たのしい教育実践編 教室でなくても楽しみ方いっぱい〈学校図書館編〉

 たのしい教育は教室でなくても十分に利用できます。
 今回はある方が〈図書館〉で実施しているたのしい教育メニューです。
 たくさんの魅力的な取り組みがあって、こういう学校に子どもを通わせたいと感じる保護者の方もきっと多いと思います。

 研究所に送られてきたレポートから少しだけ抜粋してみましょう。固有名詞がいろいろ出るので途中からの内容になります。
            ※写真はレポートのものではありません

 

「五昧太郎さんのらくがきコンテスト」
「◯◯小学校、何でもそうだん室」
「絵本クイズチャンピオン大会」
「図書館利用◯人目ラッキーナンバー表彰」
「ビデオ映写会」
「音楽演 奏会」
「おはなし会」
「力 ルタ大会」

「図書館マッキーノ」

   その他

 

 お祭りさわぎのような感覚でイベントを実施しているのですが、子どもたちにとって、それがまたいいようなんです。
 自由参加のイベントですから、外で遊びたい子は外へ行くし、図書館のイベントに参加したい子は来てくれるという感じです。
 強制されてきたわけではありませんから、参加する子どもたちにとってもたのしいんですね。

 学校全体で400人くらいですけど、360人以上参加してくれたこともあり、〈大入り満員〉のうれしい悲鳴をあげたこともありました。
 子どもたちも楽しいことがすきなんですね
 みているととてもよくわかりました。

 とてもうれしいことに、外遊び中心で、ほとんど図書館に来なかった子たちも、こういうイベントに足を運んでくれるようになりました。どういう内容で〈本〉〈読書〉と関わらないものはありません。参加しているうちに図書館に親しみを感じてくれている様です。

 イベントの時は、ページをめくる音しか聞こえない様な図書館とは程遠い状況ですけど、しだいに担任の先生たちも興味を持って参加してくれる様になりました。もちろん手伝いを申し出てくれる先生たちもたくさんいます。
 先生達も子どもが生き生きと本に親しむイベントは大好きなんです。

抜粋おわり

 私も司書の単位をおさめていて、図書館の活動に、とても興味があります。アイディアもいろいろあって、校長先生が普通のこと以外やってはいけない型の人だと苦しいですけど、個人的にはこういう、着ぐるみでの貸し出しの日があってもいいなと思っています。よろしければお試し下さい!

 以前の学校でA&Wのキャラクター〈ベアくん〉を利用できそうな段階に話が進んでいたのですけど、商業的なものは両方にとって難しいものがありますね。かぶりものを持っている保護者の方たちにあたるとよいかもしれません。〈たのしい教育〉を一緒に広げませんか ➡︎ ここをクリックすると〈たのしい教育研究所〉への応援の一票が入ります!

 

 

学校でも家族でも〈予想するから賢くなる〉 竹の花について②

 予想することはたのしく賢くなることに間違いなく繋がります。家族で食事のひととき、学校で授業の時などにこのサイトをどんどん利用していただけたら幸いです。では〈竹の花を見るチャンスがないのはどうしてか〉というお話です。

 私たちが目にする多くの植物は〈花〉が咲いて〈タネ〉ができ、それが落ち、運ばれで広がっていきます。ところが〈竹の花〉はめったに咲くことがありません。

 竹がいろいろな植物の間に一本だけ育っていることはほとんどなく、大抵はあたり一面が〈竹林:ちくりん〉になっています。

 その竹の地下をほってみると、地面の中で根っこのあたりつながっていることがわかります。地面の中で繋がって周りに周りにと広がっていくのです。ですから〈花⇨タネ〉という方法をとらなくても自分の仲間をどんどん広げていくことができるのです。
 地下の部分は地上の〈茎〉と似ていることもあって、地下で広がっていく部分を〈地下茎:ちかけい〉と呼んでいます。この写真の繋がっている部分がそれです。

 

 竹の花に関するまとまった研究には残念ながらめぐりあっていません。概要的にはwikipediaに書かれている内容が、いろいろなサイトで利用されています。それによると
「竹の花の周期はきわめて長く、おおよそ120年周期であると推測されている」という説明されています⇨ 

 〈竹の花〉というキーワードで検索すると、そういう説明を目にすると思います。国の機関である〈農林水産省〉のサイトにも似たようなことが書かれていますから、よほど確かな研究が少ないのでしょう。

 120年周期で花が咲くのかどうかわかりませんが、とにかく〈竹の花はめったに咲くことがない〉いうことは事実です。

 その①で「私はみたことがある」と書きましたが、それは30年くらい前のこと、沖縄県うるま市の地域ニュースで〈めずらしい竹の花が見つかった〉という文章を目にしたからです。その出所を探って訪ね、ある民家のそばで実際に見ることができました。

 もしもみなさんが〈竹の花〉を見つけたとしたら、それはとても貴重な花です。〈たのしい教育研究所〉にご一報ください。
 その時には「沖縄の山の花さんぽ」の著者で、研究所の応援団〈安里肇栄〉さんに連絡して、一緒に写真をとりにいきたいと思います。沖縄本島内であれば、ですけど…

 予想することで子どもも大人も〈たのしく賢く〉なっていきましょう。
 次回もおたのしみに。一緒に〈たのしい教育〉を広げませんか。ここのクリックで人気ブログに一票入ります!

