小学生の頃「君たちには同じに見えるかもしれないけれど、大宜味村の芭蕉布で有名なバショウ(芭蕉)と君たちが食べているバナナとは違う植物です。バショウには実がつきません」と教えられました。二、三年後「バナナのような実はつくけど食べられたものではありません」と語った先生もいました。
〈たの研〉に来る方たちに尋ねてみると、自分も同じようなことを言われたと答えてくれました。
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さて島言葉に興味関心が深まると同時に、今まで見えてこなかったいろいろなことに気づくことができます。
バナナを島言葉でなんというか?
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「バサナイ」です。
バサ(バショウ)成い(実)という意味です。
え、バショウの実がバナナ?
調べてみると、どちらもバナナ ファミリー(科)のバナナ属で、とても近い種類です。
琉球・沖縄の祖先たちは昔からバショウの実を食べていて、それを「バサナイ」と呼んでいたと考えられないでしょうか?
私の予想は「バショウの実も熟したら食べることができる」です。
みなさんはどう思いますか?
いろいろなことに予想を立ててみていると、そのうちに真偽がはっきりしてきます。
ぜひ予想を立ててみてください。
おまけ
松尾芭蕉(まつお ばしょう)の芭蕉はここで紹介したバショウだという説と、バショウとは違う植物だという説があります。芭蕉がいた頃、いた場所に、そもそもバショウという植物があったのかも気になります。
これはすぐに解決がつきました。
国会図書館のサイトに芭蕉が滞在した家にバショウが生えている絵が残っています。https://arukitabi.biz/blog/20240709a/
web上には怪しい説がそのまま存在しつづけるというのは、なんとか克服しなくてはいけない問題だと思います。
それにしても、バショウとバナナは全然違うと教えてきた先生たち、そして今でもそういうことを書いているweb上の記述は、正しいのか間違っているのか、謎解きのようでたのしみです。
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