昆虫たちは変温(周りの気温によって体温も変わる)動物か恒温(周りのき気温が変わっても体温はほぼ一定)動物か、どう思いますか?
これは小学校理科の内容で、殆どの人が教えられたきたと思います。
ところが採用試験を受ける先生たちもはじめは自信をもって答えることができません、しかたありません、感動をともなわずに教えられて来た知識というのは儚(はかな)いもの。
たのしい教育に目覚める前の私いっきゅうも同じで、私も学校では
昆虫は変温動物、以上、テストに出るからね、おわり!
的な授業を受けて来たので、テストでは解けても、生きる力に役立つ感じはありません。
それを打開するのが〈たのしい教育〉です。
今回は〈昆虫が恒温なのか変温なのか〉に関わる内容を書かせていただきます。
長くなりそうな予感がするので、その時は記事を分けて書くことにします。私いっきゅうは何しろ書くのが好きなので、気づけば長くなってしまう、という感じです。〈長くてもよい/長いほうがよい〉という読者の方も一定数いるかもしれません、本格的に学びたい方向けにはメルマガで遠慮なく長く書いて、このサイトはできるだけ短めにして軽く読めるものとして綴っています、ご了解ください。
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さて変温動物の虫たちは寒い時どうしているか?
セミやカマキリなど、暖かい季節に活動し、寒くなると命を終える虫たちもたくさんいます。
教科書など「カマキリなどは卵で越冬する/冬越しする」という様な表記があります、おかしな表記だと思います。一つの個体の命は幕を閉じるのですから。〈卵で冬越しする〉ということだとすると〈カマキリのAさんが秋になると卵の中に閉じこもって冬越しして暖かくなったらまた活動する〉ということでないといけません。こういった無茶な表現がそのまま残っているところも、本当に賢い元気な子どもたちが増えていって、早く改革してほしいものです。
たとえば働きアリたちの寿命は2年くらいあるといわれています(女王アリはもっと長く、オスありは短い)。では働きアリたちの様に寒くなっても命を閉じない生き物たちはどうしているのか?
ちなみにイソップ童話の〈アリとキリギリス〉のキリギリスの寿命はどれくらいか・・・2ヶ月ほどだといわれています。
周りがどんどん寒くなると変温動物のアリは身体をうまく動かすことができなくなります。そうなると、アリたちは朽ちた木の中など暖かいところを探してジッと冬を越すのです。
ここで私いっきゅうが気になるのは、寒くなっても虫たちの何匹かくらい探せるだろう、ということ。
だって人間にも私の様に寒さに弱い人間から、伝説の登山家 加藤文太郎の様に雪山にテントもはらずそのまま寝て一夜を過ごしたという様な人物までいます。
たとえばアリの中にも寒さに強いアリがいるのではないのかな。
一口に「寒くなっても」といっても、日本は北から南に長いので、真ん中あたりの〈東京〉の1月の寒さで考えてみましょう。自分の住んでいるところよりもっと寒い、もっと暖かいという比較で予想してみてください。
2020年1月1日のよい天気の東京の昼下がり。
虫好きのいっきゅう先生が、公園の木々の間や草むらで〈アリたち〉を15分くらい真剣に探してみます、見つかるでしょうか?
予想
ア.探すのはそう難しくない/何十匹も見つかった
イ.10匹くらいならさがせる
ウ.見つかっても1~2匹
エ.全く見つからない
オ.その他
どうしてそう予想しましたか。
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予想してからね
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やってみよう!
元日の東京は人が少なくて、かなりのびのびと活動できます。
品川のとある公園、木々もあり、草むらもある、そんな中さっそく捜索してみました。
これは樹の幹です。
隅々まで探してみました。
一匹も歩いていません。
木の枝の隙間、枯葉や土などが積もった場所を探してみましょう。
一匹も見つかりません・・・
こういう場所をいくつも探しましたからすでに10分以上経過しています。
朽ちた樹の根を探してみましょう。
腐った表皮をはがして、中までしっかり探すことにします。
それでも一匹も見つかりませんでした・・・15分以上経過 ・ω・)/
ここで終わるのは悔しい。
みなさんならどこを探しますか?
土の中はどうでしょう。
さっそく掘ってみることにいました。
結果・・・
20分以上探してみても、アリには一匹もめぐりあうことができませんでした。
きっと、公園の中でももっと暖かいところ、あるいは建物の熱が伝わるところに移動してジッとしているかもしれません。
結局この日、アリは一匹も見つかりませんでした。
「見つからない」という結果はとても重要な結果です。
〈公園にアリは一匹もいない〉とは言えないにしても「ほとんどみつからない」ということは言えるでしょう。
※
せっかくなので、もっといろいろな場所の土を掘ってみることにしましょう。
続く
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