雪山賛歌 西堀栄三郎|読者の方からの嬉しい知らせ|アウトドアもたのしく

このサイトは教育関係者だけでなく、アウト・ドア系の人も時々見に来てくれています。
以前このオフィシャルサイトに書いた「西堀栄三郎」がきっかけで、嬉しい連絡が入りました。
今回はそのお話を書かせて頂きます。

西堀栄三郎は日本のアウトドアの歴史の中では、忘れてはならない人物です。
日本初の南極越冬隊の隊長も務めています。

indexhttps://tanokyo.com/archives/5305

 登山家でなくても、耳にした事がある人が多いと思うのですけど、「雪山讃歌」は、彼が雪に閉ざされた山小屋の中で作詞したものです。
歌はYoutubeにいろいろUPされています。
⇒ https://www.youtube.com/watch?v=CEF6TfwkuLo
※時々、「作詞作曲した」と勘違いする人がいるのですけど、曲は「いとしのクレメイタイン」 〜「オーマイダーリン、オーマイダーリン、オーマイダーリン、クレメイタイン」♪ です

最初に書いた、読者の方からの嬉しい便りは、
「今、彼、西堀栄三郎が〈雪山賛歌〉を作詞したその山小屋に来ていますよ!」
ということでした。

うらやましい。
群馬県吾妻郡嬬恋村の鹿沢温泉がその場所です。
今度、写真を送ってくれるそうです。
届いたらUPしたいと思います。

いろいろなところに、たのしい教育研究所の活動が広がる、嬉しい日々です。

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科学者ファラデーも普通の人間

教育の世界で有名な板倉聖宣ですが、教育の世界で注目される前から「科学史」で独自の研究をしていました。
現在は「日本科学史学会」の会長もしています。
子ども達向けの本をかなり書いている板倉聖宣の話は、内容が魅力的であるだけでなく、とてもわかりやすいのですよ。

最近、ガリレオやファラデーの文献をあたっているときに、板倉聖宣が「ファラデー」について講演で語った文章を読みました。

ファラデーの収入や健康状態などを読むと、さらにファラデーのことが魅力的に思えてきました。
皆さんも読んでみませんか。
1991年夏「授業科学の方法論研究会(阿蘇)」で語られた内容です。
古いコピーがあったので、それを書き起こしました。読みやすくなる様に喜友名が少しだけ手をいれました。

*************

ぼくは、学生時代から〈アリストテレスはどうやって生活していたのか〉ということが気になっていました。
何故そんなことが気になったかというと、ぼく自身が、大学を卒業したらどうなってしまうのか心配だったからです。

ぼくは何かをして稼がないと科学者にはなれません。
アリストテレスみたいになるにはどうしたらいいか。
ガリレオみたいになるにはどうしたらいいか。

ガリレオは大学教授になりました。
大学教授になると食べていけると普通は思います。
しかし、大学教授になるのも簡単ではありません。
ファーブルは、師範学校を出て小学校の先生になりました。
しかし,小学校の先生より中学校の先生の方が収入が良いということで、検定試験で中学校の先生になって物理と化学を教えました。
ファーブルは、書いた啓蒙書が当たってたくさん売れました。
それで校長とけんかして、学校をやめて『昆虫記』を書いたのです。

ぼくはファーブルの収入調査もしました。
ヨーロッパでは収入によって人を差別する習慣があるので、日本よりヨーロッパの方が収入調査ができます。

江戸時代でも100万石しか1万石とか5万石とかの大名がいました。
◯◯石だとわかる、というのは収入調査の一種です。
明治時代には、渡辺敏が40円校長だと新聞に出たことがありました。
戦前は校長の月給が新聞に出ていたのです。
市町村の教育委員会が「今度はいい校長をいくらで連れてこよう」という事を決めていました。

ファラデーは面白い事があったから科学をしたのです。
そしてファラデーはお金を稼ぎすぎて体を壊します。
いくら稼いだかというと今のお金で年間に2000万円ぐらい稼いでいます。
2000万円も稼いでいるのですから、これは出世です。
でも体をこわしたので彼はお金を稼ぐことをやめました。
みんなは体をこわしたファラデーを心配して、アルバイトしなくてもお金が稼げるようにいろいろ援助してくれています。

