巨大シャボン玉は笑顔いっぱい

 いろいろな報告ものをまとめている時に偶然20年くらい前の〈巨大シャボン玉〉の写真が出て来ました。
 いろいろな学校でやって来ましたけど、何度やっても何処でやっても、笑顔がいっぱいあふれる教材です。この夏の自由研究の講座で取り上げてもよいな。

 ゆっくり風をふくませると、こんなに大きなシャボン玉になります。

 パッと作ってもバスケットボールくらいにはなります。

 これはAくんが〈大きなシャボン玉の場合は、二つくっつくと割れてしまうのではないかな?〉ということで頑張っていた時の一枚です。結局うまくくっつけることができず、今でも謎のままです。

 

 大きなシャボン玉を作るのはそんなに難しくありません。
 データを調べてみると、いくつかの調合の方法が出て来ました。

 とりあえず、20年前あたりのデータとして出て来た調合を載せておきます。

・製氷水か沸騰させて冷ました水400ml・・・不純物が少ないほどよい

・キッチン洗剤 50ml・・・界面活性剤40%以上

・スライムを作る時の洗濯糊(PVA)50ml・・・100均にあります。ポリビニールアルコールと表記されているかもしれません

・グラニュー糖 大さじ1杯

 この頃のフレームは〈太い針金〉に〈ガーゼ〉を巻いて作っていましたが、10年ほど前、100均で〈バドミントンのラケット〉を入手して、それを輪の根元からこんな具合に曲げると、しっかりしたフレームになることを発見してからは、もっぱらその方式を利用しています。

  
 〈たのしさから何も学ばないわけがない〉と書いて来ましたが、巨大シャボン玉から子どもたちがどういうことを学んでいくのか、親や教師が予想しながら準備してあげるとよいですよ。

 子ども達が学んでいくもの、それは〈周りの人たちの笑顔〉であったり、〈優しさ〉であったり、〈風の力〉であったり、〈無色透明な光がいろいろな色に別れること〉であったり、時には散っていく〈シャボン玉のはかなさ〉であったり・・・
 もちろん〈もっと大きなシャボン玉をつくる方法〉をテーマに自分で研究をすすめていく人も出るでしょう。
 わたしの様に大人になっているのに、それを追い求めている人もいるくらいですから。

 何れにしても、子どもたちは、たのしむ中からたくさんのことを味わってくれるでしょう。

 その笑顔を応援できる大人が一人でもいれば、その子にとって、すばらしい宝物だと思います。

 たのしい教育研究所は〈学ぶ笑顔〉という実験結果をたくさん生み出しています。応援、お待ちしています。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉を応援することができます !

仮説実験授業の生みの親 板倉聖宣の遺影遺灰に沖縄のムーチーをお供えし玲子夫人と語りあう

 仮説実験授業の生みの親、今は亡き 板倉聖宣の遺灰と遺影を前に 玲子夫人と長い時間語りあうことができました。忙しさの中でもこういう時間は大切です。いつも〈玲子さん、きゆなさん〉と呼び合っているので以下はその様に書かせていただきます。
 生前「本気で霊があると思っているのかよ」と語っていた板倉聖宣だったので、玲子さんにと、沖縄からムーチーを持って行くと、とても喜んで下さって
「あなた、これ、沖縄のきゆなさんが、甘いもの好きにあなたに持って来て下さったのよ」と遺影の前に備えて下さいました。
 玲子さんの心の中にはしっかり板倉聖宣が生きているのです。

 師 板倉聖宣は〈麺類〉と〈甘いもの〉が大好きでした。
 沖縄に来た時には〈沖縄そば〉を毎回味わってくれていましたし、沖縄のメンバーの手作りのお菓子も喜んで味わってくれました。

 今回は、本を愛していた師 板倉聖宣の数々のエピソードと、結婚した頃の板倉聖宣の研究にうちこむ姿を中心に、たくさんのエピソードを聞かせていただきました。

 途中気になって〈長くなりましたから玲子さんも疲れると思います、そろそろおいとましないと・・・〉と伝えると〈いえいえ、たくさん話したいことがあるんですよ〉と言って下さったので、こちらも遠慮なく質問したりして、ついつい長くなってしまいました。しかしそれもいつものことです。またいつもの様に豊かな時間が流れていきました。幸せなことです。

