楽しい〈見えない生き物たちの世界〉@パンの天然酵母ってどこにいるの?

 私たちの周りには見える生き物たちがたくさんいます、〈野山さんぽ ワクワク発見隊〉でもいろいろな生き物たちを紹介しています。それと同時に私たちの周りにはとてもたくさんの〈見えない生き物たち〉がいて、このサイトでも「見えない生き物たちの世界」というプログラム作成の話を書いてきました。
 ヨーグルトの中には生きた乳酸菌がたくさんいます。
 ブルーチーズやブリューチーズなど、生きた乳酸菌がたくさん残っているチーズもあります。

 製品によって差があるとはいえ、たとえばブルーチーズ1㎤(立法センチメートル)の中には1億個くらいの乳酸菌が入っていると考えてよさそうです。

 今の日本の人口が1億2000万人くらいですから、数にしてそれに近いくらいの乳酸菌さんたちの数だといってよいでしょう。

 その見えない生き物たちの世界が私たちの暮らしをとても豊かにしてくれていること、逆に病気の苦しみを与えていることなどが、肌感覚でわかるようなプログラムにしたいと思っています。

さてそのプログラムづくりをすすめる中、ずっと前から気になっていた見えない生き物〈パン酵母〉たちの研究に入りました。

 カウンセリングの修行で泊まりで大阪の野田俊作先生の元に通っていた頃、カウンセラーの先輩が天然酵母でつくったパンをよく持ってきてくれました。

 ぎっしり詰まったパンで、スーパーの食パンとかなり違う味わいでした。

 その〈天然酵母〉というのはどうやって手にいれるのだろう?

 私がパンを作る時にはスーパーに売られているドライイーストを使います、それは加工されたもので天然酵母ではありません。

 パン作りの天然酵母って、どこにいるんでしょう…

 みなさんはどう思いますか?

⭐️

 久々に入った古本屋さんで「ルヴァンの天然酵母パン」という本を手に入れました。
 中を読んで、やっと天然酵母とは何かわかりました。

 

 スーパーに行くと、天然酵母を簡単に入手できます。

 一つはレーズンです。

 市販のレーズンを買ってきて、その中にいる微生物を利用しています。
 これです。

 イチゴなどの果物に住んでいる微生物でパン酵母に利用しているようです。

 つまり〈天然酵母〉で、自然に生きているパン酵母です。

 まず作って食べて感動してから研究をすすめていこうと思います。

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発想法の章「文章を理解するとはどういうことか」
文章に手を加えながら読む
国立教育研究所 板倉聖宣
「月刊たのしい授業」を1986年8月号
 再校正 いっきゅう版

※途中から区切りのよいところまで紹介します

板倉聖宣
 実はいま、T・H・ハクスリーの『一塊の白亜』という文章をまた読みはじめています。それは昔から時々気になっては引っ張り出して読みはじめ、すぐに読むのをあきらめてしまう、というのを繰り返してきた文章です。
 いや、講演記録といった方がいいでしょう。

