砂浜の穴の中には何かいるの? 自然を味わうのは自然の中で! 2021-02-16

 小学校で理科を担当していた頃は授業の中でよく〈散歩〉に出かけたものです。
 海の近い小学校では季節の変化や生き物たちの暮らしの様子を海岸に出かけて学んでいました、今日はその話。

 そういう授業は子ども達がとても喜んでくれて「先生、今日は11時くらいに〈引き潮〉になるよ」「満月が近いから〈大潮〉だね」という様に、生活と結びついた自然の変化を身につけていく子ども達がたくさんいました。それは男の子に限ることではありません。

「そんなことをたくさんやっているとテストの点数が下がって校長先生から目をつけられるんじゃないですか?」と思う人がいるかもしれません。

いえいえ全くそういうことはありませんよ。

 ある〈市〉で理科を担当していた頃、突然「国語算数だけでなく理科の達成度もテストしよう」ということになったのですけど、結果はトップかトップクラスの得点だったと覚えています。理科が大好きになっていくと、市販のテストレベルを超えたところまでいくのです。

 さて、海岸の話。

 ある日〈砂浜の穴の中には何かいるのか?〉という授業をしたことがありました。

 こういう穴です。

 何か生き物が掘った穴だと思いつつ、中をのぞいたことのある子はほとんどいませんでした。

 その頃の写真もたくさんとったはずなのに、パソコンが壊れてデータを失い、どこかから偶然バックアップデータが出てくることを期待しているところなのですけど、それを思い出して最近撮ったのがこの写真、カウンセリングを終えて帰る時に寄った砂浜です。

 ゆっくり近寄って穴をのぞくと、夜だからなのか浅いところに何やら生き物が・・・

 穴の奥って、なんだか怖い感じですね、エイリアン的にも見えてしまいます。

 スマホが砂にピントを合わせて奥の方がうまく写っていないのですけど、みなさんなんだかわかりますか?


 ヤドカリです。※下の写真はその時のものではありません

 子ども達との授業では、スコップなどで砂をどんどん掘って、中の生き物を見つけ出しました、ツノメガニがいっぱい見つかりました。

 カニのハサミに挟まれたらケガをするのではないか、と心配する先生がいるかもしれません。

 一生のうちに一度もカニに挟まれたことのない人生より、その痛さを知っているというのもよいのではないでしょうか。
 もちろんあえて挟まれる必要はありませんけどね。

 ちなみに私はアマゾンのピラニアを理科室で育てていたことがあったのですけど、十数センチくらいに育った頃、それはまだ大人とはいえない大きさだったのですけど、あえて噛まれたことがありました。
「いて!」っと手を引いても水面から出るまで噛みついたままだったのですけど、軽く血がにじむくらいで、大したことはありませんでした。

毎日たのしい教育に全力投球のたのしい教育研究所(RIDE)、みなさんの応援クリックが元気のバネです。一緒に〈たのしい教育〉を広げる簡単な方法があります➡︎このクリックで〈応援〉の一票を投じていただけたら幸いです!

 

子ども達とたのしむ姿は明るい未来を想わせる

 たのしい教育に熱心に取り組んでいるA先生から、ダイナミックな写真が何枚も届きました。

 まずこれ、何だと思いますか?

 単なる色水ではありませんよ。

 予想してみてください。

 

 大量のスライムです。

 こうやって作っています。

 ちなみに、スライムの原料の一つ〈ホウ砂〉は、お医者さんたちが治療の時の殺菌に使うこともあるので、作った時期は感染症に対しても有効ではないかな。

 スライム時計というのはこれです。

 

 砂時計の砂のかわりにスライムが流れていきます。

 ここでは編集して見えない様にしてあるのですけど、映っていた子ども達の写真には、たくさんの笑顔がありました。

 もうすぐ年度の終わりです。

 たのしい想い出として、胸に刻まれたことでしょう。

 たのしく賢く笑顔になる授業、それをどんどん広めていきたいと思っています。

 興味のある皆さんは、お問い合わせください。

 

毎日たのしい教育に全力投球のたのしい教育研究所(RIDE)、みなさんの応援クリックが元気のバネです。一緒に〈たのしい教育〉を広げる簡単な方法があります➡︎このクリックで〈応援〉の一票を投じていただけたら幸いです!

 

いっきゅう先生のふき掃除

たのしい教育研究所のウェルカム担当ア〜ルです!

今日は天気も良くお掃除日和!!

