平和について考える/アインシュタイン@映画「オッペンハイマー」 を超えて ②篠原正瑛という人物の思想

 20世紀最大の頭脳と称されることもあるアインシュタインが「私は常に日本に対する原爆の使用を非難してきました。けれど、その致命的な決定をとめるためには何もできませんでした」と送った相手、日本人の篠原正瑛(しのはらせいえい)という人物について書かせてください。

 まず概略をいつもお世話になっているフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』に感謝して引用させていただきます。 https://ja.wikipedia.org/wiki/

篠原正瑛 来歴

東京府出身[1]。1939年に上智大学文学部哲学科を卒業後、フンボルト財団の奨学金によりドイツに留学した[1]。これは「日独交換留学」によるものであった[2]ベルリン大学哲学科およびイェーナ大学哲学科を修了してドイツ国立ヨハヒムスタール・ギムナジウム教授となる[1]

 留学中はカール・ヤスパースエドゥアルト・シュプランガーに指導を受けた[2]

ドイツ降伏後、連合軍による抑留と、スイスでの療養生活を経て1949年3月29日に空路で日本に帰国した[1][2]。帰国の際、シュプランガーから日本国民へのメッセージを預かり、帰国直後は療養生活を続けていた[2]。その後は改造社に勤務。

1952年、『アサヒグラフ』の原爆特集に刺激を受けて、物理学者アルベルト・アインシュタイン原子爆弾開発への関与と使用の是非を問う公開質問状を『改造』誌上に掲載し、それをきっかけに数度アインシュタインと書簡を交換した(書簡は篠原の没後の2005年に妻から広島平和記念資料館に寄贈されている)[3][4]。この往復書簡については、その途中までが『アインシュタイン平和書簡 3』(みすず書房、1977年)に掲載されている(pp.680 – 685)。

1963年11月から1年間、東ドイツに在住した[5]。この在住時に、森鷗外ベルリンで滞在した下宿の一つが現存していることを確認した[5]

哲学者としては近代ドイツ思想、中でもナチズムを主に研究した[1]原水爆禁止日本国民会議委員も務めた[1]。1983年2月には、西ドイツ緑の党が主宰した、核兵器を被告とする国際裁判で、陪審員(6か国から合計7人)の一人を務めた[6]

1990年に脳梗塞を発症して療養生活となり、2001年に死去[7]

 webというのは明らかに画期的な情報革命です、哲学者 篠原正瑛の写真をみることもできます。

 アインシュタインが篠原正瑛に書いた手紙の実物写真も公開されています、奥さんが原爆資料館に寄贈したものです⇨ https://hpmm-db.jp/list/detail/?cate=artifact&search_type=detail&data_id=36485

 哲学者篠原正瑛(しのはら せいえい)は、原子爆弾による惨劇を報じたアサヒグラフの写真に大きなショックを受け、雑誌を通してアインシュタインに公開質問状を書きました。

 その内容についてアインシュタインを中心にした紹介文はいくつかのサイトで目にすることができるのですけど、東海大学の板垣先生が篠原さんの反論にも触れてくれています⇨ http://www.sp.u-tokai.ac.jp/~bentz/symposium_itagaki.pdf

篠原正瑛(1912-2001)とAE(アインシュタイン)激論を交わす 1952 (占領政策後の原爆被害写真公開に対して)
篠原
「人類の福祉と幸福に奉仕すべき科学がなぜこのように恐ろしい結果を生み出す手段となったのか」
AE
「ドイツが原爆製造に成功する見通しありとのことで大統領宛の手紙に署名した。
私は絶対的平和主義者ではなく,確信あるüberzeugter Pazifist 平和主義者であり暴力の使用を認める場合がある」
篠原

「絶対的平和主義者でないならヒットラーも平和主義者になってしまう」

 篠原さんがアインシュタインに投げ返した
「絶対的平和主義者でないならヒットラーも平和主義者になってしまう」
という言葉は痛烈です。

 ロシアとウクライナ、イスラエルとガザ地区、現在も戦争の惨劇は続いています。仕掛けた国も平和のために戦うと語っています。

「絶対的平和主義者」という思想が唯一〈未来の戦争〉を止める合言葉になるのかもしれません。

 P.S. このサイト(篠原・アインシュタインレター)の内容にも触れられるかと思ったのですけど、今年度の新しい取組に没頭しているので、いつか書く日のためにアドレスのみ掲げています。http://akaboshi07.blog44.fc2.com/

 

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楽しい英語その② Every day is a new adventure.

