たのしい教育の教材を作ったり、相談に乗ったり、事務処理をしたりと忙しい日々を送りながら、教員採用試験の問題を問いています。問題を解くことが楽しいという話をこのサイトに書いたところ(⇨こちら)いろいろな方達からメールをいただきました。
書き重ねになるかと思いますが、私にとって数学や理科の問題を解くことは、なぞなぞやクイズなどを解く感覚です。趣味としての読書や映画鑑賞がありますが、採用試験などの問題を解くこともそれらと同じ様なものなのです。
さて、いくつもの仕事をこなして夕方から、ほうびとして自然科学系の問題を問いていました。
わくわくします。
これが私のノートです。このノートがわかりやすいと好評なので、問いて楽しむだけではなく、楽しい教育を学んでいる方に提供しています。
その中に〈てこの働きについて、次の問いに答えなさい〉という出題がありました。
少しその事について書いてみたいと思います。
〈てこ〉という言葉はたくさんの方が聞いたことがある言葉だと思います。
こういう仕組みを〈てこ〉とか〈てこの原理〉という様にいうことが多いのですけど、わたしはその言葉を変えた方が良いと思っています。
これは〈回転の力〉なのです。
〈支点〉つまり〈支える点〉を中心にして、時計回りに回そうとする〈手〉と、そうはさせじと反時計回りに力を加える〈石〉との回転のたたかいといってもよいのです。
回転の力(トルク)について私たちの先祖は、遥か昔から特別な法則があることを掴んでいました。〈支点からの距離〉が遠ければ遠いほど、小さな力で大きな力を生みだすことになるのです。
トルク(回転の力)= 支点からの距離 × 力の大きさ
という方程式が成り立つことも分かっています。
そこで今回の問題に、こういう書き込みを入れました。
前回、文学のたのしさについて書きました。
科学は、文学の様に純然たる快感だけでなく、実に役立つものを感動的に提供してくれています。
科学好きが増えてくれることは、未来を明るくする重要な要素だと思っています。
たのしい教育研究所の講座や〈たのしい教育Cafe〉などでは、たのしい科学の授業もたくさんとりあげています。直近の〈たのしい教育Cafe〉では私の新作授業プラン「空気の力」を取り上げました。科学は苦手です、という方達もとてもたのしんでくれました。興味のある方はぜひご参加ください。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉を応援することができます !