若い先生たちと教材開発中! リフトアップゲーム

 教材開発の時間は、とてもたのしいひと時です。
 これは7/1(日)に依頼されている『沖縄県グッジョブフェスティバル』で使う教材開発の一コマ。

 チームワークをたのしむゲームで、紙テープ、紙皿、ピンポンがあればOK。


 お皿に球を乗せて、みんなでバランスを整えながら上にあげていきます。

 最初はペットボトルを乗せていたのですけど、子どもたちには難しかったというのでピンポン球にしてみました。

 これを首あたりまで上げて机まで下ろしたら一点。
 それを繰り返して何点とれるか競います。

 これがけっこう難しくてですね、お互いのバランスを調整しようとすると、球がグーっと動いて飛び出て行ってしまうんですよ。
 普通のパーティー用の紙皿では一回も成功できず、少し深い銀皿にしたら何度か成功しました。
 


  大人たちの楽しさ度は上々でした。
 これを先生たちが持ち帰って、いろいろなクラスの子ども達に試して、たのしく盛り上がってくれたら、教材の一つになります。当然、つまらないということになったらボツになります。何でもたのしく〈予想チャレンジ〉です。

 教材開発もたのしく進める〈たのしい教育研究所〉です!この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援票」が入ります!

[自由研究]アリ退治に効く商品は?(スーパーなどで入手できる製品)/予想チャレンジは簡単②

 予想チャレンジ、それはつまり自由研究。そして自由研究こそが本物の研究です。これをやりなさい、あれをやりなさい、ということで調べたりすることは練習にはなっても、本物とは言えないのです。
 さて前回からの続きで、わたしが最近予想チャレンジした一つを紹介しましょう。

 ある日洗面台にアリが歩き回っているのが目立ち始めました。ごく普通のイエヒメアリです。

 自宅に二種類のアリ駆除の薬剤がありました。この比較実験です。

 ただし、今回の我が家の実験だけで〈この製品が効く〉と判断するわけにはいきません。我が家ではこれが効いたという結果です。

 アリ駆除の薬剤は〈コンバット〉と、

アリの巣コロリです。

 

 この二つを同時に置いて、どれに多くアリが集まるかを調べても、それが効いたかどうか判断することはできません。

 まず〈コンバット〉で駆除できる、と予想して、それを置いみました。
 パッケージを見ると有効成分はフィプロニルとあります。
 中の一個ではなく、パッケージに入っている個数全部セットしました。
 コンバットは六個入っています。
 これでアリが来なくなったら実験終了で「コンバットはアリ駆除に効果てきめん!」となります。

 コンバットを置いて三日目。

 アリの数は減りません・・・

 

 次は〈アリの巣コロリ〉です。
 有効成分はヒドラメチルノン(アミジノヒドラゾン系)。
「コンバットは効かなくても〈アリの巣コロリ〉は効くだろう」強引にそう予想を立てて、洗面所に置いてみました。
 アリの巣コロリは二個セットです。

 どうなったでしょう?

 

実験結果

 三日後

  アリは全く減りません。

 

困った。

 

 スーパーに行くと、別な製品が売られていました。
〈ウルトラ巣のアリ〉です。一個一個は小さくて、全部で10個入っています。
 有効成分はフィプロニルとホウ酸、その他です。

 

洗面台に置いてみました。
これも効かなかったら、スーパーにあるものでは無理だということになるでしょう。
さてどうなったか・・・

 

    三日後

 いいえ、1日でアリの姿が見えなくなりました。

 みごと〈一本〉です。

 次何かあれば、我が家、もしくは研究所ではこの製品を買うことになります。

 単純で、誰でもやる行為だと思うかもしれません。

 しかし〈予想チャレンジ〉の手法で整えた実験ですから結果が明らかです。

 「とりあえず置いてみた」ではなく〈これが効く〉とはっきりと予想を立てる。もちろん〈これは効かない〉でもよいのです。ものごとはまずそこからスタートです。
 するとはっきり結果が見えて来ます。