小泉丹さんが翻訳されたハクスリーの『科学談義』という論文集が岩波文庫にあって、それに収録されています。

 T・H・ハクスリー(1825~95)は進化論の普及のために文字どおり「闘った人物」として有名ですが、それだけではありません。イギリスの科学教育の歴史の上で重要な役割を果たした人でもあるので、私はとくに注目してきた人です。
 ハクスリーは、いまのように学校制度が整う前から労働者に対する科学教育に熱心で、労働者を対象とする科学講座を開いたり、労働者を対象とした科学の本を何冊も著しています。
イギリスというのは階級意識の強い国ですから、「これまで上流階級に独占されていたような自然科学を大衆のものにする」といった科学啓蒙運動は、たいてい「労働者向けの科学啓蒙」といった意味をもつものなのかもしれません。
ともかく、上流階級以外の一般大衆のために科学普及運動に力を注いだ人なのです。
そればかりではありません。
「先進国イギリス」でも、近代的な小学校教育制度、つまり義務教育制度が発足したのは、日本の〈学制〉よりもわずか2年前の1870(明治3)年のことです。
そのときハクスリーは、自らロンドン市の教育委員に立候補して、その委員長にもなっています。
そして、ロンドン市をはじめとするイギリス全体の小学校の教育を、科学教育を中心に組織するようにリードする役割を担って、自ら小学校での自然科学の授業をして、その教科書も執筆していたのです。
そこで私はその仕事の全貌を詳しく知りたくて、昔から関係文献を片端から集めるようにしているのです。
今回は仮説会館でやっている授業書開発講座で「石灰岩」の授業書の開発が進んでいるので、その参考文献とすることと、もう一つ、私の進めている『理科教育史資料集』の中に「石灰岩教材」を取り入れるための資料にしようと考えて、またその「一塊の白亜」を取り出して読むことにしたというわけです。
『科学談義』という岩波文庫は絶版で、いまは手に入らないので知っている人は少なくなっています。
その中の「一塊の白亜」という講演は、労働者を対象にして行った自然科学講演として有名なものでした。
〈白亜〉というのはチョーク、つまり〈白墨〉のことで、軟らかい石灰岩のことです。
ハクスリーはそれをどのように取り上げているか知りたかったのです。

 

講演の始まりの文章
 この講演は岩波文庫本で37ページもあって、講演記録としてはかなり堂々としたものです。
 その講演は次の文章で始まっています。

ハクスリー
ノールウィッチ市の真中で、吾々が立っている足もとで一つの井戸を掘り下げるとすれば、井戸掘人は直ちに、岩石と呼ばれるには軟らかすぎるような白色の物質で仕事をしていることを知る筈である。それは〈白亜〉として各々が皆よく知っているものである。

あなたはこのような文章を読んですぐに意味がつかめますか?
私にはなかなか飲み込めません。
何か身近なことから説き起こしているようなのですが、取っつきが悪いのです、それに分かりにくい文章です。
これまで何度もこれを読もうとしたのに途中で断念したのは、こういう分かりにくい文章だったからだと気づきました。
しかし今度はすぐにはあきらめずに、まるで学校の国語の問題を解くように、なんとかちゃんと理解しようと頑張りました。
まず「どうしてここにいきなりノールウィッチ(ノリッチ)市などという市の名前が問題になるのだろう」と気になりました。
そこで「そうだ、この講演はその市で行われたのだろう」と考えて、文末の「解題」のところを見ると、予想通り〈これは1868年にノールウィッチ市で開かれた英国学術協会の年会での講演だ〉ということが書いてあったので納得できました。
そうならそうと「皆さん! このノールウィッチ市で、いま私たちの立っている足もとで」とでも訳してくれればよいのです、そう訳してくれないから戸惑ってしまうのです。

まだまだ続く

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自由研究『見えない生き物たちの世界』@麹菌でヨーグルトができると思いますか?

〈たのラボ〉には麹こうじ菌の専門家Yさんがいます。

 質問してみました。

牛乳と乳酸菌でカンタンにヨーグルトを作ることができます。
では麹菌と牛乳でヨーグルトを作ることができるでしょうか?

専門家Yさんはしばらく考えてから
「大豆や麦やお米など〈穀物〉を発酵させる専門が麹菌だから、牛乳を発酵させてヨーグルト状のものをを作るのは無理でしょう」
と答えました。

「乳酸菌でつくるものがヨーグルトなんだから、たとえ麹菌でヨーグルトのようなものができたにしてもヨーグルトとは言えない」という意見があるかもしれませんから、まず「ヨーグルトのようなものができるかどうか」で予想してみてください。

 みなさんはどう思いますか?

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「予想すると、予想した以上のものが見えてくる」
それは師の板倉聖宣から学んだことです。

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 みなさんもまず自分の頭で予想してみてください。

 実験結果は明日おとどけします、おたのしみに。

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