RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )に学びに来る先生たちに〈たのしい教育〉の授業を実施している様子をお届けしましょう。
理科に「ひとの体」という単元があります。小学校でも中学校でも高校でも同じ内容があります。その中で〈呼吸〉や〈消化吸収〉などを扱うのですけど、その基本イメージを理解するために〈分子モデル〉を利用して解説しているところです。学んでいるのは小学校の先生たちです。
原子や分子というと難しいと考えて敬遠してしまう人もいると思います。小学校では早いのではないか、と考える人がいるかもしれません。
ところがそれは大違いです。小学生でも分子モデルを利用した方が理解しやすいということはわたしの長い教師生活で実験済みです。
たとえばノコギリの使い方を言葉や絵で説明するのではなく、ノコギリの模型を利用して「この木の目に対してはこの角度で、初めは振り幅を少なくして次第にこうやって・・・」という様に指導した方がわかりよい様に、原子分子モデルは見えない世界を生き生きとイメージするためには格好の教材です。
全国的にも〈原子分子モデルを生き生きと指導できる人間〉は限られていますから、この画期的な技を伝えることもRIDE( ライド:たのしい教育研究所 )の役目です。
たとえばこの私のもっているのが「糖(ブドウ糖)」の分子です。
細かい名前や詳しい分解の仕方などは知らなくても「この大きな分子が部分部分で細かくなっていって、やっと小腸から吸収されるんだよ」という様なイメージは決定的に重要です。
これはタンパク質の一種の分子模型です。
食べて後、体内で吸収しやすいのは〈タンパク質〉ではなく、圧倒的に〈糖〉の方です。
分子が小さい分、吸収してエネルギーになりやすい状態ですから、マラソンランナーが途中でエネルギーをとるときは〈肉〉ではなく〈バナナ〉など糖分が多いものが圧倒的に有利なのです。
小さな子の目の前にチョコレートとステーキがあったら、そのステーキが石垣牛でも松坂牛でも、子どもはチョコレートを食べるでしょう。本能的に消化吸収しやすいものエネルギーになりやすいものを知っているからです。
タンパク質を分解していくと〈アミノ酸〉になります。
その過程でアンモニアなど有害な物質も出てしまいます。
それを無害にするためには〈肝臓〉の働きが必要です。
そういうことも言葉だけでなく、モデルを利用すると、言葉の暗記ではなく、実態としてイメージできる様になってきます。
そうなった人が伝える〈消化・吸収〉の授業と、キーワードで暗記している人が伝える授業とは、はるかにグレードが違ってきます。
原子分子による見方・考え方を少しずつ学んでいって、子ども達の笑顔と賢さを育てる教師が増えていって欲しいと思っています。
毎日たのしい教育に全力投球、RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )です。
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