「〈子どもの心〉にこそたのしさが宿る」という話をたくさんの方たちが読んで下さった様です。〈子どもの心〉は子どもだけが持っているわけではありません。年齢は関係ないのです。
若い先生たちなら〈子どもの心〉を持っているのか?
それも違う様です。
残念なことに、若くても子どもの感性が薄らいでしまっていることを感じている人もいるでしょう。しかし〈たのしい教育〉にどっぷりと浸かっていくうちに子どもの感性が戻ってきます。それも〈たのしい教育研究所〉が確かめた実験結果の一つです。
時には、あまりにも周りの価値判断にしたがって生きていったために、子どもの段階で子どもの感性が薄らいでしまった様に見える子どもたちもいます。そういう子ども達は、周りに合わせるという才能が豊かだったのでしょう。それは良さの一つとして残したまま、子どもの様な感性を大事に育てていくことは可能なのです。
そういう子どもの感性を残した先生たちが、たのしい教育研究所にはたくさんいます。
前回〈ビュンビュンごま〉の話を書きましたが、食事を早々と終えると、すぐにまたコマをとってたのしんでいる先生がいました。はじめて〈ビュンビュンごま〉を回せたのが嬉しくてならない様子です。顔は真剣! これくらい熱中できるものがあるのは素敵なことです。
食事が済むとA先生が〈たのしい教育研究所:RIDE〉で教材化を進めている〈Newスライム〉を紹介し始めました。次の〈夏休みの親子講座〉で取り上げようという話になっている教材です。
A先生「みてぇ~、これ」
B先生、C先生「いい香り~」「なんかフワフワ」「触りたい~」
とまるで子どもたちの様な会話がかわされています。
何も言わないのに、I先生は、2つのNewスライムを混ぜ合わせてしまっています。
何と、マーブル模様になりました。地層の学習でも利用できそうな感じです。
そのうちにI先生がこんなことをしてしまいました。
I先生「題して〈ハサミのかくれんぼ〉」
なぜか笑ってしまいました。
たのしいんでいるうちに、Newスライムのいろいろなたのしい使い方が出てきました。
学校で先生によく注意される子どもたちがいます。しかし、そういう子どもたちの中から、新しいアイディアが生まれたり、発見や発明も出てくる可能性があるのです。
決められたことだけ、許されたことばかりをやる中からも、教師が意図した程度のたのしさは生まれるでしょう。
しかし、周りの人たちを巻き込んでいく様なたのしさ、新しい時代を切り開いて行くようなたのしさは、決められたことばかり、周りの人たちが〈やってよい〉といったことばかりをやっている中からはほとんど生まれないと思うのですが、どうでしょうか。
事実、社会を動かすほどの発明や発見は、周りの人たちと同じことをやっていた中から生まれたのではありません。時には〈やめなさい〉と言われてもやめられない様な没頭した行動の中から生まれてきたのです。
子どもは本来、親や教師の予測を超えたことができる、可能性あふれる生命体です。
それが実は私たち人間がここまで成長できた大きな理由の一つでもあるでしょう。
子ども様な感性を大人も持ち続けたい。
教育にたずさわる人たちは特にそれを大切にしていきたい。
そういう子どもの様な感性を守り育てることも〈たのしい教育研究所:RIDE〉の大きな活動の一つです。
子どもの様な感性を持った人たちにぜひきて頂きたいですし、そういう気持ちが無くなってきた気がする、という人たちにもぜひきてもらいたいと思っています。このリンククリックで〈学ぶ笑顔と賢さ〉を育てる活動を応援してください!