折り染めでプリンタインク(100均)がとても有効に活用できるという話は、たのしい教育研究所が公開する以前にも語ってきました。わたし(喜友名)が、随分以前に試したことがあったので、他の誰かも気づいているのだろうと思っていました。しかし、真剣に挑戦してみてはじめて、これだけの淡い色合いから、キリッとした色合いまでしっかりとしたバリエーションでたのしめることに、折染め好きのスタッフが何名も揃っている〈たのしい教育研究所〉のメンバー全員、驚いています。
折り染めはもちろん、専用の染料ではなくても、絵の具やマジックのインクなど、いろいろなものを利用することができます。しかしわたしが折染めを学んだ20年以上前、わたしにそれを教えてくれた方は「何しろ、服を染める染料が一番なのですよ」という話をしていました。それはきっと、折染め好きの方達に今も強く残っている可能性があります。
折り染めのプリンタインク利用については「何かいろいろ使えるものの一つ」という意味ではなく、服を染める染料並みの発色、色の混合、おもしろみが期待できるということで発表させていただきました。
たのしい教育は社会的な活動です。ですから、その教材なり、アイディアなりをいろいろな人たちが喜んで使える様にする活動こそが決定的に重要だと思っています。その意味で、このサイトでの紹介をはじめとして、たのしい教育Cafeやいろいろな講座で取り上げてきた「折り染め染料としてプリンタインクを利用する授業」はしっかりとした〈成果〉が上がって来ているようです。
研究所にはたくさんのメールが届きますが、その中には折染めについて書かれたものもいろいろあります。
「プリンタインクであんなにキレイに染まることに、とても驚きました」
という感謝のメールの数々の中に、
「プリンタインクが利用できるのではないか、という話はどこかで耳にしたことがあった気がします。でもやはり専用の染料が一番だ、という様な話でした。それで、授業でそういうものを利用しようとは考えてもいませんでしたが、貴研究所のwebサイトを見て驚きました。さっそくやってみます」
というメールや
「折り染めにプリンタインクが利用できることを、たのしい教育研究所の公式サイトではじめて目にしました。〈具体的にどうやったらどう染まるのか〉ということが書かれていて、とても役立ちます。画期的な方法だと思います」
という様な感謝の言葉が数々届いています。
また、いろいろなサイトなどでわたしたちの研究所の研究結果を利用してくれている様子を伝えてくれるメールも届いています。
それらを見ても、やはり今回の研究は、画期的な研究だったと思っています。
私が好きな授業に、「教材化発泡入浴剤」と「フィルムケース」で爆発やロケットの推進力をたのしく教える教材がありますが、その「フィルムケース」に当たるくらいの重要性があるのではないかと感じています。
さて、そういう折り染めで楽しむ日々、来月の講座「図画・工作をもっとたのしく」に向けて、折り染めデザインの実験をスタッフと進めています。
専用の折り染め(折染め)の染料は高いので、手近で手に入るもので数色の色セットを作り、提供しようと思っています。
予備実験などをする第三研究所いっぱいに広げたインクや折り染め作品などがカラフルに部屋を飾っています。
折り方はいろいろあるのですけど「スルメ背骨折り」という方法をうまく伝えたいと工夫しています。東京に学びに行った時に「複雑折り」というネーミングで習ったのですけど、いかにも難しいというイメージが拭えません。子どもたちだけでなく、研究所にくるいろいろな人たちの中にも、名前だけで引いてしまう人たちが何名も出て来ます。「きゆな先生、もっと簡単な折り方を教えてください」という目で見つめてくる表情でもわかります。
ここは、仮説実験授業と板倉聖宣から学んだ「子ども主体の教育に大胆に変革する」という発想に従って「スルメ背骨おり」としてみました。「名前はすごいけど、その名の通りに折っていって、染料に着けるときれいなデザインが出来上がります」ということでしばらく実験してみようと思います。
たとえばこれが「スルメ背骨折り」で染めた作品です。
染料はもちろんプリンタインクです。
欲しいという方達が喜んで入手してくれるように、いろいろ試行錯誤中です。
クリスマスの飾りつけや、学校・教室などでたのしく利用できるセット教材として、講座でたのしんでもらう予定です。
講座「図画・工作をもっとたのしく」は今月後半 11月23日(水)勤労感謝の日です。
他にもたのしい授業がいろいろ学べます。
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