教育の目的は何か? と問われたら採用試験からあまり年月を経ない先生たちは「 教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない」という教育基本法第1条(教育の目的)の条項を思い浮かべるでしょう。
いつかこの条項に手を加えるとしたら、私はこう提案したいと考えています。
第一条 教育の目的
「 教育は、個人の可能性を伸ばし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行なうことを目的とする」
三ヵ所手を加えました。
1.人格の完成を目指し⇨「個人の可能性を伸ばし」
そもそも人格に完成というのものがあるのか、教師をしていたころからずっと疑問でした。教育というのも私が長年修行を重ねてきた武道と似たところがあります。「道」つまりずっと続く道の過程なのです。パズルという閉ざされた世界、決められた世界なら完成もあるでしょう。しかし教育という道の過程には完成形はみあたらないと想うのですけど、どうでしょうか?
全ての親、教師が否定しないのは「どの子の可能性も伸ばす」という教育の姿だと考えています。
2.真理と正義を愛し⇨「真理を愛し」
正義による悲劇は歴史上にいくつでも見つけることができます。
たとえば宗教戦争も自らの立場を正義と考えた対立によってどちらも引けないという惨劇を引き起こしました。「自分こそ正義だ、自分たちこそ正しい」という思い込みは二項対立を生み容易に暴力や弾圧につながっていきます。真理の追求は対立よりも対話を選ぶ道につながります。
教育も進化していく必要があるでしょう。
みなさんも、創造の羽を伸ばして、どういう教育の目標がいいか、考えてみませんか。
たのしいアイディアがあったら、〈たの研〉にも送ってくださいね。
① 一記事につき1回の〈いいね〉クリックは「たの研」の大きな応援の一票になります!⬅︎応援クリック
② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊/有料〉を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)
③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています
⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!