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自由研究について子ども達へ贈った言葉+α (大人の皆さんへ)/大人も子どもも自由研究をたのしもう(後半)

自由研究について書いている前回からの続きの内容です。まだの方は一つ前に戻ってお読みください。

 はじめに書いた様に、研究は科学者になる人たちに必要だ、ということではなく、誰にとっても大切なことです。
 ごく普通の暮らしの中でも、音楽がすきな人はスピーカーのおき方などを工夫して「もっとよく聞こえる音の研究」ができるでしょう。
 石の上に置いたり、ヒモでつるして空中にぶらさげたり・・・

 先生になりたいという人は今のうちから「子ども達がもっとたのしく授業してくれるものを探す研究」ができるでしょう。
 実際、たのしい教育研究所には、そうやって、いろいろな研究をしている人たちがたくさんいます。

 夏休みはおわりますけど、みなさんが、これから好きなことを見つけて、自分で予想を立てて確かめていくことができる様になることを、たのしみにしています。
 何か、たのしい実験がみつかったら、たのしい教育研究所にもメールなどで教えてくださいね。

 大人のみなさんは、仕事の中では自由に研究することが難しいと感じるかもしれません。そういう難しさをいろいろもらっていますから、最後にそのことについて書きましょう。

 たいていの仕事は長い歴史をもっていますから〈こういう場合にはこうする〉というルーティンが決まっていることも多いでしょう。
 しかし実は、そういう中にもたのしい研究の可能性がいくつもみつかります。
 会社で受付担当の方なら、来てくれた方が微笑んでくれる対応、声のトーンなどを予想を立てて確かめていくこともできるでしょう。
 車の整備のお仕事をしている場合、修理する時に勝手にやってもうまくいきません。合う部品はすでに決まっていますから、自分に作ることもできないでしょう。
 しかし、修理して後、車の持ち主に〈こうすれば長持ちしますよ〉というアドバイスはできます。専門家の目でその車の状態を見れば〈中古の部品で安く済ませてしまったら結果的にはやく買い換えることになる〉ということがわかるかもしれませんから「確率的に70パーセントくらいで考えていただきたいのですけど、部品代が高くなっても、新品に変えた方が結果的に長持ちして、全体として安くすむと思います」というように伝えていくことで、あの修理店は腕がいい、信頼できるという様な評判が出てくるかもしれません。それも〈研究〉です。
 
 学校の先生で、研修を担当している人もいるでしょう。
 生徒指導の先生なら、たのしい生徒指導という研究もできると思います。
 研修する教科や内容は前年度で決まっているかもしれません。算数で〈文章題〉をとりあげるような場合でも「子ども達の笑顔が広がって、もっと学びたいといってくれる様な研究をしませんか」という流れをつくっていくことは可能です。

 指導要領にも〈主体的・対話的で深い学び〉とあるくらいですから〈主体的になる=もっと学びたいと感じてくれる⇨たのしんでくれる〉という流れも自然です。
 研究というのは必ずしも予想どうりにいくものではありません。
 時にはこども達が「こういう勉強より他の進め方で教えてほしい」という評価をするかもしれません。
 しかし予想が外れたとしてもそれは重要な研究結果です。
 それをどう工夫改善していけるのか、新しい内容をどう提供していけるのか、そういう進め方をしていくことで、子ども達が主体的に学ぶ内容を発見することができる様になるでしょう。

 どういう仕事にしても、昨日と同じ今日、一週間前と同じ今日、去年と同じ今日という様な動き方をしていると苦しさも大きくなっていくのではないかと思います。

 進化の流れをみていても、人間はもともとDNAの中にチャレンジしたい気持ちが刻まれているとしか思えません。
 わたし達の祖先、猿人ルーシーは木々の上で木ノ実を食べていた暮らしをすててサバンナへ向かって歩きはじめました。
 そのDNAを引き継いでいる私たちは、今、火星にも行こうとしています。


 仕事だから決まり切ったものだと思えても、そこにはいろいろな研究の可能性があるに違いありません。
 ぜひ、自分で何か見つけて研究をすすめてみてください。

 仕事やふだんの暮らしの中で、少しずつでも明るくたのしく賢い方向に向かって工夫していくことで、わたし達の生活も豊かになっていくのです。

 たのしい教育研究所では、そういう皆さんを心から応援しています。

 では、またみなさんに会えることをたのしみにしています。

 もしかすると、また10月に親子参加できるたのしい講座を開くことができるかもしれません。
 その時には連絡しますね。

 たのしい教育研究所 の講師スタッフみんなより
2018年8月26日
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