効率・コスパと〈楽しい福祉&教育 〉その2「効率重視の子どもたちはA.I.を凌ぐか?」 @たのしい教育の発想法

 効率を重視する価値観の中で育てられていく多くの子どもたちは、当然その価値観で育っていくでしょう。そういう中で反発して従わない子どもたちが出てきます、それは人間の強さの一つともいえるでしょう。

 効率の良さを重要な価値と考えて育った子どもたちは、たとえば
〈たくさんの仕事をこなす人の方がよい〉
〈言われた仕事をどんどんこなせる人がよい〉
 なんならテレビで流行った〈24時間闘える人の方がよい〉
と考えていくでしょう。

 でもよく考えてみると、それは機械などに要求する内容ではないでか?

 いやいや内容の伴ったものである方が重要だという人もいるでしょう。
〈人々の目を引くイラストをたくさん描くことができるのがよい〉
〈読ませる文章をたくさん書くことができる方がよい〉
というように。

 ところが今ではA.I.がその役を担ってくれます。

 効率というなら機械に任せるとよいのです。

 そもそも道具、機械・A.I.は人間ができる仕事の一部を担わせたり、それを効率的にしたり、長時間続けられるようにしたものです。

⭐️

 では人間はどうしたらよいのか?

 いろいろなものをコントロールするような機械的な仕事でしょうか?

 いやいや、それも機械が担ってくれます。今では自動運転の乗り物もできました。機械をコントロールすることもA.I.が担ってくれます。

 とても重要な答えのひとつが「〈感性〉を高める営み」です。

 機械・A.I.には〈実体としての身体〉がありません、感性がないのです。
 朝陽に感動する心はありません。

 A.I.にできるのはネット上に存在する〈朝陽に感動したという情報〉を集めて整理して提示する作業です。

 これまで人間が担ってきた、文字通り〈機械的な仕事〉は機械・A.I.に任せ、生きている人間にしかない〈感性を活かす能力〉を高めていくことが、福祉・教育に求められるものでしょう。

 特に〈たのしさ〉は重要です。

〈悲しさ〉〈痛みを感じる感性〉も大切とはいえ、〈楽しさ〉の向きにすすむことで、たくさんの人たちの笑顔と可能性が広がっていくからです。

 その意味でも〈楽しい福祉&教育〉は、これからもとても重要な営みだと考えています。

 楽しさの視点でいえば、機械に担わせているもの、機械的な作業になっているものを人間の手に取り戻すことも大切です。

 たとえば最近作成している、板倉先生の『にている親子 にてない親子』という絵本を元にしてリアル体験版のプログラムもその一つです。

 ひまわりのタネを植えて、育つ過程をワクワクしながら眺めること。あんな大きくて重そうな頭(顔)の部分を無理して支えている根や茎の不思議さを感じることなども、機械的、流れ作業的なものから、人間の感動に取り戻すことも大切です。

 効率重視なら、8:15までに投稿しなくてはいけないという学校の決まりを優先しなくてはいけません。
 登校途中に具合の悪いおばあちゃんを見かけて、間に合わないからと行きすぎる子どもより、心配だという感覚・感性を優先し遅刻を受け入れて「おばあちゃん大丈夫ですか?」と語りかけるような子どもたちが育っていくことが大切でしょう。

「効率重視」から『感性重視』に、それが《たのラボ》の向かうところです。

 ご意見・ご感想、たのしみにしています。

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効率・コスパと〈楽しい福祉&教育 〉その1 @たのしい教育の発想法

〈たのラボ〉のサイトを読んでくださる方たちが増え、質問や問い合わせもたくさん届いています。その中には発想法的なものに興味をもってくれる方の割合が高くなってきました。

 数年前「理論的なものは好まれないだろう」と感じていたことも、今なら興味深く読んでもらえそうです。

 今回は書いてお蔵入りさせてあった記事に少し加筆してを紹介したいと思います。

 〈たのしい教育ラボ/たのしい教育研究所〉は批判でなく《提案》をする組織です、その視点で読んでいただきたいと思います。

⭐️

 以前、子どもたちの居場所づくりの計画を立てている時、お尋ねしたいくつかの〈こどもの居場所〉があります。いくつかの方法について質問していく中で、責任者の方から「そういうやり方は効率が悪いので取り入れていません」という話がでて、おどろいたことがあります。

 効率というのは工作機械(ものを作る機械)などについて問題になるものであって、教育や福祉の場で問われるものではないと考えているからです。
 機械などではない場合でも、効率が問われるのは「答えがほぼ100%決まっているもの」についてでしょう。

 残念なことに、学校でもそれを問題にする先生たちがいるようです。

 教育や福祉の活動では「こうすればほぼ100%こうなる」というようなものはほとんどありません。

 雑誌や本、ネット記事には
🟢「こうすればかけ算が好きになる」
🟢「こうすれば逆上がりができるようになる」
🟢「こうすれば友達ができる」
🟢「こうすれば優しい子に育つ」
という謳い文句がたくさん目につきます。