 たのしい英語・楽しい英語の記事を書いたら、もっと書いて欲しいという嬉しい便りが届きました、おやすい御用です。子どもたち、私たちが元気になる英語の言葉です。
 英語を学ぶときに、子どもたちとトライしませんか。

トライ:次の英語を訳してみましょう、後ろにヒントをのせておきます。

 Every day is a new adventure.

 

※every:すべての day:日 adventure:冒険

 

 〈毎日が新しい冒険〉です。

 一時期「ポジティブ シンキング」が流行りました、明るく考えると人生が変わるといわれ、たくさんの本が出版されたのに、今は古本屋でさえ扱わなくなってきたようです。
 カウンセラーとしても「早く流行が過ぎればよいのに」と思っていました。痛いのは痛いので痒いと思っても変わらないでしょう。

 ただし、自分が気づいていなかったものの見方・考え方によって可能性が広がることは事実です。

 子どもたちにも、私たち自身も気づいていたい大切なことだと思います。

 

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たのしい国語②どうして国によって言葉が違うのか? 楽しい言語学入門

 みなさんは「ねぇねぇお母さん、どうして国によって言葉が違うの?」と聞かれたたら、何と答えるのでしょう。たのしい国語・理科①の続きです。 ※未読の方は一つ前に戻って読み進めてください

 私いっきゅうが子どもの頃、先生に無視されてしまった、その質問を、私自身で丁寧に答えてあげたいと思います。ただし授業中の質問ですから少しの時間を使って、という制限の中で要旨を刻むことにします。時間によって、この骨子のみにするかそこを膨らませるか、私も頭を整理しながら書いてみましょう。

1.動物は進化していく段階で周りの情報を統合的に処理する〈脳〉という場所が形づくられていきました。その〈脳〉は周りの敵や仲間などに意思や感情を伝える(コミュニケートする)ことにも力を発揮していくようになりました。※ウィルスや単細胞生物などはコミュニケートしようという意思はないだろう

2.そのうち〈脳〉がさらに発達していった背骨のある動物たち(脊椎動物)は音声や動作(ジェスチャー)によるコミュニケーションがすすんでいきました。そういう動物の中でもっともそれを発展させたのが、わたしたち人間だった

ウィキペディア「視神経の細胞」

3.人間の音声言語やジェスチャーはとても長い時間をかけて様々な場所にすむ人たちの中で独自に発展していきました、話はここからです。

①まず「地球上のどの場所でも同じ様な言葉が発展するはずだ」という予想は成り立つのか考えてみましょう。カラスは〈カーカー〉と鳴くので、いろいろな場所で人間たちはカラスを指さして「カーカー」という名前で呼ぶようになった可能性はあると思います。調べてみると今でも英語でカラスは「クロー」、韓国語で「カマグィ」イタリア語で「コルヴォ」、ドイツ語:クレーエ、フランス語:コルボー、ポルトガル語:コルヴォ です。そっかヨーロッパ諸国は言葉が影響しあっていると考えられますね、遠く離れて南アフリカ共和国での呼び方を調べましょう、南アフリカ共和国(アフリカーンス語):Kraai(クラーイ)です ※ChatGPTサーチ
 どちらも偶然とは思えないほど〈か行〉に偏っています、鳴き方から名付けられたという私の予想は間違いではないと思います。興味のある方は大学の卒論で取り上げてみてはどうでしょう

②では太陽を名付ける時、どの地域の国々でも似たような呼び方をするでしょうか? 日本では〈タイヨウ/お天道様〉、英語では〈サン〉、ズールー語:iLanga(イランガ)です、違いますね。
 そもそも各地で同じだというのが不自然なのだと思います。

 こどもの頃、私いっきゅうが「先生、どうして国によって言葉が違うんですか?」と尋ねたその問いに「いっきゅうくん、この広い地球にはいろいろな国があって、どこでも〈太陽〉が見えるよね。そのほとんどの国々でどこでも〈太陽〉と呼ぶのがあたりまえなのかな? まず自分でそのことを考えて、先生にその答えを話してくれませんか」と答えた方がよさそうな気がしてきました。

 みなさんはどう思いますか?