研究所に来てくれるお客さんや生徒さん達が、気持ちよく過ごせるように、いっきゅう先生がぞうきんがけをしています。
そばで、ぼくも見学。。。
何かできることはないかなあ。。。
うろうろ。

床を磨いたあとをあるくと肉球がとっても気持ちがいいです。
見た目も床の感触も。。。
ほーらピッカピカ。。。
しばらく、これを続けてみるぞーって
いっきゅう先生がつぶやいています。
やせる目的もあるようです。

きれいに磨いてくれてありがとうございました!!

毎日たのしい教育に全力投球、たのしい教育研究所(RIDE)です。みなさんの応援クリックが元気のバネです➡︎一緒に〈たのしい教育〉を広げませんか。簡単な方法があります。ここのクリックで〈応援している〉の一票入ります!

たのしいテントウムシ入門 ①この中にテントウムシは何種類いるでしょう? ②ナナホシテントウの星の数はいくつでしょう?

 たのしい教育メールマガジンに雑誌の記事を紹介したところ、評価が高かったので、一枚ここにも紹介しますね。メルマガ読者のみなさんにも読んでいただける内容を後半に続けています。

 メルマガの最新号に紹介したのは、私が大量に手放した本や雑誌の中で捨てられずにスキャンして残してあった資料です。
 理科の授業で使おうと思っていたのに、結局使わずに教師を辞めてフリーになりました。

 まず問題。
 この写真の中にたくさんのテントウムシが見えますね。
 黒くて二つの点のテントウムシやほぼオレンジ色のテントウムシ、10くらい点のあるテントウムシ、黒地に赤の模様、赤字に黒の模様のテントウムシなどいろいろな種類が見えています。
 ではこの中のテントウムシはおおよそ何種類に分かれるでしょう?
 スマホなどで見えづらい人は拡大してみてください。

 これとこれは同じ種類で、あれは別で、これも別・・・

 というようにおおよそでよいので、種類を予想してみてください。

⬇︎

⬇︎

予想してからね

⬇︎

⬇︎

調べてみると

答えは〈一種類〉。

 全部〈ナミテントウ〉という種類です。

テントウムシは日本に150種類くらいいます、単に星や色で区別するのではないんです。

 もう一つ。

 学生の頃、理科教育で教わったのですけど「ナナホシテントウの背中の星の数は7つではない」という話。

 え、っと思う人もいるでしょう。

 写真で確かめてみましょう。

 これがナナホシテントウです、、、どうですか、星が7つありますか?

 横ナナメになっている部分は少し見えづらくなっているのですけど、確かに7つあるように見えます。
 ナナホシテントウの星は左右に三つずつで合わせて6つ、真ん中の頭に近い側に一つで合計7つの星です。

 もう名前は忘れてしまいましたが、講義でそう語った大学の理科教育のA先生によると
「テントウムシの背中はパカリと二つに別れる。
 左右二つに別れるのに奇数の7つの星っておかしいと思わないか?」

 ふむふむ確かにそういえばそうだな。

 他のナナホシテントウをみてみましょう。

  真ん中の星、2つに見えませんか?

 これは飛ぼうとして羽を広げようとしているナナホシテントウです。
 確かに左右二つの星に別れます。
 

 A先生の言うように、左右を別々の星だと数えれば〈ヤツボシ(8星)テントウ〉ですね。

 大抵の学者は植物のうえで甲をしっかり閉じて動き回るテントウムシを観察するので、七つの星にみえるのでしょう。
 飛ぶ時などは一瞬ですから、高感度のカメラでとった写真などで確認しなければわかりにくい、ということもあります。

 いやいや、そんな細かいこと言わないでよ、というように考える人もいるでしょう。
 でもこういうナナホシテントウを見ると「やはり八つといった方がいいかもね」と予想変更するかもしれません。

 
 学名は〈Coccinella septempunctata〉、ラテン語で〈7つ〉と言い切っているので、今さら名前が変わることはないと思います。

 けれど「こういう見方、数え方ももあるんだよ、おもしろいね」という様に子ども達にはなしてあげてほしいです。
 その子がファーブル の様な卓越した昆虫観察者になるかもしれません。

毎日たのしい教育に全力投球、たのしい教育研究所(RIDE)です。みなさんの応援クリックが元気のバネです➡︎一緒に〈たのしい教育〉を広げませんか。簡単な方法があります。ここのクリックで〈応援している〉の一票入ります!