たのしい教育研究所のメンバーが「おもしろい植物が手に入った」ともって来てくれた花があります。小さな花を集めて半球にした様な花です。名前は「サクララン」といいます。
下から見るとシャンデリアの様な感じがします。
一房とればこれだけのボリュームになるのですからお得です。
さっそく飾ってみました。
どの位置からながめても見栄えがします。
サクララン(桜蘭)とはいっても、サクラ(下)の様に花びらが一枚ずつ離れている(離弁花)わけではありません。花びらはヒトデのようにくっついた作りをしています(上:合弁花)
「サクララン」というのですけど、ランの様に左右対称の花のつくりをしているわけでもありません。
〈サクラの様な色あいで、葉がランに似ている〉というので日本では「サクララン」と名付けられました。しかし種を正しくイメージするにはふさわしくない名称です。植物には、こういう様に混乱してしまう様な名前がたくさんあります。
グループの名称から観ていきましょう。
科名 / 属名:カガイモ科 / サクララン属(ホヤ属) 和名/サクララン
〈カガイモ科〉は〈キョウチクトウ科〉に近い種なので、NHKの趣味の園芸では「キョウチクトウ科」となっています。このあたりも不安な分類ですね。
日本ではサクラランと呼ばれていますが、正式名称(学名)は Hoya carnosa(ホヤ カルノーサ)です。単に「Hoya / ホヤ」と呼ばれることもあります。
子ども達に伝えるときにはニックネーム的な和名「サクララン」と同時に「ホヤ」という名前も伝えてあげた方がよいと思います。
※
さてタイトルにも書きましたが、こういう混乱する様な名前からいろいろな勉強がすすむこともあります。
たとえば
① コチョウランはランの仲間だけれど、サクラランはランの仲間ではなく「ホヤ」の仲間
② ヒマラヤスギは、杉ではなく松の仲間
③ オジサンという魚がいて、人間でいうと中学生高校生くらいの感じで若々しい④ キソウテンガイ(奇想天外)という名前の植物がある。しかし名前ほど奇想天外ではない
科学作品展などで表彰されることはないかもしれませんが、クラスの仲間や担任の先生からは評価されるのではないでしょうか^_^ 1日1度のこの「いいね」で〈たのしい教育〉を一緒に広げましょう➡︎ いいね=人気ブログ!=ジャンプ先でもサイトをワンクリックすると尚うれし!