スカイブルーの美しい目を持つ猫@楽しい面白い自由研究

 前回のアジサイの話の反響が届いています、色の話続きで、今度はネコの目の色の話をしましょう。

〈たの研〉にはウェルカム担当の小次郎という名前のネコがいます。

 スカイブルーの美しい目をしています。

 目にスカイブルーの色素があるのかというと、そうではありません。

 目に入った光が散乱してスカイブルーに発色しているんです。

 青空には、青い色の素(もと)があるのではなく、無色透明の空が強い太陽の光を受け、青い光を散乱させて青空に見えます。
 小次郎の目も同じです。

 全部の猫がスカイブルーの目をしているわけではありません。

 たいていの猫には目の中にメラニンという色素があります。
 メラニンが少ないと薄い黄色の目になります。

 多いと黄色になります。

 
 さらにメラニンの量が多いと血走ったような色になります。

 小次郎の目にはメラニンがほとんどないので、入った光を青空のように散乱させてスカイブルーに見えるわけです。

 ※子猫の時はメラニンの生成が少ないので、多くのネコが青系に見えるといいます

  以前、タマムシなどの昆虫たちの美しい色が、光の散乱による「構造色」だという話を書いたことがあります。もちろん、色素によって発色する色もあります。
 猫の目の色は「構造色」です。

 すでにいくつか「自由研究のアドバイス」の依頼が来ています。生物のいろいろな色について、自由研究するのも楽しいと思いますよ。

 

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「たのしくなければ授業じゃない」@板倉聖宣

 2012年に発行したメルマガで取り上げた内容があります、いつ読んでも新鮮です。〈1991年 西日本たのしい授業入門講座〉で、板倉先生が語った内容です。そのまま引用せず、要点をしぼって短くしてあります。

板倉

「たのしい人生を送ろうと思ったら、学校の時代くらいは厳しいことを経験していないと、たのしくならないよ」とか「会社に入ると耐え忍ばなければならないし、結婚すると耐え忍ばなければならない。つまりいろんなところで耐え忍ばなければならないんだから、学校からずっと耐え忍び方の練習をする必要があるんだ」という考え方があります。
 それに対して「結婚生活はたのしいよ。社会に出たらたのしいよ」という考え方もある。

 

 私が子どもの時には、人生全体が厳しかったんです。その厳しい人生を乗り越えるために、学校の時は厳しくやっていこうという考え方でした。
 しかし、そういう考え方は今は通用しないですね。 
 同じ人生を送るなら、たのしい方がいいじゃないか。

 自分たちがたのしくなければ子どもたちもたのしくならないよ、とういう考え方がある。そのうちにそれが、手段じゃなくて「たのしくなければ授業じゃない」となるんです。

「たのしくなければ授業じゃない」という考え方、つまり、手段じゃなくて、たのしいというもの、そのものが大事です。

 「厳しい授業」というのは監獄ですよ。

 

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板倉聖宣のものの見方・考え方研究@たのしい教育の発想法『動機でなく結果でみる』

 メルマガで紹介した板倉聖宣先生(たのしい教育研究所 初期からの強力な支援者/仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学史学会会長)の〈ものの見方・考え方〉は毎回いろいろな反響が届きます。今回は
板倉先生が1990年12月27日 三河で語った話を載せます。私が仮説の大会でとってあった資料で板倉先生に関わるページを部分スキャンしたもので、正確な出典をたどるのは難しいのですけど、時期的なものをみると年末の「板倉発想法講座」で語られた内容だと思います。

板倉聖宣
 歴史家は『戦争』にしろ『社会主義』にしろ『禁酒法』にしろ『生類憐れみの令』にしろ、あとになってみると馬鹿げたことだと思われるような歴史的事実はすべて「あれは動機が悪かったから結果も悪かったのだ」という話にしてしまうんです。「ですから、これからは動機を良くしましょう」という結論になるのです。
 では、正しい動機とは何か?
 動機をもとに考えてしまうと、正しい動機は単にその時代の倫理規定に合ったものでしかなくなるのです。
 社会主義の時代だったら社会主義がいい動機となり、資本主義の時代になったら資本主義がいい動機、その次に〈何とか主義〉の時代になれば、それがいい動機となってしまいます。
 それさえやっていれば正しくて、それ以外の動機をもつ人間は全部間違いということになってしまいます。
 そうではない。
 歴史というものを「人間が犯さざるをえなかった間違いを犯した歴史」と捉える。
 もう2度と同じ過ちは犯さないようにしようと思うのであれば、これはもうなんとしてでも、歴史を〈動機〉で判断するのではなく《結果》で判断しなければならないのです。
 たとえ動機の段階でみんなが正しいと思ったことことだって、「実験」の結果によって判断すれば、だめだったということもあるのです。
 だからこそ「用心に用心を重ねていきましょう」ということを教えるために『生類憐れみの令』や『禁酒法と民主主義』という授業書があるのです。そしてそれが、私のあらゆる仕事の基礎となっているのです。

 

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アダンの炭@楽しいものづくり

 web上にはタコノキとアダンの実を間違って書いている記事をいくつも目にします。アダンはタコノキファミリー(科)なのでとても似ていて混同してしまうのでしょう。

 たとえば「アダンの実の炭」として販売されているこの写真は、実は「タコノキの実」の炭です。結構高い値段で売られているんですよ、8000円也。

 でも、同じネコファミリー(科)だから一緒だといったって、チーターとヒョウは違う種です。

 これはチーター。

これはヒョウ。

 

これはタコノキの実です。

そしてこれはアダンの実です。

 タコノキの実と違って一粒の表面が複数のブロックに分かれています、タコノキの表面と比べてみてください。これはアダンの一粒⇩

  海岸を散歩していて、アダンの実をみつけました。

 バーベキューついでに、久しぶりに炭にしてみました、飾ってもよし、脱臭に利用するのもよしです。

 アダンを丸ごと丸いハンゴウに入れて、残り炭に載せてそのままにしておくと・・・

 こうなりました。
 簡単ですよね、8000円の音がつくならたくさんつくって販売して、子どもたちの福祉活動に使いたいなと考え中。

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