子ども達の評価・感想から見えてくること、の続きです。まだの方は一つもどってお読みください!
次の評価感想には、前回の子の感想とあわせて、とても考えさせられる内容が綴られていました。次は名前はありませんでしたがきっと高学年の子だと思います。
一つ前の評価・感想と同じで、そこにはますますやる気の出てくる言葉が刻まれていました。
どうしてますますやる気が出たか?
この子たちが書いてくれた「学校の授業はこんなにたのしい授業ではない」ということがわかる言葉は、他の人たちの評価感想にもたくさん刻まれています。
こういう感想ではなく「いっきゅう先生の様な授業は、時々うちの担任の先生もしてくれます」あるいは「うちのクラスの先生のたのしい授業と同じだなぁと思いました」という言葉がどんどん聞こえてくる学校教育界にしたいというのがRIDEの大きな目標だからです。
それが達成された時、RIDEの役割の大きな部分が終わる時だと思います。
RIDEがやってくる時にしかこういう授業を受けられないというのは、ともてもったいないことです。こういう授業が普通の授業になる、そのために、同じ様な授業ができる様な先生たちをゆっくり育てています。
RIDEの授業はテレビなどで目にすることのある実験ショー的なものではありません。イベント会場やテレビなどでそういう授業をする人たちは「授業」を〈いろいろな人たちの幸せ〉に繋げるのではなく〈自分を目立たせる道具〉あるいは〈収入の術〉としての部分が大きいのではないかと思うのですが、どうでしょう。
ある意味それは手品的な立ち位置で、道具とコツが揃えば簡単です。実際今回の〈知恵と工夫をたのしむことが未来を開く〉という授業の中でも、二、三分ほどそういう場面を入れてみました。RIDEのスタッフだけでなく、近くに座っていた参加者にもやってもらいました。
拍手も起こったのですけど、評価感想にそのたのしさを刻んだ人はほんのわずかでした。いろいろな実験やものづくりをしていく中で、自分の賢さやすごさを実感したことの方がずっとたのしかったからです。
おもしろいものびっくりする様なものを見せて楽しませるのではなく、自分の思考・賢さの深まりをぞくぞくする様な感動で伝えていくのがRIDEの授業です。そしてそういう授業ができる先生たちが学校現場にどんどん育っていくことが、教育の明るい未来だけでなくこれからの世界の明るい未来を拓くために不可欠だと思っています。
最後にもう一つこの子の評価感想にスタッフ一同、立ち止まって話をするきっかけになりました。そして何度か読み返すうちに目頭に熱いものがこみあげてきて、もしこの子が誰だかわかったら手を取って強く握手してあげたい気持ちになりました。
この子はきっと哲学的に考えることも好きなのでしょう、「学校では授業はまじめにやらなくてはいけないと思っていた」という表現は、はじめに目にするものでした。
〈たのしい授業〉は〈まじめにうける授業〉と並びたたたないと思っている子は、この子だけでなく、たくさんいることでしょう。
〈まじめにうける授業〉というのは〈先生が教えることに対して答えること〉であったり〈解きなさいと書かれた問題を解くこと〉そしてそれらは「間違うことはよくないこと」という評価と一体化したものなのでしょう。
わずか一回の授業で「予想を立てることが大切なので、それがまちがっていてもダメというわけではない」と悟ってくれたこと、そして〈知恵と工夫〉がどんどん好きになっていく中で〈自分が大好きなものを将来の仕事にしよう〉と決めたこと、私いっきゅうが伝えたいと考えて組み立てた授業を受けて、それを感動的に学んでくれたことに、私自身が感動してしまいました。
他にもたくさん紹介したいものが続いていますけど、大人編もありますから、今回はここらあたりにしておきましょう。
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