たのしい自由研究「二十日だいこん/ハツカダイコン(ラディッシュ)は20日で成長するの?」

 以前書いた「ハツカダイコン/二十日大根/20日大根」記事から二週間ほど経ちました。研究所の直接、見学に来てくれる方たちもいて、注目度が高い実験になっています。前回の記事を読んでない方は、まずそちらからご覧ください⇨こちら

 これがタネを植えた5月2日(2017) 。この頃の研究所のベランダは日当たりも良く、水はけのよい土に植えたタネに水もきちんと与えています。

 それから約二週間、5月16日(2017)のハツカダイコンです。

 
 1株ぬいて根の部分のふくらみを見てみましょう。写真の真ん中あたりに注目してください。

 ぜんぜんふくらんでいる様子はみえません。

 20日で食べられる様になるのでしょうか。

 みなさんの予想はどうですか? 

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世界最大のマメと世界最小のマメ

 シロツメクサの記事ついて〈こんなに詳しく読んだのは初めてです。とても興味深いです〉という便りをいただきました。嬉しく思います。今回もシロツメクサを題材に植物の魅力に触れてみましょう。
 たのしい教育研究所には世界最大のマメ科の植物、モダマがいくつも飾られています。譲ってくれというお話もありますが、貴重品なので手放せません。

 シロツメクサもモダマと同じマメ科の植物です。

 マメ科の植物の特徴が、こういうサヤ状の実ができることですが、小さなシロツメクサにもできるのでしょうか?

予想してみましょう
 みなさんはどう思いますか?

あなたの予想
※土の中にさやができる、という様に考える人もいるかもしれません。しかし〈実〉というのは花が咲いたあとその花の中の子房というものが成長していくものをいいます

 

調べてみましょう(ワーク)

 シロツメクサの花がしおれた様になっているものを探しましょう。
 だらりと垂れて下を向いた様になっています。
 白くきれいに咲いている花の間に見つかると思います。

 ゆっくりゆっくり茶色くなった花びら(上の赤い矢印)を丁寧にとって、その下のガク(上の青い矢印)もゆっくりむいて行くと・・・

 こんなかわいいサヤ状の実がでてきました。

 〈世界最小級のマメ科の実〉です。
 web上では最も小さいのはカラスノエンドウではないか、という様な記述もありますし、そんなことはわかるわけない、という様な話もあります。何しろ人間は、世界一大きなものには興味があっても世界一小さなものにはあまり興味がない様ですから、〈世界最小のマメ科の実はなになにである〉という様なデータは見つかりません。
 しかしカラスノエンドウは1-2cmはありますから、シロツメクサがはるかに小さい豆です。
 今のところシロツメクサを〈世界最小のマメ科の実 暫定一位〉として認定していていいとおもうのですけど、どうでしょうか。
 
 春から夏に向かう日々、近くの野原のシロツメクサを手にして、植物に親しんでみてはいかがでしょう。1日一回の「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか-〈人気ブログ〉いいねクリック⬅︎ジャンプ先のページでもワンクリックお願いします

たのしい作文指導/教え子からもらった宝物

 たのしい教育研究所の定期総会が一週間後に迫り、研究所は大忙しです。これまで一年間の活動の映像報告を担当してくれていた先生が二人とも転勤の年で、春は大忙しだからと、わたしが担当することにしました。ストックされていた写真画像をいろいろみていると、数年前、小学校6年生の担任をしていた頃の写真が偶然目に止まりました。そこには〈たのしい作文指導〉をしていた時の画像がまとまっていて、日記の中の文章がたくさんありました。その写真の時のテーマは「一回だけ、魔法が使えるとしたら」です。

 何しろ〈作文は嫌いです〉という子ども達がとてもたくさんいたので、私がたのしいタイトルを考えて「もし書きたいことが見つからない人は、このタイトルでもいいですからね」と投げかけていたのです。

 出てきた作文を読んでいると、とてもたのしい内容がいっぱいありました。そしてその一つを読んで、とてもうれしい気持ちを思い起こしていました。
 こういう方式を取り入れてまだ日があまりたっていない頃で、書いてくれたHくんも、作文は嫌いです、といっていた一人です。

