おりぞめアイディアセッション(IS)開催/たのしいプログラム開発

〈たの研/たのしい教育研究所〉に先生たちが集って『おりぞめアイディアセッション(IS)』を開催しました。ちなみに〈たの研〉のおりぞめプログラムは多彩で、県外からも学びにくる方がいるほどです。

 〈おりぞめ〉とは紙や布などの素材を折って染めることで多様な形や彩りを作り出す方法です⇩

 

 私いっきゅうが県外の講座で〈おりぞめ〉を初めて学んだのは40年近く前のことです。それまで沖縄に〈おりぞめ文化〉があったのかどうかは分からないのですけど、学んで戻ってすぐに沖縄の先生たちに広めた時が〈沖縄の教育〉の中で、おりぞめの歴史が始まったと考えています。※それ以前の歴史をご存知の方は、ぜひご教示ください

 その頃の染料はとても高く、素材の準備も面倒で、子どもたちと楽しむにはハードルが高く、このサイトで紹介してきた〈おりぞめ/折染め〉の記事は、その後〈たの研〉がたくさんの発見をし、開発してきた染料などを使用しています。

 アイディアセッション(IS)でたのしんだ作品をいくつか紹介しましょう。

 おりぞめは「同じ作品をもう一度つくってみてください」といわれても不可能で、自分でも予想がつかない楽しい作品が出来上がります。

 これはまるで花のような彩りに染め上がりました。

 沖縄で見られる「アラマンダ」という花のようです⇩

 周りの人たちが染めたものを開く時も、とてもワクワクします。

 これは染めた作品をゆっくり開いているようす。
 周りの人たちは、色と色の重なり、にじむ時の絶妙な彩りなど、ワクワクしながら眺めています。

 素晴らしい!

 出来上がった作品をディスプレイするのもよし、書道用紙にするのもよし、こうやってクラフト素材にするのもよしです。

 これは縦置きタイプのランタン、ラミネート用紙を利用しています。
 とても味わいある輝きです。

 これはペットボトルを利用した、吊るすタイプのランタンです。

 8/2(土)午前に「たのしい自遊研究まつり」を開催することになりました。
 そこでおりぞめの魅力をたっぷり伝えてくれるプログラムもあります、おそらく沖縄で今いちばん〈おりぞめ〉の魅力を体感しているA先生が担当します。

 希望する方は、公開募集をお待ちください。

① 一記事につき1回の〈いいね〉クリックは「たの研」の大きな応援の一票になります!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!

楽しい面白い自由研究/楽しい環境教育/楽しい文章ワークショップ@和紙風再生紙で郵便配達してくれるか?

 ある日、執筆を終えて帰り際(ぎわ)、ポストをみると、何やら丸い物体が・・・

 取り出してみると・・・
 チラシなどではなく、ちゃんとした郵便物でした。

 

 以前〈たの研/たのしい教育研究所〉のアイディアセッションで「こんなステキな和紙風ペーパーができるならハガキにしたい!」という声があがっていました。
 いろいろ作って持って帰ったものを送って、届くか実験してくれたわけです。

 

 発送してくれた方に確認してみると、県内から2日で届いたことになります。
 ごく普通に郵便物として扱ってくれたわけですね。

 重さや大きさの自由研究をすすめて「和紙風ハガキづくり」も《たのしい環境教育&たのしい文章入門》のプログラムにしたいと思います。

 友人の話によると、ハガキや手紙は年々減少中だといいます。
 〈たの研〉は暑中見舞いや太陰暦で届ける年賀状、講座の案内など、郵便をかなり利用しています。

 手書きのたよりのたのしさを、この和紙風ハガキで広めていこうと思います。

 興味のある方、実験してみたい方は、気軽にお問い合わせください。もっと興味のあるみなさんは、夏の講座にご参加ください。※8/2(土)予定です。

① 一記事につき1回の〈いいね〉クリックは「たの研」の大きな応援の一票になります!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!

楽しい算数プログラム@なかま分け/安野光雅の絵本〈はじめてであう数学の本〉

 安野光雅著『はじめてであう 数学の本』の絵を利用した授業にかけたプログラムがあります。

 はじめのあたりは「こんな簡単なものはたのしめないだろう」と思うかもしれません、後半になると大人も真剣に考え込んでしまうようになります。

 全部で10枚くらいの絵があります、そのうちの3枚を紹介します。

 テーマは『なかま分けしてみましょう』です。

 もちろん色々な分け方がありますから、自分の考え、子どもたちの考えを否定せず「なるほどね、そういう分け方もあるね」というようにたのしんでいってください。

 さぁ、なかま分けしてみてください。

次はどうでしょう。

次の動物たちをなかま分けできますか?

 

 これはラストです、ヒントが出ています。

 〈たの研〉では、楽しくワクワク可能性を広げるプログラムがどんどん出来上がっています。

 興味のある方は、まず〈たのしい教育メールマガジン〉をお申し込みください。
https://ikkyuu21.stores.jp/
 〈たの研〉の講座や教材の割引制度もあります。

① 一記事につき1回の〈いいね〉クリックは「たの研」の大きな応援の一票になります!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!

