巨大シャボン玉の実験結果 ほぼ出そろう/こども達でも成功する巨大シャボン玉

 今日はアウトドアで〈たの研〉の撮影会が行われました、裏方を仕切ってくれているミエ先生が台風接近を心配して「午前中に外で!」と段取りしてくれたおかげで、とてもスムーズに教材の撮影がすすみました。

 その一つがたの研が10年くらい研究を重ねてきた〈しっぱいの少ない巨大シャボン玉〉の楽しみ方です。

  大きなシャボン玉をつくるためにいろいろな方法が提案されているのですけど、たの研が長い間、実験を続けてきて「この方法ならほぼ大丈夫でしょう」という段階まできました。

 慣れている先生たちではなくて、私がためして4mくらいのシャボン玉ができました。
 何度も繰り返したのではなく、使ってはじめての写真がこれです。

 そろそろ講座でとりあげたいと思っているのですけど、それは来年の春の講座になりそうです。

 YouTube動画としてアップするのが先になるかもしれません、ご期待ください。

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徹底的にこども中心の立ち位置で/たのしい教育の発想法 仮説実験授業研究会初代代表 板倉聖宣が語ったこと

 メルマガ並の内容はこのサイトにはハードかと思いつつ、最近はそういうこってりした内容の時にアクセス数が何千件にもアップしたので、そういう内容を読みたい人たちも多いのだと思います。とはいえ軽く読み進めることのできるものを求めている方達も多いので、バランスを見ながらにしたいと思います。

 今回はたのしい教育の根底にある〈こども中心主義〉についてです。

 たの研に来てくれる人たちの多くはこども達をもっと高めたい、こども達との関係を良くしたいと考えている人たちです。
 もちろんPEALカウンセリングや各種スーパーヴィジョンもありますから〈87:13〉の割合かな。

 つまり〈たの研〉はこども達の笑顔と知的好奇心を高めることが大きなテーマになります。

 その理論的なものが師の板倉聖宣が語ってくれた言葉に示されています。
仮説実験授業研究会編集「科学教育No.2」1970年11月初版からです。

板倉

 授業書づくりの原則について書いているうちに、一つ「授業書づくりの大原則」といってよいものがうかびあがってきたようである。

 それはほかでもない。

原則1

 授業書は子どもたちの知的(ならびに技能的?)興味を満足させることを至上の目的としてつくられなければならない。

 

 ここでは大原則だとか「原則1」などと偉そうな書き方をしたが、もしかするとこれよりさらに上にたつ大原則が存在するのかもしれない。たとえば「子どもの知的興味など少しぐらい犠牲にしても、結果においてかれらがよりかしこく、より有能になりさえすれぱよいではないか」「少しぐらいきらわれてもドリルをやらせろ」などというのである。

 しかし、私は今のところ楽観的である。

 というのは子どもの知的好奇心(知識欲)を満足させずに「結果においてかれらをよりかしこく有能にする」などということはできないと信じきっているからである。

 ただし、どんな場合でも、子どもの知的興味の程度というものを教師やおとなが勝手におしはかってきめてしまってはいけない。「どんなものに知的興味をもつか」というのは、おとなが「どんなものに知的興味をもたせたいか」ということとはちがうのである。

 板倉先生の「子どもの知的好奇心(知識欲)を満足させずに〈結果においてかれらをよりかしこく有能にする〉などということはできないと信じきっている」という言葉は50年以上経った今も、たのしい教育研究所の骨格として生きています。

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納得いかないことに従うことは〈教育〉からとても遠いこと/人間はコンピュータよりずっと賢い

 納得いかないことに従うことは〈教育〉からとても遠いことです。「石はやわらかい」と覚えてくださいといわれるとコンピュータは何の疑いもなくメモリー(記憶)してしまいます。しかし人間はそういわれても納得しません、それはコンピュータよりずっと賢いからです。

 長い情熱教師生活の経験上「学校教育の中でなかなか勉強が覚えられない」という人たちは〈つべこべ言わずに覚えよう型〉の優等生より本質的な賢さは上だという可能性が少なくないと思います。
 楽しい教育・たのしい教育は勉強が進まないという人たちだけでなく、つべこべ言わずに覚えることが得意な優等生の本質的な才能も伸ばすことができる教育です。

