たのしい教材で埋め尽くされる〈たのしい教育研究所〉※たのしいアイテムの紹介

 北部地区で、たのしい教育を広める活動が着々とすすみ、今日は授業者のセッションがあります。

〈たの研/たのしい教育研究所〉のプログラムは軽く数えても何百もあります。それに、単体のアイテム、たとえばニュートンのゆりかごを加えると、たのしめる1000を超す数になります。

「ニュートンのゆりかご」というのはこれです⇩

 こういうよう1個傾けてぶつけたり、2個3個、あるいは左右両側から一個ずつぶつけ、どういう反発をするか試してたのしみます。


 ケンカして泣いてしまった子どもが、ニュートンのクレードルを紹介すると、気持ちを落ち着かせてくれたりします。
 カチ・コチ・カチ・コチという音の響きも気持ちよいのでしょう、落ち着いてくれてあと、いろいろお話を聞かせてもらい、仲直りに繋がることもあります。

 授業のアイディアセッションに向けて、事前にアイテムを眺めていました。
 学校の先生たちが借りやすいように、スタッフの方たちが、ディスプレイしてくれています。

 ここには、子どもたちの人気の高い昆虫たちの標本があります、〈うつくしいタマムシ〉〈ほうせき色のクワガタ〉〈世界最大のアリ〉〈こおろぎ〉etc.
 不思議トランプも見えます。グループづくりや通電の実験で使うヒヨコもあります、何人かで円をつくって両端の人がヒヨコの足に指をおいて、みんなが手をつなぐとピヨピヨと鳴いてくれます。

 声変わりのマイクや、話したことを録音して逆向き再生してくれるアイテムもあります。〈たの研〉が科学の全国大会に行った時、紹介した〈沖縄の教訓茶碗〉が人気で、時々、欲しいという要望がくるので、入手しておいた残りもあります。買いに行ったりする交通費や人件費を入れると明らかに赤字になるのですけど、〈たの研〉は営利団体ではないので実費でお頒けしています。これを作っている工房は店を閉じたので、欲しい人の入手方法は、これくらいしかないかもしれません。欲しい方はお問合せください(郵送の場合は送料がかかります)。

 放課後居場所づくりで作成して人気だった遊びグッズも展示されていて、いつでも利用可能です。

〈たの研〉には協力者がたくさんいて、「これこれが手に入らないだろうか」と相談すると持ってきてくれることもあります。ここにはヘビ笛や、ダチョウの卵も展示されています。上の方には、環境教育プログラムでプレゼントした教材「どんぐりセット」も置かれています。一部しか見えていないのですけど、3Dミラーやプラネタリウムも置かれています。

 別な場所には〈琉球空手で使うヌンチャク〉〈ピンポンブー〉、〈わらい袋〉、大人気〈ほたってくん〉、〈世界初のノミの画像〉〈浮き上がる地球儀〉、先月、中部の先生方の研修会で披露した〈リングキャッチ〉も下がっています

 自由研究で利用したり、関係作りで利用したり、1人黙々とたのしんだりと、全て子どもたちがのめり込んでくれることは実験済みのアイテムたちです。

 ここで取り上げた写真に見えているアイテムだけで軽く100を超えています。これでもほんの一部ですから、また次回も紹介しましょう。

 興味のある方はお問い合わせください。

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指導案と授業書(授業プラン)/子どもたちと先生の笑顔と元気のために

 板倉聖宣先生(仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学学会会長/たのしい教育研究所の初期から支援者)が文科省の紀要に載せた論文に仮説実験授業の『授業書』の役割を書いています。それをメルマガで紹介したところ、その中で私が〈指導案〉と対比して書いた文章に心動かされ、お便りが届きました。メルマガを読んでいない方たちには伝わらない内容も多いので、現在、学校で普通に使われている「指導案」について紹介しましょう。

 教師で「指導案という名前を聞いたことがない」という人がいたら、その人は偽って教師と名乗っています。大学等で教師の単位を修める時点で、指導案の書き方を学びますし、大学の授業研究でも自ら指導案を書いて臨みます。
 とはいっても教師以外の方は、よく知らないでしょう。いろいろなパターンがあって、その一つがこれです⇩

 まず質問から。

質問1)日本で文部省ができたのが1871年/明治4年です。翌年『学制』という名で学校制度の基準が示されました。では、指導案は日本の教育の歴史の中で、いつ頃から登場したのでしょう? 