たのしい教育の発想法『程度を高くして学びたくなる授業を』@板倉聖宣

 はじめの頃、「たのしい教育」を面白おかしい教育だと勘違いする人たちがいました。教科書に入る前に、お笑いネタを披露するとか、手品を見せてから授業に入るとか、そういうものをイメージしていたのでしょう。

 たのしい教育は本格的な教育です。
 友だちと遊ぶこともたのしいけれど、勉強はやめられない。
 もっと学びたいと感じるようになる。
 夏休みより学校がたのしい、となる。
 そういう教育です。

 1991年に板倉聖宣先生(たのしい教育研究所 初期から支援者/仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学史学会会長)が、こういう話をしてくれています。

 メルマガの最新号で紹介したところ、すでにいろいろな反響が届いています。
 初めの部分を紹介します。

程度を高くして学びたくなる授業を

東京・江東区中学校研究会1991-11

板倉
 私たちが子どもの時代には先生に権威があって刃向かうことはできませんでした。
 私は、それでも先生に刃向かえる友だちはえらいなぁと思っていました。
 私は刃向かいませんでした。
 ところが今は社会的にいろんなことが低下してきて、学校の先生の権威も低下してきました。子どもたちは以前よりたくさん反抗するようになりました。そのうちに〈反抗すること自体がおもしろい〉となっていって「学校の先生も大変だ」と思います。
 そういう中で「子どもたちに自分が教えている勉強に熱心になってもらう」「もっと勉強を好きになってもらう」ためにはどんな授業をすればいいのか?
 たとえば〈自然科学の教育〉ということを考えた時「教えている内容が難しいから子どもたちは勉強がわからないんだ」といわれます。
 昔は中学校には試験を受けて入りました。試験を受けて合格した子どもたち、頭のよい子どもたちが入ってくる、ある種のエリート校でした。しかし今は頭がよくない人も中学校へ入ってくる、だからそういう子どもたちに合わせて程度を下げなければいけない、という考えがあります。正面切ってそういうことはいわないまでも、実際にはそう思っている人たちがいます。
 ところが、いくら程度を下げていっても成績が上がらないという状況が起こっています。
 私はそもそもそういう〈程度を下げる〉といった考えが間違いではないか、と考えています。

 今では多くの子どもたちが「学校がおもしろくない」と思っています。それに対して「授業が分からないからだ、分かれば面白くなる」という人たちがいます。しかし私は「子どもたちが分かっても仕方がない」と思っているからではないか、と考えています。
 子どもたちに「分かりたい、知りたい」と思うような内容を教えること、これが現在の教育の改善の一番の問題だと私は思います。
 そう考えた時に、今の教育内容全体は全体的に程度が低すぎると思っております。
 だからもっと程度の高い内容を教えたらいいではないかと思っています。程度が高いとか低いとは一体なにか?
 テストに出てくる内容が程度が高いのだという人がいるかもしれません、でも必ずしもそうとはいえません。
 突然「私の名前をいってみなさい」なんて問題を出してもみんなできません、これはくだらない問題だからですね。(私の板倉聖宣という名前を覚えなきゃない)なんてのはこれは低級な問題です。みんなできませんけれども、できたとしても別に偉いわけではない。
 けれども本当に知るに値する人間のことを知るとなったら、これは楽しくなったりします。
 私は去年「電子レンジの授業」を開発致しました。「電子レンジ」っていうとこれ、難しいのか易しいのか分かりませんね。
 電子レンジで料理するんだったら簡単です、食べ物を入れてチンとすればいいんです。簡単に料理できるわけですから難しくはありません。
 しかし電子レンジの原理となるとなかなか分かりません。「そんなものは自分たちにわかりっこないんだ」と考えている方が多いですね。
 中学校あたりの理科の先生でも、電子レンジの原理はちゃんと理解できていない人が大部分じゃないかと思います。
 言葉では「あれはマイクロ波というのが出て中のモノが温まるんだ」というように説明はできるわけですけれども、言う方も聞く方も十分納得できてない。
 今、電子レンジはほとんどすべての家庭にありますよね、だけど電子レンジの原理は教えていませんね。
 皆さんの専門が必ずしも理科でない。いや理科はまったくごめんだということを承認した上で、これから電子レンジのお話をさせて頂きます。

 ここに電子レンジを持って参りました。
 電子レンジで料理を作るのは不思議じゃない、おいしいかもしれないけれど面白いというわけでもありません。
 でも電子レンジに入れちゃいけないもの、変なものを入れると、これはおもしろいんです。
 中に水を入れると温まります。
 なぜでしょうか?
 一つの答えは「温まるようにできているから」ということです。温まらなかったら電子レンジじゃないですよね。
 ではたとえばこれに卵を入れたらどうでしょう?
 水と一緒に油を入れたらどうでしょう?
 だいたい電子レンジに油を入れる人ってあんまりいないですね。

① 一記事につき1回の〈いいね〉クリックは「たの研」の大きな応援の一票になります!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!