花を愛で、芥(あくた)を除く

 寒さの中でも大好きな梅の花たちが咲き広がり、春を思わせる今日この頃。

 スーパーバイズの後、研究所のメンバーで見に行くことになりました。
 A先生に声をかけると「週案書いてるところだけど行きたい!」と、飛んで来てくれました。

 以前の記事に書いたのですけど、たのしい教育研究所(RIDE)の花見は最近、芥(あくた)集めとセットです。 ※芥:ごみ、くず

 今回は四人で大きなビニール袋をもって芥収集。

 
20~30分で四人それぞれの袋がどんどんふくらんでいきます。

虫が苦手なB先生が「ぎゃ~」と声をあげています。

集めたコーヒーの空き缶の中から巨大な〈ア◯〉がワサワサとたくさん出て来たとのこと。

みんなで集まって「これはでかいねぇ~」と感心。

芥を種類に分けていると、自転車で公園を通っていた年配の方が、キキキキ~とブレーキをかけて、私たちのすぐそばに停めて、ジ~っと見ています。

「こんにちは」と声をかけると

「役所から?」

「いいえ、勝手に!」

「自分たちで考えてやってるわけかぁ」

「花がキレイなので、周りもキレイにしようと思って」
というと、ふくらんだ四つの大きな袋を見ながら感心した顔をしていました。
 会釈を交わして、さようなら。

 キレイにしてあと、ゆっくり花を愛でて帰りました。
 たのしい日々。

毎日たのしい教育に全力投球のたのしい教育研究所(RIDE)、みなさんの応援クリックが元気のバネです。一緒に〈たのしい教育〉を広げる簡単な方法があります➡︎このクリックで〈応援〉の一票を投じていただけたら幸いです!

どれだけ教材研究しても仮説実験授業の授業書にはかなわない

 学生時代、同じ学部、同じ専攻で学んでいたM先生が久しぶりに〈たのcafe〉に来てくれて、これまでの自分の教師人生とたのしい教育について話をしてくれました。
 なかなか聞けない話は、意外性も重なってたのしいひとときでした。

 M先生がそこで紹介してくれた中に、教師になって三、四年くらいの頃の私が語っていたという言葉が入っていました。

 それは

「自分がいくら教材研究しても仮説実験授業の授業書には勝てないんだよ」

という言葉でした。

 なるほど、そういうことを深く考えていたんだなと、忘れていた感覚を呼び覚ましてもらいました。

 その時私が想定していたのは仮説実験授業の授業書の中で、師の板倉聖宣が作ってくれたものたちです。「空気と水」「ものとその重さ」「日本歴史入門」「花と実」など、授業にかければかけるほど、その到達度の高さにほれぼれしてしまいます。

 武道家の私は、すぐにどちらがより高みにいるかを悟ることができました。
 自分でこういう授業を構築する時間と体力は途方も無く大きく、それをかけたからこれだけのものができるわけではない、おそらくできない。
 それよりも、その授業書に惚れて、子ども達と一緒にたのしんだ方がずっとよい。

 そう考えていたのです。

 たのしい教育研究所(RIDE)を立ち上げて、いろいろなところで1時間、2時間授業することが多くなりました。
 仮説実験授業の授業書を味わってもらうのは、とても少ない時間です。
 そこでは自分でたのしい授業のプログラムをつくって実施しています。

 その限られた時間で、不特定多数の人たちにたのしんでもらう、という時、わたしのたのしい教育プログラムは、かなり高いところまで到達していると思います。
 教師なりたての頃から、私も随分成長してきたようです。

 毎日たのしい教育に全力投球、たのしい教育研究所(RIDE)です。みなさんの応援クリックが元気のバネです➡︎一緒に〈たのしい教育〉を広げませんか。簡単な方法があります。ここのクリックで〈応援している〉の一票入ります!

最新メルマガから〈説明できなくても、たのしいものは子ども達にどんどん見せてあげる〉のがたのしい教育流!/サイフォンの原理

 メールマガジンを発行すると、その記事に対する感想や評価が届くのがたのしみです。

 今回は出して10分くらいたたないうちに二人の方から
「RIDEの今日この頃の章のミツバチの写真がとてもいい」という評価と
「授業の章のサイフォンの原理で自分も魚の水槽の水の入れ替えをしているのですけど、太い管と細い管で比較するとスピードに差が出てくるのではないかと予想しています」
というたよりが届きました。

 嬉しいことです。

 ということで今回の表紙をおとどけします。

 このサイトの読者の方に、メルマガの映画の章のタイトルをチェックして借りに行くという方もいて、時々たよりをもらいます。
 うれしいことです。

 最新号の映画の章「透明人間 2020年版」もおすすめですよ!

