ミツバチのハネ

 出前児童館でやるものづくりの素材を買いにいく途中に梅見でよく散歩する公園があるので、車を止めて歩いてきました。
 梅はますます花盛り、おそらくこのここ数日が一番の見頃でしょう。

 立ち止まって道側から写真をとっていると、ピックアップトラックが近くに停まって、運転席のガラスを下げ
「にいさん、それ、梅ね?」
と聞いてきます。

「梅ですよ、この一週間がピークだと思います、見に来てくださいね」

と、答えると、笑顔で頷いて車を走らせていきました、来てくれるといいな。

 のんびり梅の花を見ながら歩いていると、うまい具合に陽の光が差し込んで来ました。

 ミツバチがたくさん飛んでいます。

 足のつけねのあたりに〈花粉〉をたくさんつけているミツバチもいます。

 以前から「ミツバチのハネは身体のサイズの割に小さいよな」と思っていて、飛ぶ姿を写すことにしました。

 スズメバチのハネはこうです、身体の下まで覆うくらいのハネをしています。

 

 ミツバチのハネをみてください、身体に比べて小さいと思いませんか。

 陽の光があるので、飛んでいるハネの羽ばたきが映るかもしれません。シャッタースピードを1/2000秒くらいまで速くして撮ってみました。

 羽ばたいているハネがしっかり止まって写っています。
 それにしても小さなハネでみごとにホバーリングしています。

 

 かなり速く羽ばたいて飛んでいるわけです。

 サイトをいくつか見ていると、飛翔距離は2~4kmという数字が目につきます。
 それに比べてスズメバチは飛翔能力はかなり高いようです。

飛行能力も高く、時速約40kmで飛翔し、狩りをする時は1日で約100kmもの距離を移動できる持久力も持つ[11]

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BA%E3%83%A1%E3%83%90%E3%83%81

 

 前から気になっていたことをやっと最近写真に撮って調べ始めたところですけど、小さなハネでがんばって飛んでいるミツバチ(特にニホンミツバチ/トウヨウミツバチのハネは小さめです)が、可愛くみえてきた今日この頃です。

 

 

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たのしいテントウムシ入門 ①この中にテントウムシは何種類いるでしょう? ②ナナホシテントウの星の数はいくつでしょう?

 たのしい教育メールマガジンに雑誌の記事を紹介したところ、評価が高かったので、一枚ここにも紹介しますね。メルマガ読者のみなさんにも読んでいただける内容を後半に続けています。

 メルマガの最新号に紹介したのは、私が大量に手放した本や雑誌の中で捨てられずにスキャンして残してあった資料です。
 理科の授業で使おうと思っていたのに、結局使わずに教師を辞めてフリーになりました。

 まず問題。
 この写真の中にたくさんのテントウムシが見えますね。
 黒くて二つの点のテントウムシやほぼオレンジ色のテントウムシ、10くらい点のあるテントウムシ、黒地に赤の模様、赤字に黒の模様のテントウムシなどいろいろな種類が見えています。
 ではこの中のテントウムシはおおよそ何種類に分かれるでしょう?
 スマホなどで見えづらい人は拡大してみてください。

 これとこれは同じ種類で、あれは別で、これも別・・・

 というようにおおよそでよいので、種類を予想してみてください。

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予想してからね

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調べてみると

答えは〈一種類〉。

 全部〈ナミテントウ〉という種類です。

テントウムシは日本に150種類くらいいます、単に星や色で区別するのではないんです。

 もう一つ。

 学生の頃、理科教育で教わったのですけど「ナナホシテントウの背中の星の数は7つではない」という話。

 え、っと思う人もいるでしょう。

 写真で確かめてみましょう。

 これがナナホシテントウです、、、どうですか、星が7つありますか?

 横ナナメになっている部分は少し見えづらくなっているのですけど、確かに7つあるように見えます。
 ナナホシテントウの星は左右に三つずつで合わせて6つ、真ん中の頭に近い側に一つで合計7つの星です。

 もう名前は忘れてしまいましたが、講義でそう語った大学の理科教育のA先生によると
「テントウムシの背中はパカリと二つに別れる。
 左右二つに別れるのに奇数の7つの星っておかしいと思わないか?」

 ふむふむ確かにそういえばそうだな。

 他のナナホシテントウをみてみましょう。

  真ん中の星、2つに見えませんか?