 三日間という日数を区切ったのは特に大きな意味はありません。
 三日でアリが減って来ていたら、もっと伸ばして様子を見ることになったでしょう。

 それにしても、効くと思っていたアリ駆除の製品が二つとも、我が家の洗面台に現れたアリたちに全く効果が出なかったというのは驚きました。
 それから、効果が現れた製品の有効成分の中に〈ホウ酸〉とあるのにも驚きました。ゴキブリを駆除するときに〈ホウ酸団子〉というのを作ることがあります。アリにも効くのだというのは意外なことでした。それをいかにアリの巣まで運んでもらうかが勝負なのですね。

 〈予想チャレンジ 〉って簡単だと感じていただけたら嬉しいです。
 気軽な簡単な予想で実験する、それでいいのですよ。
 そういう中で、いつかきっと、もっと広くいろいろな物事について予想チャレンジしてみたくなることも出てくるでしょう。

 予想チャレンジが本当の賢こさを育てることになります。
 みなさんの予想チャレンジで、何か結果が出たら、ぜひ研究所にも教えてくださいね。

 たのしく賢い笑顔を育てる〈たのしい教育研究所〉です! この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援票」が入ります!

甘いトウモロコシが届きました! 糖がしっかりたっぷり粒の中にできている

 いつも研究所の活動を応援してくださっているHさんから、おいしいトウモロコシが届きました。
「児童館の子ども達の農業体験用に作ったトウモロコシですけど、とっても美味しかったので、いっきゅう先生たちにも食べて欲しくて」
とニコニコしながら手渡してくれました。

  普通の黄色いトウモロコシ。

 

それから白い粒の入ったトウモロコシの二種類です。

 

 そのままかじっても美味しい、というので玄関先でさっそく味わってみることにしました。ちなみにHさんは、こういう時は中に誘っても入ることはありません。農作業で衣服に土がついているからだという場合もあれば、本来の仕事の休み時間に来てくれていて、上がってコーヒーを飲んでいる時間はない、ということもあります。

上から一本とってかじってみると・・・
 粒がプチプチ弾けて、おいしいことおいしいこと。

 一口、とおもったのについ二口かじってしまいました。
 クセのない〈爽やかな甘さ〉です。
 スタッフの小禄さんもいて、味わっていましたが、とても美味しいと感激していました。

 甘い、という表現がどの程度のものか伝わらないと思います。
 時々トマトが甘い、という人がいます。わたしにはその甘さはわからないのですけど、それよりはずっと甘い。イチジクがやわらかな甘さですねよ、それくらいの甘さがあるんですよ。
 トウモロコシは米や麦と同じ様に〈穀物〉に分類されています。
 なのでこの甘さは意外でした。

 粒の中でたっぷりと〈糖〉ができているのです。
 糖もデンプンも、ほとんど似た様な分子構造をしています。
 先週、研究所に来てくれた先生たちに説明した時の写真があるので、それを載せますね。真ん中の大きな分子が〈糖〉です。


 このまま書いているとどんどん長くなっていきそうなので、続きはいずれ項目を分けて書きたいと思います。

 話を戻して・・・

 Hさんの応援に力を得て、これからも元気にたのしく活動していきたいと思います。

 いろいろな方たちが応援してくれる「たのしい教育研究所」は、この夏もたくさんの授業依頼が届いています。
 みなさんの近くで実施するものがあったらぜひご参加ください。
 来週は沖縄市の五ヶ所の公民館で実施する週です!この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援票」が入ります!

予想チャレンジは簡単です① カミナリ/[自由研究]アリ退治に効く商品は?(スーパーなどで入手できる製品)

 予想を立てて実験(チャレンジ)することは正しくものごとを解決していく唯一の方法です。〈予想⇨チャレンジ〉の手法を身につけていくのは難しいことではありません。

 わたしたち人間は自然に〈予想〉をたててしまう生き物です。人間の頭脳の進化は予想することと歩みを一つにして来たと言ってよいと思います。

 今の様に社会が発展する以前、原始時代でもそうでした。

〈あの空の色だと、これから雨がふるかもしれない〉
〈この潮の流れだと魚がたくさんとれるかもしれない〉
〈この空からやってくる光の衝撃(カミナリ)は神様が怒って落としたに違いない〉

〈この石を使うと木を倒すことができるかもしれない〉
〈この海の向こうには宝の山があるかもしれない〉etc.