そういう歴史を見ると、人間らしいファラデーが見えてきます。
天才ファラデーではなく「人間ファラデー」です。

ぼくたちも人間です。
ファラデーやえらい人は人間じゃないみたいに思うかもしれませんが、たのしい事が好きで、つまらないことが嫌いです。
みんな同じです。
私もファラデーだし、あなたもファラデー。
みんなファラデーです。

このように「ファラデーは私と同じ人間だ」という事になると研究の仕方がぜんぜん違ってきます。
「彼は天才だから不思議なことが考えられる」と思っていると、ファラデーの書いたものをみてもまともに読まないうちに「やっぱり天才だ」とすぐ言ってしまうでしょう。
「ファラデーは天才だ」と言ったら何考えなくてすみます。
でもファラデーは私と同じだ、としたら「ファラデーってこういう時にどんな事をかんがえるのだろう?」と考えるのです。

板倉聖宣はその後「わたしもファラデー」という本を書きました。
興味のある方は、ぜひどうぞ。
わたしも、その本をまた再度読みたいと思っています。

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本をたのしむ「西堀栄三郎」その②

三日前に書いた「本をたのしむ」を読んでくれた方から、メールが届きました。
うれしいことです。

その方も、西堀栄三郎 について熱く語ってくれていました。
そこで「その②」として少し続けさせていただきます。

この写真の左の人物が若き日の西堀栄三郎、日本初の南極越冬隊の隊長となる30年以上前の写真です。
彼が高校生の頃の一枚です。
スクリーンショット 2015-05-06 14.02.05

西堀栄三郎、なかなか凛々しい人物です。
さて、右にいる人物にも注目してください。
誰でしょう?

アルバート・アインシュタインです。

英語が堪能だった彼は、来日したアインシュタインが「京都を観て回りたい」と希望した時、学生の身で通訳を担当しているのです。

彼は本格的なアウト・ドア人間で、山を愛した人物です。
山好きでなくても耳にしたことがあると思うのですが、

雪よ岩よわれらが宿り
おれたちゃ街には住めないからに

という「雪山賛歌」の歌詞を詠んだ人物でもあります。
ちなみに、曲は、「クレメンタイン」
オーマイダーリン、オーマイダーリン、
オーマイダーリン、クレメンタイン  です。

スクリーンショット 2015-05-06 14.01.23

彼の書いた本をもう一冊持っています。
「出る杭を伸ばす」です。

魅力的な人物「西堀栄三郎」。
興味ある方は、図書館でぜひ手にしてみませんか。
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センス・オブ・ワンダー 雲編③ 沖縄の夏の雲はどうしてこんなに迫力があるのか

これは少し高い位置から写した雲の様子です。
「天空の城」の様で、見ていて感動してしまいました。

スクリーンショット 2014-09-03 23.59.29さて、雲の写真を掲載する様になってから何人もの方達からメールを頂きました。
どうしてこんなに見事な雲なのか、という質問もありました。

今回はそのことについて書かせていただきます。

地球の活動は太陽からのエネルギーを抜きには考えられません。
ですから「雲の迫力」もこの頃の太陽と大きく関係しています。
具体的にはポイント2つです。

1つは、この時期に太陽から受ける「熱」が最も大きい、という事です。
その熱で地上だけでなく海水も熱されます。
すると自らどんどん蒸気となり、上空に大量の水蒸気が存在する、つまり大量の雲が存在する事になるのです。
冬は雨が多いから雲も多いと思っている方もいるかもしれません…ぜひ、自分で写真をたくさん撮って比べてみてください。
あと3ヶ月くらいで冬です…実験結果はすぐに出ます。

2つ目
太陽からの光の量です。
ほぼ真上からたくさんの光が沖縄に届くので、冬の様に斜めから差し込む光よりも、とても明るくクッキリと見える、ということです。
うすぼんやりとした光だと、雲のモクモクしたこまかい様子や、うしろの雲と一緒なのか違うのかを見分ける事も難しいのですけど、この頃の光の量だと、形がとてもハッキリと見えてダイナミックなのですよ。

この写真をご覧下さい。
雲の形と、光と影の様子がはっきりと見えていると思いませんか。
下の黒くなっている部分の左側では雨が降っています。
スクリーンショット 2014-09-04 0.13.04県外海外のみなさん、夏はぜひ沖縄に雲の写真をとりに来て下さい。
沖縄観光に従事している皆さん、「沖縄の雲を撮りにおいでよキャンペーン」、いかがでしょう。
その時にはもちろん雲をこよなく愛する写真家(沖縄限定ですけど)のわたしに審査委員長を!

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