 これは飛ぼうとして羽を広げようとしているナナホシテントウです。
 確かに左右二つの星に別れます。
 

 A先生の言うように、左右を別々の星だと数えれば〈ヤツボシ(8星)テントウ〉ですね。

 大抵の学者は植物のうえで甲をしっかり閉じて動き回るテントウムシを観察するので、七つの星にみえるのでしょう。
 飛ぶ時などは一瞬ですから、高感度のカメラでとった写真などで確認しなければわかりにくい、ということもあります。

 いやいや、そんな細かいこと言わないでよ、というように考える人もいるでしょう。
 でもこういうナナホシテントウを見ると「やはり八つといった方がいいかもね」と予想変更するかもしれません。

 
 学名は〈Coccinella septempunctata〉、ラテン語で〈7つ〉と言い切っているので、今さら名前が変わることはないと思います。

 けれど「こういう見方、数え方ももあるんだよ、おもしろいね」という様に子ども達にはなしてあげてほしいです。
 その子がファーブル の様な卓越した昆虫観察者になるかもしれません。

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書籍の整理をしていると/好きな本はたくさん

 第一研究所の書籍の整理は大きくは落ち着いたのですけど、細かいところはちょこちょこと続いています。

 これは1ヶ月くらい前、片付けをしているところ。

 それを大きく〈科学系〉〈文学系〉〈その他〉に分けてから、その下に数学系、宇宙系など領域分けしています。

 するとこれまでの自分の素行が明らかになってきます。
 前々から「この本は持っているけど見つからない。無くした可能性もあるからもう一冊買おう」という感じで手に入れてきた本たちが目の前に登場してくるからです。

 この大村平(ひとし)さんの本は、私がはじめて数学の本質的なたのしさを教えられた本です。
 高校の頃、医学部に行こうかと考えていたときのこと、問題の解き方中心の受験勉強を脱することができて、数学科も面白そうだと考えるくらいのめりこみました。なので同じ本が複数セットになっていたりします。

 サイモン・シンは私がとても気に入っているサイエンス・ライターです。「フェルマーの最終定理」は彼が数学史上の難問について書いたもので、とても面白くて、文庫本も含めて3冊みつかりました、まだ出てくるかもしれません。


 これはガリレオについて調べていたときに買った本です。
 最後まで読んだのではなく拾い読みくらいです。
 特におもしろかったわけではないのに二冊あります。
 きっと、記憶に残る内容ではなかったので、タイトルだけに惹かれて、すでに持っているとは知らずに買ったのでしょう、まぁこういうこともあります。

 ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」は文学史上の傑作です。
 内容だけでなく表紙の手触りもよいので、持って読むときも他と違う感覚で、大好きな本です。
 三冊ありました。右の赤い表紙の本も「はてしないものがたり」です。

 

 

 

 もしかしてカバーと本体を別に置いたのかもと思って倒してみたら、やはり三冊ありました。

 師の的川泰宣(やすのり)先生の本も二冊ありました。
 これは私や私の仲間たちのことも書いてくれたものなので、二冊もっています。

 科学の素晴らしさを私にはじめて教えてくれたのはカール・セーガンです、その中でCOSMOS/コスモスは気に入りの本です。
 上が3冊、下が2冊ありますけど、第3研究所にも数冊ずつありますから、かなりの数になると思います。

 こうやって本の整理整頓をしていくと、自分のこれまでの思考の歴史をみるようで、とてもたのしくてなりません。

 ここで載せた本は「ガリレオの求職活動・ニュートンの・・・」以外は全ておすすめです。
 読んでみませんか。

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梅に感謝の気持ちを表す/追記

 第一研究所の近くに梅の咲く公園があります。
 私の趣味の〈つぼみ見〉の公園の一つです。
 一月初めの頃、花をつけ始めたのですけど、最近はとてもたくさん咲いています。
 と書き始めたこの記事は数時間、下書き中にUPされていたので追記してUPしています。

  それにしてもウメの花もキレイです。

 桜の花の鮮やかさ、折り重なる様に咲き誇る勢いなどには評価をゆずっても、梅は梅のかけがけのないよさにあふれています。

 近づいて鼻から息を吸い込むと爽やかな香りがするんですよ。
 きっとその香りに寄せられてハチたちがやってくるのでしょう。ハチの動きが早くてスピード設定できるカメラでないとうまく写すことができません、今度、天気の良いときに撮り直します。

 この公園には見たところ20本くらいのウメの樹が植えられていて、1ヶ月前とあまり変化の見えない樹から、つぼみがたくさんふくらんできた樹まで、かなり違っています、これからまだまだたのしめそうです。

 

 梅よりずっと多くの桜の樹があって、これから桜がどんどん咲いてくることでしょう。

 こんなにいい気持ちにさせてくれる植物たちに感謝を込めて、研究所の仲間と公園のゴミ集めをしました。

 すぐに袋がふくらんでいきます・・・

 周りがキレイになって、立ち止まって見てくれる人たちが増えてくるのは、嬉しいことです。
 見る人たちに笑顔が広がるのはもちろんですけど、植物たちのよさを感じる人たちが増えていくと、じんわりとではあっても、植物たちにとって良いことがたくさんあるはずです。

 こういう話を身近な人たちに紹介したら「自分も行きたい」というので、今度は人数を増やして行くことになりました。
 寒い日々の暖かい出来事です。

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