「いったいそれはどれくらいの確率を保証しているのだろう?」と感じています。

 もしも50%以上に確率で成り立つのだとしたら、とても優れた方法だといってよいでしょう。
 でもそれほど高い確率で効果を保証するような方法は見つかりません。
 ※ご存知の方はぜひ教えてください
 もし見つかったにしても、その方法でさえ、ふたりに一人しか効果を示さないということです。

《たのラボ》のプログラムは、そういう中にあって『90%以上』の満足度を得たものを紹介しています。
 そのプログラムも「こんなのつまらない」と感じている人がためしたら、90%に至らないでしょう。人間のワクワクが子どもたちに真っ先に伝わる、というのは、確かな実験結果だからです。

⭐️

 教育や福祉は、それぞれ個性の異なるいろいろな人たちと向き合う活動です。
 楽しい福祉&教育 はその中でいろいろな方法を試して、子どもたちが「楽しい、もっとやりたい」というものを見つけていく試みです。

 福祉や教育に関わる活動はすべからく、「この方が効率がよいから取り入れよう、これは効率が悪いからやめよう」という判断・価値観ですすめていくと、道を大きく踏み外してしまう気がしてなりません。

 たとえば教育の中で〈効率〉を重視して子どもたちを育てていったらどうなるか?

長いので、次につづく

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カマキリが卵をうむ場面@楽しい環境教育・楽しい野山さんぽ

 どうすると、スマホゲーム命、という子どもたちが公園に行ってみようと思うのだろう?
 そう考えながら、今日も〈たのラボ〉メンバーで野山さんぽに出かけました。

 すると、カマキリが産卵しているシーンに遭遇して感動しました。

 この卵から何百匹という数のカマキリが誕生します。

 野山さんぽが大好きなのは、こういう場面に出逢えるからです。

⭐️

 とはいえ、スマホゲームに超熱中している子どもたちが、公園に見に行こうとなるでしょうか?

 いやいや、そういうことはあまり期待できないでしょう。

 では、親が強引に公園に引っ張っていけばよいのか?

 逆効果だと思います。

 このサイトに興味を持ってくださった方から
「難しいですね。たとえばお金になる、っていうものが見つかったら行くかなぁ(笑)」
という話がありました。

 まあ一笑に伏すことなく、それもいくつかの選択肢の一つに残しておいてもよいでしょう。

 とはいえ本筋は、楽しい・面白い・やめられない、というきっかけになるものです。

 ますますのめり込んでいる〈たのラボ〉です。

 何か思いついた方は、ぜひアイディアを送ってください。

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自然の中は楽しさがいっぱいだけど@コンピュータゲームに熱中している子どもたちが公園に行きたくなるようなプログラムはどうすればできるのだろう?

 最近は〈キノボリトカゲ〉を探しに、いろいろな公園を歩き回っています。

 このサイトの読者のみなさんの中には、野山さんぽが大好きで、とてもたのしみにしてくれている方たちがたくさんいます。

 その方たちは、生き物たちを見ることが好きなので、自然と自分も公園などを歩きたくなることでしょう。

 そんな中「スマホゲームに熱中している子どもたちが、公園などをさんぽしたくなるプログラムを作成できないかなぁ」と考え始めています。

 スマホゲームに勝つのは簡単ではないでしょう。

 とはいえ、その中の10%くらいの子どもたちが「明日の休みは公園に行ってみようかな」と感じてくれたら、まず第一段階は成功だと言えるでしょう。

〈たのラボ〉の強みの一つは「学校の先生たちと日本一近い関係」だということです。
 試作版のプログラムを早く実施したいといってくれる先生たちがたくさんいます。

 まず一歩、踏み出したいと思います。

 アイディアがある方、自分はスマホゲームが一番だというみなさんが協力していただけると嬉しいです。

 さてさて、先日の公園で、こういう生き物たちと出逢いました、紹介します。

⭐️

🟢これはオオジョロウグモですね、足を広げると大人の拳よりずっと大きいサイズでした。

🟢ナンバンサイカチ
 またの名をゴールデンシャワー、黄色の美しい花がたくさん咲いていました。

 

🟢ツマグロヒョウモンが葉の裏で休憩しているところも見ることができました、寝ているのかなぁ

🟢まだ少ないとはいえ、アブラゼミも鳴いていました。
 これからうるさいくらいの声が聞こえはじめると思います。

 たとえば、こういう生き物たちを〈スマホゲームが命だ〉という子どもたちに触れさせたら、子どもたちは公園に向かうのか?

 いえいえそんなことでは無理でしょう。

 ところが、教育関係の人たちの中には「生き物に直接触れさせることで、子どもたちは自然が好きになる、生き物の魅力に引き込まれる」と思っている人たちがたくさんいます。

 では、どうするか?

 興味のある方は、一緒にプログラム作成をすすめましょう´ー`)

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