予想するからたのしく賢くなる!「竹に花は咲くの?」①

 予想するからたのしくなって賢くなる〉という話は研究所に学びにくる皆さん、あるいは講演などで何度も語っていることです。

 このサイトに書いてきたたくさんの記事も〈予想するからたのしく賢くなる〉という視点でみると、もう一度たのしく読むことができると思います。

 そもそも人間が人間である根幹が〈予想をたてること〉です。このことはいずれ丁寧に書かせていただきたいと思っています。気長にたのしみにしていてください。

 今回のテーマは〈竹の花〉です。

 寺田寅彦のエッセイに「〈竹の花が咲くと流感が流行る〉という噂があるが…」という話がありました。寺田寅彦は科学者でありながらとても魅力的なエッセイを書くので、おすすめです。

 〈流感〉という言葉は今はあまり使われなくなった一つで、正式には〈流行性感冒〉。感染力が高い風邪、いわゆる〈インフルエンザ〉です。

 わたしの蔵書デジタルデータをひもとくと〈変った話〉というエッセイに収録されていました。

 調べてみると〈青空文庫〉にも出ていますから、興味のある方は読んでみることもおすすめです⇨http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/4359_9286.html

 話をもどして〈竹の花が咲くと流感が流行る〉の〈竹の花〉を見たことがあるでしょうか?

 そのサイトにも〈花〉をテーマにいろいろ書いてきた人気の記事の一つです。ところがそれらにも〈竹の花〉について触れたことはありません。

 そもそも〈竹〉に花は咲くのでしょうか?

 みなさん、どう思いますか、つまりどう予想しますか? 〈予想するからたのしく賢くなる〉です。

 寺田寅彦が〈竹の花が咲くと〉と書いているくらいだから咲くだろう、という予想もできます。
 もしかすると人々は、昔はほとんど流行る可能性のないインフルエンザを、咲かない〈竹の花〉とあわせて表現した可能性もあります。

 竹に花は咲(さ)きます。

 では、これを読んでいる皆さんの中で竹の花を実際に見た人はいるでしょうか?

 おそらくいないと思います。

 今時は〈竹林:ちくりん〉を観察する機会がないからか。

 違います!

 私は実際に見たことがあります。その時に撮った写真を授業で利用したこともありましたが、そのうちに写真もネガも失ってしまいました。私が授業で利用した〈竹の花〉ではありませんが、竹の花はこういう形です。一口に〈竹〉といってもいろいろな種類がありますから、必ずしもこれと同じだというわけではありませんが、おおよそこういう形状をしていると理解してください


 このサイトの熱心な読者の方なら「これはイネ科の植物ではないか」と予想した皆さんもいるのではないでしょうか。

 そうでは〈竹〉は〈イネ科〉の仲間です。

 実際に花は咲くのに、どうしてわたし達はその〈竹の花〉を見ることがないのか?

 ここで少し間をおいて〈予想〉してみませんか。

 選択肢はもうけません。

 自分で「こういうわけではないか」と予想してみてください。続きは十二時間後に掲載します!

次回につづく

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たのしい教育実践編⇨書くことをたのしむ作文入門(題材2点)

 わたし喜友名は何しろ書くことが大好きで、可能なら一日中綴っていたいほどです。ところが学校で見てきた限りでは、多くの子ども達が書くことを嫌っています。子ども達だけでなく先生たちも〈文章を綴ることが苦しい〉という方たちが多かったことを覚えています。

 文章を綴ることは新しい発見であったり、誰かに感動を伝えることであったり、それらの多くは笑顔を広げることにもつながります。

 文章を綴ることがたのしみだと感じてくれる教材の一つが研究所で開発した〈たの作〉です。おかげさまで大好評です。最近、研究所に学びに来てくれたS先生が「以前喜友名先生のカウンセリング講座を受けた時に教材の販売があって、そこで手に入れた〈たの作〉を利用しています。子ども達から大好評です」という話がありました。

 子ども達の日記指導にも利用できるので、毎日活用しているようです。

 今回のテーマは『宇宙に行くとき持っていきたいもの3つ』

 子ども達が生き生きと綴っている作品を読ませてもらいました。

 

 

 S先生は、子ども達とオリジナルのテーマも考えて利用しているとのこと。

「朝目がさめたら、クラスの◯◯くん(さん)と入れ代わっていました」

 こうやって新しいテーマも出てきているところをみると、いろいろな子ども達が書くことをたのしんでくれている様子が伝わってきます。そしてそれは、とてもうれしいことです。

 ここで紹介した2つのテーマは、誰でも簡単に利用することができると思います。「書きたいテーマが見つからない」という子ども達に〈日記や作文〉のテーマとして利用してもらうとよいでしょう。気に入った方は、ぜひ試してみてください。〈うまくいくのではないか〉という予想を実際に確かめることができます。
 出来上がった作品は、教師が読んでたのしむだけでなく、それを子ども達に上げるとますます盛り上がります。そしてますます〈書きたい気持ち〉と〈書く力〉が高まっていきます。
 それは全国の学校で試した先生たちの確かな実験結果です。

 もっといろいろな題材が欲しいという方は、このサイトのサイドバーに〈たの作〉の入手の仕方も載っていますからご覧ください。

 逆に〈もしもうまくいかなかった〉らどうするか?
 つまり子ども達がのってこなかったらどうするか?

 何か別なところにも並行して〈知恵と工夫〉をそそぐ必要があるはずです。
 実際に研究所の〈たのcafe〉や〈いろいろな講座〉に参加して、たのしい教育教材を味わってみてください。その中で〈子どもたちへの言葉かけ〉や〈たのしむ雰囲気の育て方〉なども学ぶことができるでしょう。そして〈たのしい教育〉を実際にたのしんでいる〈先生たち〉と触れ合ってみてください。きっと大きな刺激になるはずです。

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