 今回は〈授業の章〉のサイフォンの簡単な実験を紹介する前に書いた「うまく説明できないことでも子ども達にどんどん見せてあげよう」という話を紹介します。

はじめに
〈意味が説明できないなら授業にとりあげるのはやめた方が良い〉と考えている人が多い様です。
 それはとてももったいないという話を何度かしてきました。
 不思議だ、面白いなという現象は「こういう現象があるよ、おもしろいよね」という様に、子ども達にどんどん見せてあげたいものです。

 私が敬愛するガリレオは弟子たちに、自分ではまだうまく説明できないといういろいろな現象を見せていました。


 その一つが〈深い井戸からポンプで水を吸い上げようとしても9mくらいまで来たら止まってしまう〉という現象です。
 とても不思議におもったガリレオはその研究に没頭したのですけど、なぜそうなのか解明できません。
 ガリレオの死後、その意思を引き継いだ弟子のトリチェリが〈大気圧〉の謎を解き明かしました。


 トリチェリは水ではなく〈水銀〉を利用して予想・実験しました。
 水だと9mの高低差が必要なのに、水銀は重くて1mも上がらずに止まってしてしまうので予想・実験がスムーズにいきます。 トリチェリは、液体を吸い上げるのは〈大気による圧力である。周りにある空気が液体を下に押していて、それを利用して吸い上げている〉ことを発見しました。一定の気圧の元では決まった高さまでしか液体を吸いあげることができないのです。水銀は1気圧で76cmがその限界です。
 水銀と水の密度(1㎤あたりの質量・重さ)の比は〈14:1〉ですから、水がほぼ10mで止まってしまうことも計算通りになります。
 
 ちなみに私は、この〈水銀を使うアイディアの元〉はガリレオが出したのではないかなと予想しています。何しろトリチェリがそのことを解明したのはガリレオが他界して翌年のことですから。まだ調べることができていませんけど、たのしめにとっているテーマの一つです。
 「不思議だ」と思ったことを自分の中でとどめずに、それはいろいろな人たちに伝えていくことで、たのしさが広がるだけでなく、社会も豊かになるでしょう。
 発想法の章に書きたいことまで広がってしまいました。
 ということで今回は、このトリチェリが解明した大気圧とも関わる〈サイフォンの不思議〉についてとりあげます。
 このサイフォンの原理は科学的に研究が進んでいますから、科学上の謎だというわけではありません。
 これがサイフォンの原理を示した図です。

 高い位置の液体が満たされた管の中を通って勝手に低い位置に移動してしまう現象です。上の水がいったんその位置より高い位置に上がって、下に降りていくので、見ているとほとんどの人は不思議に思うでしょう。
 私いっきゅうも、近所の上級生が魚の水そうの水をかええる時に下においたバケツにサイフォンの原理で水をどんどん移動していたのを見て、とても驚きました。
 自宅に帰って自分でホースを使って実験し、簡単に確かめることができたので、今でもその感激を覚えています。
 ところが教師になってから、知人がその現象についてめんどうな説明をしたので「もういいよ」とうんざりした経験があります。
 十分たのしい現象なのに、あれこれ説明したためにせっかくの興味が失われていくことはあるのです。逆に〈説明が間違っている可能性〉もありますから、説明できるかどうかを前にもってくるのではなく、おもしろいことはおもしろいで、どんどんとりあげるのが〈たのしい教育流〉です。

 引用はここまでとします。

 ➡︎ ここでたのしい教育メールマガジンのこれまでの記事タイトルが確認できます

 

毎日たのしい教育に全力投球、たのしい教育研究所(RIDE)です。みなさんの応援クリックが元気のバネです➡︎一緒に〈たのしい教育〉を広げませんか。簡単な方法があります。ここのクリックで〈応援している〉の一票入ります!

いっきゅう先生のふき掃除

たのしい教育研究所のウェルカム担当ア〜ルです!

今日は天気も良くお掃除日和!!

研究所に来てくれるお客さんや生徒さん達が、気持ちよく過ごせるように、いっきゅう先生がぞうきんがけをしています。
そばで、ぼくも見学。。。
何かできることはないかなあ。。。
うろうろ。

床を磨いたあとをあるくと肉球がとっても気持ちがいいです。
見た目も床の感触も。。。
ほーらピッカピカ。。。
しばらく、これを続けてみるぞーって
いっきゅう先生がつぶやいています。
やせる目的もあるようです。

きれいに磨いてくれてありがとうございました!!

毎日たのしい教育に全力投球、たのしい教育研究所(RIDE)です。みなさんの応援クリックが元気のバネです➡︎一緒に〈たのしい教育〉を広げませんか。簡単な方法があります。ここのクリックで〈応援している〉の一票入ります!