 ア.明治時代

 イ.大正時代

 ウ.昭和初期

 エ.第二次世界大戦後(1945年)

 オ.その他

 どうしてそう思いましたか?

 

 

⬇︎

予想してからね

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予想すると当たっても間違っても賢くなるよ

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 埼玉大の二宮裕之さんの論文によると「指導案に類するものとして「教案 」は明治時代には使われている」と書いています。
「教える案⇨教案」「指導する案⇨指導案」なので、どちらもその授業時間にどういうことをするのか、という意図で作成されるものでしょう。
 とはいえ内容が全然異なるということもあるかもしれません。
 多田(1888)は教案の内容についてこう整理しています。

一)目的 教授ニ依テ生徒ノ如何ナル能力ヲ修練スルノ目的ナルカヲ記ス
(二)大意 如何ナル観念ヲ開発シ且如何ナルコトヲ教授スベキカヲ記ス
(三)題目 教授ニ選択セル事項ヲ記ス
(四)方法 方法ハ即チ教授ノ順序手続ニシテ其ノ目的ニ依テ生徒ノ観念ヲ開発シ課目
大意ヲ記載シタルコトヲ教ユルノ法ナリ 之ヲ左4)ノ五項ニ区分ス
(1)復習
(2)解明
(3)教授
(4)演習
(5)約習

 読みづらいかもしれませんけど「目的、大意、題目、方法(復習、解明、教授、演習、約習)」というのは、教師の目からみると、いかにも指導案だなと思える内容です。

 文科省、学制ができて十数年後には「授業の目的や流れ」をまとめたものを使ってきたということです。もうすでに130年以上作ってきているわけです。

 古くから使い続けているものには重要な価値がある、という見方もあります。

 ところが、学校に背を向けている子どもたちが増え続けている現在、さらにたくさんの教師が疲労し病休に入る、教師になりたいという新しい人材は減り続けているetc.からみて 「学校システムのいろいろな部分を変革していく必要がある」という見方もあるでしょう。

 たのしい教育研究所は批判ではなく〈提案〉をする組織です。
「指導案」についても、他の教師がそのまま利用して授業できるものに進化していくことでずっと良くなっていくと思います。
 その授業を子どもたちが評価して、良し悪しを数字でハッキリさせることができる「授業書/授業プラン」スタイルに移行していくことで、経験の浅い教師も、どうも子どもたちの心が離れていると感じているベテラン教師も、いろいろな魅力あるアイディアを手にすることができるようになります。

 授業プラン/授業書スタイルとは何か?
 目標や授業運営法、使う教材教具などももちろん織り込んだ上で、子どもたちへの問いかけや実験の方法、歴史的な結果など、押し付けなく納得できるようなものを織り込んだ完成型としてのペーパーです。もちろんデジタル化して授業するのもOKです。

 たとえばこれは〈たの研/たのしい教育研究所〉版の授業書『ストローより愛をこめて』の途中の一枚です。
 途中の一枚をみても、全体イメージはよくつかめないと思うのですけど、授業で何をどうするのかハッキリわかって、結果もしっかり出る内容になっています。その流れで授業をすすめていくうちに、子どもたちは「全てのものに電気が発生する」という驚きを感動的に学んでいけるようになっています。

 興味のある方は、ぜひ〈たの研〉の講座を受講してみてください。直近の夏の講座は現在、キャンセル待ちの方たちがどんどん増え続けているので、急ぎの方はスーパーバイズや少数ワークショップをお申し込みください。

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たのしい花さんぽでイノシシ母子に遭遇する①月桃の花の色合が異なるのは?