 たのしい教育は面白おかしい教育でも奇を衒(らて)ったものでもありません。その人の心の奥に響いて、もっと知りたい、もっと学びたいというスイッチを入れること、そしてその道筋を提供してあげるのが〈たのしい教育〉です。

 このサイトに興味を持ってくださったみなさんは、ぜひSNSなどで広めてください。一緒にたのしく元気な社会を育てていきましょう、それはつまりこどもたちや私たちがたのしく元気になる社会です。

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ミヒャエル・エンデ『モモ』に還って『モモ』を超える/Delightfulな世界-たのしい教育の発想法/今年もお世話になりました

 エンデさんの『モモ』を読んだことがあるでしょうか、サスペンス系のメルヘンで、おすすめです。以前いくつか『モモ』について書いた記憶があります。※このサイトの検索窓(パソコン仕様なら左、スマホ仕様なら最下部の〈サブコンテンツ〉から)に『エンデ』と打つと出てくると思います

『モモ』は時間泥棒たちから、本来の人間らしい時間を取り戻す物語です、はらはらドキドキしながら読み進めるうちに、自分の人生を想う人たちもたくさんいるでしょう。

 仕事仕事で明け暮れる日々、休みの日でさえ〈次の仕事〉のための元気をとりもどすために使う、そういう人たちは多いのではないでしょうか?

『モモ』に出てくる〈灰色の男たち〉は「働け働け、働くほど未来が豊かになるぞ、今は苦しくても働けば楽な日々がやってくるぞ」と語りかけ、人々からゆとりの時間をどんどんうばっていきます。
 灰色の男たちと契約した人々は、友人たちとゆっくりおしゃべりする時間さえ惜しんで仕事に没頭していきます・・・

 今の社会はそうなっていないでしょうか?

 エンデが描いた〈灰色の男たち〉は、現実にこの世界のどこかに住んでいて、人々を仕事漬けにして、それによって自分たちは働かず大きな利益を手にしている誰かたちではないでしょうか。

 エンデは実際、それを意図してこの小説を書いたに違いないでしょう。

岩波書店に感謝して参照

 残念ながら仕事に明け暮れなければ食べていけない、子どもを学校に通わせることができない人たちもいます。
 人間は基本的に〈健康で文化的な生活〉をする権利があります、社会的なシステムとしての支援が必要です。
〈たの研/たのしい教育研究所〉もひとり親世帯など、子どもの教育に力を注ぐゆとりが少ない方たちへ〈楽しさと賢こさで未来を拓く〉という支援をしています、関心のある方はお問い合わせください。

 自分の生活時間の多くを使って働かざるを得ないのではなく、大人たちは子どもたちと語るゆとりや遊びにいく時間をみつけられることが本来の暮らしです。
 そうやって健康的に文化的に生きていくことを奪っているのも、人々に利益を還元しないで私腹を肥やす〈灰色の男たち〉がいるとみることもできるでしょう。

 さてそうやって、まず人々にゆとりが戻ってくればうまくいくか?

 それは一つの過程だというのが、私いっきゅうの考えです、人間はやはり〈やりがい〉のあることをして生きていきたいものです。

 人々がイメージする、いわゆる天国の様な世界、静かで特に何も起こらない、優しい風が吹いて、飢えることもなく、仕事にいくこともない・・・
 そういう世界が続いたらきっと「自分はもっとワクワクハラハラドキドキすることをしたい」とか「この静かな天国をもっとたのしいところにしたい」と考える人たちがでることでしょう。

 健康で文化的な生活が来たら、たのしくワクワクする様な生活をしたい、それが人間だろうと考えています。

 エンデが『モモ』で描いた世界、その次の世界が〈たのしさの世界〉です。

 〈たの研/たのしい教育研究所〉の英語表記は

Research Institute of Delightful Education

です。

Research Institute は研究所を表す言葉で、Educationは 教育 です。

たのしい教育の〈たのしい〉は fun とか enjoyable ではなく Delightful です。
light(ライト)という言葉が入っていますね、〈周りを明るく照らす、新しい世界を開かせるたのしさ〉というイメージの言葉です、語尾の ful(フル)は「~に満ちた」という意味です。
 つまり〈楽しさに満ちた・明るさに満ちた〉世界を切り開く教育をすすめているのが〈たのしい教育研究所〉です。その教育そのものが楽しさと明るさに満ちています。

 『モモ』が灰色の男たちから取り戻そうとした世界のその次は、Delightful な世界でしょう。
 そういう世界がくるためにも教育は必要不可欠なものです。

 2023年も終わりが近づきました。

 今年も本当にお世話になりました。
 来年も日々の〈購読応援〉よろしくお願いいたします。みなさんのおかげで何年来もの夢〈アクセス数1000件突破〉を達成できたのがこの年です、心から感謝しています。

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