 しばらくは継続すると聞いていた〈板倉研究室〉も閉じることになったというので、寂しい感じもしているのですけど、それも近しい方達の決断ですからしかたありません。

 板倉聖宣から、たのしい教育が決定的だという思想とその具体的な方法とを学び、それを沖縄の地から〈全国に発信する〉意気込みで、これからも全力でたのしく活動していきたいと考えています。板倉聖宣の遺灰・遺影を前に、その思いを強くした1日になりました。

 〈沖縄から全国に〉というのは言葉の綾ではありません。先日も〈たのしい教育を自分の仕事に活かしたい〉という方が県外から訪ねて来てくれました。そしてとても満足して帰って行きました。
 県外で自営業をなさっている方からも「メルマガで行き方を学んでいます」という熱いメッセージをいただいています。
 いずれ、またそのことを書けたらと思います。

 〈先生、子ども達そしてその周りにいる大人の賢い笑顔という実験結果を出しつづける〉それが、たのしい教育研究所です。みなさんの応援を待っています。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉を応援することができます !

楽しい絵画教室-楽しく学んで実力が高まらないはずがない 〈さば〉を描く

 たのしい絵画教室・楽しい図工教室も順調に回を重ねています。それぞれの興味関心や挑戦したいグレードごとに指導する場面もあります。
 今回はその中で仕上がった〈さば〉の絵を紹介しましょう。

 たのしい教育研究所の芸術分野担当〈小禄〉さんは、三原色で楽しむ〈キミ子方式〉の公認インストラクターでもあります。

 自ら絵画をたのしみたいという方も、教師として子どもたちと図工を楽しみたいという方も、また意外に多いのですけど、〈教師ですけど絵は苦手です〉という方もぜひどうぞ。
 現在は平日ですけど、月に五週ある月は休日に開催する予定です。

この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉を応援することができます !

問題を解くのが楽しくて/快感としての勉強 トルクと力

 たのしい教育の教材を作ったり、相談に乗ったり、事務処理をしたりと忙しい日々を送りながら、教員採用試験の問題を問いています。問題を解くことが楽しいという話をこのサイトに書いたところ(⇨こちら)いろいろな方達からメールをいただきました。
 書き重ねになるかと思いますが、私にとって数学や理科の問題を解くことは、なぞなぞやクイズなどを解く感覚です。趣味としての読書や映画鑑賞がありますが、採用試験などの問題を解くこともそれらと同じ様なものなのです。

 さて、いくつもの仕事をこなして夕方から、ほうびとして自然科学系の問題を問いていました。
 わくわくします。

 これが私のノートです。このノートがわかりやすいと好評なので、問いて楽しむだけではなく、楽しい教育を学んでいる方に提供しています。

 その中に〈てこの働きについて、次の問いに答えなさい〉という出題がありました。
 少しその事について書いてみたいと思います。
 〈てこ〉という言葉はたくさんの方が聞いたことがある言葉だと思います。

 こういう仕組みを〈てこ〉とか〈てこの原理〉という様にいうことが多いのですけど、わたしはその言葉を変えた方が良いと思っています。

 

 これは〈回転の力〉なのです。
 〈支点〉つまり〈支える点〉を中心にして、時計回りに回そうとする〈手〉と、そうはさせじと反時計回りに力を加える〈石〉との回転のたたかいといってもよいのです。

 回転の力(トルク)について私たちの先祖は、遥か昔から特別な法則があることを掴んでいました。〈支点からの距離〉が遠ければ遠いほど、小さな力で大きな力を生みだすことになるのです。

 トルク(回転の力)= 支点からの距離 × 力の大きさ

という方程式が成り立つことも分かっています。

 そこで今回の問題に、こういう書き込みを入れました。

 前回、文学のたのしさについて書きました。
 科学は、文学の様に純然たる快感だけでなく、実に役立つものを感動的に提供してくれています。
 科学好きが増えてくれることは、未来を明るくする重要な要素だと思っています。
 たのしい教育研究所の講座や〈たのしい教育Cafe〉などでは、たのしい科学の授業もたくさんとりあげています。直近の〈たのしい教育Cafe〉では私の新作授業プラン「空気の力」を取り上げました。科学は苦手です、という方達もとてもたのしんでくれました。興味のある方はぜひご参加ください。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉を応援することができます !