 

 それが真実かどうかに関わらず、とにかくたくさんの予想を立ててきたのです。

 そして「間違いなく、その通りだ」と確かめてられたものが科学的な事実・法則になりました。

 カミナリは神様が発生させているものではありませんでした。
 そもそも何でもかんでも神様のせいにしていたものを、そうではないと明らかにしていったのが科学でした。

 カミナリは空の上で雲となった水分子・氷の塊たちがこすれ合って発生した静電気たちがまとまって地上に落ちてきたものでした。

 静電気は必ず地面に向かって落ちてくるのでしょうか・・・

 四方八方に飛んでいく気もしませんか。

 あなたはどう思いますか?

予想
ア.カミナリは上にもヨコにも飛んでいく
イ.カミナリは地面に向かって飛んでいく

ウ.その他

どうしてそう予想しましたか?

 

⬇︎

⬇︎

⬇︎

⬇︎

 

 科学者たちはカミナリが飛んでいく方向についても予想して確かめて来ました。

 これをご覧ください。
 カミナリは上にも飛んでいくのです。

 

 雲の中で発生するのでヨコやナナメに飛ぶカミナリの写真はなかなか見つかりません。

 しかし例えば〈飛行機の安全性〉について記載されたサイトを見ると、カミナリがヨコに飛んでいくこともわかります。「飛行機の安全性」について記載されたサイト(こちら)から引用してみましょう。

 地上と違って、上空では雷は上から落ちてくるとはかぎりません。雷雲が下にあれば機体の下から、雷雲が横にあれば機体の横から来ます。そのため「雷が落ちる」という表現は使わず、「雷を受ける」というのです。

 心配になる人がいるかしもれませんから、飛行機がカミナリに打たれたらどうなるかについても引用しておきましょうね。

 もっとも、これらの問題は、安定した飛行が揺るがされるほどの大問題になることはありません。旅客機の場合、一時的に通信機器や計器類の一部に支障をきたしても、他の機器で補えるような安全設計がなされています。

雷があたったために墜落した旅客機の話を聞いたことがないのは、雷にそなえた仕組みがきちんとできているからです。

 当然、乗客の身の安全も十分保証されています。

 

閑話休題(話を戻して)

 私たち人間は〈予想チャレンジ〉で、どんどん新しい発見をして来たのです。そしてその発見は、いろいろな人たちの豊かさ・幸せに結びついていきました。

 

〈予想から仮説へ〉つまり〈仮説は予想から〉

〈予想チャレンジ〉の方法が身についてくると、いろいろなものごとに広く成り立つようなものについて予想できる様にもなってきます。
〈広くいろいろな物事について成り立ちそうな予想〉を「仮説」と呼んでいます。

 人々はこの社会、地球全体、宇宙全体に成り立つ様な事実・法則を数々発見していきました。その具体的な内容はまたいずれ機会がくれば書かせていただきます。いずれその時に・・・

 仮説を思いつく様になると、広くいろいろな人たちに役立つことがたくさん出て来ます。しかし初めから〈仮説を思いつく〉というのは困難です。

 まず、軽い気持ちでいろいろな予想を立ててくるとよいのです。

 後半は、わたしいっきゅうが予想チャレンジしたことを紹介しましょう。

 最近、我が家にアリが目立つ様になりました。沖縄でごく普通に見られる〈イエヒメアリ〉です。

 家の中を探すと「あり退治」の薬剤が二種類見つかりました。

 さっそく試してみることにしましょう・・・

              つづく

たのしく賢い笑顔が育つ〈たのしい教育〉に全力投球、たのしい教育研究所です。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援票」が入ります!