願いや目標だけでは叶わない/〈こども達の笑顔と元気と賢さと〉@たのしい教育のタクティクス(進め方)たのしい教育 enjoy cafe①

 ほとんどの教育者は〈たのしい教育をしたい〉〈たのしい授業をしたい〉と考えているでしょう、教師になりたての頃なら「ほぼ全ての教師が」と言い切ってよいでしょう。
 ほぼ全ての保護者は子どもに、できることなら〈たのしく学んで欲しい〉と考えているでしょう。

 それなのに学校に背を向けていく子どもたち、メンタルをやられて休職していく教師がどんどん増え続けています。

 願いや目標はとても重要です、けれどそれは二脚で歩むうちの一つです。

 身体を強くしたいという願いや目標だけで身体が強くなるわけではありません、優しくなりたいという願いや目標だけで優しくなれるわけではありません。願いは重要な出発点ではあっても、そのものに力があるわけではないのです。

 ためしに米粒ほどに小さく千切った紙を一片、目の前に置いて「動け動け」と強く願って(念じて)みてください。※外の風やエアコンなどの風の影響をうけない場所でやってみてくださいね

 一時間以上がんばってみるのもよいでしょう。身体を動かしているわけではなく頭の中で願っているだけなのにぐったり疲れます、私が中学一年あたりにやってみた経験から確かです。

 それだけ集中して願っても、こんなに小さな一片さえピクリと動かすことはできません。

え、動いた?

 それは風か地震か虫か静電気か etc. 
   何らかの物理的な力が加わったからです。

 繰り返しになるのですけど、願いは重要な出発点ではあっても、そのものに力があるわけではないのです。

「願ったら叶ったという経験をしたことがある」という人もいるでしょう、たとえば宝くじが当たるように願ったら当たった、というように。
 以前おなじ学校にいた先生が〈くじを仏壇においてお願いしていたら当選した〉という人がいました。

 それは祈りの力ではありません、〈偶然〉の作用です。

 その祈りの効果があるなら、また同じことをしてみたらはっきりするでしょう。

 米粒ほど小さな紙を動かすためにこんなに時間と体力をかけなくても、肺を動かして口からフッと軽く空気を吹きかけるだけで何十センチも向こうに移動させることができます、1秒も要りません。
 願いや思いがなければこういうことはしないのですけど、その願いがあれば身体を使うことが必須です。

 さて「願い・目標」とは別の重要なものは何でしょう?

 その願いに向けて〈動きとしての力〉を高めていくこと、別な表現でいえば「実践力を高めていくこと」です。

 身体を強くしたいなら、身体を鍛えていくことです。

 たのしい教育・楽しい授業をしたいなら、その実践力を高めていくことです。

 〈たの研/たのしい教育研究所〉ではこの4月から若手中堅の先生たちが中心になった、新しいワークショップ「たのしい教育 enjoy cafe’24」がスタートしました。

 私いっきゅう他のベテラン勢は「こども未来スクール」に向けて動くため、何か要望があって講師をして欲しいという時がきたら出向く担当です。

 たのしい教育研究所(RIDE)では着実に第二世代の力が高まってきました、うれしい限りです。

 かつて伊良波さんと私が「たのしい教育を本格的に学びたい」という目的で〈仮説の会〉を設立し、仮説実験授業研究会代表・元文科省研究機関室長の板倉聖宣先生が何度も沖縄に来て講座を開催してくれるきっかけになりました。

 昨日の「たのしい教育cafe’24」の様子が写真で送られてきて驚きました。

「仮説の会」よりずっとたのしく実践力が高まっている様子がたくさん並んでいます、たのしい教育研究所(RIDE)の力が確実にアップグレードしていることがみえてとても嬉しくなりました。
 先生たち限定ではなく保護者の方などの参加も可能です。

 次回、その内容のいくつかを紹介しましょう。

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〈沖縄ろうきん/労働金庫〉の授与式がありました/3年にわたり〈たのしい教育研究所〉の活動に支援金を拠出

 以前書かせていただきましたが、〈たの研/たのしい教育研究所〉の活動が評価され「沖縄県労働金庫/ろうきん」の「地域で活躍する団体への活動支援〈ろうきんわしたシマづくり運動〉」で3年にわたる支援をいただくことができ、先日その授与式がありました。

 大切な支援金を、何十倍の価値に変えて、たくさんのこどもたちの笑顔と賢さ、可能性を広げる活動に使わせいただきます。

 沖縄市や那覇市などと比べて交通の便がよくない地域に出かけていって、これまで〈たの研〉が開発し高い評価を受けてきたプログラムを実施してきたいと思っています。

 さっそく、私たちの地域で実施してもらえないか、という問い合わせも届いています。

〈たの研〉のたのしいワークショップ/講座を希望する地域・団体の方はお気軽にお問い合わせください。

ご存知の方も多いと思います、「たのしい教育研究所」は非営利活動法人で、法人というのは会社とほぼ同じものです。
〈ろうきん〉の運営にも「営利を目的としない金融機関」だと記されています、銀行とは基本構造が異なるのでしょう。

