アダンの葉でつくる竹とんぼ/どなたか自由研究してみませんか/出前児童館に参加してくれたおばあさんから

 最近の記事に出前児童館で〈プラとんぼ/竹とんぼ〉をたのしんでいる様子を紹介しました。ことのほかよく飛ぶので大人気です。

 出前児童館には、お孫さんと一緒に来てくださる方もいます。

 

 その中の一人の方が「いっきゅう先生、昔はね、アダンの葉で竹とんぼをつくったんですよ」と話しかけてくれました。

 アダンというのは植物です。県外の方には馴染みがないかもしれません、こういう木です。パインと勘違いする方がいますけど、パインではありません。


 アダンの葉はこういう形をしています。

アダンの葉で作って飛ぶのかなぁ・・・
 装飾的なものかもしれないと思い

いっきゅう「飛び上がるんですか?」
おばあちゃん「はい!」 

こども達が「いっきゅう先生、ハネがとれた~」とやってきたので、話はそこまでになったのですけど、気になって調べてみました。

 web場では「アダンの竹とんぼ」に関するものを見つけることはできませんでした。

 アダンの葉をまっすぐ割いて、こういう風車にする遊びがあります。


 作り方はこうです。


 もしかすると、内側でたばねる部分を工夫して葉をお互いにひねった状態にできれば、おばあちゃんが教えてくれた様に飛びあがるのかもしれません。
 その昔、竹ひごをどうやって強く接着させたのかわかりませんけど、とりあえず瞬間接着剤を使って、飛ぶかどうか試してみたいと思います。

 そうやって自由研究の課題にしているものがおそらく一万を超えているくらいあると思います。
 私が手がけるのはまだまだ先になりそうです、どなたか挑戦してみませんか?

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美しい星 地球/美しさをつたえる教育

 これは今年の四月、イスラエルの無人月面着陸船〈ベレシート〉が月への着陸に挑戦しました。残念ながら着陸に失敗してしまいましたが、その直前に撮った写真がこれです。

 今までたくさんの月の写真を見てきましたが、ダイナミックなアングルの一つです。

 ところで、こういう月の写真を〈モノクロ写真〉だと思っている人がたくさんいます。

 しかし科学技術の先端である宇宙探査機で、あえてモノクロの写真をとるのは不自然ではありませんか?

 この写真は〈カラー画像〉です。

 月そのものがモノトーン、白黒の世界なのです。 

 それは、たとえばこのアポロ15号の写真をみるとわかります。
 旗や月探査船から赤や金色などが見えます、しかし月面そのものはモノトーンです。


 最近は時間があると、石を拾いに外を歩くことがあります。
 わたしがたのしみにしている〈石の講座〉を開催するので、その準備です。

 公園で下ばかり見て歩いて、ふと空を上を見ると、空にはとても見事なオレンジ色がひろがっていました。

 
 こうやってみると〈もちもちの木〉みたいだな、と思って何枚か写真をとりました。


  月の空も地球の空も同じ空ですけど、月に夕焼けはありません。
 空気もありませんし雲もないからです。

 地球は月と違って、美しい色にあふれています。

 美しい星に生まれた幸せを感じます。
 しかし美しい星だから多様な生物が生まれたともいえるのです。

 水や大気に満ちあふれる地球の、その美しさを感じる子ども達を育てたいと思っています。

 美しさを伝える教育、それもたのしい教育の一つです。

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図形問題は、問題の方から〈ここを見て〉と訴えかけてくる/たのしい教育と試験問題とたのしい先生たち

 研究所に相談に来る先生たちに採用試験問題の解き方をコーチングすることがあります。もちろん子ども達の学ぶ笑顔を真剣に求めている先生たちに限ります。
「今までけっこう頑張って来たのに合格できません」という人たちだけでなく、「これまで子育てに集中していたので◯年間まったく試験問題を見ていません」という人たちもいます。
 「数理の問題がほとんど解けません」という方たちには、心構え的なものだけでなく、具体的な問題を一緒に解いてあげます。
 たとえば
「1辺が6cmの正方形に描かれた模様(斜線部)の面積を求めなさい」
という問題・・・
  このジャンルの問題のバリエーションはいろいろあるので、解法が身についていくと、合格に向けて確実にステップをあげることになります。

 

 私いっきゅうは、こういう問題を解くのが大好きで、疲れ直しに解くことがあるほどです。
 私にとってクイズ、なぞなぞと同じで、「こうかな、ああかな」と考えていくのが大好きです。こういう問題を趣味的に解ける先生たちを育てたいと思っています。

 算数数学は〈計算力〉がある子たちが頭がいいと評価されがちですけど、実は図形的なセンスの高い子ども達もたくさんいます。
 先生が図形問題をたのしみにして解けるようになると、子ども達もその才能を開花させるに違いありません。

 図形問題が好きになって来ると、問題の方から「ほら、私のここを見て」という様に訴えかけて、図が浮かび上がって見えてきます、本当です。

 この問題の場合、たとえばこうです。
 この〈a:緑〉の部分が浮き出て来る。すると反対側の黄色の〈a〉も同じ面積だと気づく。
 おっなるほど、全体の大きな正方形には、このaが8コあるわけだから、aを8倍して、大きな正方形の面積から引けばいいんだ!
 