 さて前項で「ヨウカンは羊羹」だと書きました。

 というのは〈あつもの〉と読みます、〈熱い汁もの・お吸い物〉という意味です。

 羹(ヨウカン)はつまり〈ひつじの熱い汁もの、お吸い物〉という意味です、本来のイメージでいえばこういう湯気のたった汁もののことなのです。

  ところが私たちはヨウカンというとこれをイメージしますね。

 その由来を調べてみると・・・

 鎌倉時代から室町時代にかけて羊羹は中国の禅僧によって日本に伝わったのですが、日本の禅宗ではお肉を食べることが禁止されていたため、精進料理として羊肉をあずきと見立てて作られるようになりました。これが日本の羊羹のはじまりです。

初期の羊羹は小麦粉や葛粉を使う蒸し羊羹が主流でしたが、材料がとても高価でしたので、一般的には甘葛が用いられ、それがやがて砂糖を加えた現代のお菓子へと移り変わっていきました。

 他にも、羊の肝臓のかたちをした「羊肝こう」という中国のお菓子が日本に伝来した時に「肝」が「羹」となったという説があります。どちらにしても日本のスイーツの顔・羊羹は中国で生まれたものだったなんて、びっくりですよね。https://news.1242.com/article/144520

羊羹に“ヒツジ”がいる由来は昔の作り方に関係があった!

 とありました、いろいろ調べてみてもこういう説明しか目にすることはできませんでした。

 さてみなさんがもし国語の時間に「ヨウカンの由来に」としてこういう内容を教えられたとします。

「本当は羊の肉の汁料理だったんだけど、日本では羊の肉をあずきにかえて、今のヨウカンの形になりました、不思議ですけど覚えておきましょう」
 そういう言われて
「は~い!」
と声を上げる人の一人でしょうか。

 それとも「・・・」と黙ってしまうタイプ?
 あるいは「つまらない」と感じてたとえば運動場で体育をしている人たちの方を向いてしまう人でしょうか?

 私はそういうことを言われたら「つまらないし、そんなの信じられない」と感じるこどもでした。

 信じられないことを信じたふりをするのではなく、「そんなの信じられない」というタイプの人間のまま教師になり、30年くらい勤め、その後フリーとなって自分の授業の腕で勝負できるようになりました。

 いろいろな先生たちが学びに来てくれます、日々たのしく暮らしています。

 教育がいろいろなこども達の興味関心を高めて本質的な学力を高めていくものになる、それがたのしい教育研究所のテーマです。

 かつての私のようなこども達が学校や家庭で辛い思いをしないようにすることは、たのしい教育の普及と比例します。
  読者のみなさんも一緒に活動していただけると幸いです。
 簡単な活動が「このサイトいいよ」と周りの人たちにすすめていただくことです、よろしくお願いします。

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おかしの〈かるかん〉の語源は?

 たのしく島言葉の教材づくりをしていると、いろいろな言葉を島言葉と結びつけて考えるところがあって、たとえば〈カルカン〉はチンスコーとかサーターアンダギーと同じように沖縄のお菓子の一つだろうと思っていました。

 私だけかと思ってwebで検索するとyahooのサイトにも「かるかんは沖縄のおかしでしょうか」というやりとりがありました、私だけのイメージではないようです。

 先日たの研の仲間が鹿児島に行ったというので、美味しい〈カルカン〉をみやげの一つに持って来てくれました。みんな美味しい美味しいと食べたのでなくなる前に写真を撮っておきました。ひらがなで〈かるかん〉なんですね。

 
 リュウキュウイモ がサツマイモに名前を変えたように、かるかんも元々沖縄のお菓子だった可能性はあるとはいえ、それはさておき進みましょう。

  かるかんには四角いものや丸いものがあります、ふわふわしたお菓子です。

 

  この説明書きで知ったのですけど、かるかんには漢字がありました、「軽羹」です。が難しい漢字です。

 この〈〉は羊羹(ようかん)の〈〉です。

 語源をみると〈軽いヨウカン〉という意味で〈カルカン〉と呼ばれるようになったということです。諸説あるのでしょうけど、私はこの説が正しいと思っています。

 それを知った上でみると確かに似ていますね。

 これは羊羹(ようかん)。

これは軽羹(かるかん)。

これは羊羹。

 これは軽羹。

 カルカン・かるかんは島言葉、沖縄ルーツではないのですね。

 追記)カルカンの語源は分かりやすかったのですけど、あわせて〈羊羹〉の語源も紹介しようと思っていたので、それは項をわけて書かせてください

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