ろうきんの基本姿勢

運営:
ろうきんは、営利を目的としない金融機関です。

ろうきんは、労働金庫法に基づいて、営利を目的とせず、公平かつ民主的に、そして政治的にも中立の立場で運営されています。
会員は、平等の立場でろうきんを利用するだけでなく、ろうきんの運営にも参画し、会員自らの活動としてろうきんの運動をすすめています。

あわせて《目的》も紹介させてください。

目的:
ろうきんは、働く人のための福祉金融機関です。

ろうきんは、労働組合や生活協同組織の働く仲間が、お互いを助け合うために、資金を出し合ってつくった協同組織の金融機関です。
ろうきんは、働く人たちの暮らしを支え、快適で過ごしやすい社会づくりに寄与することを目的としています。

 

 講座/ワークショップの際には、支援してくださっている〈沖縄労働金庫〉のことをしっかり広報させていただこうと思います。

 ちなみに「金融」というのは、お金を預けたり貸したりする流れのことです。
 発展途上国の人たちが、学校にいけない子ども達を集めて学校を開きたいという目的があっても、先立つお金がない、そういうときにまず資金を準備してくれて、それを少額で返済していくことで国全体の力を高めることに大きな成果をあげているというレポートを読んだことがあります。

 金融が今の社会で大きな根を張って枝を広げているのは歯車がカッチリとはまっているからでしょう。
 金融業がパッと消えてしまったら、クレジット決済一つできなくなります。

 たのしい金融入門、というのもいずれまとめてみたいと考えています。

 ご期待ください。

 

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虫と植物の循環型社会/たのしい環境教育

 シークワーサー(ヒラミレモン)の花が咲いてきました、眺めてみましょう。

 レモンとはいっても、ミカンファミリー(科)なので花はよく似ています。
 ミツバチがいますね。

 ミツを集めつつ、体に花粉をつけて、花から花へと飛び回ります。
 昆虫なのに植物たちの受粉をすすめて回るコウノトリの役をしてくれているわけです。

 そうやって実ができると、鳥たちがその実を食べ(すっぱくないのかなぁ)て栄養にし、いろいろなところにタネを広げてくれます。

 鳥たちが生を閉じると、その体は微生物によって分解され、植物たちの栄養にもなっていきます。

 そうやって循環していく環境は、進化の途上でうまく自然界でシステム化されています。

 人間の工業的な営みが、その循環の輪の中に組み込めるようなことができないだろうか。
 そうやって未来に向けて解決していく必要があるでしょう。

 いろんな人たちが知恵を寄せ合う必要があるステージです。

 たのしく力を伸ばしていく子どもたちを育てていくことで、きっと環境問題も突破できるでしょう。いや、それしか道はないのだと思います。

 夏休みに向けて、それをたのしく自由研究していく子どもたちが出てくるようにサポートしてみませんか。

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たのしい科学:猫にまたたび

 ネコはマタタビという植物が大好きで、香りをかいだり舐めたりかじったりするうちに顔を擦り付けたりゴロゴロと地面を転がったりする不思議な行動をとります。マタタビに酔っている、と言われている現象です⇨https://ja.wikipedia.org/wiki/ ※wikipediaに感謝

 最近その行動がマタタビに酔っているのではない、という研究結果がでていることを知りました。岩手大学農学部の宮崎雅雄教授チームの快挙です。

 ネコはハンターですから、草むらにじっと身を伏せて獲物を狙うことは少なくありません。
 草むらには蚊が多く、刺されることは避けられません。
 それでも動かないようにしなくてはいけません。
 マタタビの中にあるネペタラクトールは蚊を近づけない作用があって、それを身体に擦りつけているのが、あのゴロゴロした行動だというのです。
 マタタビをかじることもネペタラクトールの放出量を増やすことと関係しているとのこと。

 wikipediaにこうあります。

岩手大学は2021年1月21日、科学雑誌『Science Advances』に、名古屋大学京都大学英国リバプール大学との共同研究で、ネコのマタタビ反応が蚊の忌避活性を有する成分ネペタラクトールを体に擦りつけるための行動であることを解明したと発表した。

 本研究では、まずマタタビの抽出物からネコにマタタビ反応を誘起する強力な活性物質「ネペタラクトール」を発見。さらにこの物質を使ってネコの反応を詳しく解析し、マタタビ反応は、ネコがマタタビの匂いを体に擦りつけるための行動であることを突き止めた。

 また、ネペタラクトールに、の忌避効果があることも突き止め、ネコはマタタビ反応でネペタラクトールを体に付着させ蚊を忌避していることを立証した。ネペタラクトールは、蚊の忌避剤として活用できる可能性があるとしている[19][20][21][22]

 この研究チームによる2022年6月の発表によると、マタタビ反応で葉を噛むことにより、葉からの蚊の忌避物質(ネペタラクトールとマタタビラクトン類)の放出量が10倍以上に増えることも判明した[23]

 なるほど・・・

 ネペタラクトールはネコさんたちの身体に害はないようです、今度試してみようと思います。

 もしかすると、すでに人間の虫除けスプレーにも利用されているかもしれません。それはみなさんで自由研究してみてください!

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