 題名「1回だけまほうが使えたら」
 ぼくが一回だけまほうが使えたら、まほうつかいになります。
 なぜなら、まほうつかいになる、まほうがいっぱい使えるようになるからです。
 これができなかったら、20歳になりたいです。そして早く大人になり、喜友名一先生のような先生になりたいです。
 本当のことだったらすごいです。

 

 たのしい教育研究所のワークショップに来る先生たちにもよく語っているのですけど、教師というのは、とにかく素敵な仕事です。子ども達の笑顔と勝負できるからです。しかし逆に子ども達の怒りや苦悩を増やしていくこともあります。たのしく豊かな教師になるためには、しっかりした処方箋を学んでいなくては無理です。たのしい、力ある先生達をたくさん学校現場におくりたいと思う今日このごろです。たのしい教育に興味関心のある方は、ぜひたのしい教育研究所の講座にご参加ください。教師向けの個別カウンセリングやスーパーバイズも好評ですので、気軽にお問い合わせください。

 わたしが実践した作文指導&日記指導のたのしいアイディアが「たの作(たのしい作文指導)」として教材化され、県内だけでなく県外の先生たちからも高い評価を受けています 注文可能⇒こちら

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シロツメクサ(クローバー)の魅力② 小さくても美しい花

 前回〈合弁花・離弁花とは何か〉という話しをしました。今回は、シロツメクサは合弁花なのか離弁花なのか、です。

 たのしい教育研究所の第一研究所の近くの公園は、シロツメクサが一面に広がって、このまま地球の地表を覆い尽くすのではないかと思うほど咲き乱れています。

 ミツバチたちも、シロツメクサの蜜を求めてたくさん飛んでいます。近くで写真を撮っていると「じゃまだからどいてちょうだい」というかの様に耳元でブンブン音を立てています。

 さて、みなさんは、このシロツメクサは合弁花だと思いますか、離弁花だと思いますか?


 花びらが離れ離れだから〈離弁花〉でしょう、と思うかもしれませんが、〈その①〉のメールの方は、教員試験の中に出てきた「キク科の植物は合弁花に分類されている」ということを学んでいたので悩んだのです。

 キク科の植物は、花びらが一枚ずつ分かれている様にしか見えませんが、実はその花びら〈一枚ずつ〉が〈一つの花〉になっています。

 このキクの黄色い花びらを一枚とると、下の様に、花を構成する〈子房・雄しべ・雌しべ・花びら(花弁)〉といった、花のワンセットがしっかりそろっているのです。自分の目でも、一度確かめてみるとよいですよ。ですから、一枚の花びらの様にしか見えなくても、植物学的には〈一つの花〉だという様にみているのです。

 このことは、高校入試や公務員試験や教員採用試験の中でもよく出題されていて、間違う人たちも一定数いるので、要チェックの分類問題の一つです。

 メールを送ってくれた方は、このことを知っていたので

シロツメクサもキク科の花の様に一枚が一つの花になっているのではないか〉
⬇︎
〈合弁花の可能性がある〉という様に考えを進めたのでしょう。

 

 ということで、もう一度シロツメクサをよく見てみましょう。

 実はシロツメクサは、花びらにみえている一枚が〈花〉の構造を持っています。以前、資料としてノートに張っておいた写真があります。ちょど良いアングルで、シロツメクサの雄しべ(左からの矢印)と雌しべ(上からの矢印)を撮った写真です。

 シロツメクサはキク科の植物の様に、、花を構成する〈子房・雄しべ・雌しべ・花びら(花弁)〉といった、花のワンセットがしっかりそろっているのです。ですから、一つの花は花束の様なものです。

 するとシロツメクサもキク科の様な〈合弁花〉なのでしょうか。それとも花びらは一枚ずつ別れているのでしょう。

 この写真をごらんください。わたしが撮った写真を拡大したものです。
 シロツメクサの花びらの中にも花びらが見えています。わたしの目には、大きな葉を身体と見ると、その内側で拍手している様な愛らしい様な花に見えてしまいます。そしてその一枚一枚はそれぞれ離れ離れになる花びらです。

 数えてみましょう。矢印と花びらの数が一致します。

 シロツメクサの花びらは5枚の離弁花です。

 今度はチャンスをみて、たのしい教育Cafeで先生たちが歓喜の声をあげた、シロツメクサのタネのお話をさせていただきます。ご期待ください!
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