかされたシーンがあったら、見てみたいです。

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なんで漢字に書き順があるの? 〈チコちゃんに叱られる2023-10-28〉を見て考えたこと-楽しい国語

 講座などのない土曜日の朝は、ゆっくり起きて珈琲を点て、「チコちゃんに叱られる」をみるのが日課です。今日の疑問第一問目は、私が前からいろいろな先生たちに話してきたことがテーマでした。

《なんで漢字に書き順があるの?》

 しかも豊川悦司さんが出ていて映画好きの私には興味深い時間でした。

 以前このサイトに書いた「書き順は絶対的なものではないのだから、それで子どもたちを漢字嫌いにしないでほしい」という記事がよく読まれています。それはあとで紹介するとして、番組ではどう扱っているのかたのしく、かつ心配しつつ見ていました。

 番組では、基本的に同じことを説明してくれていたので少しホッとしたのですけど、その根拠になる部分が部分的にサラッと出ていたくらいなのと、解説する方の「先生たちは書き順の間違いで子どもを叱らないでほしい」というセリフが気になりました。

 別に叱るわけではなく機械的にバツをつける先生たちはたくさんいます。叱る叱らないの問題ではなく、「叱ってはいけない」のだし、書き順の間違いで❌をつけるのはやめてほしいと言ってほしかったな。
 書き順の流れがあったことで、先生は教えやすくなったし、子どもたちも覚えやすくなった、全体の形を整えやすくなったというメリットがあるわけですから、それは伝えつつも、書き順が文部省の手本と違っていたら、せいぜい「それも間違いではないのだけど手本ではこうなっていますよ」と伝えるくらいでしょう。
 そういうことは実は書き順だけではなく、「ハネ」とか「トメ」とか細かい部分でバツをつけられることでも同じだと思います。

 私は、書き順で漢字嫌いになったし、今でも、たとえば〈右と左の書き順の違い〉は気持ちよくありません。〈飛ぶ〉の書き方など、書き順通りにすると変な漢字になってしまいます。

 私と同じ様な感覚の子どもたちはたくさんいるでしょう、教師・親の大切な仕事の一つは「学ぶことを嫌いにさせない」ことでもあると思います。

 今日のチコちゃんの番組を見た人たちが、私の記事にたどりついて、たのしい教育が少しずつ広がっていくとよいな。

 話は少し広がるのですけど、たくさんの教師が「書き順神話」を盲信している事実を目の当たりにすると、先輩たちのいうことを鵜呑みにするのではなく、しっかり自分で確かめることが〈騙されない人間になる〉ということでも大切なことのように思えます。その意味でもこのサイトは貴重なものになっていると思っています。

 以前書いてよく読まれている記事を紹介します⬇︎

なぜそこまで〈漢字の書き順〉にこだわるのか? 子どもを漢字嫌いにする前に知っておきたい知識

 

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教えてくださいという声に応えて

 教師をしていた頃から、たのしく仕事をしている様に見えたのでしょう、教えてください、という声が届くことが何度もありました。授業の内容を教えるというのは当たり前のことで、それではありません。

 一番、年齢が下だったのは、忘れもしない、一年生のSくんという子です。Sくんは休み時間や放課後、私が〈◯◯◯研究室〉と表示した理科室をよくのぞきに来ていて、ある日とつぜん〈弟子にしてください〉と頭を下げました。

 その時にはどういう意味なのかハッキリつかめなかったのですけど、後日お母さんも一緒にやってきて「この子は学校に行くのがきらいだったんですけど、先生がいろいろたのしいそうにやっている姿をみて、学校に自分から行くようになりました。家でもたのしそうに先生の話をしてくれます。ぜひこの子に先生のお手伝いをさせていただけないでしょうか」という話をしてくれました。
 その後Sくんは、わたしが作った「あやしい実験クラブ」に入って、たのしく活動してくれました。
 彼は今、どうしているだろう。

「教員試験の一次試験は合格できるけれど二次試験には合格できません、先生の授業の仕方を勉強させてください」と熱心に頼まれたのも数回ではありません。同じ学校なら時間の調整は難しくないのですけど、他の学校から来る方たちもいて、校長先生に頼みにいったことが何度もありました。私が指導した二次試験の合格率は100%近いのは、この頃からです。

〈カウンセリング〉については「PEALカウンセラー養成講座」を開催していますから、そういう声にこたえることができる様になりました。

 〈琉球空手〉はまだまだ先のことだと思うのですけど、私がやりたいことの一つです。武道の修行によくある「これは昔からこうだ」という理屈ではなく、たとえば〈突き〉や〈受け〉の動作ひとつ一つを、子どもたちが腑に落ちる様にして伝えていきたいと考えています。納得いくような理屈で、自分の動きもゆっくり高まっていく、そしてそれが実際に身を守る、仲間を助ける力となる。もちろん実際に誰かと争うことはなくても、びくびくすることなく生きていく、そういう力となる。
 そういう力を育てていきたいと思います。

 たのしい教育については、いろいろな人が同じように授業できるプログラムを揃えています。ぜひ秋の講座にご参加ください。

 このサイトの文章を気に入ってくれて「ぜひ真似させていただきたい」という声が届いたことも何度かあります。実際に〈文章ドクター〉をしているので、そういう面でのサポートはさせていただいているのですけど、文章の書き方についても、授業プランの様なものができないかと考え始めています。

 たのしい教育研究所ができて10年以上過ぎました、いろいろなことを抗争し始めています。そろそろまた次の段階に進む時期が来た様です。

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