 出張も重なり、ここ2日程で1週間以上分の仕事をしたので頭が飽和状態。こういう時には外の空気を吸いながら自然の中に入っていくのが一番よい。

 少し山深いところに入っていくと、まだ月桃の花を見ることができます。
 
 これはほぼ同じ時刻、距離にして1kmも離れていない処でみつけた月桃の花(ツボミ)です。毎年感じているのだけど、この場所の月桃はピンクが濃く、独特ないろあいを見せてくれます。どちらかが暗い場所にあるわけでも、陽が翳ったわけでもありません。

 

 これはアジサイの色の違いのように、酸性土壌、中性土壌、アルカリ性土壌という違いがあるからなのでしょうか?

 自由研究のたのしいテーマになると思います。

 30~40分くらい歩いているうちに頭もスッキリしてきました。

 そんな時、イノシシの母子に出逢いました。

 離島の応援団の一人、猟師のAさんから「沖縄には熊はいないから、一番怖いのはイノシシだ、バッタリ出会った時にはやられないようにしないといけない。目は離さず、ゆっくり後ずさることだ」と聞かされていました。
 なるほど、私がアラスカでキャンプしていた時のクマと出会った時の対応と同じだな、と思ってしっかり覚えています。

 ところで私が〈たの研/たのしい教育研究所〉を設立した数年間は、〈依頼してくれるところならどこでも行きます〉という構えで仕事をしていて、その意味では幸せな時期でした。そうやって頻繁に離島に通っている頃、何度かイノシシに出会ったことがありました。慌てずすくっと立ったまま自然な気持ちで「私は何しろ安全な人間だ」というイメージで見つめていると、相手はそれを感じてくれるのでしょう、そのまま行きすぎてくれました。

 今度どうでしょう?

 車はほとんど通らない道です、そこで右側の草むらからイノシシの親子が出てきて、私をみかけ、立ち止まって見つめています。ちょうどカメラを手に花さんぽしていた時だったので、オート焦点で何枚もシャッターを切りました、これはピントが合った一枚です。

 気ままに歩いていたウリ坊(赤ちゃんイノシシ)は母親のお腹の下に隠れました。

 大きくしてみましょう。

 私との距離はどのくらいだろう…
 10~15mくらいかなぁ。

 母子ペアのイノシシに出会ったのははじめてです。

 子どもを連れた母親は危険だという話があるなぁ…

 突進してきたら…

 格闘家のシミュレーションが働き始めようとするのを止めて、「わたしは平和な人間です」だというイメージでおだやかに眺めていました。

 どうなるでしょう?

 といってもこうやってその後綴っているわけなので、病院に担ぎ込まれるようなことにはなっていないのはわかるでしょう。

追記:私のプロフィールにあるアラスカキャンプ経験を目にした読者の方からごくたまに「自分もアラスカに行きたいが…」と相談があったとき、私が紹介するものの一つにBear-Attack(ベアーアタック)というスプレーがあります。リュークの外側に下げていつでも手にすることができるようにしていました。スプレー類は飛行機で却下されることがあるので現地で入手しましょう。

https://amzn.to/3zlCbNE

 つづく

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たのしく島言葉の報告書に感動大きく

 二月三月は年度の活動のまとめものがあります、講座などの準備と並行して、作成進行中です。

 スタッフのAさんに島言葉の報告書の進行状況を見せてみらって、感動しました。

 こんなにたくさんの活動をやったということだけでなく、たのしい教育のアイディアに満ち満ちていたからです。

 もちろん私も活動は一緒にやっているので、知っている内容なのですけど、こうやってまとめてられたものをみると驚きます。

 こういうたのしい内容が何十ページも続きます。

 島言葉の教材プログラムは大人気で、ほぼ尽きてきているのですけど、ほしい方は、増印刷できますので、ご連絡ください。

 島言葉のたのしい講座を希望の方たちもお問い合わせください、忙しいとはいえ、優先して対応できると思います。

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