 はじめは解き方がわからない人たちも、手取り足取り教わっていく中で、自分でも浮かび上がってくるようになります。そうやっているうちに、新しいタイプの問題が出てきても自力で解くことができる様になってきます。

 こうやって具体的に指導していくうちに、これまで採用試験の問題に歯が立たなかったという人たちも60%、70%、80%という様に正答率を高めることができる様になりました。100%解けました、という人も出てきました。
 もちろん100%解けなくても合格できます。
 苦手としていた理数である程度得点できれば、得意なもので合格率を高めていくことができます。

 先日スーパーバイズした時、ある先生がこういう感想を書いてくれました。

「いっきゅう先生から解き方を習って、はじめて、自分は今まで本質的な解き方ではなく、〈とりあえずこうやって切り抜ける〉という勉強の仕方をしていたのだということがわかりました。
 しかもノートに図を描いて、考え方をたどることができる様にしてくれているので、後でまた自分でこの通りといていこうと思います。
 たのしい教育研究所で教えてもらえて、とてもよかったです。

 指導、ほんとうにありがとうございました」

 

 たのしい教育で子ども達の笑顔と賢さを広げていくためには、それを求める先生たちが増えていくことが必須です。

 そして先生たち自身にとっても、たのしい教育を学びながら教師生活を続けていくことが、自分の人生を豊かにしていくことにつながります。

 ゆっくり着実に、たのしく実力ある先生たちを育てていきたいと思います。

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人間関係より優先されるもの/2020合格WSで/最新メルマガから

 最新のメルマガに〈人間関係より優先されるものがあるのだろうか?〉と書いた文章の反響がさっそくいくつも届いています。

合格WS気合いこもる
 RIDE(ライド)で学んで合格していく先生たちは、塾などで学んでいく方たちと実践力だけでなく、ものの見方・考え方もすぐれたものがあります。
 問題の解き方を学ぶだけではなく子ども達に向かうときの構えについても学びます。
 この日「〈子ども達との関係〉よりも優先して教えなければいけないことって何があるの?」
と問いかけてみました。
 教師の仕事は「これをやらなくてはいけない」「あれもやらなくてはいけない」の連続ですから、そういうことをしっかり基本に据えて置かないと、数値目標を追いかける機械的な動きをしてしまうことにもなります。

 という様な話をしていると、ついつい熱がこもっていきます。


 WSの多くの卒業生たちが「合格は嬉しいけれど、きゆな先生の話を毎週聞けなくなることは寂しいです」と言ってくれるのは、こういう話なのでしょう、きっと。

 

 この続きは〈発想法〉の章に書きたいと思います。

 

ということで最終章の〈たのしい教育の発想法〉にこういう続けました。

 始まりの部分を少し紹介しましょう。

たのしい教育の発想法
子ども達との関係より優先させること
いっきゅう2019-11-11

 

 初めの章〈たのしい教育の今日この頃〉に書いた流れです。
 改めて問わせてください。
 教育という営みの中で〈人間関係より優先して教えなくてはいけないこと〉ってどういうものがあるのでしょう。
 そもそも、そういうものがあるのでしょうか。
 立ち止まって考えてみていただけませんか。

 子ども達との人間関係をさしおいても〈かけ算九九〉は教えなくてはいけないのでしょうか。
〈食事の時にしっかり感謝の言葉を伝えること〉は教えなくてはいけないのでしょうか。
〈漢字の書き順〉はその子と関係が悪くなってもいいから、ケンカしてでも教えなくてはいけないのでしょうか・・・

私にはそうは思えません。

 ところが日々のあまりの忙しさの中で、関係よりも教える題材を優先してしまう、たとえば子どものプライドを傷つけていることも忘れて「Cくん、まだ覚えてないの?」と言ったりすることがあります。
 子どものプライドを傷つけたという反省は私の中にもあります。
 そもそも、そういう失敗を認識できない教師が魅力的な授業ができる様になるとは思えません。

 私がカウンセラーをしているからということで言っているのではありません。

 教育というものは人間を人間たらしめる、人間の明るい未来を切り開くものです。教育に力を注がないところに明るい未来は来ないでしょう。
 そういう人間的な営みであるはずの教育の中に非人間的なものが入り込んでしまう怖さがある。それは全ての教師、そして親が知っておく必要のあることです。

 

 それは例えば、この街の美しさを味わってもらうために山頂まで登ろうと計画したのに「とにかく登れ、足を休めるな」となっている様なものです。
 それでも登った子ども達の何人かは「街が美しい」と言ってくれるかもしれません。
 しかし「もうこんな思いをしてまで登りたくない」とか「街が美しいなんて感じるゆとりはない」という子ども達がたくさんでるでしょう。
 いったい何のための山登りなのか・・・

 

そう前置きしておいて、初めの問いの私の答え
「人間関係を差し置いても優先して教えなくてはいけないものがあるか?」

 私は「ある」と思います。

ここまでにしておきましょう

 

 たのしい教育研究所(RIDE)で学び、本務の教師となる先生たちは、単なる問題を解く技法だけでなく、たのしい教育の思想・発想法を身につけてもらいたいと思っています。
 そうでなくては、教育はいつまでもかわらないでしょう。

 

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